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【降臨82日目】 所持金4億1858万5283円 「糞猫やるからアンタの弁慶くれよ。」

マズいな、一睡も出来なかった。

あまり文句を言う気になれないのは、松村と福田も俺同様に寝てないからである。

皆タフだよね。


さて、念願の特殊工具が届いた。

鉄工所で使われている、鎖や鉄線を切断する為の工具である。



「トイチ、待たせたな。

今、解放してやるからな。」



『福田さん、助かりました。

一時はどうなることかと。』



「さあ、手を出せ。

早速始めるぞ。」



「クックック。

ちょっと待つニャw」



コイツ早くも猫かぶり止めたのか。

さては心のニャガニャガが抑えられなくなったな。



「うんにゃ、待たん。

キサンと違うて俺達は忙しかけんな。」



「この手錠は奈々ちゃんの所有物ニャ♪

所有者の許可なく損壊させた場合、器物破損で告訴するニャ♪」



「告訴でん何でんすりゃよかばい。

キサンがトイチに対して行った傷害と脅迫行為で相殺以上ん反撃が出来る。」



「ニャハハハハハww

道理を知らないアホ発見ニャw」



「何やと?」



「奈々ちゃん達が訴訟沙汰になれば、お互いのケツモチの手打ちが台無しになるニャ♪

テメーの兄貴分が10年掛けた根回しが水の泡♥

ニャハハハハハ!

組長の判決が下る直前に、もう一波乱起これば皆困るニャガねぇ♪」



「くっ!

卑怯な!」



「卑怯?

ニャーハッハッハッ♪

最高の褒め言葉ニャーッ♥」



「ぐぬぬぬ。」



「という訳で!

本品の所有者たる奈々ちゃんは切断を許可しないーッ!

あくまで!

これは生徒に対する指導の範囲!

何人の誹りを受けるものではないニャーッ!」



「…。」



『え?

福田さん?

冗談ですよね?

何とかしてくれるんですよね?』



「…トイチ、スマン。」



『えー!?

こ、困りますよぉ!』



「ニャガーハッハッハ!

正義は勝つニャ!!

ヤクザ者も哀れなものよのぉw

それだけの力を持ちながら義理だの信義だの下らない感情に振り回されて膝を屈する羽目になる(笑)


トイチぃ、覚えておくニャ。

世の中なんざ、どんニャ手使ってでも勝てば正義ニャンだよー(笑)

ニャガーwニャガーw」



え?

嘘だろ?

え?

手錠は?



「ぷぷぷのぷー(笑)

オメーらが必死こいで工具探してる間、笑いを堪えるのに苦労したニャ(笑)

無駄足ご苦労さん(笑)

ねぇ、ねぇ、福田君(笑)

今、どんニャ気持ち?

どんニャ気持ち?

ニャガーッハッハッハ(笑)」



…コイツ深夜のテンションで飛ばし過ぎだろ。



「確かに、手錠は切れん。

ああ、そん点は認めよう。

やけん何や?

キサン、鷹見夜色やヒルダ・コリンズと通話したんやろ?

なら、当然逆探された筈や。

既に捜索網が伸びとるて考えっとが妥当。

笑いよる余裕があるとは思えんがな。」



「こんな所まで辿り着くのは不可能ニャww」



「じゃあ、俺が通報すりゃ?」



「ニャ!?

ば、馬鹿!

テメーも殺されるニャ!」



「かもな。

だが、舐めた態度取られたままより、スッキリする。」



「わかったニャ!

話し合おう!

福田さん!

我々は歩み寄れる筈ですニャ!」



「おいおい、勘違いしなすなや。

キサンが話し合わんばならんのはトイチに対してやろうがばい。」



「ぐにゅにゅ!」



「トイチ。

オマエはどぎゃんしよごたる?」



『ヒルダは却下で。』



「そうなんか?

てっきり鷹見夜色よりも順位が高かて思うとったったい。」



俺の身柄が確保されたたら、岸田総理が殺されかねんからな。

後、トヨタ自動車を乗っ取らせる気満々だし。



「じゃあ、鷹見夜色に打診するか?」



『鷹見はヒルダ派(というより公権力)に監視されてるので、アイツに捕まるのと同じ意味ですね。』



「…なら、どうすると?」



『消去法で現状維持。

東北を拠点に再起を図ります。』



「厘♥」



『何ですか先生?』



「奈々を選んでくれて嬉しい♥

やっと気持ちが通じたんだね♥

これからはずっと×∞一緒だよ♥」



『消去法ですから。

好きで貴方と居る訳じゃありませんから。』



「愛っ! 愛っ! 愛ッ!!

大勝利だニャー♪」



『福田さん、頼みがあります。』



「うむ。」



「ニャ~?」



とりあえず消去法で無難な措置をとっておくことにした。




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「コラー!

トイチっ! テメーッ!

恩師に対してこの仕打ちはなんニャー!

覚えてろよテメー!

後で昭和体罰百連発の刑ニャ!!」



福田に頼んで、松村に目隠しと足錠を施した上でパーテーションで区切って貰う。

あまり意味は無いが、糞猫が視界から消えた事で少しスッキリした。



急ぎペンを走らせ、福田への指示メモを…

くっ、この女聞き耳を立ててやがる!

筆音の長さから内容を推理してるのか!?



「おやおや、トイチよぉ。

お手紙作戦は終わりかニャ?」



『貴方には関係の無い事です。』



「クックック。

そんなに怖い顔するニャよー。

オメーと奈々ちゃんの仲だニャw」



視界を塞いだ位じゃ何ともならんな…



『私は既に退学済ですし、貴方の教員免許は剥奪されましたよね?

じゃあ、もう関係ないじゃないですか。』



「オイオイオイ♪

昨日あれだけ愛し合った仲じゃねーか♪

もうちょっと仲良くしよーぜ♪」



『…。(プイッ)』



「あっれー、そんな態度取っていいのかニャー?

奈々ちゃんには愛想良くしといた方が得だと思うけどニャー♪

オメーの為に言ってやってるんだけどニャー♪」



『世迷い言を!

誰が貴方なんかに屈するものですか!』



「複利♪」



『え!?』



「ニャハハハハw

図星だニャー(笑)」



『…な、何の話をしているのか分かりません。』



「トイチぃー。

テメーは相変わらず誤魔化すのが下手だニャ(笑)

授業で教えてやったの覚えてねーのか?

社会に出たら要領とコミュ力が全てだってなぁ。

オメー、結局何の進歩も無かったニャー(笑)」



『…。』



「おやおや、図星を突かれるとすぐダンマリかニャ?

あの頃もそうだったよなニャあ?

オメーはちょっと都合が悪くなると、すーぐに地蔵になっちまうもんなー?

その癖、まだ治らねーのかw?

ギャハハハハハ、ニャガーニャガーwww」



『…くっ。』



「オメーの能力は複利!

