【降臨98日目】 所持金34億8282万0283円 「男子三日会わざれば刮目して見よ」
「ボクの名前は光戦士。
オタク系毒親に育てられた哀れな哀れなネグレクト枝豆なのだ。
安倍晋三クッキーをソウルで配ったり、カルト宗教の教祖と旅したり、ブリカスの手先になったり、波乱万丈の人生を送って来たのだ。
もうね、ガルちゃんでボクのママ上が叩かれまくりっすよ。
やっぱり子供が学校行かずにフラフラしてるのは鬼女様や無産様を刺激するんでしょうね。
でも安心して下さい♪
ボクがフラフラするのも、もう終わりです。
何故なら、悪の著作権侵害結社・カネモト洋菓子店が年貢の納め時だからなのだ。
賠償金判決を無視してピカチュウケーキを売り捌いていたことが任天堂さんの逆鱗に触れたみたいです。
ボクがブリカスの手先として東南アジア回りしている間に実家が強制執行処分されてました。
洋菓子カネモト大阪総本店、差し押さえでフィニッシュなのだ♪
実家を見に行ったら千林商店街全員ニッコニコで草。
金本家、嫌われ過ぎでしょ。
パパ上とママ上はシンガポールに逃げる為に財産の大半をビットコインに換えていたのですが…
壮絶に裏目に出ましたね。
ここ最近の大暴落で悲惨な事になってます。
何とか糊口をしのぐ為に、売掛金の回収に走り回ってる日々なのだ。
人生キビシーっ(号泣)」
「ズン!
何ブツクサ言っとるねん!!
早く荷物降ろさんかい!!」
「ひえっ!!
七感オバチャンごめんなのだ!!」
「ったく、ブリカス貴族と結婚して人生成り上がり計画やったのに、国ごとポシャりやがって!
使えんカス共が!
何がドローン革命や、ロシアがもっとエグいの持ち出して来たやんけ!」
「仕方ないのだ。
ロンドンはただいま破綻ドミノの真っ最中。
メガバンクすら潰れまくってる流れからは貴族と言えど逃れられないのだ。」
「チッ!!
今月中に3億とか無理ゲーすぎやろ…
ウチの隠し財産も差し押さえられたし…
ビットコインも暴落したし…
いよいよウチとズンも滝井新地で働かなアカンか。」
「…え?
ボクも売春させられるのだ?」
「うむ。
我が国には陰間茶屋という、由緒正しき文化がある。
オバチャンと一緒に頑張るんやで!」
「どしえー!
掘られるの嫌なのー!!
人生大ピンチなのだー!!
白馬に乗ったお姫様助けてー!
ちなみに童貞のボクは理想が高いから
【異世界チート男尊女卑思想を許容してくれる10代姉系テンプレお嬢様ヒロイン】
以外はノーセンキューなのだ♪」
「ほらあ!
妄想語っとらんと、はよ運ばんかい!」
「ひええ、もう剽窃はゴリゴリなのだー!
ピンチ! ピンチ! ピンチ!
人生最大の危機なのだーー!!!!
今月中に3億なんて不可能なのだ!
誰か助けてプリーズ!!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、英彦衆には一応義理は通した訳だが…
根本的な解決には至ってないよな。
修験道が神聖教と同一視されている以上、弾圧の張本人と推測されるヒルダを何とかしない限り、これからも削られ続けるだけだろう。
「いやあ、それにしてもヒルダさん強いですね。
推した候補が全勝やないですか。
次の都知事選も自公胡推薦で決まりでしょ。
東京押さえられたら、どうにもなりませんよ。」
『…ねぇ江本。
対抗馬は居ないの?
この際、左派でも我慢するわ。』
「…鷹見さんです。」
『え?』
「鷹見さんが都知事選に立候補してます。」
『…いえ、前にそんなネタ動画を出してたけど。
彼女、年齢的に被選挙権ないでしょう?
そもそも暴力団員は公職に就けないはずよ?』
「勿論、あの人に立候補資格はありませんが、街中に選挙ポスターを貼って、毎日新宿駅で辻演説してます。
松村先生の件の謝罪動画の撮影と称して、関東各地を恐ろしいスピードで回ってます。
特に小田急沿線民をピンポイントで篭絡しに行ってますね。」
『意味がわからない。』
「ええ、最初は俺も意図が読めませんでした。
…最近、ようやく見えて来たのですけど。
N国やれいわの支持層を取り込んだ上での都議会侵食を狙ってるんやと思います。
かなりクレバーに立ち回ってますよ。
都議会への監査を公約にしてから、政治方面でもバズってますからね。
みんな都議会の不透明性には不信感持ってましたから。
ですので、次の都知事選の争点は都議会にメスをどこまで入れるかとなってます。」
『あの人、何を考えてらっしゃるの?』
「それがリン子様を手に入れる為の最短ルートなんでしょうね、恐らく。
鷹見さんは人類1人あたりに10億配るって宣言してますけど、あれは元々リン子様の公約でしょ?
ちなみに彼女のスローガンは【万民公平】です。」
『???』
「疑問に思われるのも当然だと思います。
ただ、次の都知事選・都議会選は紛れもなくヒルダさんVS鷹見さんの構図なんです。
鷹見さんは財界を支持基盤にしているヒルダさんを意識して対立軸を作ってますね。
反新自由主義・民族主義を前面に押し出してます。
政策的には移民政策の即時撤廃と富裕層への課税強化。
急速に支持を集めてます。」
江本の説明によると2人の対立軸は下記の通り。
ヒルダの公約が、財産権の保護と国体の護持。
鷹見の公約が、富の再分配と民族防衛。
双方がマクロの国家観で問題提起しているので、純政治的支持者が急増しているとのこと。
『…あのお2人は被選挙権を持たないのでは?』
「いやいや、議席の獲得って政治主張を実現させるための手段であって目的ではない訳ですやん?
議員には勘違いしとる奴も多いですけど、別に自分が議席を持つ必要はありませんしね。
あの2人はそれを完全理解しているから強いんですよ。」
『…ワタクシ、あの方達の考えが理解出来ませんわ。』
「いやいや、正妻主張に決まってますやん。
どのみちリン子様が権力を掌握されるのは確定してるんですから、先回りしてはるんですよ。
要はリン子様が表舞台に出ようとした時に、あのお2人に協力を呼びかけざるを得ないポジションのキープですね。
どう考えても政治のメインストリームにおった方が遭遇率上がるでしょ?」
『ワタクシと逢う為だけに?
まさか、流石にそんな…』
「俺はリン子様にはそれだけの価値があると思いますよ。
他の連中が気づく前にリン子様と再会したいって感情は理解出来ますけどね。」
『…仮にそうだとしても。
議席を取ったからと言って、私と逢えるとは限らないでしょう。』
「でも、リン子様が富を世界に分配する為には、どこかのタイミングで表舞台に出る必要があるでしょ?
海外に拠点を置く意志がない以上、日本国内からの発信になると思いますし、その場合絶対に公的機関との折衝というプロセスが発生しますやん?
じゃあ、行政に食い込んでおくに越した事はないですよ。」
『まあ、理屈ではそうでしょうけど。
考え方が大雑把すぎません?』
「だってリン子様を発見するの不可能ですからね。
ヒルダさんも鷹見さんも打てる手全部打ってきますよ。」
『発見不可能は言い過ぎじゃありませんこと?
