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【創世7日目】 所持品 新世界 「ボキボキボキボキ!!!」

【前回の異世界複利】


はびょーん!

キミのハートにラブだぴょん!

明ちゃんはアイドルとかよく分からないけどぉ。

でも!皆が笑顔になってくれるなら、それで幸せ!きらっ!

えっ、前回の話?

てへっ、ごめんごめん、明ちゃん18歳、つい自分の話しちゃった。

でも、皆そっちの方が楽しいよね!ね?

なに?今痛いって言った?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【黒木御所跡 鷹見団野営地】



『安久津オバチャン。

結局どういう状況になってるのだ?』



「んー?

だーいじょーぶだいじょうぶ。

ちょーっと大地震が発生して電気とガスと水道が止まっただけよ。

ちな、ネット復旧の気配もなし。」



『そ、そんなのもう末期なのだ。』



「hey♪hey♪hey♪

逆よ、逆。

アタシ達追われてるのよ、主に日本政府とポールソン軍に。

ならネットなんて繋がらない方がいいの。」



『…リン兄ちゃんはどうなるのだ?』



「んー?

決まってるでしょ。

猊下は新世界の神になるのよ。」



『そういう話じゃないのだ。

リン兄ちゃんが苦しそうなのが辛いんすよ。

せめて拘束を解いてやれないっすかね?』



「んー。

私は反対かな。

今後の地球は猊下を保有している勢力が勝つのね?

取られる可能性は少しでも下げるべきじゃない?」



『…リン兄ちゃんは物じゃないのだ。』



「ふーーーむ。

別に物扱いするつもりはないよ?

寧ろ神格化の流れかなーっと。」



『…道具扱いしないで欲しいのだ。』



「要は能力ではなく、猊下の人格を尊重しろって話?」



『…のだ。』



「うーーーん。

今の猊下って人格ある訳?

ってかあの人って昔からメス堕ちしてたの?」



『ボクもこの数か月の付き合いだけど、最初は結構男っぽい性格だったのだ。

ヒルダさんに襲撃されてしばらく離れ離れになって…

再会したら脳味噌エルデフリダになってたのだ。』



「じゃあ、人格消滅してるじゃない。」



『いや!!

人格ってそんなに簡単に消滅するものではないのだ!

その証拠に脳味噌ずんだもんになってしまったボクの頭の中から、たまに光戦士君のSOSが聞こえて来るのだ。』



「なるほどー。

末期だねー。

ねえ、エルデフリダちゃん。

今、ちょっといい?」



  「ばびょーーーん♪ (ぱたぱた)

  ねえアキラ。 (パタパタ)

  本当にこれ流行ってるの?(パタパタ)」



「流行ってる流行ってる。

ナウなヤングはみんなコレよ?

大都会・鶴岡市じゃあ10代の定番だから。

ま、年増には使わせてないけどね。」



  「ばびょーーん!! (パタパタ)

  ばびょーーん!! (パタパタ)

  ばびょーーーん!! (パタパタ)」



「そんな事よりさぁ。」



  「ばびょ? (パタパタ)」



「アンタの地元に居た頃の猊下ってどんな感じだったの?

私、メス堕ちverしか見てないのよねー。」



  「ん?  (パタパタ)

  ワタクシが居候させていた時は(パタパタ)

  ずっと寝たきりだったから。(パタパタ)

  大魔王の所為で主人が(パタパタ)

  全然構ってくれなかったから (パタパタ)

  夜もご無沙汰だったしね。(パタパタ)

  早く死んでくれないかなー(パタパタ)

  って思ってたわよ (パタパタ)」



「何?

アンタと仲悪かったの?」



  「そんなんじゃないけど (パタパタ)

  主人が大魔王に夢中なのね (パタパタ)

  お風呂も一緒に入ってたのよ?(パタパタ)」



「え? ホモ?

え? ホモ?

ホモセしてたの?」



  「いやしてない!!!  (パタパタ)

  してない!!  (パタパタ)

  多分!!  (パタパタ)

  ドナルドに限って…  (パタパタ)

  してないと思うけど…  (パタァ)」



「いや、絶対やってるわよ。

最低でもフェラはしてるね。」



  「あーー!やだやだやだ!(パタパタ)

  衆道だけは絶対イヤ!(パタパタ)」



「へへへ、エルデフリダちゃん素質あるよww

ホモNTRwww ホモNTRwwww」



  「変なこと言わないで!!(パタパタ)

  気になるけど嫌なのー!(パタパタ)」



「で、ここからが本題。

政治家としてのチェルネンコ卿に聞きたいんだけどさ。」



  「(ピタッ)