17時になると自動的に所持金に対して必ず配当が支払われるシステム!」



『…あ、あ、あ。』



「配当率は日利22%!

端数は切り上げ!

問題は一昨日の配当が21%だった事。

…現時点では何とも言えねーが、オメーの能力は単に配当を支払うだけではなく、配当率そのものが伸びていくとの仮説が立てられるニャ。

ひょっとして支払い能力にも複利が作用するニャか?」



『あ、あう、あう。

ち、ちが…』



「ギャハハハハハ!

テメー如きが恩師様を上回ろうなんて100万光年早いんだよーw」



『グッ!』



な、なんだこの女。

目隠しされてるのに、俺の表情が見えているとでも言うのか?



「トイチぃ。

少しは落ち着けや。

昔、教えてやっただろ、

男は度胸だぞー♪

おっと、今のテメーはケツ穴ホモカマ肉便器だったか(笑)

失敬失敬(笑)

ギャハハハ、ギャヒーギャヒーw」



『…。』



「安心しろ。

奈々ちゃんはオメーの味方だニャ♪」



『私は貴方なんか味方と思った事はありませんから!』



「クックック♪

トイチぃ、行き詰まってるからって八つ当たりはよくないニャ♪」



『誰の所為でこんな目に遭ってると思ってるんだ!

俺だって好きでアンタなんかと一緒に居る訳じゃねーよ!』



「…トイチぃー。

勘違いして欲しくニャいんだがな?

奈々ちゃんはオメーを高く評価してるニャ。

あのヒルダが入れ込むだけの事はあるニャ。

子供食堂支援だったか、アレは良かったなあ。

ガルパン動画なんかより、世間はオマエのああいう面を評価するべきだと思うだけどニャ。

いやー、実際問題良くやってる方だと思うぞー。

オメー程、頑張ってる奴は他にいないニャ。」



『…別に、ただ己の成すべき事を行っているだけです。』



「でもオメー。

このままじゃ、何も出来ずに死ぬぞ?

いや、何も出来ないどころか、オメーの願いと真逆の結果に絶望しながら、周り全員を不幸にして破滅するニャ。」



『き、決めつけないで下さいよ!』



「いーや、決まってるね。

奈々ちゃんには昔からトイチの末路がよーく見えてるニャ。

オマエの所為で、オマエの愛する者は全員破滅する。

後藤も寺之庄君も可哀想になぁ(笑)

あんなにイケメンなのに、オマエの仲間になったばかりに苦しみ抜いて死ぬんだからなぁ(笑)」



『…。』



「オメーの欠点はその薄汚い本音を認められないこと♪

ただでさえ低スペなのに、他人を労ってるフリをしてる事♪」



『仰る意味が分かりません。』



「クックック。

本当は分かってるんだろー?

素直になろうぜ(笑)」



『貴方の妄言に貸す耳はない!』



「なあ、トイチ。

先生はオメーの味方だぞ〜♪」



『私には私の味方が居ます!

貴方なんか必要ない!』



「クックック、本当は気付いてるんだろ?

オマエが頭に浮かべたメンバーの中に本当の仲間はいないって事をよぉ♪」



『彼らとは心が通じ合った仲間です!

貴方なんかが切り崩す余地はない!』



「ハハハ、そこだよ。

その心って奴?

笑っちゃうよなー。

アレだけ頭数が居て、誰一人オメーの本心を汲み取ってやらないんだからよぉ。

奈々ちゃんな?

前からずーっとオマエに同情してたんだよ。

可哀想なトイチ、ヨチヨチヨチってなぁwww」



『下らない!

もう黙って貰えませんか!

貴方との会話は無意味だ!』



「クックック。

なあ、トイチ。

オマエがこれまでドヤ顔で語って来た理想。

再分配、相互扶助、困民救済、社会改善。」



『…。』



「全部嘘だろ?」



『…ッ!?』



「オメー、単に仕返しがしたいだけだもんな(笑)

世の中が憎くて憎くて仕方ないだけだもんな(笑)」



『いやっ! 違っ、俺は!』



「ハッハッハッw

そうムキになるなよ。

これは単なる独り言だよ。

サラーっと聞き流しておけばいいじゃねぇか(笑)」



『少し黙ってくれませんか?』



「まあ、オメーの気持ちはよーくわかるよ。

世の中残酷だもんなー。

金持ちの子は金持ち、貧乏人の子は貧乏人。

金持ちは貧乏人から奪ったカネで面白おかしく暮らして、奪われた貧乏人は苦しみ抜いて早死にだ。

オメーも可哀想な奴だよなー。

折角宅建取って父ちゃんに孝行出来ると思った矢先だったもんな?

これだけ平均寿命の長い国でさあ、オメーの父ちゃん痩せ細って過労死。

確かまだ40代だろ?

酷い話だよなー。

エッセンシャルワーカーの悲哀って奴?

世の中に必要な仕事してる人に限って世間からイジメられるよな?

これだけ通販全盛の世の中でさぁ、黙々と倉庫作業してるオマエの父ちゃんが軽蔑されるんだから酷い話だよな?

オメーが中学の頃仕掛けた野崎議員の落選運動。

あれってひょっとして父ちゃん馬鹿にされた事が動機なんじゃねーの?

はははは、誰にも言わねーから正直に言ってみろよ。

バレてないって思ってるの、案外オマエだけかもな?」



『黙れよッ!』



気がつくと俺は松村を殴っていた。

利き手が手錠で塞がっている為、大したダメージは与えられてないのが分かる。

何が可笑しいのか松村は俺に殴られながらヘラヘラ笑っていた。

鷹見にガルパンした時もこんな反応だった。

悔しいが膂力の無い男って失笑されても文句言えないよな。



しばらく殴って手を止めた。

許したからではない。

手が疲れたのだ。



「なあ、トイチ。

勝たせてやろうか?」



『貴方の力なんか必要ない!』



「クックック。

安心しろ。

3年前と変わらねぇよ。

勝つ方法を教えてやるだけ。

オマエはさも自分で考えついたような顔をしてりゃあいい。

大丈夫大丈夫。

こう見えてオトコを立てるタイプなんだ。

誰にも余計な事は言わねーよ。

クックック、宅建の時もそうだったよなあ?

アタシは良い教師だ、素直な生徒には幾らでも道を示してやる。

オマエみたいに頑張り屋の生徒にはついつい肩入れしてしまう。

なあ、トイチ。

正直になれよ。

オマエ、行き詰まってるんだろ。

それだけ凄い能力を持ってるのに、なぁーんにも出来ずに途方に暮れてるんだもんな?

クックック。

安心しろ、オメーは悪くねぇ。

悪いのは周りのボンクラ共。

オメーにタカるばかりで、何の役にも立っちゃいねぇ。

可哀想なトイチ!

