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【降臨83日目】 所持金4億9346万0783円 「女人禁制と定める!」

マズいな、全然睡眠時間が確保出来ない。

気の所為かも知れないが、肩が重くなって来た。

この数日、寿命が削られていく思いである。



「うーん、ムニャムニャ。

おいウンチ。

トイチがしたくなったニャ。」



『だから寝る前はトイレに行って下さいって、あれだけ言ったじゃないですか。

朝まで我慢は出来ないんですか?』



「奈々ちゃん、我慢が大嫌いニャ。

人間、我慢なんてするモンじゃねーぞ、トイチ。」



『学校の頃は真逆の指導を受けてたものですがね。』



「文句は文科省に言えニャ。

教壇降りてからは本当の事しか言ってニャいだろ?

それで満足しろニャ。」



『やれやれ、今日こそ便器の中に収めて下さいよ?』



「前向きに善処するニャ。」



よし介護報酬の引き上げも公約に盛り込もう。

やっぱりね、他人のウンコの面倒を見るって大変な仕事だよ。

人の嫌がる仕事に従事してくれてる者には、せめて金銭で報いるべきなのだ。



「ふわあ。

おい、ウンチ。

トイチをしたらスッキリしたニャ!」



『良かったですねー。

次からはちゃんと便器の中にして下さいね。』



「おう!

まだ1時じゃねーか。

ちょっくら一杯呑みに行くぞニャ!」



『貴方元気ですねー。

その前にちゃんとお手々を洗いましょうね。

はい、ちゃんと石鹸も使って。』



「うむ!

オメーには介護の才能があるニャ!

在学中に見抜いてやれニャくてゴメンニャー。

お詫びに奈々ちゃんの老後の世話をさせてやるからニャ。」



『貴方が老いるまで生きてる自信ないですね。』



「ばっか、オメー。

介護の緊張感が寿命を伸ばすんだよ。

よーし決めた。

オメー、一生奈々ちゃんの面倒見させてやるからニャ。

良かったなあ、ずっと退屈せずに済むぞ。」



『ちょっと何を言ってるのかわからないですねー。』



松村に連れられホテル併設のバーに。

遅い時間なのに結構人が居る。

政府がインバウンドに力を入れている所為だろう。

聞けば本来は0時が閉店時間なのだが、最近は海外セレブの来訪が激増しているので深夜3時まで延長しているとのこと。


口に出す気は無いが、外人が自国で遊び呆けてるのを見るのは愉快ではない。

いや、異世界人が政治を壟断している現状に比べれば可愛いものなのだが。

(昨日見ていた国会中継でヒルダの対露決戦演説が流れた時は心臓が凍る思いだった。)



「へっへっへっー。

おうトイチ。

恩師様が施してやるから感謝しろニャ♥

何でも好きなもの頼んでいいからニャ。

奈々ちゃん思わぬ臨時収入をGETしちまったからよぉ。」



松村が自慢気にヒラヒラさせている札束は勿論俺から盗んだカネだ。



『いやあ、好きな酒と言われましても。

詳しい訳ではありませんから。』



「ばっかオメー。

こういう時は高い順に頼むんだよ。

探せ、ちゃんとメニューを探せ。」



『えっと、高いのはこれかな?

ルイ13世。

75000円って書いてますね。』



「おう、言えたじゃニャーか。

トイチ、オメー注文しとけ。

ツマミは全部持って来させろ。

どうにも腹が減って仕方ねーんニャ。」



…あれだけ快便なら、そりゃあ腹も減るだろう。

それにしても《ルイ》か。

首長国とか今頃どうなってるんだろうな。

まあ、あそこは王族の皆さんが全員優秀だからな。

ルイ王を始めとして、フェルナン、アンリ、テオドール、クロヴィス、パトリス、クリスティアーヌ。

錚々たる陣容である。

今頃はいっそうの繁栄を謳歌しているに違いない。



「お、トイチ!

オメー顔に似合わずイケるクチか?

おら、グイっと行け、グイっと行け。」



『…酒くらい好きに飲ませて欲しいんですがね。』



「いやあ、それにしても嬉しいサービスだニャあ。

まさか店側が個室を提供してくれるなんてなぁ♪

奈々ちゃんのVIPオーラが通じてしまったかぁ?

ニャハハハハハハwww」



『…単に厄介者を隔離しただけでは?』



「お!

フルーツ盛り合わせ来たねぇ!

メロンもデケーwww

いやあ、最高だなぁトイチィ♪

おら喰え喰え。

若いんだから遠慮すんニャ。」



『じゃあ、少しだけ。』



「おっほー!

メロン酒!!

オメー、顔の割に分かっとるじゃねーか♪

ふはははははwww

そうかー。

あのトイチがなぁ。

もう酒を飲める歳なんだもんニャぁ。

いやあ、時の流れは速いわぁ。」



厳密に言えば戸籍以外は17歳のままなんだけどな。

話が長くなるのと面倒なので、そういう事にしておく。



「おっ!

酒の注ぎ方もちゃんと覚えてるじゃねーか♪

感心感心♪

オメー、来期の成績は10にしてやんよ。」



『いらないですよ。

どうせ千段階評定でしょ。』



「ばっか、1万段階評定の話だよwww

ニャガハハハハハハハwwwww」



『先生飛ばしますねぇ。』



「そりゃあ、オメエ。

一度しかない人生!

太く長くフルスロットルだニャ!」



『いやあ、私はそこまで元気になれないです。

インドア派ですしね。』



「ばっか、オメー!

若いうちから、そんな陰キャ全開でどーすんだ!

男ならガーンと行け! ガーンと!

そんなカマホモみたいな恰好してっから、ケツマンコなんだよオメーは。」



『恐縮です。』



「あのなあ。

前も大阪で教えたと思うが、こういうバーとかって本来ナンパ箱だぞ?

気の利いた男なら場に居る女共に声掛けて、ちゃーんとお持ち帰りするんだよ。

オメーはそういうのねーのか?」



『あー、嫁さんとはVIPシートで仲良くなりましたね。

やっぱり高い席に座ってると女性から見て魅力的に見えるらしくて。

後、店員とかも滅茶苦茶気を遣ってくれるんですよ。

ほら、ああいう店の店員って遊び慣れてる奴が多いじゃないですか?

だから彼らはセッティングが上手いんですよ。

いい雰囲気になるように、女を案内してくれますね。』



「オメー、そこまで分かってるんなら実践しろニャ。

カー、情けねえ奴ニャ。

カー、ペチン!(自らの額を叩く動作) 

カー、ペチン!(自らの額を叩く動作) 

わかってるか?

100万のスイートに泊まってるんだぞ!

