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Legend of Braver(アクションRPG)

 架空のゲームというのが大前提の紹介文風作品です。


 紹介するゲームは実在しませんので、真に受けないようお願い申し上げます。

Legend of Braver (レジェンド オブ ブレイバー)



発売日∶20XX年XX月XX日


発売プラットフォーム∶PC、コンシューマー機


ジャンル∶キャラクタークリエイト式アクションRPG




概要∶


   ――――それは伝説を作った伝説の勇者の、伝説を伝える伝説の物語。



   そのなんとも言えないアレなキャッチコピーが当時のネットで話題になった、ある種伝説のク○ゲー。


   今の時代にはとても珍しい、10人程度と言う少数人員による開発で、インディーズではなくメジャー販売された怪作。


   その少ない人数で開発したにも関わらず、結構細かい項目までいじれるキャラクタークリエイト機能に、はじめてこのゲームをプレイした者は大体驚く。

   性別や声まで変更できる仕様で、どこまで気合を入れて開発したんだと声も失うだろう。



   ゲームの舞台は説明すら必要のない西洋風中世ファンタジー風世界。

   …………をベースにした、そこに古代遺跡から発掘されたと定義される超科学文明の遺産を研究して、ちょっと科学っぽい色も混ざるファンタジー世界。


   そこで世界中を(めぐ)り、世界の危機を救う典型的なストーリー。


   良く練られたストーリーに親しみやすいキャラモデリング、それと優れたゲームバランス。


   少ない人数でここまで作れるのかと驚愕(きょうがく)する出来のゲームである。


   ここまで語られた部分()()で判断すれば……。




   このゲームのクソ○ー要素は、バグゲーでバカゲーある。


   テクスチャーの当たり判定抜けで奈落へ落ちたり、見えない壁を乗り越えられるバグは起きないが、それ以外は笑えるほど発生する。 主に物理演算(エンジン)関係で。


   ・主人公プレイヤーキャラクターの相棒として登場する鳥は常に主人公の肩近くで飛んでいるのだが、主人公をしばらくクルクルと高速回転させると鳥も回転をし続ける。 主人公が止まった後も

    移動中も、会話中も、戦闘中も、イベント中も、ずっと

    タイトルに戻ってゲームをロードするまで、ずっと 


   ・マップに配置されるオブジェクト(物体)への当たり方が悪いとめり込んで移動不能(スタック)状態になる

    なお相棒の鳥は当たり判定が無いので、スタックはしない


   ・破壊可能オブジェクトでスタックすると、プレイヤーキャラクターと絡み合い、空の彼方へ飛び上がる


   ・破壊可能オブジェクトを破壊した時、壊れた判定は出るが、たまにオブジェクトが消えずに転がって滑っていく


   ・小動物キャラクター(主にネコやニワトリ)が他のキャラクターと接触すると高確率でめり込み、スタックする


   ・木箱やタルを4つ重ねると、必ず物理演算によって1番上が空高く吹っ飛ぶ

    つまり吹っ飛ぶオブジェクトをプレイヤーキャラクターに置き換えると、普通では行けない所まで登れる


   ・会話をした非プレイヤー(NPC)は少しの間、主人公を見続ける

    主人公が度を超えた高さまで飛び上がった後にその会話したNPCを見ると、首が変な方向へ曲がっていることがある


   ・戦闘中にジャンプボタンを5回連打すると、物理演算が荒ぶってキャラクターが高速回転(別名∶☆ゲッダ○☆)を始める

    剣を装備中にその高速回転をしながら通常攻撃をすると、360°が攻撃範囲となり通常攻撃だけで大体の戦闘に勝てる


   ・目標の敵に駆け寄り、すれ違いながら攻撃をして駆け抜ける 通称∶一閃 系の技で、低確率でスタックする

    そうなったらお互い動けず殴り合いの泥試合になる


   ・ふっ飛ばして転倒したキャラクターが極稀(ごくまれ)に体の1部が地面にめり込み、立ち上がれなくなる



   他にも色々有る(※項目 バグ一覧を参照)が、このゲームのやる気を削ぐ凶悪なバグが有る。


   それは、メニュー画面を開いて装備品を()えてメニュー画面を閉じると、強制的に()()()()()姿()()()()()()()()()()()()()()事だ。


   つまりキャラクタークリエイト画面で、容姿のランダム決定をし直した状態といえば良いのか。


   とにかく装備し直すだけでこれなので、キャラクタークリエイトが実質死んでいる。


   キャラクタークリエイトが大好きなプレイヤーで、キャラクターの容姿を決めるのに恐ろしい時間を(ついや)したプレイヤーは、それだけで絶望してこのゲームを手放すことだろう。



   その選別を乗り越えた者だけが、このバグゲーを遊べるのである。


   なお各種バグに対して、開発者の人数が少なすぎるので対応は遅くなります とコメントがあり、片手で数えられるだけのバグが取り除かれたが、それ以降は次の作品を作るのに注力するので修正作業は終了しますとアナウンスがあった。


   ちなみにその次の作品だが、開発者達の方向性の違いにより解散したとの報告を最後に、何の動きも無い。





主要登場人物∶


……………………。


………………。


…………。

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― 新着の感想 ―
[一言] イア! イア! ハヴォ〇ク! アンリアルエ〇ジンでも可。PU〇Gとか意味不明な乗り物の挙動で死ぬ。 物理演算の怪でおもしろい場面になったりはしますけど、大真面目に競ってるときに何もない空間で…
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