  申し訳ないけどワタクシ現職だから…

  出せるコメントの範囲は狭いわよ。」



「(コイツ羽ばたかなくても飛べるじゃねーか)

政治家としての遠市厘って使い勝手はどうだった?」



  「…まあ。

  モチベーターとしては優秀よ。

  男の人は全員大魔王に傾倒してたし。」



「ふーん、そこが面白いのよね。

逆に言えば女は白けてたって事でしょ。」



  「まあね。

  あんなののどこがいいのかなー

  って話はしてたわよ。

  あくまで女同士内々にね。」



「単刀直入に聞かせて。

今、この時点で遠市厘の意識が戻るのは損?得?」



  「分かってて尋ねるのはアキラの悪い癖よ。

  大魔王が復活したら必ず大衆を救済する。

  ワタクシ達を差し置いて極めて平等にね。」

  


「うーん、平等だと意味ないんだよねー。

アンタの地元はどんな反応だった?」



  「好評よー。

  あんなに慕われてる君主は史上初。

  帝国臣民達も大魔王の復活だけを

  日々祈ってるわ。」



「神輿としては100点満点か…」



  「軽いからね。」



「じゃあ、ますます自我の回復は歓迎出来ないかな。」



  「大魔王は真の平等主義者よ。

  信じられる?

  あの子にとって身重の妻も

  道端の乞食も等価なの。

  寒気がするわ。」



「あー、如何にも猊下らしいねぇ。

はっはっは。

…そりゃあ女の敵だわ。」



  「男の人なんて、すぐに裏切るからね。

  まぁ、大魔王に関しては…

  生かさず殺さずのままがベストでしょう。」



「賛成。

男に自我なんて許しちゃなんねーわ。」



  「…ばびょーん。」



「…ばびょーん。」



  「じゃ、そういう事で (パタパタ)」



「んー、サンキュ。」



『…。』



「…。」



『安久津オバチャン。

なんでボクにあんな話を聞かせたのだ?』



「んー?

何でだろうねー?」



『…。』



「光戦士君を侮ってる訳じゃないのよー。

でも、キミもその歳なんだから性差とかジェンダー間の利害相反とか分かるでしょ?」



『…アンタらは極端過ぎるのだ。』



「ふふっ、そりゃあそうでしょ。

私達、遠市厘という究極のオス理論と対峙させられてるんだから。

大体、猊下だって女を人間扱いしてないでしょ?

中学生の古河ちゃんを妊娠させたことも、何とも思ってないよね?

じゃあお互い様じゃない。」



『…みんなリン兄ちゃんのこと嫌いなのだ?』



「んー?

私は好きよ、面白い人だしね。

でも自己防衛くらいさせて欲しいかな。

生まれて来る子供の為にもね。」



『リン兄ちゃんは、アンタらの敵ではないのだ。』



「あはははは。

そうなら良かったんだけどねー(笑)」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【萩鬼ヶ城跡 鷹見団野営地】



「ズン坊、移動直後で申し訳ないが。

ウ↑チ↓も時間がないから手短に打ち合わせをさせてくれ。」



『あ、夜色姉ちゃん。

お疲れ様ですなのだ。』



「樹理奈が縮尺計算をしてくれたんだが、やはり天川村が拡大していたよ。

ダーリン様の【異世界複利】が土地面積に作用したようだな。

信じ難い事だが天川村の面積が機械的に36%膨張したらしい。

おかげでライフラインが全滅だ。」



『それは…

リン兄ちゃんが最初から危惧し続けていた事なのだ。

だから土地は持たないって…

夜色姉ちゃん達は批判ばっかりするけど。

能力の使い方は結構気を遣ってたんですよ、あの人。』



「ふむ、一理あるな。

伊東には厳しく言っておこう。」



『…なんで、あんな女を優遇するのだ?』



「ん?」



『夜色姉ちゃんは伊東まゅまを甘やかしすぎなのだ。

猫先生とも付き合ってたみたいだし、何であんな害悪ばっかり贔屓するんすか?』



「さあ、考えた事も無かったな。

持たざる者が生き残るには飛び道具が必要だからじゃないか?

まあ、この点だけに関してはダーリン様も理解してくれると思うよ。

奈々はどうだったよ?

一緒に四国旅行したんだろ?

楽しかった?」



『…ボクも兄ちゃんも毎日殴られてたのだ。

強い事は認めるけど、もう2度と会いたくないのだ。』



「奈々はどれくらい強かった?」



『え?

いや、ちょっと人間離れしてたっすね。』



「オマエ、奈々に勝てるか?」



『いやいや!

