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【創世05日】 所持品 チョコパイ 「ガボガボガボ」

【前回の異世界複利】


前回の異世界複利!

つぃに奈良の南の何んにもないトコの制圧に成功したまゅま達、病's。

そんな時、ラジオから流れて来たのゎ、ぁくの侵略者ポール・ポールソン!

ポールソン 「御迷惑をお掛けしております。」

折角、世界せーふくを目指して頑張ってたのに!

樹理奈 「ポールソンの進軍速度には、私達」

槐   「敵わない」

夜色  「そんなことね-よ! ウ↑チ↓らにはダーリン様が居るじゃねーか!」

厘   「ガボガボガボ」

瀬里奈 「イマハアクマガホホエムジダイダーーー!!!」

こぅして、尾鷲市への総攻撃を精一杯ゃることに決めた!!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ぉらぁww

ぉらぁ♪」



##ぶえー!!

ぐえー!!##



『ちょ!!

伊東まゅま!!

やめるのだ!!』



「まゅま、ょゎぃ奴に最強だかんね!!

しね糞チビ!!

ぉらぁ!!!」



##ぼぶえーー!!!##



『オマエも十分チビなのだ!』



「るっさぃ!!

ぉらぁ!!!」



##ごっべえーーー!!!!##



『え、エルデフリダ―!!!』



「ぎゃははははは!!!!

チュニドラょり弱ぇwwwww

まゅま、弱いものいぢめだーぃすきww」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『ボクの名前は金本光戦士。

変な背後霊に寄生されちゃった不幸な不幸な流浪枝豆なのだ。

おい、エルデフリダ生きてるか?』



##ピクピク…

も、元のボディなら

あんな小娘には絶対負けないのに…##



『気を付けるのだ。

さっきオマエを殴った伊東まゅまは病原菌の塊。

異世界もスキルも関係なく何十万人の地球人を殺害しているのだ。』



##い、言われてみれば殴打された部分から変な発疹が。

ねえ、これ大丈夫なの?##



『今のオマエに効くかは分からないけど貴重なマキロンを使ってやるのだ。

はい、ぴゅっぴゅ。』



##ギャー!!!!

染みるーー!!!##



『まあ、しばらくはおとなしくしてるのだ。』



##くっ、ボディさえボディさえあれば!!##



『コイツの名前は妖怪エルデフリダ。』



##妖精よ!##



『コイツの名前はエルデフリダ。

14歳の妖精を自称する頭のおかしい異世界BBAなのだ。

まさかスマホサイズにまで縮むなんて。』



##自称じゃない!!

この肌を見なさい!!!

水を弾く玉の肌!!

ソドムタウンの美妖精と讃えられたこの美貌ッ!!!

身体のサイズこそ縮んだけど、間違いなく14歳の頃のワタクシよ!!##



『えっと、純友さんと一緒に成仏したんじゃ無かったのだ?』



##専門的な説明になるから割愛するけど、ワタクシと光戦士クンの間にはパスが通ってるのね。

地球風に言えば絆かしら。##



『オマエなんかとは絆はないのだ。』



##でも貴方。

大魔王とキスしたでしょ?##



『し、し、し、し、し、してないのだ!!

仮にしてたとしてもオマエには関係ないのだ。』



##あるのよねー、それが。

ワタクシと大魔王が身体を共有してたのは知ってるでしょ?

大魔王とのパスを繋ぐという事はワタクシとパスを繋いだことを意味するの。

光戦士君って14歳だったわよね?##



『なのだ。』



##うん、それがワタクシが14歳の頃の姿で受肉した理由ね。##



『いやいや!

何で羽根が生えてるのだ!!

身体も縮んでるし!』



##だから。

妖精って言ったでしょう。

人間サイズでの受肉って大変なのよ。

だから消去法で妖精サイズで顕現しちゃったんだと思う。##



『…。』



##…。##



『じゃあ、窓を開けてあげるから野生にお帰りなのだ。』



##ちょっと待ったぁ!!