ワタクシ、いつ捕まるかとビクビクしておりますのよ。』
「うーん。
ここまで逃げに徹した人を追えるものですかね?
現にまだ警官に呼び止められてすらいないでしょ。」
『そこは、警察がもっと頑張らないと…』
「いやー、警察責めるのは酷ですよ。
リン子様に過去の面影が1ミリもないですからね。
エルデフリダさんでしたっけ?
今の見た目、その人をトレースしてはるんでしたか?」
『ええ、異世界でお世話になった方の奥様。
ポーラさん曰く、今のワタクシは14歳の頃の全盛期エルデフリダに生き写しみたい。』
「でしょうね。
かなりお綺麗ですもの。
いつの間にか金髪縦巻きロールになってはるし。
漫画のお嬢様キャラみたいですよ?」
『やだー、綺麗だなんて♥』
「反応がテンプレ的に可愛いのも反則ですよね。
俺、100回くらい脳を焼かれてますから。」
江本は俺を過大に評価してくれているが、社会に出れないのは致命的である。
俺のアドバンテージはカネのみ。
社会にコミットして初めて威力を発揮する性質のものだ。
それをここまで厳重に封じられているからなぁ。
アイツらに頭を下げる以外の打開策が見当たらない。
だが、奴らは結局、産んだ子への権力・財力継承を望むだろうからな。
アイツらの好きにさせれば、継承や相続を否定する為に戻って来た意味がない。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「帰ったぞ。」
買い出しに出かけた福田が帰還する。
着替え、食料、水、医薬品。
この逃避行がいつまで続くか分からない以上、物資はどれだけあっても足りることはない。
「チューン終わりました。」
続いて車両のメンテを終えた寒河江と毛内翁が帰還。
タイヤ周り、バッテリー、オイル、全てを改善。
「やはり博多港でも臨検始まってます。
身分証がないとフェリーに乗れなくなってるみたいで。」
偵察に行かせていた竹内も帰還。
日本各地のフェリー乗り場で突然身分証のチェックが始まったとのこと。
SNSでもかなり話題になっているらしい。
「どこの港でも警官が臨時ボックスを設置してます。
大型のトレイルカメラのような機材で乗降客全員が撮られてるみたいです。」
…アネモネの暗黒魔法が原因だな。
あれで海路が怪しまれるようになったのだろう。
竹内がTweetラインを見せてくれたが、フェリー利用民の多くが困惑している。
ただ、不法入国者やオレオレ詐欺の元締が逮捕されており功も大きいので、賛同者も少なくはない。
特に今朝、昭和49年にハイジャック事件を起こした指名手配犯が検問に引っ掛かり逮捕されたことで、民意は納得に傾きかけている気配があった。
『海路は使えませんか。』
「博多港は絶対駄目ですよ。
パトカーと白バイが港の入り口に常駐してますから。」
…みんな本気だな。
報道を見る限り、新潟港や名古屋港も厳重にチェックされており、地元の活動家(?)との揉み合いも発生しているようだった。
『ご苦労さま。
竹内は一旦休憩なさい。
石賀、皆に食事を。』
「畏まりました、リン子お嬢様。」
「やったー、メシメシー♪
地球のメシは最高っスよ♥」
「ねえ大魔王様♪
私、お酒が飲みたーい♪」
『あのねえ、ワタクシ。
頑張ってる殿方を労いたいのですけど。』
「えー、アタシも頑張ってるっスよー。」
「待機任務に従事しておりました(笑)!」
『取り敢えず、邪魔にならないところで大麻吸ってなさい。』
「えー、最近おざなりっスよー。」
「大麻ばっかりで飽きちゃった!」
『あら、じゃあ大麻は要らないわね。』
「え!?
ウソウソ!
もー、りんこりんイヤだなー。
ジョーク! ジョークっスよ!」
「ウェヒヒヒ。
不満なんてある訳ないじゃないですか。
えへへへへ、アネモネは忠実な下僕ですよぉ。」
ったく豚共め。
手間を掛けさせやがって。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「戻りました。」
小牧帰還。
関門海峡を探らせていたが、こちらも検問が厳しいらしい。
「下関側で大規模検問が続いてます。
ベテランのトラック運転手達とも話したのですが、恒常的な検問になる可能性も高いらしいです。
サミット前日とか、そういうレベルの厳重さです。」
『キャンピングカーで関門海峡は渡らない方がいい?』
「必ず調べられると思います。
我々は…
相当厳しいでしょう。」
まあな。
大金と大麻と異世界人を積んでる訳だからな、どれか1つでも一発アウトだろう。
『小牧は引き続き偵察。
本州に安全に渡るルートを探しなさい。』
「畏まりました。
抜け道がないか探ってみます。」
参ったな。
異世界でもここまで厳重な封鎖は経験しなかった。
さて、どうやって本州に戻るかな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
皆で軽食をつまんだ後、毛内を大分に派遣。
かつて共に旅をした浦上との接触を図らせる。
『ねえ、福田。』
「なんね?」
『ご実家は熊本でしよ?
里帰りしてもいいのよ?』
「俺も平チャンも地元で結構殺しとるけんな。
今ん状況で戻るとはリスクしかんやろ。」
「あ、フクダさん!
わかるッス!
地元で殺すと生活圏狭まっちゃいますよね!」
何でオマエら息でも吐くように人を殺すんだよ。
『では福田リスクがあるので熊本には立ち入らないことに致しましょう。
その先にある鹿児島も同様。
あの人とは一緒に鹿児島旅行をする約束だったんですけど。』
「あ、言い忘れとった。
平チャンの喧嘩相手死なんで済んだったい。
カネさえあれば植物人間状態ば保全出来る。
これで裁判でん傷害罪でセーフ。
腕んよか弁護士ば頼んだけん暴行致傷で収まりそうや!」
『相手の方のご快癒を祈りますわ。』
「無理やろ?
脳死から回復はせんんと違うか?
まあ、裁判まで死なんかったら何でんよか。」
命が軽いなあ。
俺の目指す世界は、人が傷つかない世界なんだが…
その旨も忌憚なく福田に打ち明ける。
「人道主義ちゅうことか?」
『ワタクシ、乱暴なのが苦手なのです。
世の中が法律通り秩序立って運営されるのが理想というか。』
「…あまり厳しか事ば言おごたなかが。
キサンは資本家やけんそう思うんと違うか?」
『え?』
「暴力や犯罪が封じられたら、資本家とか権力者がびゃんびゃん強うなるけんな。」
『…。』
「キサンの平和主義は評価しとる。
ただ、理想論ば語る時ほどポジショントークになっとらんかば注意せー。
どうせキサンが天下ば取る。
そん治世が不公平にならんごつ気ばつけろ。」
『…肝に銘じます。』
福田の警告には思い当たる節がある。
所詮、法律など資本家や権力者が自らの優位を手放さない為の道具ではないか?