高校時代から何も変わらねぇ!

オメー1人で頑張って、自己犠牲して、結果を出してるのによぉ!

周りはその事に気付きもしやがらねえ!

小峠の逮捕なんかも、オメーが居なきゃ有耶無耶で終わってただろうな。

なのに酷いよな!

あれだけリスク負ったオマエを誰も評価しねえ!

誰がどう見てもオメーの手柄なのに、そこには気付こうともしねえ!

ただセクハラ教師が捕まったという果実を当然のような顔で享受するばかり!

精々和田くらいじゃねーか?

オマエに感謝してたのは。

1年の女子なんか1番恩恵を被った筈なのに、後出しで愚痴るしかしない屑ばかり!

今度も同じだよ、トイチ。

オマエは誰からも気付かれない。

だから負ける。

なあ、トイチ。

とっくに気付いていると思うが、改めて本当の事を教えてやるよ。

なあ、トイチ。

世界にはな?

ゴミしかいねー。

ゴミ共は自分が誰かを助ける事なんざ一度も考えた事がないから、オメーに救われても感謝しねえ!還元しねえ!再現しねえ!

いや、自分が他人様の温情に生かされてるという単純な事実に気づきすらもしねぇ!


救済?支援?分配?

ハハハハハハ!

やめとけやめとけ。

裏目に出るだけだ(笑)


なあトイチ。

本当はオマエも知ってるんだろ?

人間は汚い、人間は卑怯だ、そして人間性とは邪悪そのものなんだよ。

そんな奴らにカネを配っちまったらよぉ。

他の人間を虐げる原資にされちゃうに決まってるよなぁ?


トイチ、なあトイチ。

現実を見ろ。

真実から目を逸らすな。

この世で正しいのはオマエだけだ。

その証拠にオメーはいっつもいっつもキチガイ扱いされて来ただろ?

あれは不思議な事でも何でもねぇ。

人間はみな邪悪だ、欲得ずくの汚ぇ生き物ばかりだ。

そんな中に正しくって無欲なオメーが紛れてみろ。

そりゃあ、ゴミ共からすればキチガイに見えるだろうさ。

オメーは何も悪くねぇ、これは構造の話なんだよ。


だから。

だからこそ、だ。

オマエは悪党共にうっかり正義(カネを渡しちゃあならねぇ。


だってそうだろ?

世界にはこれだけ金持ちが居るのによぉ!

身体張ってまで全額配ろうとしてるのはオメーだけじゃねーか!

世のクズ共はそんな単純な違いに気付きもしねー!


なあトイチ。

確かに先生は良い教員ではなかったかも知れねぇ。

無断欠勤の校内記録も作った、生徒と肉体関係も持った、授業の下準備なんて一回もしなかったし、大麻の話はちょーっとばかりエスカレートしちまってたかもな。


でもなぁ、トイチ。

オメーにとっては、恩師出来てたと思うぜぇ?

こう見えてオメーには目を掛けてやってたつもりなんだ。

少なくともオメーには、背中を押してやろうって思わせる気概があるよ。


なあ、トイチ。

別にアタシを味方と思う必要はない。

でもな?

アタシはオメーの味方だ。


安心しろ。

勝たせてやるよ。

オメーは何も考えなくてもいい。

騙されたと思ってアタシの言う通りにやってみな。


なあ、トイチ。

友達になろうぜぇ。」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




遊びの為にリフォームしただけあって、この部屋の風呂は綺麗だ。

それだけに恩師のウンコを洗い流すのは気が引けた。



『勘違いしないで下さいね。

たまたま私も湯船に浸かりたくなっただけです。』



「クックック。

そういう事にしておいてやるニャ♪

いやあ、恩師孝行な生徒を持てて幸せニャ♪

奈々ちゃんのウンコの世話を出来たから、オメーには便所紙の称号を与えてやるニャ!

おい、便所紙www

呼ばれたら返事しろや便所紙(笑)

ギャハハハ、ニャガーニャガーwww」



この女、わざと便器から外れた場所にウンコしやがって。

さっきようやく掃除が終わった所である。

心身共に疲れた。



「おう、トイチー。

今日こそ肉を食わせろニャ。」



『私一人なら兎も角、松村さんは悪目立ちするでしょ。』



「大丈夫大丈夫。

黙ってりゃあ大和撫子ニャ♪」



『貴方5秒も我慢出来ずにニャガニャガするじゃないですか。

その猫耳も結局取れなかったし。』



「じゃあニット帽被るニャ♥」



『そんなんで誤魔化せるんですかねぇ。』



「肉肉肉肉肉肉刑肉肉♥」



『福田さんの許可次第です。

私は引き籠もってるつもりなんですけどね。』



「最初から引き籠ってたら勝確だったのに(笑)」



『返す言葉もありませんが、この無駄足が私を強くしてくれました。』



「ああ、そこは認めるニャ。

オメー、かなり引き出しが充実して来たニャ。

もっとも、最初から奈々ちゃんに相談に来てりゃあ、今頃オメーは本懐を遂げ終わってたと思うがニャ。」



『荒木が泣くから手加減してるんですよ。』



「ばーか、奈々ちゃんなら仲裁出来たって話ニャ。」



『アイツとは最終目標が真逆なんです。

仲裁なんか無理ですよ。』



「ばっか、オメー知らねーの?

3Pしたら丸く収まるのに。」



『まさか。』



「はー、つっかえ。

そんなの常識だニャ。」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



当然だが、福田は外出に反対。

俺は兎も角として松村が信用出来ないとのこと。


ただ、何かを腹に入れる必要があるので、大量の山形牛を買って来て、手際よく焼いてくれる。

最初は文句を言っていた松村もニャガニャガと機嫌良い。



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



『福田さん。

何から何まで申し訳ありません。』



「もう謝るなて言うたろう。

さしよりキサンは生活ば復旧さする事に専念せー。」



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



『復旧と言っても…』



「霞が関ば抑えられた以上、しょんなか。

ヒルダ・コリンズと和解する事は不可能なんか?」



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



『いや、和解そのものは出来るんですよ。

多分、優しく迎えてくれると思います。


ただねえ。

それをすると…』



我が国がウクライナ戦争に参戦させられるだろうな。

アイツ、核の打ち合いまでは普通に想定してるみたいだし…

っていうか岸田首相を殺す気満々だしな。

異世界のノリを地球に持ち込んで欲しくないんだよなあ。



『繰り返しますが鷹見も駄目ですよ。

アイツ、ヒルダと行動を共にしていた時期がありますし…

人間的な相性がかなりいいんですよねぇ…

私はあの2人が結託している想定をしております。』



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



「ふむ。

消去法でコレか。

オマエも大概終わっとるなぁ。

何?