ワタクシを窓から捨てようとすなーーー!!##



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『と言う訳で夜色姉ちゃん。

これを飼っていいのだ?』



  ##ワタクシを動物みたいに言うなー!!##



「…いや、この人。

エルデフリダさんなのか?」



『え、知ってるのだ?』



  ##あら?##



「いや大BBAから聞かされてるからな。

ダーリン様の覇業に協力してくれた人だろ?」



##おー!

流石は我が盟友!

義理堅いわー♥##



「で?

エルデフリダさんは何しに来たんすか?」



##別に好きで来た訳じゃないわ。

大魔王に呼び出されたの。

おかげでワタクシの本体は意識不明重体。

散々な目に遭ってるわよ。##



「ほーん。

御愁傷様っす。」



『安らかに成仏するのだ。』



##勝手に殺すなー!!##



「『はっはっは。』」



##地球人感じ悪すぎィ!!!##



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【糞地球人ランキング byエルデフリダ】


1位 伊東まゅま   (殺人ウィルス)

2位 久能木瀬里奈  (真性キチガイ)

3位 南風賈     (…キショい)

4位 遠市厘     (女の敵)

5位 松村奈々    (吐き気を催す邪悪)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『えーーー!!!

猫先生よりリン兄ちゃんの糞度が高いのは納得出来ないのだ!!』



「いや、ウ↑チ↓は割と順当だと思うが…」



##地球人は概ねアレだけど、その中でもトップ5は甲乙付け難いわ。##



『リン兄ちゃんは他の連中とは全然違うのだ!!

一見滅茶苦茶だけど、内面は真面目で誠実な人なのだ!!』



##えっと、その内面に同居していたワタクシの結論なんだけど…##



「ダーリン様ガチ勢のウ↑チ↓ですら誠実さは一度も感じた事がない件について…」



『黙れなのだ!!

リン兄ちゃんの良さは女なんかには分からないのだ!!!』



##寵童あるあるよねー。

帝国の歴史にもこういう便利な忠臣がいっぱい居たわー。

ワタクシはその恩恵を受けてる側だから小姓制度には反対出来ないわー。##



「ヤバイ…

ウ↑チ↓に変な性癖が植え付けられてしまう…

南さんやら七感さんやら…

ああいう見下げ果てた糞キモ女共と同列の性癖…

ヤバイヤバイヤバイ、ホモ鑑賞はNG項目に入れてたのに…」



##ルナさん。

寵童は大切にした方がいいわよー。

この子も後10年もすれば大魔王の忠臣として活躍してくれるだろうし。##



「いや、まあ…

正論だとは思うんスけど…

10年も日本もつんスかね?」



##え?

無理でしょ。

だって、ポールが来てるんだから。

週内には地球が消滅してるんじゃない?##



「えー、マジっすか。

いや、でも地球消えたらエルデフリダさんもヤバいでしょ?」



##ワタクシの本体は本国に安置されてるし、別に…

こっちの世界がどうなろうが、あまり興味がありませんわ。##



「ぐぬぬ、悪の侵略者め。」



『社会から見れば山賊活動に余念がない夜色姉ちゃんの方がよっぽど悪い件について。』




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「じゃあ、ズン坊。

エルデフリダの提供してくれた情報を改めて解説してくれ。

三橋、よっぴー、最終的な情報整理はオマエ達に任せる。

地球の命運が掛かった場面だ、頼むぞ!」



「はい!

でも遠市君からして飛躍だったんですけど。

本物の妖精を見せられると更にですよね。」



「了解です!

それにしても、あれだけ憧れた異世界にこんな形で

コミットする日が来るなんて…」



「ワッキー。

音源は全てオマエに託す。

国益を損なわない形で編集しておいてくれ。

公開タイミングはウ↑チ↓が決めるが…

その前にくたばったらオマエが代わりに公開してくれ。

日本さえ無事なら外は全て譲歩する。」



「不吉な事を言わないで下さい。

夜色さんあっての俺ですよ。」



「…なぁワッキー。

最新のエディットソフトは嘘発見器的に使えるんだよな?(ヒソヒソ)」



「はい。

虚偽発言特有の波長は目視でも検出可能です。(ヒソヒソ)」



「特にエルデフリダの発言はその視点から全てチェックしておけ。(ヒソヒソ)」



「え?