俺や父さんは社会に対してそんな疑念を払拭出来ずにいた。
【金持ちが秩序的なのは善良だからではない。
不正構造を持続させたいからに過ぎない。】
それが俺の本来の持論。
確かに最近忘れていたよな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
その後も検問強化のニュースはかりが入ってくる。
政府当局は、これまで聖域化されていたプライベートジェットにも強引な立ち入り捜査を始めた。
諸外国の反発を無視し、それどころか同調を呼び掛けている。
『…海路に続いて空路も封鎖されましたか。』
もともと飛行機を使う気はなかったが、プライベートジェットに関しては脳裏の片隅に選択肢として置いていたので辛い。
包囲網が着々と狭まる恐怖を感じる。
「猊下!
そこで打開策を考えた!
今から遊びに行こうぜ、ウェーイ♪」
『アキラさん、悪いけどワタクシ。
今、真面目に考えごとをしているの。』
「いや!
これは作戦!
勝機のある作戦!」
『貴女、悪いことばかりする人だから…
微塵も信用出来ないわぁ。』
「あっはっは、やだなー(笑)
私と猊下の仲じゃないですかぁ♪」
『貴女と出逢ったの昨日ですけどね。』
「猊下、提案です!
カフェ会に行きましょう!」
『か、カフェ会?』
「都市部ではカフェ会と呼ばれるイベントが流行してます。
要は昼の喫茶店で行われるノンアルコール飲み会みたいなもんすね。
山形にはありませんけど(笑)」
後ろで寒河江がうんうん頷く。
「博多ではかなり盛んなんですよ。
一万人越えの組織もあるそうです。
情報収集♪情報収集♪」
『…行きます。
誘ってくれてありがとう。』
「Good♪
猊下なら絶対話に乗ってくれると思いました。」
石賀や江本が目線で制してくるので、俺も存念を述べる。
『皆の危惧も理解出来ますが、私に限って偶発的な縁は全て有利に作用します。』
「全てで御座いますか?」
『ええ、その程度の状況を作り出せないなら、どのみち人類の救済など夢物語ですわ。』
「大変失礼しました。
お志を汲み取れておりませんでした。」
『いえ、石賀が案じてくれるからからこそ、ワタクシは安心して前に進むことが出来ております。
これからも支えて頂戴ね。』
「はっ!
必ずや!」
安久津は俺と石賀のやり取りを機嫌良さげに見守ってから口を開く。
「ねえ、猊下はかなり自信あるんすよね?
現時点で勝率は何%くらいっすか?」
馬鹿かこの女は。
見てわからないのか?
『ワタクシ既に勝ってますけど?』
「お、おう。
そうなんすね。」
『もう勝ち終わってるので、後は戦利品を人類全体にどう分配するかの段階なのですよ。』
「…やっぱり猊下って凄い人なんじゃないっすか?」
『過大に評価して下さるのは光栄ですけれど。
ワタクシなんて養子先にすら頭が上がらない程度でしかありませんわ。』
そうなんだよなあ。
俺なんて所詮は嫁や養母にすら勝てない男だからな。
謙虚に行くしかないんだよな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
天神で開かれてるカフェ会とやらには、安久津と2人で参加するつもりだったが、レニーとアネモネが駄々をこねるので連れていくことにする。
『あのねぇ。
遊びではありませんの。
ワタクシ、仕事で出席しますのよ?』
「嘘だぁ、何か楽しそうっスよ。
【男女の出逢いも頻発する】ってアキラ姐さんが言ってましたし!
アタシも男漁りするっス!」
「どうせ大魔王様、チ●ポを咥え込むことしか考えてないでしょ!
私も混ぜて下さい!」
『貴女達、シモの話ばかりですわね。
同じ女として恥ずかしいですわ。」
「え?」
「え?」
『?』
「お、おう。
りんこりんが言うのなら慎みますけどねー。
(うわー、コイツ脳味噌の処女膜まで貫通しちゃってるよ。)」
「ははは、大魔王様の言う通りですねー。
(ここまで完璧なメス化は暗黒魔法でも不可能だっつーの。)」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【大魔王親衛隊行動表】
「カフェ会出席」
遠市・コリンズ・リン子・厘 (お嬢様)
安久津明 (輜重兵)
レニー・アリルヴァルギャ (補充兵)
アネモネ・I・ギャラルホルン (補充兵)
「警護」
福田魁 (護衛兵)
江本昴流 (伝令兵)
「豊後方面偵察」
毛内敏文 (狙撃兵)
「長門方面偵察」
小牧晃 (偵察兵)
「肥前方面偵察」
寒河江尚元 (運転兵)
「留守・連絡」
石賀一博 (執事)
竹内遊馬 (徴募兵)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
カフェ会とは。
その呼称の通りカフェなどの飲食店やバーに集まって話をする交流会である。
異業種交流会や名刺交換会よりもカジュアルなのが特徴である。
やはり、話に聞く通り博多人は陽気で社交的を好む連中なのだろうか。
博多で開かれるカフェ会は日本全体で見てもかなりの盛り上がりを見せているとのことだった。
案内には【事業者交流的イベントです】と記載されていたが、参加者の年齢層が若い為か合コンみたいなノリで驚く。
総勢20名は居ただろうか。
「どうもー♪
アキラちゃん17歳でーす♪」
「ははは、お若いですねー。
(いや、どう見ても40過ぎやろ。)」
「どうもー♪
アネモネちゃんダークエルフでーす♪」
「え? ダ、ダーク?
(…骨格とか肌感が人間とは異なるような気が。)」
「どうもー♪
レニーちゃんパワー系ガイジでーす♪」
「ビクッ!
(ヤバいヤバいヤバい! この人マジモンばい!)」
『どうもー♪
りんこりん性自認殿方でーす♪』
「あ、ど、どうも!
(か、可愛い!!)」
安久津は「異業種交流会に参加することにより情報を集めましょう(キリッ!)」などと言っていたが、必死の作り声で男子大学生に媚びを売っていた。
レニーやアネモネは自分達が異世界人であることを隠す気もないようで、ペラペラと異世界事情を語っていた。
「…アネモネちゃんはダークエルフかぁ…
ちゃんとパスポートとか持っちょるの?
他の種族が九州に上陸するのは怖かねえ。
なんか耳とか尖っちょるし…
いやあ、エルフ差別をするつもりはなかやけど…
最近は外国人労働者問題とか、オーバーツーリズムとか問題になっちょるからねえ。」
「安心して下さい!
私はダークエルフ系芸人です!!」
「おお!!
ごめんごめん、芸人やったかあ。
じゃあセーフばい!!」
「はい!