令和最悪の凶悪犯罪者にボクなんかが勝てる訳ないのだ。

実際、滅茶苦茶怖い人だったし。』



「うん、それが答えだ。

伊東が奈々とは別ベクトルのパワーを備えている事も理解出来てるな?」



『…伊東は単なる異常者なのだ。』



「だが判明しているだけで中国人を20万人、マレーシア人を1万3千人殺している。」



『それは、アイツが病気持ちなだけなのだ。』



『本当は分かっているんだろう?

アレも異能の形の一つだと。』



  「ちょっとぉ!

  ァンタら今、まゅまの悪口ゅってたでしょ!!」



『あ、伊東まゅま。』



「違う違う。

伊東は凄い奴だって話をしてたのさ。」



  「ぅー。

  本当?」



『…。』



「本当本当。」



  「ぢゃぁ、ぉ菓子ちょぅだぃ!!」



「食事はさっき支給しただろ?」



  「ゃだ! ぁまぃもの食べたぃ!!

  ぉっ、光戦士ぃぃの持ってんぢゃんww」



『こ、これはボクの分のチョコパイなのだ。』



  「ぃっただきーwww (バッ!)」



『あっ! 返せなのだ!!』



  「キャハハハハ!!

  他人のぉとこゎまゅまの物!!

  まゅまの物ゎまゅまの物だよーwww」



『夜色姉ちゃん。

やっぱりコイツ、ただの泥棒なのだ。』



「人間は多かれ少なかれ泥棒だよ。

同じ泥棒ならウ↑チ↓は最強の泥棒を手元に置きたいね。」



  「あーー!!! (パタパタ)

  まゅま!!(パタパタ)

  また自分1人でお菓子食べて!!(パタパタ)

  ワタクシにも分けなさいよ!!(パタパタ)」



  「はーーー!?

  なぁーーーに言ってんだ

  この糞チビ!!

  ぉ菓子は全部まゅまの物だょ!!」


  

  「寄越しなさーーい!!(パタパタ)」



  「やらねーょ!!」



  「ギャーギャー!!(パタパタ)」

   

  

  「ぎゃーぎゃー!!」



『こ、この地獄絵図が夜色姉ちゃんの望みなんすか。』



「ま、確かに絵面は醜悪だよな。

それは認めるよ。」



  「ワタクシもチョコパイ食べたいのー(パタパタ)」



  「ぎゃはははww

  ゃらねーょwww

  まゅま意地悪だーーぃすきwww」



  「甘いの食べたいのー!!(パタパタ)」



  「ほーれほれほれww」



「さてズン坊。

茶番は終わりだ。

今から熊野まで進軍し炊き出し物資を熊野衆に分配する。

オマエも顔つなぎだけしておけ。」



『分かったのだ。』



「なあ、昨日安久津さんが連れて来た浅野天狗と会っただろ?」



『え?

あ、うん、あの殺人鬼。』



「熊野衆に最終的な話を付けてくれたのも大天狗だぞ?

犯罪者と言え業界の最古参だからな。

やっぱり顔が利くなあ。」



『…何が言いたいのだ。』



「正しい事したけりゃ強くなれってことさ。」



『ボクみたいに生まれつき弱い人間はどうすればいいのだ?』



「さっきも言っただろ。

オマエやウ↑チ↓みたいな持たざる者は必死で飛び道具を確保するしかねーんだよ。」



『…。』



「行くぞ。

午後には配給を開始する。」



『ボクの目には夜色姉ちゃんは王道を進んでるように見えるのだ。』



「生憎だが、ウ↑チ↓はダーリン様の真似をしているだけだ。

修験道にも配給にもあんまり興味ない。」



『姉ちゃんは何にだったら興味があるのだ?』



「うーーん。

今のウ↑チ↓はポールソンの殺し方だけを考えてるな。」



『そ、そんな事出来るのだ?』



「出来るも出来ないも、日本が侵略されてんだぞ?

普通殺すだろ?

ズン坊。

ポールソンを殺せる策を提示してくれたら褒賞を出すぞ。」



  「ぇ! 褒賞?

  はぃはぃはーぃ!!

  まゅまもゃるー!!」



  「キャハハwwパタパタ

  お馬ぁ鹿さん♪(パタパタ)

  ワタクシのポールソンは無敵よ!(パタパタ)

  アンタら如きに何が出来るの♪(パタパタ)」



  「はぁー?