それって、やっぱり。(ヒソヒソ)」



「戦争はもう始まってるんだ。

オマエも頭を切り替えろ。(ヒソヒソ)」



「はい!」



「よーしズン坊。

頼むぞー。」



『分かったのだ!』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『ボクの名前は金本光戦士。

両親の悪ノリで自我が消失した哀れな哀れな流浪枝豆なのだ。

さて、本日のずんだもん解説。

タイトルは【ポールソンってなぁに?】なのだ。


まず、最初に前置きしておくとボクはエルデフリダ越しにポールソンの話は聞かされてたのだ。

なので予備知識は得ていたし、それらは概ね今回のエルデフリダの説明と合致してたんすよ。


では、結論から述べるのだ。

ポール・ポールソンはリン兄ちゃんの異世界での部下。

それもかなり親しかったらしいっすね。


リン兄ちゃんが偽札を射出出来るのは、ここに居る全員が知ってると思うんすけど…

その能力を使って異世界を征服したらしいんすね。

で、その時の奥さん(?)がポール・ポールソンを派遣してきたみたいっす。

一応タテマエはリン兄ちゃんの奪還ってことっすけど…

額面通りに信じるのは難しいのだ。


エルデフリダ曰く、ポール・ポールソンは異世界のNO.2。

かなりの武闘派みたいっすね。

嘘か誠か大将の癖に十万人規模の会戦で一番槍を敢行したとの話なのだ。

向こうじゃ一番広い領土を治める王様みたいっす。』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「なあ、ズン坊。

ポールソンがダーリン様を狙ってる事はよく分かったよ。

エルデフリダはどうなんだ?

イマイチ執着心が乏しく見えるんだが。」



『エルデフリダの奴は息子さんにしか興味がないのだ。

あの女と違って息子さんが世襲反対なのが許せないらしいっすよ。』



「…うーーーん。

狙い目はそこら辺かな…」



『あ、それと異世界から先遣隊が来てたんすけど、その説明もしますね。

レニー姉ちゃんとアネモネ姉ちゃんって人なんすけど。』



「三橋!

ここで取ったメモは絶対に流出させるなよ!」



  「はい!」



「よし、続けてくれ。」



『ポールソンは自分の国でハーレムを所有しているのだ。

レ二モネはそのメンバーっすよ。』



「まあ、王なら後宮くらいは持ってるだろうな。」



『聞いた話を覚えている限り再現するのだ。

レニー姉ちゃんの語るところによると…』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『以上なのだ。

あくまで伝聞っすけど。』



「でかした。

状況は把握出来た。

…最悪な状況だって事がよーく分かったぜ。

三橋、ウ↑チ↓はダーリン様を手放したくない。

どうすればいい?

方法を考えてくれ。」



  「まず、戦闘で勝つことは不可能だと思います。

  【不要と思った物を何でも消せる能力】」

  が事実だとすれば、全国連加盟国でも勝てないでしょう。

  通信が止まったのもポールソン軍の仕業でしょうしね。」



「ネット回線を消されたってこと?」



  「いえ、恐らくは人工衛星が消されてますね。

  下手をすれば全世界の人工衛星が消されてるかもです。」



「ふーむ。

それ実質的に無敵じゃね?」



  「いや、怖いのはスキルじゃないんです。

  話を聞く限り、あんまりスキルを前面に出してないですよね。

  むしろ、本人の器量で統治してます。

  エルデフリダさんの誇張もあるかも知れませんけど…

  政治も戦争も外交も全部成功させてますよね。

  正真正銘の怪物ですよ。」



「侵略軍の総大将なんてエースが投入されるのがセオリーとは言え。

日本人としては生きた心地がしねーよ。」



  「ただ、ポールソン軍は全員非地球人で構成されてる訳ですよね?