パスポートもビザも持ってないし、軍の許可なくオーラロードを使いましたけど芸人なのでセーフです!!」
どうやらアネモネは《○○系芸人》を名乗れば大抵の問題を誤魔化せると知ったらしく、寄せられるツッコミはその手で全回避していた。
ちなみに、この糞みたいな知恵を付けたのが安久津である。
「じゃ、じゃあ。
今日は男女比も半々っぽかし、好みん異性ん話でもしぇえへん?」
俺の正面に座ってた男がそう言ったので場が盛り上がる。
「アキラちゃん17歳は若い男の子が好きでーす♪」
「あはは、そうなんすね。
(…キッツ。)」
「アネモネちゃんダークエルフ系芸人は権力者が大好きでーす♪」
「あはは、意外やねー。
(うん、そういう卑しい顔つきしちょる。)」
「レニーちゃんパワー系ガイジはアタシより強い男が好みでーす。」
「あはは、それは残念俺じゃ無理やわ。
(ほっ、タゲられずに済みそうばい。)」
『リン子ゎぁ、性自認殿方ですけどぉ。
殿方は全般的に好きですぅ♪』
「ははは…
(あ、なんか一番の地雷臭)」
皆で盛り上がってから、最後に俺の隣に座っていた眼鏡の少女が早口で歴オタトークを繰り広げる。
どうやら俺と同様に魏晋南北朝の談義を好むらしい。
男性陣のウケが芳しくなかったので、『ワタクシも石勒は尊敬している。』と耳打ちしてやると赤面して喜んでいた。
恐らく彼らはこの後の飲み会に繋げたかったのだろう、九州の宴会芸について色々教えてくれた。
東国に比べて性にオープンな印象を受けた。
結局、予定が合わずこのカフェ会に二次会は無かったのだが、博多では【出会いカラオケ】なる店が流行っていると聞いたので女同士で帰りがけに寄ってみることになった。
「あ、あの!」
『あら、さっきのお隣さんじゃない。』
「え、えっと…
わ、わたし歌ったこととか無いんですケド…
華やかな場に憧れてるというか…
ご一緒させて頂いて宜しいですか?」
『ええ、是非一緒に遊びましょう。
ほら、おいでなさい。』
カフェで隣の席に座っていた縁もあるので歴女も誘ってやった。
どうやら女が歌っている部屋に男が入って来て一緒に歌うシステムらしい。
自称歌姫のレニーがずっとソドムタウンの流行歌(連邦でも流行していた)を熱唱。
防音壁を軽々突き破る地声で建屋全体を圧倒していたが、途中でマイクの概念を知り更に熱唱。
お巡りさんがやって来て怒られる。
(アネモネは職務質問されそうだったので暗黒魔法で隠れさせた。)
酒と食事でレニーを黙らせた後は、そこそこ男の人が遊びに来てくれるようになる。
安久津は自称17歳だがオバサンが若作りしたような選曲しか出来ていなかった。
歴女も何やら熱唱していたが、多分オタク系アニメの主題歌だろう。
途中、40代位のサラリーマングループが来たので、俺がデュエットを一緒に歌ってやると大そう喜ばれる。
(朱美ママから男の喜ばせ方を仕込まれたからな。)
どうやら相席カラオケに来るような女はタダ飯が目当てで男に塩対応するらしく、俺のように積極的にもてなす女はあまりいないらしい。
「リン子ちゃんくらいんもんばいー。
オジサン達にまともに向き合うてくれるとは。
相カラん子はみんな態度悪かけん。
そのうち、こん営業形態も無うなるかもね。」
『えー、お兄様達みなさん素敵ですのに。
それは女の側に見る目がないのですわ。』
「ははは、そげんことば言うてくれるとはリン子ちゃんくらいんもんばい。
今は女が調子に乗っとー時代やけん、みんな偉そうにしとーばい。
まともな出会いがあるとは神聖教団くらいんもんね。」
不意に出たキーワードに驚く。
「ん?
知らんと?
信者になったら合コンに混ぜてくれる宗教ばい。
ボランティアに1回かたったらアイアン信徒にして貰えるったい。
10万寄付したらブロンズ信徒になるーばってん、カネがなかけんボーナスまで待たなならんな。
ほら、見て見て信徒バッジ♪」
聞けば、九州にも神聖教は伝来したらしい。
だが伝来早々に教義は形骸化し、信者は堕落の一途を辿ったようだ。
原形が出逢いツールである恋辻占しか残らなかったので宗教弾圧を免れていたのだが、どこかの馬鹿が信徒階級を復活させた為に再び当局が動き始めたとのこと。
人間の愚かさにはほとほと愛想が尽きる。
「恋辻占なら警固公園でやっちょるよー。」
最後にそう教えてくれたので夜に顔を出してみることになる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「あ、あの!」
カラオケ屋を出ても、歴女が付いて来る。
『ん?
どうしましたの?』
「きょ、今日はありがとうございました!
わ、私…
昔から陰キャでいつも馬鹿にされてて…
今日みたいな派手な遊びに憧れてたんです!」
『あらぁ、それは夢が叶って良かったわね。』
俺がそう言うと歴女は何故か泣き出してしまう。
どうやら精一杯お洒落をして博多に来たのに、男性陣から塩対応されて凹んだとのこと。
大泣きしている女を放置も出来ないので、話の続きは車内で聞いてやることにする。
「こ、こういうこと言うとドン引きされるかもなんですけど。
男の人にお持ち帰りされるケースも想定して、おニューの派手な下着も着けて来たんです。
でも、カフェ会でもカラオケでも誰もLINE聞いてくれなくて。
自分が惨めになって。」
『あらあら、そんなこと気にしなくていいのよ。
きっと殿方に見る目がないのだわ。』
「う、う、う、うわーーーん!!
リン子さーーん!!!!」
『あらあら、よしよし(ポンポン)。
泣かないで、折角の可愛い顔が台無しだわ。』
「可愛くなんかないですよ。
子供の頃から周りにブスブス言われて育ちました。
男の人の車で持ち帰られるのがささやかな夢だったんですけど、未だに実現せず…」
『あらぁ、夢が叶ったじゃない。』
「?」
『ワタクシの車に乗ってるんだから。
実現と言えなくない?』
「え?」
『さっきから何度も言ってるでしょう。
ワタクシの性自認は殿方寄りだと。』
「あ、いや。
それはそういうネタではなく?
LGBTブームとかではなく?」
『あのねえ。
見れば分かるでしょう。
ワタクシ、れっきとした殿方ですのよ。
ちゃんとした戸籍は消滅したけど、男と記載されていた筈だし…
そもそもの考え方もかなり殿方に近いんだから。』
「え?え?え?」
『あ、ごめんなさい。
拠点に着いちゃった。
貴女も何か食べていく?』
「あ、じゃあ、はい。
って言うか立派な家ですねえ!!」
『別荘よ、数日借りてるだけ。
さ、あ、お上がりなさい。
皆に挨拶。』
「あ、はい!
はじめましての方ははじめまして!
南風賈です。
よく解らないまま遊びに来ちゃいましたけど、宜しくお願いします!」
字は異なるが、この女もフウカだった。
(風香とか繭子とか、今どうしてるのかな?)
とりあえず石賀に命じて、そのフウカに食事を取らせる。
俺は17時に備えて部屋に戻る。
今日の射出実験は、少しレベルを上げると決めていた。
2階のベッドに寝ころんだまま、ガレージに停めてある車内のスーツケースにカネを出せるかどうか。
まあ、実験するまでもないのだがな。
カネは絶対にそこに出せる。
当然だろ?