ほんなこつ協定ばくびったんか?」



『いえ、どんな約束をした所でこの女は必ず破るので、常に満腹にさせてみようかな、と。』



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪

  ウンコの世話もちゃんとやれニャー♪」



「まるで動物ばい。」



『しかもこの人、人間並みの知能があるんですよ。』



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



「こっが演技ならえずかね。」



『本人は人類の進化形を自称してました。』



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



「こぎゃん風になるんなら潔う滅ぶるべきやて思うがな、人類。

まあよか。

こん状態からリカバリーする方法あっとか?

味方と連絡が取れんとやろ?」



『福田さんが居るじゃないですか。』



  「ニャガ、パク♪

  ニャガ、パク♪」



「俺、キサンのごたるオカマ野郎がたいぎゃ好かんのやけどな。」



『でも、面白いとは思ってくれてるでしょ?』



  「トイチー、次はユッケが喰いたいニャ♪」



「悪か意味でな。」



『平原さんの息子の面倒をみます。

それで手を打ってくれませんか?』



  「おい! ユッケって言ってるニャ!

  聞こえねーのか!!」



「ああ、ヨメしゃんに新しかと仕込んだって言いよったな。

平チャンのヨメしゃん、今どぎゃんしよるんやったか?」



『ヒルダが面倒見てます。 (コトッ)』



  「うひゃあ❤

  ユッケユッケ。ユッケケー♪

  肉肉大好きニャンニャンニャン♪

  逆らう奴は全員肉刑ニャンニャンニャン♪」



「オイオイオイ。

じゃあ、俺ん義理はヒルダ・コリンズに果たすことになるやろうが。

そぎゃんと正直にゆわんで伏せとけや。」



『福田さんはそういう姑息な真似を一番嫌うじゃないですか。』



  「ニャガ、モグ♪

  ニャガ、モグ♪」



「まあな。

男ん風上にも置けんな。

じゃあ、こうしよう。

オマエが死んだら俺はヒルダ・コリンズに味方する。」



『来週位にはアイツの旗下に居そうですねw』



  「ニャガ、モグ♪

  ニャガ、モグ♪」



「縁起でんなか事言いなすな。」



『何とか打開してみますよ。』



  「トイチー♪

  ウンチ連れてけニャー♪」



まあ、今が最低の状況だからな。

切り替えてくしかないだろう。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



あり得ない量の肉を貪り、シャンパンをラッパ飲みした松村はその全てを排泄し上機嫌で寝転んでる。

便所紙野郎の俺も疲れ果てて、その隣に寝転ぶ。



「おいウンチ、これからもトイチを綺麗に拭くんだぞ。」



『え? はい。』



「じゃあ、腹も膨れたし早速始めるか。」



『え?

始めると言いますと?』



「ばーか。

さっき言ったニャ。

勝たせてやるって。」



『…先生に勝たせて貰うの嫌だなあ。』



「しょーがねーニャ。

オメーがボンクラなんだから。

配当は1日22%か?」



『ええ、そのようです。』



「それで何者にも成れてないって…

相変わらずオマエ終わってんニャ。」



『返す言葉もありません。』



「まあいい。

我が校にはひまわり学級が無かったからニャ。

オメーが健常者に成れるように善処してやるニャ。」



『…。』



「オメーのスキル。

借入にも作用するんだろ?」



『ノーコメントで。』



「ばーか。

回りの反応見てりゃあ嫌でも想像が付くニャ。

大阪財界の連中がオメーに擦り寄ってたし…

要はカネを預かって利鞘で稼いでたんだな?」



『…。』



「大阪の金持ち共には配当幾ら渡してたんだニャ?」



『日利1%。』



「うっわ、エグ。

鬼かテメー。

つまり差額は全額懐に入れてたんだな?」



『そうなりますね。』



「こんな悪徳資本家、生まれて初めて見たニャ。」



『行きがかり上、そうなってしまったのです。

私だって金貸しは嫌いですよ。』



「低能に限って言い訳だけが上達する現象来たーwww」



『…。』



「じゃあ本題。」



『はい。』



「トイチ。

オマエ、ハイレバFXやれや。」



『…あ!』



「オイオイオーイ。

脳味噌間抜けかー?

この能力貰ったら、全員が最初の1秒で思いつく選択だぞニャ。」



『いや、私はデジタル的な事は苦手で。』



「ばーーーーーか。

得意な奴にやらせるんだよ。

大体、オメー。

アナリストの安宅一冬を味方にしといて…

なーーーんで、そういう王道を踏まないかな?」



『…私は不正が嫌いなんです。』



「ギャハハハハwwwwww


不正が嫌いなんです (キリッ)


どの面下げて言ってるんニャwww

ニャガーーーーーーwww

ニャガーーーーーーwww」



『…。』



「なあ、オメー納税してる訳?」



『財務省と接触の機会は窺っているのですが。』



「財務省と接触の機会は窺っているのですが。 (キリッ)


ギャハハハwww

…アタシさあ、オマエみたいな屑野郎は生まれて初めて見たわ。

よくそれで他人様のこと偉そうにアレコレ言えるね?」



『…。』



「合格❤

オメー、才能あるニャ♪」



『そんな才能要らないです。』



「ばーーーかww

女が男に求める才能だよ、大事にしな。


平気で不正をして微塵も恥じない才能!

泥棒と詐欺師の才能♪

トイチー、オマエ最高だよ。

女はな?

オメーみたいなゴミに獲物を盗ませて来させて、自分の手を汚さずに不正の成果をガツガツ貪るのが大好きなんだよ。

オメー、いい男だなぁ♪

いやあ、いい男だよオメーは。

だって泥棒の天才だもんなあああッwww」



『みんながみんな、貴方みたいな女性ではないです。』



「いーーや同じだニャ。

女は捕まらない泥棒が大好きで、その盗品をロンダリングさせてから貪る時にだけ幸せになっちまう生き物だニャ♪

ホントは知ってるんだろ?

知らないフリをするなよ。」



『…。』



「能力の割に全然カネが増えてねー原因はな?

そうやって気に食わない事から目を逸らし続けたツケだよ。

学校じゃ何度も何度も注意してやったよな?

いい加減に学習しろや。」



『…。』



「ああ、わかってるよ。

オメーは不正を許せない正義マンだもんなー。

どうして税務署に出頭しないかは謎だけどw

でもさあ、そういうスキルを手に入れちゃった理由って考えたことあるかー?

オメーは不正が嫌いなんじゃない。

無能の言い訳に不正を憎むポーズをしてるだけニャ。


なあ、トイチー。

自分に正直になろうぜ?

本当は儲けたいだけだよな?

奪う側に回りたいだけだよな?

恵まれてた奴に仕返ししたいだけだよな?


なあ、トイチ。

良かったじゃねーか。

異世界行って、こんなに性に合ったスキルを持ち帰れたんだもんなww

おめでとう!