  ぢゃぁォマエ、ポールソンの弱点ぉしぇろょ!」



  「見くびらないで頂戴!(パタパタ)

  こう見えてもワタクシは四天王筆頭!!  (パタパタ)

  統一政府最高顧問よ!!(パタパタ)

  そしてポールソンは忠実な私の騎士❤(パタパタ)

  真実の愛で結ばれてるの!!!(パタパタ)

  誰にも渡さないんだから♪(パタパタ)」



  「ぉしぇてくれたらチョコパイやんょ。」



  「え!?(パタパタ)

  本当に!?(パタパタ)」



  「ぅん、だからとっととポールソンの話教ぇろ。」



  「ポールを語ると長くなるんだけどねえ。(パタパタ)

  ペラペラペラ…(パタパタ)」



◇ ◇ ◇ (30分経過。) ◇ ◇ ◇




『お、おう。

いきなり物語の核心に近づいたのだ。』



「な?

伊東とハサミは使いようだろ。

ゴールを見つける嗅覚って言うのかな…

まあ、東横の頃からアイツは別格だったよ。」



『それにしても、魔王軍って言うから大所帯だと思ってたっすけど。』



「うん。

実質的にポールソンの手勢だな。

副官のジミー・ブラウン、槍奉行のロベール・レンヌ、旗奉行のニック・ストラウド。

3人の幹部が全員義弟だってのも、ポールソン軍の本質を現わしてるよ。

掃除屋からの成り上がり…

つまりダーリン様同様に累代の郎党を持たない。

幹部を代行できる人材は恐らくいない。

そこら辺がポールソンを殺す為のヒントかもな。」



『殺すのだ?』



「…まあオプションの一つだよ。

別に恨みがある訳じゃねーからな。

ダーリン様を諦めて帰ってくれるなら追撃はしない。」



『…。』



「さあ、伊東の有用性も証明出来た所で配給を始めるぞ。」



  「ちょっと夜色!!

  まゅまに御褒美ょこしなさぃょ!!」



「分かった分かった。

2号車が牽いてるキャンピングトレーラー。

ウ↑チ↓の書斎にする予定だったが、伊東にやるよ。」



  「ぇ!

  まぢ!?」



「うん、マジマジ。

ウ↑チ↓、オマエと違って約束守る勢だから。」



  「ぁーん❤

  夜色だぃすき❤

  肉体関係持ってぁげる❤」



「あ、うん。

ウ↑チ↓には愛する人が居るからノーサンキューってことで。」



  「いしししし。

  本当はまゅまの事、好きな癖にww」



「うむ。

否定出来ないのが辛い所だな。」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【国道168号線沿い 熊野本宮大社付近】



「よーし、ズン坊。

ウ↑チ↓らは、ここから様子を伺うぞ。

あくまで前面に出るのは山伏達。

まずはリトマス紙だ。」



『結構、人が集まってるっすね。』



「ふむ、田舎だから話が回りやすいんだろうな。

ほら、駐車場を見てみろ。

こんな糞田舎なのに満杯になってるだろ?

多分、殆どの奴が車で駆けつけてる。」



『え?』



「つまりダーリン様が増やしたガソリンには途方もない価値がある。

電気もガスも止まった現状、暖を車内で取るしかない奴は多いだろうからな。」



『あ、はい。

それはそうっすね。』



「17時が過ぎたら、神聖教団名義でガソリンを配給する。

これでダーリン様への義理も立つだろう。」



『それはいい考えなのだ。

兄ちゃんはガソリン代の引き下げを公約にしてたのだ。』



「違う違う、そこじゃない。」



『え?』



「さっきもエルデフリダが言ってただろ。

神聖教は異世界の国教なんだよ。

その名義を使って配給している事が大切でな。

ポールソンの矛先が鈍る可能性がある。

交渉の糸口くらいにはなるかもな。」



『…。』



「おいおい、意外そうな顔するなよ。

戦争の基本だろ?

殺害にせよ和解にせよオプションは一つでも多く持っているべきなんだよ。

ダーリン様が生み出した富を地元民共に分けてやる。

現時点ではこれがベターなんだよ。」



『でも、なんか揉めてるみたいっよ?』



「んー?