  だから直接軍隊を展開させて遠市君を捜索する事はないと思うんです。」



「ふむ。

じゃあ、どうする?」



  「僕がポールソンの立場なら日本国政府を恫喝して遠市君の身柄を要求します。」



「…岸田なら渡してただろうな。」



  「ええ、ここからがややこしいんですけど。

  ヒルダ・コリンズさんは当然そうさせないように動くでしょう。

  胡桃倶楽部ってどこまで官邸に食い込めてるんですか?」



「警察・公安・対西側外交には侵食出来ている。

本命は財務省・総務省らしいけど、かなり警戒されてるらしいな。」



  「つまり敵味方が半々くらい?」



「いや、自民党左派や公明党からは露骨に敵視されてるってさ。

大BBAの口ぶりからして与党内の味方は2割居ればいい方じゃね?」



  「ポールソン軍の脅威が米軍を上回れば…

  官邸はヒルダ・コリンズさんを切るでしょうね。」



「上回るか?」



  「だって、米軍が慌てて本国に戻ってるって報道が

  僕らの聞いた最後のニュースですよ。

  映像にあった米国大暴動が事実だとすれば、日本に構ってる余裕はないでしょう。

  ホワイトハウスが焼けたのって、多分米国史上初めてですよね?」



「米軍とポールソン軍をぶつけて共倒れを狙うのは無理?」



  「いやあ、今のアメリカにそこまでの余力がありますかね?

  歴史を鑑みるにガチガチのモンロー主義に回帰するんじゃないですか?

  そもそもパレスチナ問題への出費反対デモが発展した暴動ですからね。」



「まあ、ガイジンをアテにするのが間違いだよな。」



  「ロシアじゃなかっただけ、マシですけどね。

  会見を聞いた限りは、まだ文明人のようですから。」



「うーーーーーん。」



  「じゃあ提案しますね。

  遠市君が奪われずに済む方法。」



「お、おう!

それが知りたいんだよ!!

三橋、頼む聞かせてくれ!」



  「遠市君が異世界で行った大規模分配プロジェクト。

  それを僕らで始めませんか?

  要は遠市君がバラマキで支持率を高めたから

  奥さんが天下を獲れたんですよね?」



「いや、バラマキなら今までのダーリン様もしてたぜ?

あちこちで無料BBQしてたしさ。」



  「…いや、どうせならもっと大規模にしません?

  もう日本人の食糧・エネルギーを全部供給しちゃいましょうよ。」



「出来るのか?」



  「まずは奈良からでいいでしょう。

  で、ここからが重要なんですけど。

  配布の代理人は夜色さんで行きましょう。」



「いや、それは構わんのだが…

ポールソン軍に捕捉されるだろ?」



  「どのみち捕捉されますよ。

  なら、予め遠市君が健在という事にして

  夜色さんは彼の意志を代行している体を固めてみましょう。

  なら有利に事を運べるんじゃないんですかね?」



「…。」



  「或いはこちらからポールソン軍に接触して

  遠市君の帰還に協力するのも一つだと思います。」



「それは駄目だ。」



  「失礼。

  確かに遠市君を失う訳には…」



「違う。

奴ら、ダーリン様を回収したら地球を攻撃するつもりだぞ。

最低でも日本は徹底破壊されるだろう。」



  「そこまでしますかね?」



「ウ↑チ↓ならする。

大BBAでもする。

樹理奈や槐でも必ずそうする。」



  「いや、必ずとは…

  だってそこまでする必要はないでしょ。」



「あるよ。

地球にはダーリン様の子を孕んだ女が他に居るかも知れないもの。」



  「《かも》で殺すんですか?」



「普通はそうする。

だって子や孫の代が敵の子や孫に滅ぼされる可能性があるんだぜ?」


  

  「必ずしも第二世代が抗争になるとは限らな…」



「限るよ。

そもそもコレット・コリンズは実母の大BBAと内戦したんだろ?