これで好き放題出来るなw

オマエの望み叶ったじゃねーかw

ムカつく世の中をグチャグチャにしてやれるな、おめでとw


テツ君から聞いてるぜー?

異世界から地球に戻って来るのって命がけなんだって?

可哀想に興津と宇治原が途中でくたばったんだってな?

いやあ胸が痛むわぁ。

興津は部活を頑張ってたし、宇治原とは一回お茶したこともあるんだぜ。

あーあ、心が痛むわー。

いやあ、興津も宇治原も将来有望な生徒だったんだがなぁww

惜しい事をしたよなぁww

誰か親切なクラスメートが助けてやれば良かったのにぃ↑www 

(顔を最接近させて煽りニヤニヤ)」



『…。』



「はい、遠市君♪

ボーっとしないで❤

今日は先生が課外授業をしてあ・げ・る♪

テーマは!

FXの仕組みについてです♪」



『…。』



「ねえ、遠市君♡

FXってどんなイメージがある?」



『…怖い。』



「うん♪

そうだよね。

ニュースなんかでもFXが原因の事件がよく報道されてるよね♪

先生の大学時代の友達もFX絡みのトラブルで除籍になっちゃたの。

怖いよね?

よし、お互い気を付けて行こう♪」



『…。』



「気を付けて行こう♪」



『…はい。』



「良い返事ですね♪

トラブルに巻き込まれない為にも知識は絶対に必要です♪

なので、ただ怖がって目を閉じるのではなく、しっかりと正しい知識を身に付けて対処して行きましょう♪」



『…。』



「まあ、茶番はこんなモンでいいニャ。

要するに借りたカネでの丁半博打。

これがFXの本質ニャ。

こんなモンは人並みの知能があれば手を出さないんで、必然的に賭場には低能が集うニャ。

まあ低能からカネを巻き上げるシステムだニャ、FX会社って。」



『あまり健全とは言えませんね。』



「うん、そうだニャ。

だからオメーのスキル実験の所為で破綻しても心は痛まないニャ❤」



『FXでカネを借りろと?』



「例えば、オメーの所持金は3億強。

これってレバ100倍なら300億のカネが動かせるという意味ニャ。」



『…。』



「あくまで例に過ぎニャいけど。

300億借りた状態で2割の日利が発動したら?

理論上、60億のプラスが何らかの形で手に入る筈ニャ。

オメー、そういう実験はした?」



『してないです。』



「何で安宅一冬達がオメーにその手を勧めなかったか理由は分かるニャ?」



『デジタル投資は自己完結性が高すぎるからです。

万が一、私がツールの使い方をマスターしてしまった場合。

人手が要らなくなってしまいます。』



「おお、そこはちゃんと理解してたんだニャ。

感心感心♪

つまり逆に言えば、ちゃんとシステムを使えばオメーには仲間なんて要らなかったってこと♪

だってそうだよニャ?

傍目で見ててもアイツら、オメーに釣り合ってなかったニャ。」



『仲間に不満はありません。』



「あっそ。

それをちゃんと言葉にしてやれニャ。

アイツらは自分が役に立ってない自覚がちゃんとあったから、いつもオメーに怯えてたニャ。

例え嘘でもオマエがそう言ってやれば、少しは気休めになった筈ニャ。」



『…我が不徳の致すところです。』



「でな?

早速実験しようぜ。」



『実験ですか?』



「うん、奈々ちゃんレバ3000倍可能の海外口座持ってるニャ♪」



『…それ、危なくないですか?』



「感度もレバも高いに越した事ないニャ❤

ふふふ。

そりゃあ普通にやればヤバいニャ?

でも、オマエの能力と複合させれば?

きっと面白い事が起こると思うニャ♪」



『…。』



「今、奈々ちゃん。

そこのFX口座に100万だけ入れてるんだ。

茨城から帰ったら一勝負楽しむ予定だったんだがな。」



『…。』



「じゃあ、トイチ。

FXの軍資金として100万円動かすぞ。

借用書を作るから紙とペン寄越せ。

要はこのFX会社に入ってる奈々ちゃんのカネを貸すって話だ。

何ならくれてやっても構わねぇ。


さらさらさらーっと。


おい、トイチ。

貸借承諾のサインしろや。

おう、奈々ちゃんの署名の真下な。

文章、良く読んでサインするんだぞー。

世の中悪い奴ばっかりだからな。

先生、オマエが被害に遭わないか、いつも心配してるんだぞー。

何せオメーは我が子も同然だからな。

ほーら、読んだな。

勿論、こんな口約束の取引に民法上の効力があるとは思えんが…

実験ってのは、こうやって出来る範囲から始めていくモンだ。

良かったなートイチ、オメーまた一つお利口さんになれたじゃねーか♪

なあ?トイチ♪」



『何か勘違いされておられるようですが、所有権ってそんなに気軽に動かせるものではありませんよ?』



「ははは、そいつは無問題(モーマンタイだニャ♪

だって奈々ちゃんはオメーの女なんだからよぉw

なあ、所有者様♥」



『貴方と交際した覚えはありません。』



「安心しろ。

オメーの身体が覚えている。

そして男っていうのは、一回抱かせてやった位でモノにしたと思い込む生き物だニャ。」



『貴方を抱いた記憶はないですね。』



「クックック、言っただろ。

オメーの身体はちゃーんと覚えてるってニャ。

奈々ちゃんはオメーの女。

だからこの口座のカネはオメーのカネ。」



『…。』



ヤバいな。

多分、俺のスキルの射程範囲内だ。



「17時の直前に円ドルでロングするニャ。

ああ、ロングってのは円を売ってドルを買う行為ニャ。

100万の3000倍だから、30億を借入する形になるニャ。」



『多分、その30億にもスキルは作用すると思います。』



「はっはっはww

オメーが言うならそうなんだろうよww

楽しいなあトイチ、なぁトイチw

トイチ、トイチ、トイチィ~www」



『…。』



「それにしても、オメーの仲間も薄情なモンだよなあ。

考えりゃ誰でも思いつく事なのに、だーれもオメーに教えてくれなかったんだなw

オメーはスマホも持ってねぇしさあ、カモにされてたんだよ。

きっと裏じゃオメーを笑いものにしてたんだぜw

いやー、人間ってひでー生き物だなぁ、トイチィ~ww

恩師としては胸が張り裂けそうに痛むぜぇ~ww

安心しろ、アタシはオメーの味方だ。

オメーはな~んにも心配する必要はねぇ。

オメーが1人で抱え込んでた後ろ暗い憎悪。

奈々ちゃんだけが受け止めてやれるからな。

安心しろ、オメーは1人じゃねぇ。

なぁ?トイチ♪」



さあ、この女の精神攻撃にいつまで耐えればいいんだろうか。

いよいよ逃げ場なくなって来たな。

…いや、俺の能力の性質上、軟禁打出小槌か勝ち切るかの二択しかないんだよな。

中庸って言葉を知らないのかね、まったく。



「よっし、トイチ。

景気づけに旨い物食いに行こうぜ!