俺のカネをどこに出そうが俺の勝手なのだから。
《8億4676万円の配当が支払われました。》
いつものアナウンスが聞こえる。
実験なのですぐには動かない。
聞こえた数字を枕元のメモに書き記してベッドで寝転んだままでいる。
15分後ノック。
「リン子お嬢様。
8億4676万円でした。」
『集計ご苦労様。
ねえ江本、撃ち損じはなかったのね?』
「はい。
この金額は全てスーツケースに収納されていたものです。
車外も念入りにチェックしましたが、漏れはありません。」
…やはりな。
流石に俺も能力の使い方は分かって来た。
要は自分の物だと認識することなのだ。
俺はこういう物の考え方が嫌いなのだが、きっと富とは所有権への確信なのだ。
だから金持ちには卑怯者が多い。
アイツらは本来払うべき給料や納めるべき税金をさも自分の富であるが如く考え、それを平然と占有するから金持ちなのだ。
やはり資本家は打倒しなければならない。
カネの流れを堰き止めている悪人が居るから、世界はこんなに貧しいのだ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
31億3613万0283円
↓
39億8292万0283円
↓
38億8292万0283円
↓
37億8292万0283円
※配当8億4679万円を取得
※臣下に日当として計1億円を支給
※苫小牧市に義援金として1億円を匿名寄付
☆保有大麻25キロ→32キロ (7キロ増加)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
『ねえ、フウカさん。
今からもう一度警固公園に行くけど貴女も来る?』
「あ、はい、是非!
な、ナンパ待ちですか?」
『以前ね?
ワタクシ、東横に居たことがあるの。
その時のお友達と連絡を取る方法を探しているのよ。』
jetが以前教えてくれたことだ。
九州の東横キッズ的な連中は天神なる繁華街の警固公園でタムロしている、と。
あの男には微かに繋がりもあったらしい。
「あの辺、夜は治安悪くて怖いみたいなんです。
何度か行ってみようかと思ったんですけど、勇気がなくて。」
『大丈夫♪
江本が何とかしてくれますわ。』
「…あ、はい。
何とかします。」
『江本。
フウカさんもちゃんと守るのよ?』
「あ、はい。
それはもう。」
「あの、リン子さん。」
『んー?』
「リン子さんって何のお仕事をされてる方なんですか?
私、執事さんなんて生まれて初めて見ました。」
『特に何かを成すこともなくフラフラしております。』
「凄い、有閑階級。
本物のお嬢様ですね。」
『ワタクシは殿方ですけどね。』
「またまたー(笑)
こんな綺麗な男の人が居る訳ないじゃないですか。
お肌とかツルツルだし。」
…俺の仕事って何なのだろう。
認めたくはないが、やはり資本家なんだろうな。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
警固公園。
西鉄天神駅の真正面にある小奇麗な公園。
警固界隈と呼ばれて九州中から東横的な男女も集まって来る。
地雷系とか病み系とか、そういう連中。
勿論、駅前なので昼間通った時は、普通の労働者やカップルが殆どだったのだが…
時刻経過と共に少し治安が悪くなっていた気がする。
現に俺達が足を踏み入れると、明らかに小学生くらいの少女が警官に連行されていた。
まるで売春婦のような服装をしていたので、きっと売春で補導されたのだろう。
その横でサラリーマンのオジサン達が飲み会の待ち合わせをしていたり、カップルが一緒に座っている並びがあったりして、一種のごった煮感を感じた。
「靴磨き如何っすか?」
ベンチに腰掛けていると、20歳くらいの男に声を掛けられる。
どうやらそうやって小遣い稼ぎをしているらしい。
聞けば、夜の警固公園で御用聞きをすれば、月に10万円ほど稼げるとのこと。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
37億8292万0283円
↓
37億8282万0283円
※靴磨きの少年に10万円を支払い
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「え?
こんなにくれるんすか?
婦人靴を綺麗にする自信ないんですけど。」
『靴には触らないで。
これフェラガモのパンプスだし知識ない人に触られたくないの。
それより東横に縁のある人をそれとなく探して頂戴。
実際に向こうで滞在していた人と会いたいわ。
見つけてくれたら、おかわりをあげる。』
「多分、居ると思うんで!
みんなに聞いてきます!」
最近、チップの呼吸が分かってきた気がする。
前金で相手の月収を渡せば大抵のことはやってくれるな。
30分ほどして、情報収集を終えた靴磨きが戻ってくる。
どうやら今夜、この公園の裏手にある警固神社の隅で神聖教オフが開かれるらしい。
後、数名の東横キッズがここに流れて来ているのも確認してくれた。
今日は見当たらないが見つけたら連絡をくれるとの事なので、フウカと連絡先を交換させた。
「え?
どうして私が?」
『だってワタクシ、スマホを持ってませんもの。』
「いやいや!
その手に持ってるじゃないですか!」
『あら、ゴメンなさいね。
このスマホは決まった殿方にしか繋がらないの。』
「え?
彼氏さん専用ですか?
いいなあ、私も彼氏欲しいです。」
『あはは、いやあねえ。
彼氏とかそんなのじゃないのよ。
だらしなくていい加減で仕方ない人❤』
「いいなあ。
私も惚気れる彼氏が欲しいです。」
『フウカさん。
貴女意外と肉食系ねぇ。』
「…じ、実はですね。
今週中にロストバージンを果たすという目標を持って博多まで来たんです。」
『あらあら、そういうのは大切にしなくちゃ駄目よ?』
「…私、来週でハタチになっちゃうんです。
他の子はカッコいい彼氏と付き合って楽しい10代を送ってるのに、自分だけ1人のままって惨めじゃないですか。
それで10代のうちに、最高の男の人で処女を捨てようと…
合コンイベントとかの梯子をしてるんですけど…
誰からも相手にされなくて…
喪女に生きてる価値とかないんですかね…」
『そう?
ワタクシ、フウカさんの事は素敵だと思いますわよ?
もう少しご自分を大切になさったら?』
「…理屈ではわかるんですけど。
それでもハタチになる前にハイスぺαオスとセックスをしたいという願望は揺らぎません。
生きた証が欲しいんです。」
『うーーん。
そんなに焦る必要ないと思うけど。』
「リン子さんは男の人をいっぱい従えてるから分からないんですよ。
何ですかアレ、ハーレムじゃないですか!」
『ごめんなさいね。
ワタクシ、あの人達が全員好きだから囲い込んでるの。
気になった人がいたら使わせてあげるわよ?
江本とかどう?』
俺達は少し離れて警護してくれている江本を振り返る。
「いや、江本さん滅茶苦茶カッコいいですけど。
っていうか、あの人甲子園に出てた人ですよね?
私、なんJでレスバしたことありますよ!
っていうか、あの二段階モーションは絶対にボークですよね?」
『掲示板なんか使ってるから彼氏が出来ないんじゃない?』
「ぐぬぬ、ロジハラやめて下さい。」
『…今週中に相手が見つからなかったら江本を使いなさい。
ワタクシが使ってない時なら使わせてあげるわ。』
「いや!
待って下さい!
江本さんはイケメンですけど!
超ハイスぺですけど!
チュニドラとか野球を語るのは好きなんですけど!
でも私、野球部アレルギーなんです。
男性的過ぎるというか!
って言うか私、鈍くさ歴史オタク早口眼鏡ですよ!
スクールカーストの一番下なんです!
野球部にはついつい憎しみが勝っちゃうんですよ!
奴らには何度殺しても飽き足らないくらいの恨みがあるんです!」
『言わんとすることは理解出来なくもないですわ。
じゃあ、どういう相手とセックスしたいの?
