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【転移56日目】 所持金1兆1712億9200万ウェン 「申し訳ありませんが、今夜中に目を通しておきたい資料がありますので。」

昨夜は酷い目に遭った。

キーンは徹夜で謝罪文を作成し、今朝贈答品と共にメッセンジャーを派遣した。



怒らせてしまった相手は、クーパー建設株式会社のジェームス・クーパー会長兼CEO。

言わずと知れた建設業界のドンである。

不動産業界への影響も当然絶大であり関連会社のクーパーハウジングは、キーン不動産と少なくない取引がある。

普段陽気なキーンが顔面蒼白で脂汗を流している。




「クーパー会長は…

非常にストイックな方として知られております。

長年、政府の都市計画プロジェクトに携わっておられ…

政財界に対して多大な影響力を持っておられます…」




どうやら、ヤバい相手を怒らせてしまったらしい。

あの場ではクーパー会長は「もういいよ、怒ってないから」と仰ってくれていたが…

表情があからさまに怒っていて、夜も遅く自分が眠いから説教を切り上げたようにしか見えなかった。

隣に座っていた(恐らくは)息子さんも、怯えて口をパクパクしていたので、怒りの激しいタイプの老人なのだろう。



「…会長がどのような反応をされるか解りませんが

メッセンジャーが帰還次第、正式謝罪に行かせて下さい。

遅れると非常にマズいことになります。」



『キーンさん、俺達も…』



「ええ。

一応馬車内に待機しておいて頂けますか?

会長の自宅はここから非常に近いので…

謝罪が遅れた状態で、鉢合わせると本当にマズいんです。」




…大人って大変だね。

俺達は馬車に待機して、いつでも出れる態勢を整えておく。

念の為、想定問答を行い、謝罪の予行演習もする。




「ただいま戻りました!


《昨日は申し訳なかったね。

これも何かの機会だ

朝食でも御一緒しようじゃないか》


との会長の御言葉です!」




あー、やっぱり行かなきゃイカンか。

あの人怖いから嫌なんだよなー。

俺、昨日怒られて泣いちゃったよ。



出来るだけ到着時間を遅らせたかったのだが、無情にも一瞬にして到着してしまう。

多分、日暮里から西日暮里ほどの距離も無い。




「やあやあ、君達。

まあまあ、座りなさい。」




それが地顔なのか、ニコリとも笑わない。

隣には相変わらず息子さんらしき人が居て、申し訳なさそうに顔を伏せている。

長男で専務のデイヴィッド氏。

既に50代で議員を務めたこともあるそうだが、父親の前では何も言えないのか、俺がチラチラとアイコンタクトを送っても一切助けてくれなかった。



俺達は先日の非礼を改めて詫び、再発防止を堅く誓った。



「うむ。」



と言ったきり、クーパー会長は黙り込んでしまう。

偉い人が喋らないってズルいよな。

念の為にデイヴィッド氏を見るが、俺と目が合った瞬間に下を向いてしまった。



「まあ、あれだ。

昨日はお小言が過ぎたようだ。


折角の近所同士仲良くしましょう。」




「「『ありがとうございます! 宜しくお願い致します!』」」




「うん。」




また数分、会長は黙る。

そして一言。



「じゃあ、また遊びに来て下さいよ。」




一瞬、『嫌です』と喉まで出掛かったが



「「『はい! 光栄です! 是非伺わせて下さい!!』」」



と打ち合わせ通りに合唱する。




俺達が馬車に乗り込み、出発の挨拶をしてもクーパー会長は何も言わずにこちらを観察している。

早く引っ込んでくれないかな?

と思っていると




「私も若い頃は随分火遊びをしたが…

君は随分ハイカラなやり方をするねえ。」




とだけ言って邸宅に戻っていった。

デイヴィッド氏は最後まで何の役にも立たなかった。

親の目の届かない所で本領を発揮するタイプだと信じたい。




==========================




『御二方、会長の最後の一言の真意は?』



「少なくとも会長はコリンズさんの一連の動きを把握しておられますね。

問題は、肯定なのか否定なのか。

グランツ君はどう思う?」



「肯定ながらも、慎重さを求めている。

私はそう捉えました。」



「だよね。

少なくともあの人は反対の時は面と向かって

その意思と理由をぶつけるタイプだから。

昨夜みたいに…」



『俺、金持ちになったら威張れるもんだと思ってました。』



「金持ちになるってことは、もっとお金や権力を持ってる人と接点が増えるってことですから。

怒られる機会は増えますよー。」




怒られるの嫌だなあ。

なーんか、俺。

カネが増えれば増える程、頭を下げる機会が増えてるんだけど。

被害妄想なのかな?