ん?

先にセックスするか?

それともウンコ?」



取り敢えず便所に。

俺は松村のウンコを拭かされるが、松村は俺のウンコを拭かない。

最初は幼稚なマウント行為かと思ったが、コスパの良い人心支配術かも知れんな。



「おう、トイチー。

ちゃんと全部拭けよー。

これまで散々恩師様にケツを拭かせて来たんだ。

ウンコくらい、感謝して拭くんだぞー。」



『…。』



「なあ、今日は何を喰う?」



『カレー以外で。』



「ギャハハハハハハハwww

少しはユーモアが身に付いたじゃねーか。」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「さっき食うたばっかりやろ?」



「外の空気が吸いたかったニャ。」



「今ん状況、わかっとっとか?

仙台市内じゃ鷹見派が風俗店・ラブホテルんガサ入れしとる真っ最中たい。」



「鷹見の奴は粘着質だから、徹底的にやるニャ。

ちなみにヒルダも粘着質ニャ。」



「香澄町ば根城にしとる組が動きよるって情報がさっき入って来た。

心当たりは?」



「さあ。

奈々ちゃん、生まれつき東北に興味ないニャ。

福田君は?」



「なかね。

トイチはどうだ?」



  『あまり知らない土地ですね。

  興味の有無は問題にしていません。

  福田さん、カネを払いますから…

  しばらく世話をお願いさせて下さい。』



「そんカネで平チャンば助けてやれ。」



  『平原さんの裁判費用を肩代わりします。

  金額だけ調べておいて下さい。

  ヒルダ派が監視していると思うので…

  支払いは匿名希望で。』



「そぎゃん制度があるかも含めて調べさせとくばい。」



  『何から何まで助かります。』



「別に、俺は大したことはなんもしとらん。」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



捜査網が敷かれているであろう山形市内を通過して13号線を北上する。

右折すれば仙台。

鷹見とヒルダが目星を付けている街なので近寄る事も出来ない。

ただでさえ福島原発がロシアに襲撃されたばかりである。

日本海側を福島方面に向かう街道が陸自に封鎖されているようなので、現地は大混乱だそうだ。



「俺ん先祖も奉天で死んだばい。

ロシアとは、またドンパチになるかもな。」



『彼らもどうしてあんなに戦線を拡大するんでしょうね。

ウクライナで手一杯なのに、何も日本にチョッカイ出さなくても。』



「さあな。

何事も当事者にしか分からん理屈があるとじゃろうばい。

奴らん中じゃ、合理的な作戦なんやろ。

現に東電も霞が関も大パニックになっとるじゃねえか。

ビビって日和る議員も現われ始めた。

恫喝が目的なら、大成功ばい奴らん作戦は。」



『確かに。

さっきの国会中継も、戦争反対・ウクライナ問題不干渉を提言する議員が多かったですね。

外務省なんか明らかに及び腰ですし。』



「ロシアが表向き関与ば否定しとる以上、外交ルートからはどうにもならんのやろう。

政府もあぎゃん弱腰でどぎゃんするったいか。

財界で気骨んあるとは渋川代表くらいんモンやし。

世も末ばい。」



東北中央自動車道に乗ると早い。

左手に見える連峰が出羽三山なのだろう。

無論、松村の前なので気づかないフリをする。

福田にはメモで指示を出し終わっている。

羽黒修験とのパイプ作りを託した。

カネと時間さえ掛ければ、久我達とも連絡が付くだろう。



「なあトイチ。

この車、どこに向かってるニャ?」



『北です。』



「オイオーイ。

どんどん田舎に行ってどうするニャ。

奈々ちゃん贅沢が好きで田舎が大嫌いニャ。

とうほぐ編なんかとっとと打ち切って東京で遊ぼうぜー♪

あ! パタヤ行こうパタヤ!

ビーチでドラッグでポリネシアンファックでイエーイしようぜー。」



『北に向かいます。』



「とうほぐはなあ。

吉幾三のイメージあって、テンション上がらニャいんだよな。

なあ、今どの辺?」



『もうすぐ横手市です。

山脈を越えて岩手入りします。』



「ニャニャン❤

横手焼きそば横手焼きそば❤

ニャぁニャぁトイチ❤

奈々ちゃん横手焼きそばを喰ってみたいニャン❤」



『貴方、さっき食べたばかりでしょう。』



「ウンコしたからリセットニャ♪」



コイツ、さぞかし人生楽しいんだろうな。

松村がゴネたので高速を降りて道の駅で食事休憩。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】


3億5644万0533円

  ↓

3億5643万5283円


※道の駅十文字で食事代として5250円を支払い。



[内訳]


特製焼きそば750円×5  (松村と福田が2皿ずつ)

あずきでっち150円×10  (2分で完食)

トイレ大        (0円)



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



小豆菓子をムシャムシャ貪りながら3人で地図を広げて現在位置を確認。



「東北、無駄にデカいニャ。」



『言い方。』



「ニャハハw」



『貴方目立つんですから、外じゃあんまりニャアニャア言わないで下さいよ。』



「わかったニャ♪」



流石の俺もこんな巨大な負債を背負って逃避行させられるとは思ってもいなかったわ。

ここは既に秋田県。

地図を見ていると、義経最後の地である平泉より遥かに北に来ている。

参ったなぁ、どんどん逆転の芽が潰えていくわ。



「ニャガニャガニャガww」



なあ義経公。

この糞猫やるからアンタの弁慶くれよ。



「ふう食った食った。

おいウンチ、トイチに連れてけ♪」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



松村の所為で時間をロスしたので17時までに宿に着けそうもない。

仕方がないので。

車内でカネを出すことに決める。



「なあなあ、宿ってどこニャー?」



『高い宿を取りました。』



「お!

やるじゃなーい♪

トイチも世の中の仕組みわかってきたね♪

キミ、仕事出来るクチ?」



案の定、松村の機嫌が良くなる。

まったくもってカネの掛かる駄猫だ。



「え?

盛岡に泊るんじゃニャいの?

郊外?郊外?」



車は疾走を続け、盛岡市内を手早く抜ける。

どうせ大きな街には繁華街があって、そこのヤクザは鷹見シンパなんだろ?