メシを配る事も出来んのか、アイツらは。

今思えば、実質一人で炊き出しをしてたjetは優秀だったんだなぁ。」



  「(コンコン)

  夜色さん。

  今、大丈夫ですか?」



「おう、よっぴー。

アイツら何揉めてるんだ?」



  「この付近にも神聖教団の信者が結構いたらしいです。

  どうも地元の青年団が町おこし婚活イベントに

  恋辻占を使ってたみたいで。」



「おー、すげえ。

ズン坊の実家が見事に機能してるな。」



『まあ、ウチは供給量だけは凄いのだ。

ああ、言われてみれば奈良とか和歌山の伝票も結構見掛けたっすねえ。』



  「それで、結構ガチな信者も居るんですよ。

  で、山伏さん達とどっちが上かで揉めてて…」



「マジかー。

そういう趣向じゃないんだけどな。

宗教ってマジで糞だなあ。」



  「いやあ、配布する側の修験者達も結構態度悪いんですよ。

  上から目線って言うか…

  アレじゃあ反発されて当然みたいな。」



「よっぴー、安久津さんを呼んでくれ。」



  「承知しまし…

  うわっ。」


 

  「ばびょーん。」



「どもっす。」



  「ゴメンねー。

  アタシのハンドリングが悪かったわ。」



「えっと、ウ↑チ↓はダーリン様に花を持たせたいんで。

ああいう揉め事は困るんすわ。」



  「ゴメンゴメンw  

  アイツら低能だからw

  

  この際だからさぁ。

  神聖教団の組織化やっちゃおうよ。」



「え?

今、やるんすか?」



  「人間って馬鹿だからさぁ。

  系統図なりなんなりが無いと動けないのよ。

  各地の信者が勝手に称号を名乗ってる話は聞いてるでしょ?」



「ああ、アイアンやらブロンズやら、何かゴチャゴチャ言ってますよね。」



  「本来は猊下が決めなきゃいけないんだけどねえ。」



「うーーーん。

じゃあ、協力者に宗教っぽい称号か何かをくれてやりますか?」



  「神聖教団に帰依した時点で

  無条件でアイアン信徒の称号を名乗る事を許可しましょう。

  そこからブロンズ、シルバー、ゴールドって階級を作ろう。」



「ふむ。

身分制度っすね。

じゃあ、熊野衆には…」



  「いえ、配給を手伝う者は無条件でブロンズの称号を与えましょう。

  あくまで私達の活動への貢献度で身分を決めるって流れで。

  山伏同士も格差をつけて団結させないようにしなくちゃ駄目よ。

  分かるよね?」



「ああ、なるほど。

大体読めて来ました。

一般人がアイアン、作業員がブロンズ、シルバーは…

機材や物資の提供者にしますか?」



  「…いや、逆にしよう。

  一般人はアイアン、消耗品を供出した者はブロンズ。

  不動産を寄進した者はシルバー。

  作業員はゴールド。

  これなら猊下が目を覚ましても不興を買わずに済むはずよ。」



「…ウ↑チ↓らはどうしますか?」



  「ゴールド以上の称号を保有するべき。

  当然の権利よね?

  神の子を身ごもっているのだから。」



「…三橋達にゴールド以上の身分を与えてやりたいです。

無償でウ↑チ↓に付いて来てくれてるんで。」



  「おk。

  三橋君達は別格のダイヤモンド信徒という事にしよう。

  偉さの論拠は…

  そうね、猊下から直々に世界の救済を命じられてるから。

  三橋君って猊下との面識あるんだよね?」



「ええ、あります。

ダーリン様とウ↑チ↓が配信してる時に捕まえた人材なんで。

男同士、結構ワチャワチャやってました。」



  「お、いいじゃん。

  じゃあオンライン上に残ってる可能性あるね。

  猊下と三橋君が一緒に映ってる記録。」



「そうっすね。

ネットが復旧したら、多分掘れると思います。」



  「よし、正当性確保。

  三橋君達は教団トップである猊下の直臣。

  だから偉い。

  このロジックで行くよ。」



「じゃあアイツらはダイヤ階級で。」



  「じゃあ、早速繭子を説得してくるね。」



「あざす、お願いします。

ふー、安久津さんのお陰で何とか道筋が…」



  「ちょっと待ったぁ。」



「ん?

また伊東か。

今、仕事中なんだよ。」



  「話ゎ聞ぃたょ!

  まゅまも! 

  まゅまも身分が欲しぃ!!」



「オマエ、ブレないよな。

じゃあダイヤで。」



  「はぁ!?

  それ三橋と同格ってことだよね?

  まゅまリンの赤ちゃん産むんだょ!!

  一番高ぃ身分寄越しなさぃょ!」



「えー、マジかー。

オマエ奈々ポイント高いよ。」



  「エルデフリダ!

  ダイヤより上の称号ぉしぇて!

  一番ぇらぃ身分になりたぃ!!」



  「えーっとねえ。(パタパタ)

  神聖教の信者最高位は…(パタパタ)

  ロイヤルトリプルクラウン・ファウンダーズ(パタパタ)

  エグゼクティブ・プラチナム(パタパタ)

  ゴールドエメラルドダイアモンディッド(パタパタ)

  スペシャルアンバサダー信徒よ。(パタパタ)」



  「カッコぃぃ!!!

