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第8章 2話

光の指した先は壁だった。

ここも隠し扉があるんだろうか。

「美喜子。頼む」

やはりこういうは美喜子の方が得意だ。

美喜子の勘が鋭いのは、今まででも何度も見て来たし。

「ん?」

何かに気づいたようだ。

さすがに早い。

「なんか、押せる部分があるようよ?」

間違いなく隠し扉のスイッチだろう。

「うん。押して」

覚悟を決める。

ここから先は、何が出てくるか分からない未知の部分。

最初の時のように、骸骨が動き出すという事も考えられる。

美喜子がスイッチを押すと、ゆっくりと壁が上へと上がり出す。

中は当然、真っ暗。

各人、ライトを取り出す。

僕や林道さんは手に持っているが。

美喜子はヘアバンドの所にライトをくっつけたのを、頭に乗せる。

どうやら、よく洞窟探索の番組なんかでヘルメットの所にライトがあるのを見て思いついたようだ。

素手が武器の美喜子らしい、考えだ。

いざとなれば僕は光の精霊も呼び出せるが。

でも一度に一人しか呼び出せないという欠点もある。

他の精霊を呼ばなくてはいけない事態になった時に、真っ暗になるのは困る。

だから、毎回こうしてライトを持っている。

しばらくはまっすぐな道が続く。

「待って!」

先頭を歩く美喜子が止まる。

別に何も無いようだが?

すると、美喜子はまた歩き出す。

え?

地面から突然槍が出てきた!

だが。

美喜子はあっさりと槍をへし折る。

罠か。

美喜子ほどのスピードが無いと無理な行為だ。

にしても罠まで分かるなんて。

「一体、いつ罠を調べる能力が?」

僕でも知らないぞ。

「勘よ。いつもの」

なんと。

美喜子の勘は鋭いとは思っていたが。

かなり成長しているみたいだ。

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