もう聞かなくてもわかるわ。

ヤクザ業って基本的に街中の商売だからな。

必然的に都市に近づけなくなってしまった。



『福田さん、先生。

もうすぐカネが出ます。』



  「ニャニャ❤

  カネカネカネー❤」



「運転席には散らしなすなや?」



『承知しました。』



  「カネチョー❤

  カネチョー❤」



『あ、先生。

邪魔なんで離れて下さい。』



  「カネチョー!!!」



参ったなあ。

デバフとかチャチなものじゃないぞ。

しかもコイツ、何食わぬ表情でスマホを操作してハイレバ注文を本当に出してやがる。

自分の得になる場面だけ健常者に戻るのズルいよな。



《7842万円の配当が支払われました。》



  「ニャガーwwww

  ニャガーwwwww

  ニャガラーーーッシュwwwwww」



「トイチ。

コイツん前でカネば出しなすなや。」



『すみません。

猛省します。』



  「ニャガガガガガガガガガwwww

  ニャビーーーーーッシュwwww」



「おい、車ん中で暴れなすな!」



  「ニャガーwwww

  ニャガーwwwww

  ニャガラーーーッシュwwwwww」



「なあ、トイチ。

保健所で殺処分して貰えんか?」



『いいですね、問い合わせてみましょう。』



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


【所持金】


3億5643万5283円

  ↓

4億3485万5283円

  ↓

4億2485万5283円

  ↓

4億1858万5283円



※配当7842万円を取得

※福田魁に休業補償として1000万円を支給

※627万円を紛失 (松村奈々のポケットに謎の膨らみ)



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



さて、盛岡から車で1時間北上した山中にこのホテルは存在する。

八幡平というスキー場の奥にあるインターコンチネンタルホテル。

(そう言えば大阪での英国領事館主催パーティーもこの系列だったな。)

セレブ層相手のインバウンドを想定しているだけあってエントランスからして見事な内装である。

東北地方唯一のミシュラン星獲得ホテルというから、大したものである。

俺の外資嫌いを除けば文句のないチョイスだ。


別にスキーをしたかった訳ではない。

この糞猫を黙らせるのに効果があるのは贅沢だと思ったので、福田に最高級ホテルを探して貰ったのだ。

どのみち目的地への通り道なので、ここに数泊する。


俺と松村は1泊200万円のプレジデンシャルスイートに、福田には申し訳ないが1泊15万円のクラッシックルームを割り当てる。



「うんにゃ、15万の宿で文句ば言う奴がおったら、絶対ソイツが悪かぞ。」



『じゃあ、とりあえず数泊しましょう。

福田さんへのリフレッシュ休暇も兼ねて。』



「リフレッシュいらんけん、こん糞猫ばくらわさせろ。」



『ああ、わかります。』



  「ニャーーー(泣)」



長時間運転で疲労している福田は肩を叩きながら部屋に入っていった。

《疲れたから、今日は声を掛けるな》と念を押される。

で、俺と松村はプレジデンシャルスイートに…



「ニャガーーーーーーーーーwwwwwwww

ニャガーーーーーーーーーwwwwwwww

ニャガーーーーーーーーーwwwwwwww」



まあ、女はこういうの好きだよな。

本来なら、こういうリゾート休養ってコレットを連れて来なくちゃいけないんだろうけどな。

アイツ、今頃何してるんだろ?



「トイチーーーーーーーーーwwwwww

トイチーーーーーーーーーwwwwww

トイチーーーーーーーーーwwwwww」



『落ち着いて下さい先生。

偽名で泊まってるんですから、あまり燥がないように。』



「好きーーーーーーーwwwww

すきーーーーーーーwwwww

しゅきぃーーーーーーーwwwww」



まあ、松村が燥ぐのも理解は出来る。

このホテルは全室ゲレンデビュー。

スイートなので眺めもかなり良い。



「トイチーーーー!

スキーしよっぜー!!」



『滑れるのは12月からですよ。

大体、この手錠でどうやって滑るんですか?』



「ニャ?

オメーをソリにする?」



『寒い地方の処刑方法にそういうのありそう。』



「部屋の探検しよっぜー♪」



『まずは一服させて下さい。』



「ジジーかよテメーwww

あ、セックスしたいってこと?

セックスしたいってこと?」



『取り敢えず、座らせて下さい。』



「よし! トイレに行くニャ!」



『貴方、トイレが好きですねー。』



「オメーの尻拭きが上手過ぎて、顔をみたら不思議とウンコしたくなるニャ。

オメーは何をやらせても無能だけど、便所紙の才能はあると認めてやるニャ。

いやあ、どんなゴミにでも1つは取り柄があるニャガねぇ。」



『そいつはどーも。

ほーら先生トイレに着きましたよ。

排便はちゃんと便器の中にして下さいね。』



「善処するニャ。」



『はーい、ちゃんと脱いでー。

子供じゃないんだから、もっと慎みを持ちましょうよ。

ほら、トイレ中にスマホを見ない!』



「おい、トイチ。

見ろニャ。」



『何です?』



「じゃーん♪

FX画面〜♥

感度3000倍ニャー♪」



『増えたんですか?

インターフェイスだけ見せられても、よく分からないです。』



「ニャヒw

ニャガガガガガガwww

ニャガラ――――――ッシュwww

見ろトイチ!!!

最高の結果が出たぞ!!

わかるか?

レバレッジ額に22%の日利が支払われてるんだよ!!!

30億円の22%!

6億6000万円!!

しかもっ!! 

増加分に債務は発生していなぁい!!!

もはや因果も摂理も超越したと言っても過言ではないいいッ!!!

なあ、トイチィ…

トイチトイチィーートイチィーーーッ(声が裏返る)!!!!!」



『それはおめでとうございます。』



「うーーーーーんッ❤

脳味噌沸騰し過ぎて裏返るるるるるァあああああ!!!!」



『先生、ちゃんと便座の中にウンコして下さいね?』



「なあ、トイチィー。

一ついい事を教えてやんよ。」



『はあ、手短にお願いします。』



「トイチトイチトイチトイチトイチィーートイチィーーーッ!!」



『…。』



「わかるか?」



『いやー、わからないですね。

後、便座の外にウンコするのやめて下さいって言いましたよね?』



「もっと注意深く生きろよぉぉ!!!

トイチトイチィーートイチィーーーッ!! 」



『はい?』



「なあトイチ。

連呼してみて初めて気づいたよ。

トイチトイチィーートイチィーーーッ!!

チィーーート!!! チィーーート!!! チィーーート!!!

つまりはチート!!!

オメーはチートである事が宿命付けられた男なんだ。」



『はぁ。

ちょっと何言ってるのかわからないですね。』



「トイチと口に出して連呼してろや!!

オメーがチートだ!!」



『トイチトイチトイチトビッ、痛。

…舌を噛んじゃいました。』



「どんくさっ!」



結局、松村は大はしゃぎして俺への愛を打ち明けて来る。

俺は宇宙一価値のある男なんだってさ。

キスをせがまれたが、ウンコ直後に気持ち悪かったので、せめて風呂で身体を洗ってからにしてくれと懇願した。

すると変に解釈されてしまい、風呂場で熱烈に愛された。

せめて身体を先に洗って欲しかった。


一睡もさせて貰えてないので本当に辛い。

絶対、この女に寿命削られてるわ。

【名前】


遠市・コリンズ・リン子・厘



【職業】


便所紙

ホステス

パチンコ台


神聖教団 大主教

東横キッズ

詐欺師



【称号】


淫売

賞金首



【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)


《LV》 22

《HP》 辛い

《MP》 苦しい

《力》  メスガキ

《速度》 神出鬼没

《器用》 ライジング・カード!