そこまでする女が他人に容赦するか?

別の世界に加減するか?」



  「…。」



「ウ↑チ↓は日本人だ。

この美しい日本を守りたい。

三橋も含めた日本人を傷付けられるのは許せない。」



『えっと、お話し中口を挟んで申し訳ないんすけど。

それなら山賊行為はやめてもらえませんかね?』



「?

日本人のウ↑チ↓が日本人を何億人殺そうが、それは国内問題なので無問題。

ガイジンが殺るのは許さねーって話だよ。」



『あ、はい。

全然釈然としないけど、はい。』



「まあいい。

三橋のアイデアを採用する。

具体的にウチは何をすればいい?」



  「まずは病'sで認識を共有して下さい。

  そしてトラックで食料を配り始めましょう。」



「…うむ。

しかしウ↑チ↓らも懐事情は厳しいぞ?」



  「いえ、我々が苦しいなら

  地元民はもっと苦しい筈です。

  そこで支援物資を配れば…」



「ふむ…」



  「奪うよりも得をします。

  伊東さんと久能木さんに

  そう伝えて下さい!」



「瀬里奈さんはキチガイを偽装しているだけだからいいんだけど、いや良くはないが…

伊東はゲロ以下の屑だからな。

まあいい、ハサミを使うのもウ↑チ↓の器量だ。

頑張ってみるよ。

三橋、ウ↑チ↓をポールソンに勝たせてくれ。」



  「いえ。」



「ん?」



  「夜色さんが対峙するべきは

  あくまでコレット・コリンズ氏です。

  それをお忘れなく。」



「…だな。

いつもありがと。」



  「そして、男の様に闘争するのは

  貴女達の仕事ではないと思うのです。」



「…。」



  「遠市君の妻として相応しくあれるか。

  必要なのはその点だけだと思います。

  最終的に問われるのは妻としての振舞だけ。

  忘れないで下さいね。」



「ユーチョーな話だよなぁ。

あーあ、女になんて生まれるもんじゃねーよなー。」



  「…。」



「まあいい。

女に生まれたお陰で三橋に礼もしてやれる。

これからも頼むな。」



  「至急、準備に取り掛かります。」



『うん。』




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




『三橋さんありがとうなのだ。

貴方のおかげで山賊をせずに済みそうなのだ。』



「うーーん。

でも原資を集めるまでは夜色さんを止めなかった訳だからね。

僕も裁かれるべきだとは思うよ。」



『原資?』



「強奪品とは言え食糧とガソリンが十分な数に達した。

今日も35%増えるんだよね?」



『多分…

17時になったら脳内に金額が聞こえると思うのだ。』



「トレーラーには100億円だけ載せてある。

なので日利計算は可能なはずだ。」



『了解なのだ。』



「ただ、今の世界情勢ではかなり紙幣が使いにくくなってるから…

コメ・ガソリン・味噌・砂糖・塩・大根。

比較的定量性のある上記6品目を35%増やせるか検証しよう。

そして増加分を周囲の自治体に分配する。」



『えっと分配も何も強盗殺人で奪ったものなんですが。』



「うん、それは鷹見団を名乗る偽物がやった事にしよう。」



『え、いや、流石にそれは…

無理があるというか、虫が良いというか。』



「鷹見団はあくまで神聖教団の傘下の義賊集団。

そういうことで。」



『伊東まゅまが居る以上、義賊は流石に無理があると思うんすけど。』



「じゃあ、伊東さんにも配給を手伝わせるとか?」



『伊東菌が*感染しちゃうのだ。』



*伊東菌を体内に呼吸或いは皮膚から取り込んだ生物は、あっという間に体内で増殖した獰猛なウィルスに体を蝕まれ30日以内に発病。

あらゆる代謝機能を侵害された結果、内側から腐る様にして殺される。



「ああ、それじゃあ駄目だね。

伊東さんには漫画でも与えておこう。」



『…ちな、その漫画も盗品なのだ。』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【鷹見団保有資源】


コメ1㌧   (1000㌔)

ガソリン1kl (1000ℓ) 

味噌100㌔

砂糖100㌔

塩 100㌔


*計測の為、整数に調整。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



『おいエルデフリダ。』



##なーに?