ずっとペコペコしてる気がする。

誰か謝罪回数の集計取ってくれないかな。




==========================




雰囲気がかなり沈んだが、朗報もある。

切れ者・ベーカー課長を期限付ではあるがスカウトすることに成功したのだ。

レンタル移籍期間は1年間。

約束通りポールソン清掃会社とベーカー課長に5000万ウェンずつの契約金を支払う。

契約満了時に、更に5000万ウェンずつ追加支払する約束である。




『おお! ベーカー課長!

無理を申し上げてしまいました!

きっと御迷惑をおかけしたと思います!』



「いえいえ。

きっとこれも御縁でしょう。

コリンズ社長。

微力ではありますが、是非共貴方に貢献させて下さい。」




ビジネスの箱としてはエナジードリンクの販売会社を使う事が決まっている。

社名が思いつかないので、後でみんなに決めて貰おうと思う。

俺がオーナー、ベーカーには社長をお願いすることにする。

この販売会社は神殿の管理をしたり、グリーブ傭兵団の受け入れ準備をしたり。

…言葉は悪いが、俺に代わって諸実務を丸投げさせて貰う組織だ。


本当に申し訳ないので、せめて資金投入で誠意を示そうと思っている。

結局、誠意は金額なのだ。



『ベーカーさん。

社長業は大変かと思いますが宜しくお願いします!』



「承知しました!

誠心誠意務めさせて頂きます!」




とりあえずベーカーには近所に自宅兼事務所を構えて貰う。

神殿を挟んで斜め向かいのブロックに空き物件があったので、買収して贈呈。

清掃&リフォームはポールソン社長に発注した。



「コリンズ社長!

私の邸宅の方が大きいのは問題がありますよ!

どう見てもこちらの方がグレードの高い物件です。

むしろ社長がこちらに住んで頂けませんと!」



『仰る事はよく分かるのですが。

この身体ですし、環境の変化が恐ろしいんです。

トイレに行くのも建物毎にコツをつかむ必要があるので。

ここだけの話、これ以上広い建物で生活する自信がありません。』



「そ、そうですか。

御事情も知らず出過ぎました。

大変かと思いますが、リハビリの成功を祈っております。」



『はい、これ以上皆さんに迷惑も掛けられませんから。

せめて1人で馬車に乗れる程度には戻して行きたいです。』




==========================



【所持金】


1兆0887億1203万ウェン

  ↓

1兆0886億6203万ウェン

  ↓

1兆0886億1203万ウェン

  ↓

1兆0883億0203万ウェン

  ↓

1兆0882億9203万ウェン




※ポールソン清掃会社にレンタル移籍金5000万ウェンを支払

※ハワード・ベーカーに契約金5000万ウェンを支払

※事務所兼ベーカー邸の購入費用として3億1000万ウェンを支出

※ポールソン清掃会社にリフォーム&清掃費用として2000万ウェンを支払





【コリンズパーティー編成】


リン・コリンズ    (エナジードリンク製造業オーナー)

カイン・R・グランツ  (元冒険者)

ドナルド・キーン   (在宅起訴中の不動産屋)

ハワード・ベーカー  (エナジードリンク製造業社長) ←in



ポール・ポールソン  (ジュース係)    ←out



==========================



心労の為かキーンが自邸に帰る。

(今日は早めに寝たいとのこと)

なので、カインと近所で食事をする。



「都会は色々な人居るよねー。

どうです?