100万! これを有効活用しなきゃ男じゃニャーよ、この玉無し野郎。」



『いや、活用と言われましても。

確かに高価な部屋ですが、所詮は一夜の宿でしょうに。』



「あー、コイツわかってねぇ。

全然世の中の仕組みわかってねえ。

あー、これは教師として責任感じるわ。

オメーみたいなボンクラにゃあ、もっと色々教えておくべきだったわ。」



『はぁ、まあ世間知らずは自覚しておりますが。』



「おう、トイチ。

カウンターで騒いでたガイジン女共居るだろ。

オメー、アレをナンパしろ。」



『いやあ、私は妻帯者ですし。

そもそもナンパとかした事ないですしねぇ。』



「ばっかオメー。

【リゾートの1発は旅の夜の夢】って格言があるんだよ!」



『初耳ですねぇ。』



「ばっかオメー。

今、奈々ちゃんが捻り出したんだよ!

あ、ウンコの話じゃねーからな?」



今夜の松村は明らかに異常である。

問題はいつも異常なので、このテンションの原因が酒にあるのか旅先の解放感にあるか判別不可能な点。

時計を見るとまだ深夜2時。

参ったなぁ、後22時間も残ってるじゃねーか。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



手錠で繋がれているので松村の向かう先に俺も行かざるを得ない。

猫を飼ってる奴って、こんなサイクルで動いてるんだろうか?



「Hey bitches!♪

Did you find your dick?」



  「perape-ra♪」



松村の英語が思いの外流暢だったので驚く。

何を言ってるのかさっぱりだが、どうせロクでもない内容だろう。



「Huh?

You're a lesbian?

No wonder I thought you were ugly.

Hey ugly bitch, become my sex slave to kill time.」



  「「「HAHAHAHAHA!!!!」」」



何やら下品な笑い声が沸き起こる。

バーの雰囲気は既にぶち壊しである。



「Oh, this guy is a man!

He's a gay guy with no balls, but he does have a penis (lol)

You guys can use him however you like.

He's got money, so let's destroy him with some drug-addicted sex and have fun!

That's fine♪

He's a slave born to wipe shit (lol)」



  「「「GYAHAHAHAHAHAHAAHA!!!」」」



言葉は分からなくても、ガイジン女共の無遠慮で下世話な笑顔を見ていると凡その見当はつく。

案の定、個室に連れ込まれてショーツを無理矢理脱がされる。



 「Yes!! Yes!! Yes!!」



何が面白いのか分からないが、女達は飛び上がって悦びを表現している。

あの、我が国はそういう国ではないんで。

変なサービスは期待しないで下さいね?



「トイチ、わかったか?

これがカネの使い方なんだよ。

スイートのルームキーがどうして一般客室と異なってるか!

オメーはそういう点をもっと深く考えなきゃ駄目だゾ!?」



要は松村の言い分はこうだ。

女という生き物は如何にセレブとセックスするかしか考えてない。

なので、常に財力(今夜の場合ならスイートルームの鍵)を誇示して見せびらかしながら誘い続けるべし、と。

あくまで松村の星はそうなのだろう。

願わくば俺達の地球には立ち入って欲しくないものだ。



「「「GYAHAHAHAHAHAHAAHAHA!!」」」



酔ってるのか地なのか理解に苦しむが、ガイジン女共が部屋にやって来て好き放題する。

全裸を写メで撮られたり、変な薬を飲まされたり、到底ここには書けないような事ばかりをされた。



「NYGAAAAAAAAAAAAA!!

NYAGAAAAAAAAAAAAA!!」



松村に通訳を頼もうにも、ずっと英語でニャガニャガ跳ね続けていて話が通じない。

どうやら麻薬か何かを服用しているらしい。

俺はコイツラのウンコを拭かされながら、固く攘夷を決意する。


女共は騒ぎ疲れたのか、大の字でそこらに寝転がっている。

虚ろな目で空中に笑い掛けている所を見ると、クスリはすぐには抜けないようだ。

やはり薬物は害悪である。

よりいっそうの厳罰化を図らなくては。


時計を見ると…

嘘だろ!?

まだ5時!?

後19時間も残ってるじゃねーか!!!

…俺の体力もう残ってないぞ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



今、福田が秘かに秋田に戻っている。

俺が羽黒修験とのコンタクトを依頼したからだ。

味方にして一番心強いのが修験者達である。


古来より山伏には独自のネットワークがある。

出羽三山の山伏達もきっと常陸や美作の同業者と連絡を取る術を持っている。

何より、この情報社会で烏天狗仮面の存在が修験者達の間で話題になっていない筈がないのだ。

当然、ヒルダ派も修験者を厳しくマークしている筈だが、それでも長年の弾圧に耐えて来た彼らなら何とかしてくれるだろう。


俺が修験道を贔屓する理由は主に7つ。

まず、1つ目はこれが日本固有の信仰であること。

異世界宗教である神聖教を前面に出せば必ず日本人のナショナリズムを刺激する。

それだけは避けなければならない。

2つ目は明治政府による徹底的な弾圧の傷が癒えていない事。

上手く行っている組織は侵食が困難だが、弱っている組織は入り込む余地が大きい。

3つめは教義が明文化されていない事。

俺の様な曖昧な存在にとっては非常にありがたい。

4つ目は山野で活動をしている事。

隠れ家の提供を期待できる上に、俺の支持母体となり掛けている狩猟者達との親和性が高い。

5つ目は既に神聖教が修験道の一派だと誤解されていること。

折角、世論が誤解しているのだから利用させて欲しい。

6つ目は非常に反骨精神が強い事。

殆どの勢力がヒルダの圧力に屈服している今、気骨に信頼が置けそうなのは彼らくらいのものである。

7つ目、これが一番重要である。

修験道は女人禁制であること。

政治現場への大奥の介入を一掃したい俺にとっては最高である。

表と奥は峻別されなくてはならない。

混同は政治腐敗以外の何物でもない。


うむ!

パーティーを再集結させ次第、直ちに布告しよう。

廟堂に女など不要!

我が政庁は女人禁制と定める!


…この決意の連絡役に修験者勢力を使役するのは、恐らく正解だな。

よし!

後は福田の復命を待つだけだ。

見た目こそ獰悪そのものの福田だが、あれで意外に頭脳は怜悧だ。

必ずや羽黒修験との接触を成功させてくれるだろう。


彼が戻るまでの間。

このホテルで時間を稼がなければならない。

松村は平気で情報を売る女だ。

福田の出羽行きは悟られないようにしないとな。


この苦境から脱出するには、手元にカードを揃えなくてはならない。

ノーペアを出すにしたって、5枚のカードは必要なのだから。


今の俺のミッションは福田が帰るまで待つこと。

松村に彼の存在を意識させないこと。

出来る事を淡々と進めて行こう。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「perape----ra♪」