ワタクシ水に映った自分の姿に見惚れるのに忙しいのだけど。##



『あ、うん。

オマエ、リン兄ちゃんにそっくりなのだ。』



##アッチョーーーッ!!!! (トビゲリ)##



『ぶべのだッ!』



##大魔王如きと一緒にするな!!!

アレは偽物!!!

ワタクシを模倣しただけ!!!

オリジナルの美貌とは天と地の差でしょ!!##



『でも髪型一緒だし…』



##アフォーーーーッ!! (トビゲリ)##



『ぶべえァ!!!』



##髪なんて後天的に幾らでも真似られるでしょ!!!

あんな奴とワタクシじゃ遺伝子レベルで別物でしょ!!!

ちゃんと見なさい!!!

この帝国芸術の顕現と讃えられたエルデフリダの美貌を!!##



『…えっと、ボクはオマエよりリン兄ちゃんの方が好みなのだ。』



##…寵童あるあるね。

コイツら前立腺に脳味噌が詰まってるから。##



『下世話な話をすなーーー!!!

ボクはノンケなのだーーーー!!!』



##はいはい。

色小姓はみんなそう言うのよ。##



『キーーーーーッ!!!

キーーーーーッ!!!』



##キャッ♪ キャッ♪##



『ギャオーーーン!!』



##キャハハハハ!!##



『ハアハア。』



##ふー♪ ふー♪##



『本題に入るのだ。』



##んー?##



『政治家としてのポールソンについて教えて欲しいのだ。』



##ふむ。

ポールソン評論家のワタクシに尋ねるとは流石ね。##



『今この状況。

もしもポールソンならどうするのだ?』




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



《35億0000円の配当が支払われました。》



『三橋さん!

今日も聞こえたのだ!

35億円ジャスト!!』



「分かった。

僕は集計を進めておくよ。

じゃあ、手筈通り次は脇田さんに。」



『了解なのだ。』



トテトテトテトテ。



『脇田さん、お願いするのだ。』



「やあ光戦士君。

我々が把握しておきたいのはキミの脳内で聞こえた音声についてだ。

この8つのサンプルの中で一番声質が近いものを…」



『Dなのだ。』



「お、即断したね。

耳には自信ある方?」



『ママ上にずんだもん調教された時に、音声の聞き分けを叩き込まれたのだ。』



「なるほど、今が平和な世なら問題提起したかったね。」



『Dを半トーン下げて欲しいのだ。』



「OKこれでいい?」



【35億0000円の配当が支払われました。】



『おお!!

かなり近づいたのだ!!!

脇田さん凄いっすね。』



「ははは、一応本職の音響屋だからね。」



『でも、ボクにしか聞こえないアナウンスを再現してどうするのだ?』



「こんなご時世だからね。

打てる手は全部打っておきたいんだ。

こっちは音響仕事しか能のない身だし…

尽くしたいんだよ、自分なりのベストをね。」



『脇田さん。

ボクは何をすればいいと思うのだ?』



「ふふっ、それはキミ次第かな。

光戦士君は何をしたい?

世直し? 国防?」



『本来はそう答える場面なんだけど…

ボクはリン兄ちゃんを守りたいだけなのだ。』



「いや、恥じる事はないよ。

僕だって夜色さんを守りたいだけだからね。」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「光戦士くーーーん❤