コリンズさんは王国とどっちが好みですか?」



『怖い人も多いですけど。

自由都市の方が法律が整備されていて

守られている感があります。

教団の人もあまり見かけませんし。』



「まあ、宗教産業って人の貧しさや無知に付け込むビジネスモデルだからね。

この辺は経営者層も多いし、切り崩しが難しいんでしょう。

流石に工業区や港湾区では幅を利かせていたけど。」



『ねえ、カインさん。

みんな、何のメリットがあって教団に入信しているんですか?』



「一般論だけど。

貧乏人は配給の為。

金持ちはステイタスの為。

権力者はカネを貸して貰う為。」



『へえ、なるほど。

割と実用的ですね。』




「それと無視できない入信理由が…

《皆が入ってるから。》

これに抗える人間って居ないんじゃないかな?」



『俺も教団の事は内心嫌いなんですが…

もしもカインさんやキーンさんが信者だったら、普通に入信してたと思います。』



「友達同士でさえそうなんだ。

じゃあ、もしもそれが自分の住む土地の領主だったら?

仕える国の王様だったら?」



『入信するしかないですね。』



「そう。

だから王国では神聖教団が絶大な影響力を持っていた。

何せカネを借りる為に王室が入信させられているからね。」



『おカネなんか借りなければいいのに…』



「王国財政は、教団に対する借金漬けだからねえ。」



『王様は軍隊を持ってるんだから踏み倒せばいいじゃないですか!』



「踏み倒しちゃったら、誰もおカネを貸してくれなくなる。

するとどうなる?

翌年度の予算が組めなくなっちゃうんです。

その軍隊の給料も払えなくなる。

維持費も払えなくなります。

例えば燃料費や水道費。

輸送や建築などの外注業者に支払いも出来なくなるでしょう。

カネが尽きた軍隊なんて瞬時に消滅しますよ。

貴方は消滅した部隊が何になったのか知っている筈ですけど。」



『消滅した部隊?

いや、失業したら他の仕事を…』



「実際に襲撃されたでしょう?」



『あっ! 盗賊!』



そう。

俺のキャラバンは王国領内で盗賊から恫喝されてカネを巻き上げられたことがある。




「そう、あれは補助金を打ち切られた地方民兵か何かだったのでしょう。

アレも本来はキャラバンを守ってくれる筈の人員だったのでしょうがね。

給料が貰えなくなったら、軍人なんて盗賊になる以外に潰しが効かないんですよ。」



『そ、そうか。

軍隊を保有してるって、いいことばっかりじゃないんですね。』



「その通りです。

王国や帝国のような巨大な領域国家になると、莫大な兵力を抱えている。

おかげで軍事力には困りませんが、巨額の軍事費支出に怯えなければならない。

借りたい金額が途方もなさすぎて、そこらの貸し手には頼れない。

王国にカネを貸せるくらいの資本家、つまり教団の機嫌は損ねられない。」




『うーーん。

あ、そうだ!

国債を発行して売ればいい!

それなら教団のいいなりにならなくて済みます!』



「ところが、王国財政を賄えるような規模の債券市場って自由都市か首長国にしか存在しないんです。

そして王国は教団の示唆とは言え両国に軍事的圧迫を加えている。

中立地帯に勝手に築城したりね?

そんな状態で債券を買ってもらえると思います?」



『た、確かに。

敵国には出資出来ないです。』




「コリンズさんも昨日の帝国債券の売れ残り具合を見たでしょう?

小規模な軍事衝突のニュースが入って来ただけで、投資家は出資をやめちゃうんだ。

帝国さんなんて最近はかなり自由都市寄りのスタンスですよ?