ある程度条件を指定してくれたら紹介してあげるわよ?』
「…九州じゃ希少種だと思いますが。
中性的な男の人じゃないと体が拒絶しちゃうと思います。」
『中性的?』
「その、見た目は女みたいな男の人がいいですね!
あ! でも私は育ちの悪い女が大嫌いなんです。
…そういう子に苛められてたから。
だから、気品のあるお嬢様みたいな女装男子がいいです!
そ、それと!
私は重度の歴オタでラノベオタなんです!
だから歴史談義と異世界談義の両方が出来る人がいいです!
正史と演義の区別も付かないような連中はギルティですね!
あ! それと!
私、片親なんですけど!
出て行った父が養育費を全然払ってくれない人で、母親が凄く苦労しているのを見て来てるんですね。
だから、経済的に余裕のある人限定でお願いします!」
『貴女、注文が多いわねえ。
そんなのだから、彼氏が出来ないんじゃなくて?』
「ぐぬぬ!!
で、でも譲れないんです!!」
『ふーむ、女装してて歴史と異世界の話題を共有出来ておカネに余裕のある男の人か…
わかったわ、これも何かの縁よ。
ワタクシ、貴女に協力してあげる!』
「リ、リン子さーん!!!
ありがとうございますーーー!!!
(抱きっ)」
『コラコラ、大袈裟な子ね。
よくってよ、これも何かの縁だわ。
そういう男の人を見つけたらフウカさんに紹介してあげる♪』
俺とフウカがそんな話題で盛り上がっていると神社の方に人の群れが移動しているのが見えたので、後を追ってみる。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「リン子さん。
これが噂の恋辻占です。
イマドキのイケてる男女の間で凄く流行してるんですよ。」
『あらあ。
九州でも流行してるの?』
「今度、そのスマホでTikTokをチェックしてみて下さい。
恋辻占関連の動画がバズりまくてますから!」
『ごめんなさいね。
このスマホはポール専用なの。』
「え?
ひょっとして彼氏さんガイジンさんですか?
イケメン?」
『うふふふ、二枚目半かな。
恰好悪い部分の多い人よ。
ワタクシは好きだけど♪』
「あーーー!!
それ絶対アタリのパターン!!!
滅茶苦茶カッコいい人なんですよね!?」
『うふふふー♪』
「あーーーー!!!
その余裕顔!!!
いいなあ、私もそういう自慢できる彼氏が欲しいんですよ。
うわあ、ポールさん絶対イケてる人だよぉ。
写真とかないんですか?」
『やけに食いつくわねw
わかったわかった。
じゃあ、ポールと再会する機会が出来たら貴女も紹介してあげる。』
「え?
いいんですか!?」
『予め言っておくけど、いい歳したオジサンよ?
バツイチって言ってたし。』
「お、おう。
バツイチのイケメンガイジンオジサンとか…
流石にリン子さんはレベル高いですね!」
『もー、そんなのじゃないですぅーーー♪』
「『あはははははは♪』」
さて、眼前では50人ほどの男女がワイワイとナンパに勤しんでいる。
一応、建前上は【神聖教の祈祷会】らしいが、実質的にはボーイハント・ガールハントの場である。
みんな派手な格好をして、周囲に自分の性的魅力をPRしている。
俺にも何人かの男の人が声を掛けてくれたので、優しく自己紹介。
俺ばかりチヤホヤされるとフウカが可哀そうなのでプッシュしてやるのだが【テンパリ早口オタク眼鏡】なので、彼女が喋り出すと男達は儀礼上最低限の笑顔を張り付けたまま去ってしまう。
「ううう、ゴメンナサイ。
私がキモイせいで、リン子さんの足を引っ張っちゃってますぅ。」
『大丈夫大丈夫。
フウカさんの魅力が分からない殿方なんて、こちらから願い下げですわ。』
「びえーん。
リン子さーん!!」
『一々泣かないの。
よしよしよし。』
俺とフウカは神社の隅っこでちょこんと座って会の様子を見守る。
今日は恋辻占が欠品しているらしいが、それでも何組かのカップルが成立していて、談笑しながら街の灯りへ消えていた。
「すみませーん!
恋辻占が入荷しましたー!」
不意に司会の男が皆に呼びかける。
境内にいた男女が一斉に歓声を挙げたということは、やはり恋辻占ありきのイベントなのだろう。
まあな。
ただのナンパより神事の方がありがたみはあるよな。
「いやー、本当はイベント前に揃えておきたかったんですけど。
あ、業者さーん。
残りは駐車場のハイエースに積んで下さーい。」
「ハアハア。
休む間もないのだ。」
「先月の売掛と合わせて支払い頼むでー。
これを餌に相当儲けとるって噂やで?」
「いやいや!
儲けてなんかないんですよー、ハハハ。
じゃあ支払いは車でさせて下さいね。」
ん?
遠くて会話がよく聞こえないが、司会が納入業者と話しているのか?
「ハアハア。
お腹すいて頭の枝豆が干からびそうなのだ。」
「ズン!
ここは我慢や!
今月中に3億のを工面せな一族壊滅やで!」
「いやいや。
集金で地方回りしてる時点で現実逃避っスよね?
ママ上と2人で3億追証無理でしょ!」
「ちっくしょー! ちっくしょー!!
3億円さえあれば! 3億円さえあれば立て直せるのに!!」
距離があるので内容はわからないが、どうもあの口調に聞き覚えがあるな…
と思っていると、江本が突然立ち上がり影に駆け寄った。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ボクの名前は光戦士。
ママ上とオバチャンがビットコインの値下がりでW追証を食らって死に掛けている不幸な枝豆なのだ。
そのタイミングで任天堂に強制執行喰らっちゃったから、さあ大変。
ブリカス共から貰ったギャラは瞬時に焼け石に水。
あれ? これボク詰んでね?
誰か助けてくれる白馬の御姫様はいないっスかね。
ついでにロストチェリーさせてくれたら嬉しいのだ。」
「光戦士クン!!
光戦士クンやないか!!」
「え?
昴流兄ちゃん!!
まさか再会出来るなんて思ってなかったのだ!!!」
「TV見たで。
英国政府の仕事請けたんやろ?
大出世やがな。」
「ハハハ、撮影時はそう思ってたんすけどね。
帰国したら実家が差し押さえられてて…
任天堂法務部は怖いっすね。」
「だから任天堂はヤバいって言ったやん。
何が相手を刺激したん?」
「ピカチュウケーキと安倍晋三遺影クッキーを抱き合わせて、【五輪利権究明セット】って商品名でセールしたのが、色々な方面を刺激したみたいっすね。
後、等身大アーニャ・フォージャー&ベッキー・ブラックベルケーキも児ポル絡みでヤバかったみたいっすね。」
「あ、うん。
あんまり大阪の恥を晒さんとってな。」
「善処するのだw
ところで昴流兄ちゃん。
今日は1人なのだ?
奴とは最近会ってるのだ?」
「え? 奴?」
「またまたーw
あの糞カルト偽札異世界詐欺師野郎のことっすよー。
今、奴の手配書が日本全国に貼られてて草w」
「あ! いや!