ご指名ありがと♪

やっと明ちゃん18歳とラブラブ淫行セックスしてくれる気になったのね?」



『えっと、まだ日本政府は残ってるみたいなんで、未成年者保護条例違反はNGでオナシャス。』



「えーーーー❤

別にいいじゃない♪

糞世界なんて崩壊5秒前なんだからさww

自活できないゴミは全員死ねばいいよ♪

明ちゃんと一緒に新時代のアダムとイヴになろうよぉ❤」



『安久津さんの、そのバイタリティを見込んで相談があるのだ。』



「ほう。

大人の顔になったわねえ。

何?」



『鷹見姉ちゃんの方針転換は聞いたっすよね?』



「ああ、飛信隊化の話ね。

折角盛り上がって来たのに反吐が出るわ♪」



『ボクらの新方針に協力して欲しいのだ。』



「うーーーん。

それって明ちゃんにメリットある訳?」



『メリットも何も…

安久津さんって自分の能力を誇示したいだけの人なのだ。

お題さえあれば山伏でもアイドルでも何だっていいんでしょ?』



「あはははははは。

言うよねー♪


…糞餓鬼が。」



『…お願いしますのだ。(ペコリ)』



「何?

熊野衆をもっと積極的にコミットさせろってお願いしたい訳?」



『はいなのだ。』



「対価は?」



『勿論、修験道に対しては明治以来の姿勢を改…』



「違う、私への見返り。」



『じゃあ、借りはお子さんに返すのだ。

山形にお住まいなんすよね?』



「…私は自分が得したいだけなんだけど。」



『世代差を活かさせて欲しいのだ。

ボクは安久津さんのお子さんと世代が近い分、大人がカバー出来ない範囲を何とか出来るのだ。』



「…まあ、そこら辺が落としどころかな。

でも覚えておいてねー。

キミみたいな何にも出来ない糞餓鬼は股でもパカパカ開くくらいしかかちないんだからさ。」



『今はそうでも明日は違うのだ!』



「Good♪

若い子のマジな表情ってサイコーだわぁ。


熊野衆への督戦、鷹見ちゃんと打ち合わせするわ。

まあ、とりあえず配給実務をやらせましょう。」



『配給の名義は…』



「分かってる。

猊下が監督している神聖教団が熊野衆と合同で配給しているタテマエが欲しいんだよね。」



『のだのだ。』



「それって長期戦の布陣だから、私は賛成しないんだけどね。

ポールソンは短期決戦型だから相性悪いと思うよ。」



『え?

短期決戦?

何で分かるのだ?』



「分かるよ。

彼、自信家だもん。

他人が馬鹿にしか見えない、部下を足手纏いにしか思ってない。

そういうオトコ。

アレは凡人と歩調合わせてくれないよー。」



『ど、どうしてそんな事が…』



「プロファイリングの初歩かな。

よく思いだしてご覧。

彼の謝罪会見。」



『え?

迫力あって怖いオジサンなのだ。』



「違う違う。

彼、カンペも何も見ずに即興で会見してるのよ。

つまり全アドリブ。

明らかに、誰の意見にも耳を傾けてなかった。

そして画角からして、あの会場に居たのは数名の側近だけ。

この意味分かる?」



『え?

独裁的な性格ってこと?』



「違う違う。

あの歳でああいう振る舞いをしてるって事は、部下を使う習慣が身に付いてない事を意味するの。

レニーちゃんからも聞いたけど、ポールソンって革命前までは平民だったんだよね?」



『えっと、冒険者か何かって…

定職に就かずにフラフラしてたみたいっす。』



「そう。

つまり典型的な個の超人なんだよ、アレは。

部下に命令する暇があったら、自分でやった方が成功率高くて早いタイプ。」



『…。』



「近いうちに超少数で動くよ。

ひょっとすると1人で攻めて来るかも。」



『1人は流石に現実的ではないのだ。』



「突出した超人にとってはそっちがリアルなんだって。

…キミ、猊下と会話した時間は1番長いと思うけど。

あの人はあれだけの富を持ってる癖に自分の手勢しか周りに置かなかったでしょ?」



『…いや、でも、確かに。』



「超人には超人のリアルが存在する。

私もそうなんだけとさ…

組織って足出纏いなんだよね。

どうせ私が1人でやる方が早くて確実だから。


ポールソンは私の超上位互換。

今頃、イライラしてんじゃないかな?