機嫌良く俺に話しかけて来たのは、ロンドンから観光に来た大富豪のドラ娘。

従姉妹同士らしい。

英語が分からないなりに、何やら自慢話をしている事は想像が付く。

松村の通訳によると、このガイジン3人娘はロンドンの大富豪(?)貴族(?)の一族であり、親のカネで放蕩三昧を楽しんでいるらしい。

麻薬やギャンブル、男遊びに同性愛とやりたい放題しているとのこと。



「perape----ra♪」



「あ、ファッションモデル自慢が始まったニャ。」



『へー。』



聞けば、コイツらはモデルとして活躍しており、欧米の権威あるファッションイベントに出演しているとのこと。



「perape----ra♪」



「イケメン彼氏遍歴自慢に切り替わったニャ。」



『へー。』



聞けば、コイツらの歴代彼氏は著名アスリート、青年実業家、世界的アーティストばかりだとの事だ。

ドヤ顔で画像を見せびらかされたが、確かに見事なハンサム揃いである。



「perape----ra!」



「自分達は資本家階級だから人生を謳歌するのは当然の権利。

戦争や労働などは下層民共の義務、と言ってるニャ。」



『糞っすね。』



聞くまでもなく、幼稚な特権意識を持っていた。

これに関しては既に顔に出ているので掘り下げて尋ねる必要はない。



「perape----ra♪」



「美人で家柄も良い私達にはファッションリーダーとしての義務がある。

私達の遊びに憧れた貧乏ブス共が必死に真似をしてトレンドが生まれる、だそうニャ。」



『マジで糞っすね。』



…じゃあ、世界中で薬物犯罪が起こってるのってコイツらの所為じゃん。



「今の欧州で流行しているLGBT運動も、元は私達のレズ遊びグループに憧れた貧乏ブスが勝手に追従し始めただけ、だってニャ。」



『もう悪いの全部コイツらで良くないっすか?』



腹立たしいが、これが世界の仕組みだという事は何となく理解出来る。

人間は富豪に憧れる事はあっても、貧民にその目を向けることなど絶対にありえないからである。

欧州の資本家達はこの心理を利用して世界世論を誘導し続けている、とのこと。

LGBTのみならず、環境運動やら動物愛護運動も。

それらは結局、既得層の利権を守る事が目的なのだが、愚かな大衆には見破る事が不可能なそうだ。

所詮はマスコミも政党も資本家階級の使用人に過ぎないから、嫌でもそうなる。



『ねえ、先生。

おかしくないですか?』



「何ニャ?」



『いや、そんな大金持ちがどうしてこんな岩手の山奥に?』



「ばーか。

フロントも言ってただろ?

このコンチネンタルは東北唯一の5ッ星ホテルだニャ。

英国資本のホテルチェーンなら、ロンドンのドラ娘が遊びに来るのは不思議でもなんでもないニャ。

っていうか、世界全体見れば日本は僻地ニャ。

ガイジンから見れば東京も岩手も大した違いはないニャ。」



『へー。

前から薄々思ってましたけど、意外に先生って社会全般に詳しいですよね。』



「社会科キョッーーーーーーシ(激怒)!!!」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



ロンドン娘達は余程俺を気に入ったのか執拗に写メを撮って爆笑している。

今の俺、政府のインバウンド政策に滅茶苦茶貢献してるぞ。

余程気に入ってくれたのか、タヒチの別荘に誘われる。

勿論、行かない。

タヒチとやらがどこにあるかは知らないが、俺の複利が飛行機を落としてしまう未来が容易に想像が付くからである。



『…先生、伝えて下さい。

彼女達の祖国はウクライナ戦争で苦しみ抜いている訳ですよね?

もうちょっとこう、祖国への貢献とか…

何か、そういう殊勝な心掛けにならんものですか?』



「でもコイツラ、ロシアやドイツの血も混じってるニャ。

というより貴族・資本家は同階級同士で国際結婚するから、国家の概念は希薄だニャ。

ぶっちゃけカネさえあれば、どこでも面白おかしく暮らせるしニャ。」



『うーーーん。

ウクライナ戦争にはあまり興味ない?』



「いや、中露の様にカネが万能ではない社会は金持ちの敵だニャ。

だからこの3馬鹿は当然、ウクライナ支持ニャ。」



『その為に何かをする訳じゃないんですよね?』



「そりゃあオメー、戦争は男の仕事だニャ。

精々女性様の気を引くために血を流せばいいニャ。」



『そんな言い方、男の人達が可哀想ですぅ!』



「え?」



『え?』



「はい、トイチ君は改めて自分自身を見つめ直してみましょう。」



『むむむ?』



「まあ、そういう訳でコイツらに難しい話をしても無駄ニャ。

いいんじゃニャい?

金持ちの馬鹿息子・馬鹿娘が親の金を世界中で浪費してくれてるのって、ある意味再分配行為だニャ。

少なくとも日本は恩恵を被ってる方だニャ。」



『なんか、私の目指す再分配とは異なります。』



「自分のやり方に固執するの、オメーの悪い癖だニャ。

まあいいや、乱交したら腹が減ったニャ。

おいトイチ!

ランチに連れてけニャ!」



現在時刻午前11時。

まだ半分も経過していない事に改めて絶望する。

…恩師編ウザいからさっさと終わらせてくれないかな。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



糞猫の奴、どうやら勝手にランチを予約していたらしい。

自分の欲望限定でマメな女である。



「おうトイチ。

ランチまで時間あるみたいだから探検して遊ぼうぜー♪」



『疲れてるんでロビーで休憩させて下さい。』



「おい!

プライベートスパがあるじぇねーか!

行こうぜ行こうぜ!」



『その体力はどこから湧いて来るんですか?』



「いやあ、奈々ちゃん昔からタフな方ではあるんだけどな?

オメーと手錠(運命の赤い糸)で繋がったあたりから、妙にパワーが湧いて来るんだよ!」



『あー、それ絶対に私の体力吸収してますね。』



「おいおーい。

自分の不甲斐なさを教師の所為にするなよー。

そういうトコだぞ、トイチ。」



『でも、カネは確実に吸収してるでしょ?』



「ぴろぴ~♪ (すっとぼけ口笛)」




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】



4億1858万5283円

  ↓

4億1328万5283円

  ↓

4億1325万1783円

  ↓

4億1315万1783円



※現金530万円が行方不明 (松村奈々のポケットに謎の膨らみ)

※昼食代として3万3500円支払い

※チップとしてレストランスタッフに10万円を贈呈



[内訳]


Western Styleランチ 6500円×2


・八幡平サーモンのマリネ

・八幡平マッシュルームスープ

・和牛バラ肉の赤ワイン煮

・本日のデザート

・コーヒー又は紅茶


(以下は松村1人で完食)


岩手牛フィレ カツサンド(150g) 14,000円 

三陸産 毛蟹と寒締めほうれん草のクリームパスタ 3,500円

黒毛和牛と八幡平マッシュルームのガーリックライス 3,000円



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ふいい、喰った喰った♪

どうだぁー、トイチー?

安らぎ感じてるかー?」



『…逆の感情なら存分に。』



「そっかそっか♪

若いうちの苦労は買ってでもしろってこった♪

ニャガぁハハハハハハッ!!」



…参ったなぁ。

何だこの生産性のない時間は。

俺には人類の救済という使命があるんだがな。



そんな俺が恩師の介護なんぞしていて良いのだろうか?