《魔力》 悪の王器

《知性》 奸佞邪智

《精神》 絶対悪

《幸運》 的盧


《経験》 2987万8331


本日取得  0

本日利息 538万7896


次のレベルまでの必要経験値1631万5105


※レベル23到達まで合計4194万3030ポイント必要

※キョンの経験値を1と断定

※イノシシの経験値を40と断定

※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定

※クジラの経験値を13000と断定

※経験値計算は全て仮説




【スキル】


「複利」 


※日利22%

下4桁切り上げ 




【所持金】


4億1858万5283円



60万BTC  (下4桁切り上げ)

  ↓

74万BTC



25万XRP (下4桁切り上げ)

 ↓

31万XRP



25万SOL (下4桁切り上げ)

 ↓

31万SOL



※ユーロ・ポンド・ルーブル・バーツ・ペソ・ドルも保有。

※ユーロ・ポンド・ルーブル・ドルの保管権を孝文・j・Gに付与。

※仮想通貨の運用権を孝文・j・Gに付与。

※米国債・タイバーツ・フィリピンペソの保管権を児玉繭子に付与。




【残り寿命】


41万6500日 (下4桁切り上げ)

  ↓

51万6500日

  ↓

51万3500日 (松村奈々に3000日吸い取られる)




【所持品】


Maison Margiela ショルダーバッグ 白

Archi Diorリング ホワイトゴールド×ダイヤモンド

ティファニー ビクトリア  グラジュエイテッド ネックレス




【約束】


 古屋正興     「異世界に飛ばして欲しい。」

 飯田清麿     「結婚式へ出席して欲しい。」

〇         「同年代の友達を作って欲しい。」

          『100倍デーの開催!』

×         「一般回線で異世界の話をするな。」

          『世襲政権の誕生阻止。』

〇後藤響      「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」

          「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」

          「空飛ぶ車を運転します!」

 江本昴流     「後藤響を護って下さい。」

          『遠市王朝の建国阻止。』

×弓長真姫     「二度と女性を殴らないこと!」

×         「女性を大切にして!」   

〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行きましょう。」

×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」

×中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入してよ。」

          「今度、焼肉でも行こうぜ!」

〇藤田勇作     『日当3万円。』

〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」

〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮ろう。」

〇         「お土産を郵送してくれ。」

          「月刊東京の編集長に就任する。」

 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会おう!」

×警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」

          「オマエだけは絶対に守る!」

×国連人権委員会  「全ての女性が安全で健(以下略)」

〇安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」

 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」

×平原猛人     「殺す。」

          「鹿児島旅行に一緒に行く。」

          「一緒にかすうどんを食べる」

 車坂聖夜Mk-II   「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」

×今井透      「原油価格の引き下げたのんます。」

          「小麦価格の引き下げをお願いします」

〇荒木鉄男     「伊藤教諭の墓参りに行く。」

 鈴木翔      「配信に出演して。」 

×遠藤恭平     「ハーレム製造装置を下さい。」

〇         『子ども食堂を起ち上げます。』

          「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」

〇田名部淳     「全財産を預けさせて下さい!」

          「共に地獄に堕ちましょう。」

 三橋真也     「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」 

〇DJ斬馬      『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』

 金本宇宙     「異世界に飛ばして欲しい。」

 金本聖衣     「同上。」

 金本七感     「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」

〇天空院翔真    「ポンジ勝負で再戦しろ!」

          「再戦するまで勝手に死ぬな。」

〇小牧某      「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」

 阿閉圭祐     「日本国の赤化防止を希望します。」

〇坊門万太郎    「天空院写真集を献納します!」

 宋鳳国      「全人類救済計画に協力します!」

 堀内信彦     『和牛盗難事件を解決します。』

〇内閣国際連絡局  『予算1000億円の確保します』

 毛内敏文     『青森に行きます!』

 神聖LB血盟団   「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」

〇大西竜志     「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」

          『貴方の遺族に篤く報います。』

 坂東信弘     「四国内でのイベント協力」

 国重辰馬     「四国内でのイベント協力」

 涌嶋武彦     「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」

 斑鳩太郎     『処刑免除を保証します。』

 志倉しぃ     「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」

〇孝文・j・G   「英国大使館パーティーにて利息支払い」

          「永遠の忠誠と信仰を(以下略)」

〇グランツ(英)  「perape-ra!!!!!!!!」

 E・ギャロ     「農政助言」

          「王都で星を見る。」

 福永史奈     「出産すれば1億円支給」

 野上絵麻     「以下同文」

 桂川風香     「以下同文」

 久能木瀬里奈   「ジャンジャンバリバリ!!」

 児玉繭子     「ウチの旦那に色目を使うな。」

          「アメリカ経済を破綻させないように努力する。」

 古河槐      「jetの救済をお願い。」

 カミーラ・B   「perape-ra♪」

 故バーゼル卿   「perape-ra!」

〇有村拓我     「福田魁との連絡を取る。」

 福田魁      「男らしゅうせー!」 





 金本光戦士    「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」



 古河槐      「シンママで産む」



◎木下樹理奈    「一緒に住ませて」



×松村奈々     「二度と靴は舐めないにゃ♥」

〇         「仲間を売るから私は許して♥」

×         「ウンコは便器の中にするニャ♪」

          「未来永劫ずっと一緒♥

          ずっとずっとずっとずーーと×∞

          厘を守ってあげるね♥」



◎鷹見夜色     「ウ↑チ↓を護って。」

〇         「カノジョさんに挨拶させて。」

〇         「責任をもって養ってくれるんスよね?」



×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」

          「王国の酒…。」

          「表参道のスイーツ…。」 

×         「ポン酢で寿司を喰いに行く。」



 土佐の局     「生まれた子が男子であればリイチ。

          女子であればリコと命名する。」

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― 新着の感想 ―
トイチって借金界隈の由緒正しいワードなのに、 チートと関わりがあるってのが日本語本当面白い 表意文字体系って気がつかないだけでアカシックレコードに繋がってたりするんかな() 猫先生、リスペクト対象…
「本当は賢いのにバカぶってるキャラ」って魅力的なのが相場なのに…なんだこの嫌悪感は… こんなキャラ本当に人間に創作可能なのか…!?
まさか鉄オタはここまで読んで……? だったらお前はヒルダを超える策士だよ お前がナンバーワンだ ところでトイチは何の不正もルール破りもしてないよね 異世界チートで現金増やしてはならないという法律はど…
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