準同盟国と言っても過言ではない存在だ。

その帝国ですらたった一つのネガティブニュースで1ウェンすら出して貰えなくなるんです。」



『そうか…

王国は神聖教団以外にカネの借り先が無いんですね。』




「しかも教団の総本山は王国が絶対に手を出せない、この自由都市にある。

王国内の教団資産を接収することも不可能です。

カネや稀少物資は日々総本山に送られてますから。

教団は王国の外側から王国内にアクションを取れる。

王国は教団の外周にすら辿り着くことが出来ていない。

王国は絶対に教団に逆らえない。」




『うーーーーん。

関係が一方的過ぎますね。』




「これが、《王国は既に滅び終わっている》と言われる理由です。

今はかつての覇権国の残骸が価値のある部分だけ抜き取られ続けている状態ですね。

最後に無価値な搾りカスだけ残って、やがてそれも自然に朽ちることでしょう。」



『無価値な搾りカス?』



「人民ですよ。」



『…。』



「きっと気分を害されたと思います。

ですが、若い貴方には現実を直視して欲しいのです。」



『酷い状況です。

もう滅茶苦茶だ。』



「はい。」



『でも俺。

多分、普通に解決出来ちゃいます。

カネは幾らでも出しますので

王国の偉い人と話す機会を作ってくれませんか?』



「いや、カネなんて無くても。

貴方は連邦大使なんだから。

表敬訪問の名目でどんな王国人とでも面会出来ますよ。」



『そ、そんなもんですか?』



「そりゃあそうですよ。

隣国の大使が訪問を拒絶出来る訳がない。

ましてや現在進行形で軍事衝突を起こしている当事国ですよ?

王国人こそ接触を願っているんじゃないでしょうか?」



『いやあ、大使になって数日ですが

外交的なお客さんなんて一人も居なかったですし。』



「そりゃあ着任式がまだですから。

貴方の存在を知らない者が大多数ですよ。

そもそも連邦自体が長年外交を放棄してましたしね。


ただ首長国は貴方の存在を認識している筈です。

そしてプロファイリングをかなり念入りに行っている最中でしょう。」




『色々ありますね。

まあ、連邦さんの肩書は使わせて貰います。』



「当然の権利ですよ。

そもそもカネを出してやってるのは貴方なんだから。」





《2830億ウェンの配当が支払われました。》




==========================



【所持金】


1兆0882億9203万ウェン

  ↓

1兆3712億9203万ウェン

  ↓

1兆1712億9203万ウェン



※2830億ウェンの配当を受け取り。

※2000億ウェンを工作費として支出



==========================



「ちょっとちょっとちょっと!

この金額はマズい! 流石にマズいですよ!!

大体、コリンズさん経費は1000億って言ったじゃないですか!」



『あー、キーンさんに1000億渡しておいて下さい。

とりあえず2人で2000億という意味でしたので。』



「雑!!」



『それはもう本当にゴメンナサイ。』



「そもそも、これは何の経費なんですか!?」



『あ、いや。

王国やら帝国の偉い人と話そうと思ったら

色々パイプを作る必要はあるでしょうし。

私はこの身体で身動きできませんし

お2人の休業補償も必要ですし。

余った分はお2人の財布に入れて下さって結構ですので。』



「ざっくりしすぎ!」



『じゃあ、大臣か何かになったつもりで外交ゲームを楽しんで下さい。』



「ゲームのクリア条件は?」



『うーーーん。

まあ、世界をよくすること?』



「大雑把なゲームですねえ。」



『じゃあ、貧乏人が飢えない世界で。』



「まあ、その程度なら付き合ってあげます。

親子2代のカネ貸し業の償いもいつかはしたいと思ってましたし。」




何度も考えたことだが。

俺に世界を救済する力量はない。

無限のカネさえあれば世の中を少しはマシに出来ると思った時期もある。

だが、それは思い上がりだった。

カネを配るにしたって男としての見識・器量は問われ続けるのだ。

残念ながら、俺自身には何もない。

無能だ。

王宮を追放された事にも今は納得している。

カネを持てば持つほど、高いステージに進めば進むほど

何も出来ない自分を痛感させられた。



これからは自分でカネを使うのではなく、ちゃんとカネを使える人間にカネを託して行こう。

そう。

やっとわかった。

カネを自分一人で使おうとするのはあまりに傲岸な考えだったのだ。






「ねえ、リン君。

俺、新しい服が欲しいんだ!

今、レニーちゃって子を狙ってるんだけどさぁ

結構ファッションチェック五月蠅いんだよね。

最近barに入り浸ってくれてるから、俺の格好いいトコ見せたいんだよ!!」




==========================



【所持金】


1兆1712億9203万ウェン

  ↓

1兆1712億9200万ウェン



※ポール・ポールソン個人に3万ウェンの小遣いを支給




【試供品在庫】


エリクサー 1260ℓ

  ↓

エリクサー 1588ℓ

  ↓

エリクサー 1300ℓ


※328ℓの試供品在庫を補充

※ポールソン営業部長に288ℓを支給



==========================




「やったぜ!!!」



『ポールさん、確かバツ1でしょ?