この糞猫、部屋に帰った途端にトイレをねだりやがって。



「ふー。

スッキリしたニャ。


おいウンチ。

オメー、トイチ拭きの才能は飛び抜けてるニャ。

まさしく天才!

いやあ、どんな無能にも一つくらい取り柄があるものニャガねえ。

奈々ちゃん、聖職者として感涙を禁じ得ないニャ。」



『そいつはどーも。

私としては先生が用便の才能に開花してくれる日を待つばかりですね。』



「なんだよー。

ちゃんと便器にウンチ出来たニャ!」



『惜しい、これは便器ではなく便座なんですよ。

次は真ん中に命中させましょう。』



「ニャ?

真ん中に水が浮かんでるニャ!」



「お!

流石は先生!

御慧眼ですなあ。」



「ニャハハww

そんニャに褒められると照れるニャ♪」



『ここだけの情報なのですがね?

世の健常者達はあの水に向かって排便しているのです。』



「うおおーー!

マジか!?

オメー、こんな極秘情報を漏洩してしまっていいのニャ!?」



『大恩ある先生の為ならこれくらい何てことはありませんよ。』



「トイチー!」



『せんせー!』



「『わ(ニャ)はははははははは!!!』」



茶番を繰り広げてると馬鹿娘達が乱入してくる。

どうやら便所内でキメセクを楽しんでいると誤解されたらしい。

…オマエラと一緒にされたくないんだけどな。



「ニャガーーーーwwww

ニャガーーーーーwwww」



いや、でも松村が既に薬物を服用している可能性もあるのか…

この女の場合、クスリなんか無くても常時トリップ状態だからな…



「perepe-----ra♪」



馬鹿娘共が悪乗りして排便し、当然の権利のような顔で俺に拭かせる。



「perape---ra!!!!!」



「おいウンチ、喜べニャ。

オメーのトイチ拭き取り能力は世界を獲れるらしいぞ!?」



『糞みたいな評価どーも。』



「perepe-----ra♪」



馬鹿娘の1人が満面の笑みで俺をハグする。

…頼む、排便の後は手を洗ってくれ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



食事・排便と来ればお次は風呂である。

備え付けの檜風呂で女共がギャーギャー燥いでいる。

多分、ウンコはちゃんと拭けたと思うのだが、コイツラと同じ湯船に入りたくない。



「perepe-----ra♪」



俺が湯船に入らないのを日本人特有の謙譲精神と解釈されたらしい。

馬鹿娘達に強引に湯船に引き込まれる。

きっとこの風呂はラグジュアリーなのだろうが、コイツラの所為で便所水にしか思えない。

生理的に気持ち悪いので早く上がりたい。

俺がさっさと風呂から上がろうとすると、レディーファースト精神の発露と誤解されたのか、馬鹿娘に優しくキスされる。

便所水を飲まされてるみたいで心底気分が悪い。



「おいトイチ。

オメー、すげえな。」



『何がです?』



「コイツラ、オメーのこと滅茶苦茶気に入ってんニャぞ!?」



『それはそれは。

ぶぶ漬けでも出しておいて下さい。』



「いやいやマジで。

普通、この階層のセレブ娘が東洋人にここまで心と股を開くってまずあり得ないんだよ。

オマエ、オトコとして最高の扱いを受けてるから!」



『さっきウンコ拭かされたんですが、それは…』



「ばっかオメー!

女がウンコを拭かせるって事は!

全てを委ねるってことだぞニャ!」



『いやー、ちょっと何言ってるのかわからないですね。』



「コイツラ、オメーのインスタ聞いて来たぞ?

オメーと繋がる為に、さっきLINEも入れてた。

取り敢えず奈々ちゃんが窓口になるけど、オメーもLINE入れとけ!」



『すみません。

俺のスマホ、ポールさん専用なんで。』



「うっわ!

ホモ! ホモ! ガチホモ!」



『そんなんじゃないっすよ。

仕事の同僚なんです。

私のスマホは仕事専用。』



「嘘ニャー。

オメー、絶対ホモセに使うつもりニャ!」



なーんでコイツらは性愛でしか物事を見れないかな。

俺は大魔王なんだから四天王とのホットラインくらいは確保するっつーの。



「「「perepe-----raaaaaaaaaaa♪」」」



馬鹿娘達がピョンピョン飛び跳ねて騒ぎ出す。

松村曰く、ファッションでないホモと一夜を共に出来た歓びに打ち震えているらしい。



「perepe-----raaaaaaaaaaa!!!!!!!!」



松村の翻訳によると、レズビアン団体を主催しているコイツラの前には多数の自称ホモセクシャルの男達が下心満々で迫って来るらしい。

この男の風上にも置けない口説き方に3馬鹿は怒り心頭であり、《この世に誇り高き真のホモは居ないのか?》と結構マジに探していたらしいのだ。

あまりにキショい話なので松村の誤訳である事を切に願う。



『先生、日本男子の名誉の為にもハッキリと伝えて下さい。』



「ん?

何ニャ?」



『私は誇り高き大和男子であり、性自認は100%の男!

性癖はヘテロで、性欲の対象は女性であると!

ちなみに妻子がおります!』



3馬鹿共が手を叩いて爆笑する。



「喜べトイチ。

オメーのジャパニーズジョークが高く評価されたみたいだニャ。」



『…幾らなんでも失礼じゃないですかね、あの反応。』



結局、3馬鹿は風呂から上がった途端に、ソファーにだらしなく寝転んで爆笑しながら自撮りを始める。

あいつらいつ出て行くんだ?



「ばっか、トイチ。

オメー、本当に馬鹿だニャぁ。」



『え?』



「これがナンパの極意ニャ。

スイートっていうのは、こういう擬似同棲の為に使うモンだニャ。」



『えー、流石にそれは言い過ぎでしょ。』



「ばっかオメー。

カー、ペチン!(自らの額を叩く動作) 

カー、ペチン!(自らの額を叩く動作) 


いいか?

オメーは今、上玉を三匹ゲットした状態ニャ。

勿論、奈々ちゃんのアシストが大きいんニャけど、これは凄いことニャ!?」



『いやあ、まあ、仰ることは分からないでもないんですけど。

私も忙しいので。

仕事もありますし。』



「仕事?

ああ、【複利】ニャ?」



『その単語、外で言わないで下さいよ。

トップシークレットなんですから。』



「わかったニャ!

奈々ちゃん世界一秘密厳守ニャ!」



…地球でも俺の能力が公知されちゃうな。

段取り全部ぶち壊しだよ。



「トイチ、安心しろニャ。」



『何を?』



「奈々ちゃんはオメーの味方だニャ♪ (ウインクパチ)」



…どう見ても逆なんだよなあ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「なあトイチィ。」



『はい?』



「オメー、マジで持ってるニャ。

コイツラがロンドンのLGBTフェスティバルに招待してくれたぞ!?