だから、すぐに動いてくるよ。

許されるのなら1人でね。」



『…リン兄ちゃんも、《足出纏いさえ居なければ勝確》って言ってたのだ。』



「そゆこと。

決戦は近いよ。

長期戦は諦めなさい。」



『ポールソンはボクらを消すんすかね?』



「さぁ、どうだろ。

猊下の意志を代行しているように見せてりゃ、ワンチャン交渉のテーブルは用意されるかもね。

光戦士君、エルデフリダから向こうの政権スローガンを聞き出しておきなさい。」



『え?

スローガン?

何で?』



「ミラーリングと言ってね、人は自分と似たものに好感を抱きやすいのよ。

無意識レベルでのラポール構築ってやつね、

同一行動を取っておくことで、ポールソンの矛先が鈍ることを期待する。」



『そんなのでポールソンに勝てるのだ?』



「勝ちたいなら打てる手を全部打ちなさい。

闘争者としての鷹見ちゃんは優秀よ。

折角近くに居るんだから謙虚に学びなさい。」



『それにしても…

まさかこんな時代になるなんて。

ボクもピカ兄ちゃんも異世界アニメが大好きだったのに…』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ズン坊、乗れ。

移動するぞ。」



『夜色姉ちゃん。

また移動なのだ?』



「安久津さんの狼煙に熊野衆が同意した。

十津川村で合流する。

この戦況だ、ウ↑チ↓も九郎判官の吉例に倣いたい。」



『えっと、オチが見えて来たのですが。』



「早く乗れ。

熊野衆が久しぶりの風呂を用意してくれているそうだ。」



『おお!

やっと一息つけるのだ。』



##お風呂お風呂♪##



『…エルデフリダ、オマエどこから湧いたのだ。』



##えっとねえ、ワタクシ何故か食事や入浴みたいに楽しい事をしている場所に出現出来るみたいなのよ。##



『お、おう。

如何にもオマエの腐った性根に相応しい生態なのだ。

じゃあ荷物運びするからオマエも手伝えなのだ。』



##あーら、オーラの調子が悪いみたいね(棒)##



シュンッ!



『し、仕事の時だけ姿を消すやつー!

マジモンの屑なのだ。

そして当然のように伊東まゅまとパチBBAの姿は見当たらない。

仕方ない、複利で増えたこのチョコパイをリン兄ちゃんにお供えしてっと。

残りはボク1人で食べるのだ。』



シュンッ!



##オーラの調子が戻ったわ(迫真)##



  「ぉぃ、光戦士♪

  ぉゃっょこせょ♪」



  「ジャンジャンバリバリー♪」



『…何かコイツらの操縦方法見えて来たのだ。』




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




ボクの名前は金本光戦士。

無力な無力なポンコツ枝豆なのだ。

きっとボクが世界と呼んでいた社会は滅びたのだろうけど…

もう、あの日々は2度と帰って来ないのだろうけど…


それでも、それでも守りたい世界があるのだ。

【名前】


金本光戦士



【職業】


動画配信者



【ステータス】  


《LV》  低い 

《HP》  繊弱 

《MP》  微少 

《力》  非力 

《速度》 どん臭 

《器用》 不器用 

《魔力》 色小姓 

《知性》 受け売り 

《精神》 黄金 

《幸運》 巻き込まれ体質 


《経験》 未熟



【特殊能力】


「ずんだもん完全再現」 



【実績】


動画本数2077本

チャンネル登録者数 1.8万人

68,839,643 回視聴


※総務省の指導によりチャンネル閉鎖




【スキル】


「複利(?)」 


※日利35%

下4桁切り上げ 




【約束】


遠市厘    「必ずボクがリン兄ちゃんを救ってあげるのだ!」

金本光宙   「近いうちに恋人を作って紹介してあげるのだ。」

エルデフリダ 「何でもするからボクにチカラを貸して欲しいのだ!!」

安久津明   「息子さんの保護を約束するのだ!」

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― 新着の感想 ―
ポール君をいくら叩いてもコレットさんは痛くも痒くもないか
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