  まゅま、それになる!!!」



  「駄目駄目。(パタパタ)

  ロイヤルトリプルクラウン・ファウンダーズ(パタパタ)

  エグゼクティブ・プラチナム(パタパタ)

  ゴールドエメラルドダイアモンディッド(パタパタ)

  スペシャルアンバサダー信徒は(パタパタ)

  大魔王の専用称号だから。(パタパタ)

  統一政府内でも伝説の称号よ?(パタパタ)」



  「ぢゃあ、次にぇらぃのぉしぇて!!」



  「えっとねえ。(パタパタ)

  これも大魔王の称号なんだけど。(パタパタ)

  ファウンダーズ・クラウン(パタパタ)

  エグゼクティブ・プラチナム(パタパタ)

  ダイアモンド・アンバサダー信徒が次点だったかな。(パタパタ)」


  

  「ぢゃぁ、それで我慢してぁげるょ!!」



「伊東は勉強苦手な癖に、そういうのは記憶出来るんだな。」



  「だって身分だょ!!

  まゅまファウンダーズ・クラウン

  エグゼクティブ・プラチナム

  ダイアモンド・アンバサダー信徒だから!!

  もぅ決めたから!!」



「いや、オマエが恥ずかしくないならいいんだけどさ。

えっと、エルデフリダさん。

伊東を最高位にする訳にはイカンから、ロイヤルトリプルとやらは。」



  「流石に大魔王が保有するのが妥当でしょ。(パタパタ)」



「ウ↑チ↓はダーリン様を神にしたいんだ。

信者なんぞになって貰っても困るんだよ。」



  「あくまで権利としての保有よ。(パタパタ)

  大魔王が目を覚ましたら誰かにあげるんじゃない?(パタパタ)

  恩賞として。(パタパタ)」



「あー、多分ズン坊に授けられるなぁ。」



『ボクはそんなの要らないのだ。』



  「あー、これは光戦士クンが授与される流れね。(パタパタ)

  あったあった、帝国宮廷史の鉄板パターンよ。(パタパタ)」



『ボクは寵童じゃないのだ!!』



  「お小姓さんはみーんなそう言うのよねー。(パタパタ)」



『キーーーーーーッ!!!!』



  「あははははは(パタパタ)」



「エルデフリダさん。

あまりズン坊を苛めてやらんでくれ。

ズン坊も機嫌直せ。」



『…のだぁ。』



「取り敢えずズン坊はロイヤル何たらを名乗っとけ。」



『嫌なのだ。』



「これ以上伊東を増長させたくないだろ?

オマエがロイヤル何たらならダーリン様も喜ぶだろうしな。」



『…兄ちゃんが目を覚ましたら真っ先に返上するのだ。』



「ああ、目を覚ませばな。

さて、そろそろ恩寵の儀だ。」



  「チョコパイチョコパイ(パタパタ)」



  「まゅまも! まゅまも!」



「さて、まずは伊東が持って来た古文書を焼き捨てる。

(ボー、メラメラ。)」



  「ぇー、折角まゅまがゲットしたのにぃー。」



「これ以上土地が広がったらヤバいんだよ。

昨日なんかヤバかったんだぞ。

ウ↑チ↓、南海トラフの誘発を覚悟してたからな。」



  「夜色は考ぇ過ぎだよ。

  結局、何も無かったぢゃん。」



「まあ、兎も角。

今後はダーリン様への供物はウ↑チ↓が全チェックする。

さあ、光戦士。

樹理奈と浅野さんが熊野本宮を制圧してくれたらしい。

行くぞ。」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【熊野本宮大社 本殿前】



「樹理奈、オマエにばかり荒事を任せてすまんな。」



「いいよ別に。

殺したのは殆ど浅野さんだし。」



「反対者はちゃんと皆殺しにしたんだな?」



「うん、死体の処分は地元民にやらせた。

当たり前だよね、アタシらが配給してやるんだから。」



「good。

じゃあ、17時過ぎたらガソリン振舞から始めようか。

希望者の車両は168号線に並べさせよう。

コメは自分で運ばせる。

自力で10㌔袋が持てない奴も居るだろうが…

その腕力差は身分構築に利用しよう。」



「ねえ、夜色。」



「ん?」



「山伏達が《恩寵の儀を見せろ》ってうるさいんだけど、どうする?」



「オイオイ、お互いの手の内は探らない協定だろ。」



「アイツら、自分達も神聖教徒だからの一点張りなのよ。」



「何?