しかも幹部限定の秘密セレブパーティーにだニャ!

行くよニャ? 行くよニャ?

これ凄いことニャンだぞ!?」



『私はヘテロなんで先生1人で行って来たらどうですか?』



「ばっかオメー。

こういうのはカップルじゃないと参加出来ねーんだよ。」



『じゃあ鷹見を連れて行ってやって下さい。

アイツ海外旅行とかに憧れがあるって言ってましたし。』



「うむ。

じゃあ、反対の腕は夜色の奴と手錠するニャ!

《ロンドン航空3Pフライト男の娘スチュワーデス危機一髪!》

ってタイトルで一本AVが撮れそうな気がしてきたニャ!」



『国際問題になるからやめて下さいよ。』



何でも、この3馬鹿はLBGT団体の幹部らしい。

コイツラ曰く。

「自分達に憧れた貧乏ブス達が【神聖レズビアン同盟】なる巨大下部組織を作ったので、アタシらサイキョ―っしょ♪」

とのこと。

要はファッションリーダーのコイツラに憧れた世界中のバイセクシャル女性達が、コイツラのリップサービスを真に受けてガチの社会運動を展開しているのだ。

ちなみに下部組織のメンバーが炎天下の中で同性愛者の人権保護を叫んでいる間、コイツラはイケメンと遊び惚けているそうだ。

社会の負の側面を濃縮したような構図に気分が悪くなる。



「オメーすげえぞ!」



『今度は何ですか?』



「神聖レズビアン同盟の上部組織である、【Top Girls】にオメーも入れて貰ったみたいだぞ!」



『いや、私は男なので無関係です。』



「ばっか、オメー。

特別招待ホモ枠に入れて貰えたんだよ!

今、検索したんだけどすげーニャ!?

世界のレズ組織の頂点だぞ、ココ!」



『えっと、【キショいから失せろ】

って英語で何て言うんでしたっけ?』



俺は手を振って3馬鹿を追い散らすジェスチャーをするが、何故か喜ばれる。

松村翻訳曰く、《それでこそホモ!》との事だ。

今日ほど英語教育の重要性を痛感した日はない。

あれだけ真面目に受講した俺に語学能力が芽生えてない罰として、文科省は必ずや粛清する。


時計を見るとまだ15時前…

流石におかしい。

ひょっとして俺、時間系のスキル攻撃を受けているのか?

幾ら何でも時間の進みが遅すぎる。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



3馬鹿が勝手にエステ(?)マッサージ(?)を部屋に呼ぶ。

結構綺麗なお姉さんが派遣されて来たのだが、3馬鹿+1がずっと卑猥な笑顔でニヤニヤしながらセクハラをしていた。

ちなみに俺がお姉さんの前で無理やり脱がされ笑いものにされる。

松村解説によると、これはとてつもなく気に入られている証拠らしい。



「いや、オメー見直したわ。

ブロンド美女の心をガッチリゲットだニャ!

学校の頃、非モテ陰キャキモブサヒョロガリアスペ野郎とか言ってゴメンニャ?」



『そのトラウマ、人生ベスト3に入ってるんで思い出させないで下さい。』



「1位はどんニャの?」



『うたたねしてたら、寝る直前まで雑談してた奴が打ち首にされてた事件ですかね。

3000人ほど虐殺されてました。』



「マジw?

怖っえww」



その怖い大BBAに喧嘩売り続けてるのがアンタなんだけどな…

俺がマッサージを受けるためにベッドに寝転ぶと、女共が俺を仰向けに返して衣服を破いて爆笑する。

松村曰く、ブリティッシュジョークなので大目に見ろとのこと。

…でも、貴方は日本人ですよね(怒)?



俺が肩を揉まれてる間、女共はお姉さんにずっと卑猥なジェスチャーを投げ掛けてセクハラをしていた。

胸中でセクシャルハラスメントの厳罰化を固く誓う。



「私、ゲイの方に施術するのは初めてです!」



『…申し訳ありませんが、私はヘテロですので。』



お姉さんがキラキラした目で話しかけて来るので、顔をぷいっと背ける。



「ニャハハハハハハwwww

ホモww ホモww  ホモ特有の反応ニャww」



お姉さんも嬉しそうに笑っている。

何が楽しいのかさっぱり理解出来ないのだが、女はホモの話題が一番盛り上がれるらしい。



「お姉さん! お姉さん!

見て奈々ちゃんのスマホww

コイツのハメ撮りww コイツのハメ撮りww

ニャガガガwww」



女共が爆笑する中で、マッサージが終わるのを歯を食いしばって待つ。

あのさあ、ここリゾートなんだよな?

俺、1秒たりとも寛げてないぞ?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「まあまあ、機嫌直せニャww」



「perepe-----rawww」



『いや、別に怒ってないですけどね。(怒)』



「コイツラも反省してるニャww」



「perepe-----rawww」



『あー、この顔は露骨に小馬鹿にしてる顔ですねぇ。』



疲れ果ててベッドの上で大の字になる俺を女共が囲む。

お姉さんも職業柄英語が堪能らしく、3馬鹿の1人といい雰囲気になっている。

(後ほど手を繋いで別室に消えた。)

必然、場の公用語が英語となり、1ミリも聞き取れない俺は女共にアドバンテージを握られる。

たまに女共が俺の顔を見ながらニヤニヤと耳打ちし合い、そして爆笑する。

…俺、こんなに感じ悪い対応されたの胡桃亭以来だぞ。



「まあまあ、コイツラなりに反省してるニャ。」



『そっすか。』



「その証拠に一族の秘伝の儲け話を教えてくれたニャ。」



『奥義を遊興先で漏洩するのやめましょうよ。』



「何とな?

コイツラにカネを預けたら1か月後に1%上乗せされて返って来るらしいんニャ。」



『月利1%?

すくな…』



「いや、世間一般じゃ滅茶苦茶高金利なんだがニャ。」



『ああ、そこら辺、私は感覚が麻痺してるんで…』



そっかあ、月利1%って高金利だったんだ。

地球のそういう相場も覚えていかなきゃだな。



「それでよお。

コイツラが偉そうにマウント取って来るからニャ。

奈々ちゃんがビシっと言ってやったのニャ!

ここに居るトイチなら日利10%を払えるってニャ!」



『…先生(怒)。』



「ニャッハッハww

礼には及ばんぞww

奈々ちゃんの取り分はほんの1000%だけでいいからニャ♪

いやあ、生徒を懸命に助けるこの姿勢♪

奈々ちゃんまさしく聖職者だニャ♥」



『頼むから余計な事をしないで下さいよ。』



「ん?

奈々ちゃん生まれてこの方一度も余計な事をした事がニャいニャ (キョトン)。」



時計を見ると、16時30分。

何だ、全然時計が進んでないぞ?