今ここに!」
「ずっと手配書が貼られっぱなしってことは、もうどこかで野垂れ死んでるじゃないっすかね。
まあ、その方が世の中の為だけどww」
「いや! 光戦士クン!!」
「はい?」
「後ろ後ろ!!」
「ふえ?
うわっ、ビックリした!!
背後に金髪縦巻きロールのお姉さんが泣きながら立っていたのだ!
え?
昴流兄ちゃんの彼女さんっすか?」
その懐かしい声に、思わず感極まり涙がボロボロと落ちる。
『光戦士クン!!』
「わわっ!
いきなり抱き付いてきてお姉さん何なのだ!?
ハニトラ? 美人局?
生憎、ボクは一文無し枝豆なのだ。」
『う、うう…
逢いたかった…
ずっと心配しておりましたのよ。』
「え?え?え?
いきなり金髪縦ロール美女に泣かれてしまったんすけど。
ねえ昴流兄ちゃん!
これドッキリ?
ドッキリ系youtuberの撮影っすか?」
「あ、いや、そうではなく…」
「困ったなぁ、ちゃんと概要欄にアポなしお断りって書いてるのに。
それにしても柔らかくていい匂い。
童貞のボクには刺激が強すぎるのだ。」
『ひっく、ひぐ、ぐす。』
「あ、あの、お姉さん?
どこかでお会いしましたか?」
『…ワタクシを覚えてくれてないの?』
「え?
あ、いや。
お姉さんみたいに個性的な人は一度見たら忘れられないと思うんすけど。
っていうかリアルで金髪縦巻きロールの人いるんすね。」
『あんなに一緒だったのに…
酷い…』
「えーーーー!?
どこかで逢ったかなぁ?
あ、ひょっとしてブリカスの撮影クルーに居ましたか?
いや、でもこんな美人が居たら忘れる訳ないのだ。
昴流兄ちゃん!
この人知ってるの?
ヒント、ヒントを頂戴!
ロストチェリーのチャンスを逃したくないのだ!」
「え? ヒント?
…じゃあ、異世界。」
「異世界!?
うーーん。
アイドル声優さん?
出演作のコスプレか何かっすか?
昴流兄ちゃん、もう一つヒント!」
「あ、じゃあ。
大富豪。」
「大富豪?
うーーーん。
誰だろう?
あ、ひょっとして七感オバチャンのファンの方ですか?
HUNTER×HUNTER(偽)の休載が長引いてすみませんのだ。」
『ひぐっ、ひぐっ、ワタクシを忘れるなんて酷い…』
「あーーーーゴメンナサイゴメンナサイ!!
昴流兄ちゃん!!
第3ヒントプリーズ!!」
「…あ、じゃあ。
ヒント3、宗教。」
「んーーーーーー?
【異世界】【大富豪】【宗教】
もう満貫じゃないっすか。
えーーーーーー?
そんなお姉さんと1ミリでも接点あれば、忘れる男なんていないと思うんスけどねー。」
『しくしく、すんすん。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
バキッ!!
『キャッ!!』
ドサッ!!
「んなもんわかるかーーーー!!!!!!」
「しっ、声が大きい。
リン子お嬢様は現在潜伏中や。」
「知るかボケなのだーーーーー!!!!」
興奮しながら俺を殴りつける光戦士(ついでに七感)を回収してアジトに戻った。
おかしいなあ、声とかで分かってくれると思ってたのだが。
「分かるかなのだー!!」
アジトの寝室で光戦士がピョンピョン飛び跳ねている。
『そりゃあ髪型は多少変わったかも知れませんけど。
声でバレるでしょう?』
「ASMR声優みたいなエロい声色で何言ってんだーーー!!!」
『ワタクシも色々あったのですよ。』
「リン兄ちゃんと別れてから、まだ1ヶ月くらいしか経っていないのだ!
変わりすぎいい!!!!」
『あらあらうふふ、昔からよく言うでしょ?
男子三日会わざれば刮目して見よってね❤』
「えっと、真逆のニュアンスで生まれた慣用句だと思うんすけど。
コイツ、どの面下げて言ってるんすかね?」
『兎に角、安心して光戦士クン!』
「安心?」
『確かに姿形は変わったかも知れないけど、ワタクシの内面はあの頃のままよ!』
「あの腐った内面のままだとしたら、社会に害しかないと思うんすけど、それは…」
『ワタクシの性自認は殿方寄りよ♪』
「えっと、殿方ってまんさんサイドから見た他称っすよね?
この時点で既に男性性を喪失しているのでは(名推理)?」
『穿った見方をしちゃイヤ。
ワタクシはあの頃のままの、【遠市・コリンズ・リン子・厘】よ。』
「あ、うん。
もう面倒だからオメーの事は昴流兄ちゃんから聞いておくのだ。」
「あ、じゃあ光戦士クン。
一応、今のパーティーメンバーに挨拶しとく?
今日、泊まっていくんやろ?」
「そうっすね。
車中泊が続いてシンドイシンドイなのだ。
一宿一飯の恩義を恵まれてやるのだ。」
俺達はリビングに出て光戦士を皆に紹介してやる。
と言っても、光戦士自体が配信者としてかなりの有名人なので、かなり手間は省ける。
『彼とは何度か通話してるでしょ?
青森の猟師さん。』
「どうもー、十和田から来ました毛内です。」
「あ!
思い出した、熊撃ち名人の人!
…どうして青森の人が博多にいるのだ?」
『その隣は初対面の筈ね。』
「どうもー、タクシー運転手の寒河江です。
山形でスカウトされました。」
「…どうして山形の人が博多にいるのだ?」
『ちなみに光戦士クンの後ろでクンクン臭いを嗅いでる女も山形人よ。』
「どうもー、安久津明ちゃん17歳でーす♪
ふー、若い子の肌って艶々してて最高だわー。」
「…どうして変態の人が博多にいるのだ?」
『隣は猛人さんのお友達の福田よ。』
「平チャンが世話になったんごたーな。」
「…どうして反社の人が一緒に居るのだ?
いや、そもそもリン兄ちゃんが最悪の反社会的存在か。」
『その隣が連絡局の小牧。
何度か話してるわよね?』
「お久しぶりです。
少し背が伸びた?」
「…どうして公安の人が博多にいるのだ?」
『その奥に立ってるのが執事の石賀。
お母様から何も聞いてない?』
「石賀で御座います。
奥様には大変お世話になりました。」
「ママ上は相変わらずロクなことしねーのだ。
ボクの元人格が消滅済なように、石賀さんの人格も消滅してるっぽいっすね。」
『ワタクシの隣に居るのが竹内よ。』
「あ、竹内です。
北海道で拾われました。」
「どうしてリン兄ちゃんは、行きずりのオッサンを拾うのだ?」
『ちなみに光戦士クンの横に座ってるフウカさんは、今日がワタクシとの初対面よ。』
「さっき拾われた南風賈です。
光戦士クンの動画は禿髪樹機能のハンドルネームで応援してます!」
「トクハツ…
あ!
ボクのコメ欄荒らしてる奴!!
オマエか、このキチガイ長文野郎 (ポカポカ)!」
「ぐえー、すみませーん!」
『江本のファンでもあるみたいだけど?
禿髪樹機能ってハンドルネームは有名なの?』
「どこかで聞いたようなHNですね。
トクハツ…
あ!!