そろそろ落ち着かなくていいんですか?』



「あははははw

リン君は真面目だねー♪


駄目よー、男はちゃんと遊ばなきゃ!」



『は、はあ。』



「あ、そうだ!

他ならぬリン君に俺のスペシャールな夢を語ってあげよう!」



『申し訳ありませんが、今夜中に目を通しておきたい資料がありますので。』



「実はさー、俺さー。

子供の頃からビッグな夢があるんだよねー。」



『…。』 (ペラペラペラ)



「いつか親父の財産を相続出来たら!

俺ハーレムを作るつもりなんだ!!!」



『…。』 (パラパラパラ)



「世界中の美女を愛人にして一緒に住む!!

毎日、爛れたセックスをする!!

食事は全部口移し!!

シャンパン風呂でパリピーフォウ!!」



『…あ、ここページ飛んでるな。』




「リン君も折角大金持ちなんだから!

ハーレム狙わなきゃ!!

男だったら稼いだカネは女遊びに全額GOGOGO!!!


坊主共なんか全員富裕区の娼館で寝泊まりしてるよ!?」




『え?』




「おお!!!

ようやく乗り気になったね!!!

リン君もようやく俺のグレイトな夢を理解してくれたんだね!!」





いや、今ようやく理解した。

これまで要人の事を知る方法なんて、偉い人に教えて貰うくらいしかないと勝手に思い込んでいた。

(例えば王様の事を知りたければ大臣に尋ねたり)


違うだろ。

何のために自由都市はハニトラ要員を大量に育成している?


結局は、コアな情報って…

要人がプライベートで気が緩んでいる瞬間にしか聞き出せないものも多いのではないだろうか。


例えば、俺がどんな債券をどれだけ購入したかは公式な記録として残るから、わざわざ尋ね直す必要はない。

だが心理面はどうだ?



《何故、この債券を買おうと思ったか?》



購入時に係員に質問されたとしても答えないだろう。

自分のカネで何を買おうが客の勝手だし、店員風情に詮索されるくらいなら買わないからだ。


でも、好みの女がベッドの上でその話題に触れたら?

きっと聞かれてない事までペラペラ話すだろう。


その会話を本職のプロファイリング要員が分析したら?

対象の今後の政治的アクションはかなり予想しやすくなる。

下手をすれば組織の内情や現在遂行中のプロジェクトも推察出来てしまう。





あ…

これ多分、ちゃんとやったら普通に勝てるわ。


【名前】


リン・コリンズ



【職業】


エナジードリンク製造会社オーナー

駐自由都市同盟 連邦大使 (辞任申請中)

連邦政府財政顧問




【称号】


ファウンダーズ・クラウン・エグゼクティブ・プラチナム・ダイアモンド・アンバサダー信徒




【ステータス】


《LV》  26


《HP》  (2/4)

《MP》  (4/4)


《腕力》 1

《速度》 2

《器用》 2

《魔力》 2

《知性》 3

《精神》 6

《幸運》 1


《経験》 3億9837万3330ポイント 


次のレベルまで残り1457万5694ポイント 




【スキル】


「複利」


※日利26%  

 下9桁切上




【所持金】


所持金1兆1712億9200万ウェン 



※バベル銀行の10億ウェン預入証書保有

※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有

※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有

※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有

※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有




【試供品在庫】


エリクサー 1300ℓ

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― 新着の感想 ―
[一言] ポールソンはもしかしたらボトムズのバニラの様な存在になるかも知れないと初登場時は思っていたけど、全く成長しないなぁ。 まぁ、バニラは最初からウドで燻っていたのが不思議なくらいマトモだったから…
[良い点] 少し速度を上げすぎたので休憩に感想を書かせていただきます 3P君の死亡フラグが千鳥縫いのように回収されて そんな言い方言ってアレですが涙が止まらなかった 楽しんでますか―最高でーす!だけで…
[一言] パーティーメンバーからこの遊び人が外せるのか! てっきりこのまま最後まで纏わりつくのかと思ってたよ! そして遊び人だから娼館に送り込んでも目立たないね!
感想一覧
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