『先生。』



「なんニャ?」



『私、時間系のスキル攻撃を受けているかも知れません。』



「アレだけ現実と妄想の区別を付けろと指導してやったのに。

オメー、ついに脳味噌までガバガバケツマンになっちまったかー。

いやー、教育の敗北を感じるニャ。」



『茶化さないで下さいよ。

先生と居ると異様に時間の進みが遅いんです。』



「ニャ!?

ばっか、オメー。

そういう大事な事はもっと早く言えニャ。

奈々ちゃんみたいな美人教師と一緒に居て時間が遅く感じるなんて…

これはスキル!

スキルによる攻撃に違いニャいニャ!!」



『…だから言ったじゃないですか。』



「うーーーん。

ちなみに、オメーの体感時間。

どれくらい遅く感じるニャ?」



『いやあ、それがですね。

先生が側に居ると1分が5時間くらいに感じるんです。』



「ニャにィッ!?

この超絶美人教師の奈々ちゃんと一緒に居て体感5時間!?

むむむ、敵はかなりの手練れと見たニャ。

恐らくは時間系の能力者としては最強!」



『はい!

その証拠にまだ16時30分56秒です!!』



「ニュニュニュ。

余程、高度な時間攻撃…

そうでなければ、よっぽどムカつく奴と一緒に居るから時間の流れが遅いとしか考えられないニャ!」



『あ、確かにそうですね。』



「ニャ?」



『ありがとうございます!

先生のおかげで自己解決しました!』



「ニャッハッハww

オメーもようやく奈々ちゃんの偉大さが分かって来たみたいだニャ♪

ニャーーーーーーハッハッハwwww」



16時31分19秒。

…早くコイツ死んでくれねぇかな。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】


4億1315万1783円

  ↓

4億3315万1783円

 

100万ポンド

 


※エヴァ・ウッドランドから2000万円及び100万ポンドを預かり。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




『先生。

どう考えても怪しいですよ!』



「ニャにが?」



『いや、このお札ピンピンの新札じゃないですか!』



「言われてみれば。」



『しかもこれ!

連番じゃないんです!』



「むむむ。

確かに事件の臭いがするニャ。」



『…あくまでこれは私の仮説ですが。』



「うむ。」



『我が国に大規模偽札組織が存在します!』



「ニャ! ニャンだってーー!!!」



『しかも、その組織はポンド札まで偽造する能力を備えている!』



「よ、世の中には悪い奴も居たもんニャ!

4割くらい分け前が欲しいニャ!」



『いやあ、あのガイジン共。

最初から怪しいと思ってたんですよ。

だって見た感じまだ20代前半くらいでしょ?

幾ら富豪の娘とは言え、カネ遣いが荒過ぎましたもの。』



「ニャるほど。」



『あー、見えて来ました。

私の分析が完璧に完了しました。』



「…オメー、そう言って化学のテスト20点だったニャ。」



『あのガイジン達の背後には国際的ポンジスキーム詐欺団が居ます!』



「ニャ、ニャにィッ!?」



『ええ、これは偽札とポンジスキームを組み合わせた最低最悪の犯罪です!』



「そ、そんニャ凄い人達が居るなら是非仲間に入れて欲しいニャ!」



『先生何を言ってるんです!

極悪犯罪者が社会を食い物にしてるんですよ!

我々の手で正義を執行すべきです!』



「えー、正義は儲からニャいニャ。」



『奴らの大元を突き止めましょう。

我々の愛する日本を食い物にする犯罪者に正義の鉄槌を下さねば。』



「うーむ。

奈々ちゃんが愛するのは自分だけニャのだが…

まあいいや♪

正義に興味はないが、正義を騙って暴力を振るうのは大好きニャ!」



『さすが先生!』



「ふっふっふーw

社会科キョーーーーーーシ!

えっへん!

よーし任せろトイチ!

悪の親玉を見つけたら奈々ちゃんの必殺パンチでぶちのめしてやるニャ♪」



『いやあ、心強いなぁ。』



「あ、トイチ!

16時57分!

そろそろ【複利】が発動するニャ!」



『あ! 本当だ!』



「奥の個室に隠れるぞ!

こんなスキルが悪人に知られたらエラいことニャ!」



『既にエラい事になってるんですが、それは…』



スイートはアホみたいに広いので、小部屋っぽい区画があちこちにあり、クローゼット的な空間に無事忍び込む事が出来た。



「なあトイチー。」



『何ですか先生。』



「ウンコー。」



『さっきいっぱいしたでしょ。』



「だって、昼飯消化し終わったニャ。」



『だって、じゃありません!

我慢しなさい、後1分。』



「ウンコ漏れるニャ。」



『いやいや、掃除する人が大変でしょ。』



「安心しろ、奈々ちゃんのウンコを掃除するのはオメーの役目だニャ♪」



『だから我慢しろって言ってるんですよ。』



「ウンチウンチウンチトイチウンチウンチ。」



『後45秒なんです。

我慢して下さい。』



「じゃあキスして?」



『え!?』



「口を塞げば肛門も閉じる可能性が大ニャ!」



『後37秒なんで我慢して下さい。』



「もう、トイチ君は男でしょ!

男らしく堂々とキスかウンチか選びなさいよ!」



『30秒ジャスト!』



「キスをしてくれなければ、漏らす!」



『いや、困りますよ!

諸外国の目もあるんですよ!

我が国の信頼を失墜させないで下さい!』



「おいウンチ。

トイチがしたくて堪らないニャ。」



『くっ!

20秒切ったじゃないですか!

我慢して下さい!』



「るっせー。

そう言われると逆にウンチしたくなるんだよ!」



『先生、人間の頃はもう少しマシじゃありませんでした?』



「バカヤロー!

恩師ちゃんの種族自認は人間だニャ!」



『いやあ、自認するのは勝手ですけど。』



「後、10秒!」



『あ、はい。』



「カウントが終わるまでにキスしてくれないと漏らす!」



『いやあ、ウンコウンコ言ってる人の唇って…

何かバイキンついてそうでキショいです。』



「ラスト6秒!」



『いや、本当に不潔系駄目なんですって。

クラスでも話した事あるでしょ。』



「4! 3! に…」



ぶちゅう。



《9530万円の配当が支払われました。》



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】


4億3315万1783円

  ↓

5億1555万1783円


※配当8240万円の回収に成功 (松村奈々のポケットに謎の膨らみ)



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「ふっ、トイチ。

相変わらずのスキルのキレだぜ。

オメーを育てた身としては誇らしいニャ。」



『いや、キスしたらウンコ我慢してくれるって言いましたよね?』



「オイオイ、確かに奈々ちゃんは

《カウントが終わるまでにキスしてくれないと漏らす!》

とは宣言したよ?

でも、キスしたから漏らさないなんて一言も言ってないよね?

変な言い掛かりで恩師様を嘘つき呼ばわりするのやめてくれるゥ↑?」



『いや、貴方。

服とかどうするんですか?

トイレから離れて紙もないですし!』



「ばっかオメー。

紙ならここにいっぱいあるじゃねーか。」



『…?

いやいやいや!