俺のフォームに文句つけて野球規約変えた奴!!
オマエかー (ビシバシ)!!」
「ぐえー、でもアレはボークだと思いますぅ!」
『その後ろに居るのがレニーよ。』
「やっとアタシのターンっスか!!
いやっほーー!!!!!
異世界からやって来たレニーちゃんですー!!」
「…どうして異世界の人が博多にいるのだ?」
『ソファーで寝転んでるのがアネモネよ。』
「どうもー、アネモネでーす。
弟殴る系のダークエルフでーす。」
「…どうしてダークエルフの人が博多にいるのだ?」
『とりあえず、今はこのメンバーで再起を図ってるわ。』
「そ、そうっすか。
じゃあボクはここで失敬。
もう逢う事もないだろうけど、皆さんお達者で。」
「ズン!!
待てい!!」
「あ、七感オバチャン。
早く大阪に帰ろうなのだ。」
「阿呆!!
トイチ君は大切な金蔓!!!
死んでも手放したらアカン!!」
「そのカネが贋金である事が問題なんですが、それは…」
光戦士は嫌がったのだが、七感が居座りを宣言したので金本家には2枠提供することとなった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
37億8282万0283円
↓
34億8282万0283円
※金本家に3億円を贈与
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「で?
あの後、遠市クンは何をしとったんや?
近所の交番にキミの手配書貼られてたから爆笑してもうたで。」
『七感さんは酷いなあ。
あの後は東日本をウロチョロしてました。』
「へえ、東かぁ。
ウ↑チ→、幕張より向こうに行った事ないからピンとこないなぁ。」
『霞ヶ浦にも行きましたよ。
臭かったです。』
「うお、マジ!?
道頓堀とどっちが臭い?」
『えー、どっちだろ。
でも、霞ヶ浦は独特のねっとりとした空気でしたね。』
「へー、他にはどこ行った?」
『八甲田山で遭難しました。』
「わははははwwww
その話詳しくwww
漫画に反映させてww」
『八甲田山は死を覚悟しましたねー。
全般的に西国を回っていた時よりもハードでした。
あ、稚児淵で戦った久我が助けてくれてますよ?』
「久我?」
『一番大柄な山伏さん。』
「ああ、アイツかww
ウ↑チ→、アイツの所為で手首捻って休載やww」
2人で爆笑しながら西国行を懐かしむ。
「で?
ここからが本題やねんけど。
遠市クンって男なん?
女なん?」
『えっと、多分殿方だと思うんですけど。』
「はい、メス決定。」
『えー!』
「安心せい。
君みたいな卑怯モンは男の方が都合が良くなればしれっと男に戻れるから。」
『それ、皆さんに言われます。
ワタクシ、そんなに卑怯かしら?』
「うん、まあ。
令和型の邪悪ではある。」
『ぴえーん、酷いですわ。』
その後、七感は面白半分に俺を辱めてから
「やっぱり旦那が一番やな♪」と呟き、機嫌良く眠りについた。
【名前】
大魔王りんこりん
(俗名) 遠市・コリンズ・リン子・厘
【職業】
お嬢様
便所紙
ホステス
パチンコ台
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
淫売
賞金首
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 27
《HP》 快調♪
《MP》 充実♪
《力》 深窓の令嬢
《速度》 神出鬼没
《器用》 変幻自在(♀限定)
《魔力》 悪の王器
《知性》 脳味噌エルデフリダ
《精神》 絶対悪
《幸運》 天佑
《経験》 9億6276万9107
本日取得 0
本日利息 2億0468万3196
次のレベルまでの必要経験値3億7940万8163
※レベル28到達まで合計ポイント必要13億4217万7270
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利27%
下4桁切り上げ
【所持金】
34億8282万0283円
1926万BTC (下4桁切り上げ)
↓
2447万BTC
821万XRP (下4桁切り上げ)
↓
1043万XRP
821万SOL (下4桁切り上げ)
↓
1043万SOL
※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。
※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。
※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。
※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。
☆保有大麻32キロ
【残り寿命】
1363万8500日 (下4桁切り上げ)
↓
1732万8500日
【所持品】
Maison Margiela ショルダーバッグ 白
Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド
ティファニー ビクトリア グラジュエイテッド ネックレス
カルティエ Juste un Clou ブレスレット
【約束】
〇古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
『100倍デーの開催!』
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
『世襲政権の誕生阻止。』
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
『遠市王朝の建国阻止。』
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 『日当3万円。』
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
×警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
「オマエだけは絶対に守る!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
×今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
「小麦価格の引き下げをお願いします」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
「共に地獄に堕ちましょう。」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
〇DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
金本七感 「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」
〇天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
「再戦するまで勝手に死ぬな。」
〇小牧晃 「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」
「日本を滅ぼさないで下さい。」
阿閉圭祐 「日本国の赤化防止を希望します。」
〇坊門万太郎 「天空院写真集を献納します!」
宋鳳国 「全人類救済計画に協力します!」
堀内信彦 『和牛盗難事件を解決します。』
〇内閣国際連絡局 『予算1000億円の確保します』
〇毛内敏文 『青森に行きます!』
神聖LB血盟団 「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」
Top Girls 「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」
〇大西竜志 「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」
『貴方の遺族に篤く報います。』
坂東信弘 「四国内でのイベント協力」
国重辰馬 「四国内でのイベント協力」
涌嶋武彦 「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」
斑鳩太郎 『処刑免除を保証します。』
志倉しぃ 「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」
〇孝文・j・G 「英国大使館パーティーにて利息支払い」
「永遠の忠誠と信仰を(以下略)」
〇グランツ(英) 「perape-ra!!!!!!!!」
E・ギャロ 「農政助言」
「王都で星を見る。」
福永史奈 「出産すれば1億円支給」
野上絵麻 「以下同文」
桂川風香 「以下同文」
久能木瀬里奈 「ジャンジャンバリバリ!!」
児玉繭子 「ウチの旦那に色目を使うな。」
「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」
カミーラ・B 「perape-ra♪」
故バーゼル卿 「perape-ra!」
〇有村拓我 「福田魁との連絡を取る。」
×福田魁 「男らしゅうせー!」
竹内遊馬 『異世界に飛ばしてあげますわ♪』
ポーラ・P 「いつか一緒にお茶しましょう。」
×アネモネ・I・G 「元帥で我慢してあげます♪」
「上級大将で勘弁してあげます♪」
安久津明 「愛人枠に入れて下さい。」
〇金本光戦士 「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」
古河槐 「シンママで産む」
「jetの救済をお願い。」
◎木下樹理奈 「一緒に住ませて」
×松村奈々 「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇 「仲間を売るから私は許して♥」
× 「ウンコは便器の中にするニャ♪」
「未来永劫ずっと一緒♥
ずっとずっとずっとずーーと×∞
厘を守ってあげるね♥」
◎鷹見夜色 「ウ↑チ↓を護って。」
〇 「カノジョさんに挨拶させて。」
〇 「責任をもって養ってくれるんスよね?」
×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
「王国の酒…。」
「表参道のスイーツ…。」
× 「ポン酢で寿司を喰いに行く。」
土佐の局 「生まれた子が男子であればリイチ。
女子であればリコと命名する。」