分け前が足りないってこと?」



「物って言うより…

神聖教団内で修験道が軽く扱われてる事に不満みたい。」



「まあ、確かに…

組織化の功績はデカいし、実働部隊も出してくれてるしな。

突っぱねると、後々禍根を残すか…」



「アタシは、17時のリンを見せておくべきだと思う。」



「マジか?

修験道側に手の内を晒せってこと?」



「いや、敢えて最初は熊野衆だけに見せようよ。

で、羽黒や英彦と亀裂を入れよう。

最終的にはリンへの忠誠合戦をさせる。」



「ふむ。

いずれは知られるからな…

だがポールソンはどうする?

奴がダーリン様を狙ってるんだぞ?」



「恩寵を与えているのは、あくまで【神】

遠市厘の名を出す必要はない。」



「ふむ…

だが恩寵の儀に立ち入られたらダーリン様の姿を見られるぞ。

どうやらズン坊もダーリン様から離れすぎると駄目らしいしな。」



『ボクの考えすぎかもだけど、視界から出ると繋がりが途端に弱まる気がするのだ。』



「まあ、奇跡にも射程距離はあるだろうな。

物資に余裕が出たら実験してみよう。」



「夜色。

ここは神社だ。

リンにそれっぽい衣装を着せて化粧させようよ。

遠市厘の原形を連想出来ないレベルでコテコテに飾ろう。」



「…だな。

じゃあ、繭子さんに頼むわ。」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【熊野本宮大社 本殿内】




「繭子さん。

体調はどうっすか?」



「私は経産婦だから問題ないわ。

それより初産の槐を気遣ってやって。」



「了解。

それにしても、凄まじいコテコテメイクっすね。

これ金粉っすか?」



「やや仏像に寄せてみたわ。

これならリン子には見えないでしょ。

後は、これを括りつけて。」



「何すか?」



「ピアノ線よー。

仏像っぽいポーズを取らせてから、これで固定する。」



「へー、面白いっすね。

(キュッキュッ)

こんなモンすか?」



「お、上手い上手い。

後はこれを台座に設置して完了ね。」



  「ぇー、繭子さん。

  何何? 何ゃってるの。」



「あら伊東ちゃん。

今、お仕事だからあっちへ行ってなさい。」



  「ぅぉっ!

  夜色がリンリンを縛ってる!!

  プレィ? そぅぃぅプレぃ?

  SM! SM! BDSM!」



「違うよ。

オマエすぐに下ネタに走るから嫌なんだよ。

これはダーリン様の為の仕事なの。

あっちでエルデフリダさんと遊んでろ。」



  「ゃーぁだぁー!!

  まゅまもゃるー!!!」



「あっ!

コラ!!  体重掛けるな!!!」



   「ぃぇーーーーぃwwww」



遠市だった物 『(ボキボキボキボキッ!!!)』



  「ギャハハハハwwww

  リンリン変な音してるしーwwww」



「馬鹿野郎!!!  (ボカッ!)」



  「ぶえー!!」



「ダーリン様!!!

ダーリン様!!!

うおお、すぐに解かねば!!」



「夜色、待って!!」



「え、何すか?

繭子さんも手伝って下さいよ。」



「今のリン子のポージング!!!

仏教的な黄金比に達している!!!」



「何言ってんのか分からないっす!!!

早く降ろしてあげなきゃ!!!」



「いや!!!!

このまま行きましょう!!!

神像の空中浮遊に見えなくもない!!!」



「見える訳ないでしょ!!!」



「でも、このルックに奇跡が絡めば?」



「…いや、しかし。」



「夜色、クールになりな。

どうせリン子は使うんだ。

じゃあ少しでも有効活用しようよ。

どのみち、いずれは他人に見せるんだ。

なら効果的なルックを狙おうよ!」



「…。」



「シャバい反応してんじゃねーよ。

今、私達戦争してんだよ。

それは夜色が一番理解してるよね?」



「スミマセン。

取り乱しました。

新世界の神は熊野に降臨した。

その路線で行きます。」



「よし。

後はポールソン軍向けの調整ね。

和戦いずれのコンタクトを取るにしても…

まあシナリオを練っておきましょう。」



「ウ↑チ↓の腹がこれ以上膨れる前にケリが付けば御の字なんすけどね。」



「それな。

生理に妊娠に出産…

女は戦争に向いてねーわ。」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




【熊野本宮大社 本殿内】




「ばびょーん♪」



「安久津さん。

貴女とは色々ありましたが、拝観許可に関しては感謝しております。」



「あっはっは。

前時代の話は勘弁して下さいよー。」



「ぜ、前…」



「本当のことでしょ?」



「…まあ、秩序の回復には時間が掛かるでしょうし。

日本が完全復旧したとしても諸外国は駄目かも知れませんな。」



「まあまあ、外人が減るのは吉事じゃないですか。

そんな事より未来の話をしましょう。」



「ええ、安久津さんが仰っていた恩寵の儀。

実際に見てみない事には…

こちらも在家の皆さんに対しての説得が困難ですからな。

山にも里にも安久津さんに批判的な方は多い。」



「あっはっは。

宿坊を勝手に使った事は謝罪しますよ。

でもガソリンはちゃんと支払ったでしょ?」



「まあ、その話は後日正式にさせて下さい。

それで恩寵の儀というのは?