おカネで拭くなんて駄目でしょう!』



「何で?

紙じゃん?」



『いやいやいや!

道義的に許されない事ですよ!

成金栄華時代じゃあるまいし!

モデルの山本社長、その後倒産してるんですよ。』



「いや、その逸話をオメーに教えたの奈々ちゃんだけど?」



『あれ?

そうでしたっけ?』



「こんな事言いたくないけど、オメーの思考・発言の9割が奈々ちゃんの受け売りだからな?

聞いててこっちが恥ずかしくなるから自重しろニャ?」



『釈然としませんけど、はい。』



「よし、じゃあウンコ処理班にはトイチを任命する!

励めよー。」



『納得出来ないなー。』



「トイチは奈々ちゃんが育てた!」



『ちゃんとした教師に育てられたかった…』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】


5億1555万1783円

  ↓

5億1546万0783円


※松村奈々の介護に紙幣10枚を使用




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「どうだ綺麗になっただろう。」



『私の手と心が汚れましたねえ。』



俺や松村の下着が完全に消耗してしまったので、どこかで購入する事に決める。

3馬鹿が下着の供与を申し出て来たが、明らかにバストサイズでマウントを取りたいだけという表情だったので謝絶。



「perape--ra♪」



「提携してるブランドが東洋人向けの下着も売ってるって言ってるけどどうするニャ?」



『そういう人種間プロポーション格差マウントでしょ?

却下で。』



「モデルってそういう仕事ニャンだから大目に見てやれよ。

オメー用のブラも選んでくれたんだからさぁ。」



『私、男の子ですよ。

花柄のブラなんて付けれる訳ないじゃないですか!』



「あ、ゴメンニャ。

perape-nya.」



「sorry♥

perape-ra♪」



「じゃあ、こっちの幾何学模様は?

このローズが今期から契約してるブランドニャんだよ。

結構、人気で日本じゃ手に入らないんだぜ?」



『あ、この柄なら男物に近いかも。

そうですね、このブランドの下着なら付けてあげます。』



「りょーかい。

奈々ちゃんもそれにしとくわ。

オメーのは女児用だけど(ボソッ)」



3馬鹿が立ち去る気配は一切ない。

それって宿泊規約的にいいのだろうか?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】


5億1546万0783円

  ↓

4億9346万0783円



※英国勢に2200万(元本+日利1割)を支払い

※同じくポンド札を支払い。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



奴らの出した紙幣から犯罪の香りがしたので、松村に3馬鹿のカネの出所を探らせる。

はぐらかされると思ったのだが、ペラペラ話してくれた。

どうやら俺の方が旨味が大きいと悟って、擦り寄って来ているらしい。

そりゃあね、日利1割をさらっと増やしてくれる男なんて絶対に手放さないよね。



「perape--ra♥」



3馬鹿の1人であるウィローが目を♥にしながら俺に抱き着いて離れない。

俺が女でも似たような反応をすると思うので咎めるつもりはない。



「perape--ra♥」



そしてドヤ顔でポンジ関係者の集合画像を見せつけてくる。

ガイジンの顔は異世界人よりも見分けが付きにくいが、1人はっきりと見覚えのある顔があった。



「お?

早速犯人に辿り着いたニャ?

ん?

コイツ日本人?ガイジン?

ハーフ?」



…孝文だった。

ああ、そうか。

コイツラが孝文の言ってた英国の図々しい富豪一族か。

ああ、なるほどね。

孝文から凄い額の現金配当を受け取ってるから、こうやって遊び歩いてる訳ね。

はいはい、全部理解出来たわ。



「おうトイチ。

知ってる顔ニャのか?

黒幕に辿り着けそう?」



『先生、何と黒幕は私でした!』



「ほう、そっかそっか。」



『はっはっは。』



「ニャッハッハ。」



『「あ(ニャ)ははははははははははww」』



「正義パンチ!」



『ぶごえええっ!』



こ、この女、何の躊躇いもなく人中に正拳突きをぶち込んできやがった。

…殺す気か。



「ニャ?

奈々ちゃん、ちゃんと約束を守る正義派教師だろ?」



『まずは生徒を守って下さいよ。』



「安心しろ♪

オメーの事はちゃんと守ってやんよ♥

奈々ちゃんとオメーは一蓮托生比翼連理未来永劫相思相愛だニャ♪」



『いやあ、ちょっと勘弁して欲しいっていうか…

そろそろ消え失せてくれませんかね?』



孝文と連絡を取りたいと伝えると女共は露骨に嫌そうな顔をしながら

「perapera(今度連絡取ってみるわね:松村訳)」

と流されてしまう。

絶対に繋いでくれない事を確信する。


女共は何一つとして俺の要求に応じる雰囲気はなく、ヘラヘラしながら俺に纏わりついて札束を数えていた。



「perape--ra♥」



『先生。

コイツら何て言ってるんですか?』



「運命の赤い糸がどーたらこーたらって言ってるニャ。」



『帰ってくれませんかね?』



「金蔓を見つけた時の女は驚異の粘りを見せるニャ。」



『いや、まあ。

それは知ってますけど。』



中にはオーラロードを突破する猛者すら居るくらいだからな。

3馬鹿もセレブ特有の嗅覚で俺の旨味を嗅ぎ取ったのだろう。

物凄く狡そうな笑顔で俺を見つめている。

視線がねっとりしていて怖い。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



しばらく神経戦が続いたが、福田が帰還すると舌打ちしながら3馬鹿は帰って行った。

どうやら俺がしつこさに耐えかねて用心棒を呼んだように思われたらしい。

当たらずも遠からずなので敢えて否定はしない。



「トイチ、すっかり羽を伸ばしてるな。」



『もがれてる最中でした。』



  「小鳥を嬲り殺すのが猫のお仕事ニャ♥」



福田は何を言わずに身体を揺すって笑う。

そして一言。



「オマエに振り回されてる所為で、本業がさっぱりなんだ。

スマンが休業補償を払ってもらうぞ。」



『ああ、それはスミマセン。

言い値でお支払いしますので、後で請求お願いします。』



  「奈々ちゃんの休業補償は5千兆円でいいぞー♥」



《休業補償》は以前に平原と決めた符丁。

《順調》という意味。



次いで、松村が目を切った一瞬の隙を見て、福田が俺に力強い笑顔を作る。

どうやら、久我とのコンタクトに成功したようだな。

これで連絡ルートが1つ復旧出来た!


俺→福田→(羽黒衆を挟む必要?)→久我→江本


後は鎖の先のゴミさえ処分出来れば、遠くない未来にパーティー再編が可能だ。

よし、先の見通しが見えて来た!



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「なあ、トイチ。」



『何ですか先生。』



「奈々ちゃん、このスイートが気に入ってるんニャけど。

宿代奢ってやるから1年位ここで暮らさない?」



…そのカネが俺から盗んだものでなければ、少しは心が動いたかもな。



『いえ、福田さんの疲れも癒えたようなので明日チェックアウトとします。』



本当は癒えていない。

何せ岩手山形間を往復した訳だからな。



「そっかあ。

名残惜しいニャぁ。

で? 次はどうするニャ?


先に言っとくけど奈々ちゃん田舎が大嫌いニャ。

不便な場所、遊べない場所、カネが使えない場所は死んでも嫌だから、それだけは覚えておけニャ?」



『大丈夫大丈夫、次は都会次は都会♪』



「あー、さてはド田舎に連れて行くつもりだニャー♪」



『えー、大恩ある先生にそんな酷いことしませんよー♪』



「こっいつぅー♪」



『あははは。』



「ニャハハハ。」



『「あ(ニャ)ーーーーーはっはっはっはwww」』




ウンコをして満足した松村が上機嫌で眠ると、案の定一瞬で時間が流れた。

カネのみならず時間まで盗むのはやめて欲しいなあ。

【名前】


遠市・コリンズ・リン子・厘



【職業】


便所紙

ホステス

パチンコ台


神聖教団 大主教

東横キッズ

詐欺師



【称号】


淫売

賞金首



【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)


《LV》 22

《HP》 とても辛い

《MP》 とても苦しい

《力》  メスガキ

《速度》 神出鬼没

《器用》 ライジング・カード!

《魔力》 悪の王器

《知性》 奸佞邪智

《精神》 絶対悪

《幸運》 的盧


《経験》 3645万1564


本日取得  0

本日利息 657万3233


次のレベルまでの必要経験値974万1872


※レベル23到達まで合計4194万3030ポイント必要

※キョンの経験値を1と断定

※イノシシの経験値を40と断定

※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定

※クジラの経験値を13000と断定

※経験値計算は全て仮説




【スキル】


「複利」 


※日利22%

下4桁切り上げ 




【所持金】


4億9346万0783円



74万BTC  (下4桁切り上げ)

  ↓

91万BTC



31万XRP (下4桁切り上げ)

 ↓

38万XRP



31万SOL (下4桁切り上げ)

 ↓

38万SOL



※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。

※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。

※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。

※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。




【残り寿命】


51万3500日 (下4桁切り上げ)

  ↓

63万3500日

  ↓

63万0500日 (松村奈々に3000日吸い取られる)




【所持品】


Maison Margiela ショルダーバッグ 白

Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド

ティファニー ビクトリア  グラジュエイテッド ネックレス




【約束】


 古屋正興     「異世界に飛ばして欲しい。」

 飯田清麿     「結婚式へ出席して欲しい。」

〇         「同年代の友達を作って欲しい。」

          『100倍デーの開催!』

×         「一般回線で異世界の話をするな。」

          『世襲政権の誕生阻止。』

〇後藤響      「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」

          「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」

          「空飛ぶ車を運転します!」

 江本昴流     「後藤響を護って下さい。」

          『遠市王朝の建国阻止。』

×弓長真姫     「二度と女性を殴らないこと!」

×         「女性を大切にして!」   

〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行きましょう。」

×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」

×中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入してよ。」

          「今度、焼肉でも行こうぜ!」

〇藤田勇作     『日当3万円。』

〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」

〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮ろう。」

〇         「お土産を郵送してくれ。」

          「月刊東京の編集長に就任する。」

 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会おう!」

×警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」

          「オマエだけは絶対に守る!」

×国連人権委員会  「全ての女性が安全で健(以下略)」

〇安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」

 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」

×平原猛人     「殺す。」

          「鹿児島旅行に一緒に行く。」

          「一緒にかすうどんを食べる」

 車坂聖夜Mk-II   「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」

×今井透      「原油価格の引き下げたのんます。」

          「小麦価格の引き下げをお願いします」

〇荒木鉄男     「伊藤教諭の墓参りに行く。」

 鈴木翔      「配信に出演して。」 

×遠藤恭平     「ハーレム製造装置を下さい。」

〇         『子ども食堂を起ち上げます。』

          「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」

〇田名部淳     「全財産を預けさせて下さい!」

          「共に地獄に堕ちましょう。」

 三橋真也     「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」 

〇DJ斬馬      『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』

 金本宇宙     「異世界に飛ばして欲しい。」

 金本聖衣     「同上。」

 金本七感     「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」

〇天空院翔真    「ポンジ勝負で再戦しろ!」

          「再戦するまで勝手に死ぬな。」

〇小牧某      「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」

 阿閉圭祐     「日本国の赤化防止を希望します。」

〇坊門万太郎    「天空院写真集を献納します!」

 宋鳳国      「全人類救済計画に協力します!」

 堀内信彦     『和牛盗難事件を解決します。』

〇内閣国際連絡局  『予算1000億円の確保します』

 毛内敏文     『青森に行きます!』

 神聖LB血盟団   「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」

 Top Girls     「招待ホモ枠の仲間として色々便宜を図ってあげマース♥」

〇大西竜志     「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」

          『貴方の遺族に篤く報います。』

 坂東信弘     「四国内でのイベント協力」

 国重辰馬     「四国内でのイベント協力」

 涌嶋武彦     「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」

 斑鳩太郎     『処刑免除を保証します。』

 志倉しぃ     「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」

〇孝文・j・G   「英国大使館パーティーにて利息支払い」

          「永遠の忠誠と信仰を(以下略)」

〇グランツ(英)  「perape-ra!!!!!!!!」

 E・ギャロ     「農政助言」

          「王都で星を見る。」

 福永史奈     「出産すれば1億円支給」

 野上絵麻     「以下同文」

 桂川風香     「以下同文」

 久能木瀬里奈   「ジャンジャンバリバリ!!」

 児玉繭子     「ウチの旦那に色目を使うな。」

          「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」

 古河槐      「jetの救済をお願い。」

 カミーラ・B   「perape-ra♪」

 故バーゼル卿   「perape-ra!」

〇有村拓我     「福田魁との連絡を取る。」

×福田魁      「男らしゅうせー!」 





 金本光戦士    「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」



 古河槐      「シンママで産む」



◎木下樹理奈    「一緒に住ませて」



×松村奈々     「二度と靴は舐めないにゃ♥」

〇         「仲間を売るから私は許して♥」

×         「ウンコは便器の中にするニャ♪」

          「未来永劫ずっと一緒♥

          ずっとずっとずっとずーーと×∞

          厘を守ってあげるね♥」



◎鷹見夜色     「ウ↑チ↓を護って。」

〇         「カノジョさんに挨拶させて。」

〇         「責任をもって養ってくれるんスよね?」



×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」

          「王国の酒…。」

          「表参道のスイーツ…。」 

×         「ポン酢で寿司を喰いに行く。」



 土佐の局     「生まれた子が男子であればリイチ。

          女子であればリコと命名する。」

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― 新着の感想 ―
ウンコにも複利は適用されますか
性的にも金銭的にも搾取する品性下劣な元教師 性別を逆転すれば超胸糞 逆転しなくてもフツーに胸糞で笑えません
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