寄付品に対して護摩を焚くような?」



「いえいえ。

私は何もしておりせんよ。

ただ、神の下賜品に感謝するだけです。」



「…神ね。

まさか安久津さんの口からそんな単語が出るとは。

で?

タテマエはいいとして、実際はどうなのですか?」



「ふふふ。

神はいつでも見ておられますよ。

天上から我々を加護して下さっております。」



「上?

何だあれは…

仏像を吊り上げているのか?」



「新世界の神で御座います。

いえ、新世界の女神でしょうか。

今日は神が降臨し、創生の第一歩を踏み出す日です。」



「…馬鹿々々しい。

安久津さんは昔から、そういう外連ばかり弄しますよね。

…確かに、あの仏像がかなりの上物である事は認めますが。

うん、あの苦悩に満ちた表情にはとてつもない迫力がある…」



「まあまあ、60秒後になれば全てが明らかになりますよ。

明ちゃんだけに。」



「60秒?」



「カモン!!

神の寵愛を受けし聖巫女!!」



  『ちょ、こ、こんな恰好は恥ずかしいのだ。』



「安久津さん、この子は?」



「巫女です!

当然、非処女ではありません!

後ろの穴は知らんけど。」



「か、可憐だ。」



  『じ、ジロジロ見ないでなのだ!』



「はい、残り20秒。

清らかなる巫女の祈りに応えて神が恩寵を授けて下ります。」



「いや、アンタさっきから何を。」



「さあ!!

聖巫女ちゃん!!!

カウントダウン開始ぃ!!!」



  『10なのだ。』



「はい!」



  『9なのだ。』



「はい!」



  『8なのだ。』



「もっと色っぽくー!!」



  『7なのだ❤』



「いいよー!!!」



  『6なのだ❤』



「その調子だよーー!!!」



  『5なのだ❤』



「でもフェラくらいはしてるよね?」



  『4てないのだ!!』



「兜合わせとかしてんじゃないのー?」



  『3なことしないのだ!』



「男だったら誰でもいいんでしょ?」



  『リン2ぃちゃんだけなのだ!』



「ゴメンww

カウント忘れてたwww」



  『イチなのだぁあああ!!!!!』



「わはははは!!!!」



《36万円の配当が支払われました。》



  『山伏さん離れて!!

  奇跡が来るのだ!!!!』



「ぎゃはははは!!

ばびょーーーーーーーーんwww」

【名前】


金本光戦士



【職業】


聖巫女



【称号】


ロイヤルトリプルクラウン・ファウンダーズ・エグゼクティブ・プラチナム・ゴールドエメラルドダイアモンディッド・スペシャルアンバサダー信徒



【ステータス】  


《LV》  低い 

《HP》  繊弱 

《MP》  微少 

《力》  非力 

《速度》 どん臭 

《器用》 不器用 

《魔力》 色小姓 

《知性》 受け売り 

《精神》 黄金 

《幸運》 巻き込まれ体質 


《経験》 処女



【特殊能力】


「ずんだもん完全再現」

「ドーピングタンポポ精製 (松村流免許皆伝)」 



【実績】


動画本数2077本

チャンネル登録者数 1.8万人

68,839,643 回視聴


※総務省の指導によりチャンネル閉鎖




【スキル】


「複利(?)」 


※日利36%

下4桁切り上げ 




【約束】


遠市厘    「必ずボクがリン兄ちゃんを救ってあげるのだ!」

金本光宙   「近いうちに恋人を作って紹介してあげるのだ。」

エルデフリダ 「何でもするからボクにチカラを貸して欲しいのだ!!」

安久津明   「息子さんの保護を約束するのだ!」

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まさかの称号復活 何年ぶりだろ
ロイヤルトリプルクラウン・ファウンダーズ・エグゼクティブ・プラチナム・ゴールドエメラルドダイアモンディッド・スペシャルアンバサダー信徒 これらの称号を地球で見る日がくるとは! 称号でステータスが見え…
ずんちゃんはリンとバカやってる時が一番輝くね
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