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【降臨60日目】 所持金4万円 「惰眠は死んでから幾らでも貪ればいい。」

目が覚めると昼過ぎだった。

…不審だ。

幾ら昨夜励んだからとは言え、この起床時間は遅すぎる。

なので、疑問をヒルダに率直にぶつけてみる。



『なあ、ヒルダ。

オマエ、俺に薬物とかスキルとか使ってる?』



「??」



『いや、俺の起床時間がどんどん遅くなっているから。』



「??

それに何か問題があるのですか?」



『あ、いや。

怠けるのは良くないだろう。

惰眠は死んでから幾らでも貪ればいいのだからな。』



「???

怠ける?

既にリンは無から膨大な富を生み出しております。

むしろ誰よりも勤勉である証明なのではありませんか?」



『うーーん。

日本円を産み出すという事は、国家の債務を増やす行為だからな。

功績とは言えないのでは?』



「であれば、敵国の通貨を増やせば良いだけではありませんか?」



『オマエの提案って、悉く俺が封印している禁じ手なんだよな。』



「??

何故、そこまで御自身に制限を掛けられるのですか?」



『んー?

…何でだろう。


俺が強すぎるからじゃない?

うっかり世界が滅びないように神経を遣ってるんだよ。』



「流石はリン!

無双の王器!

大魔王にして大主教!

素敵です!


ちなみに私も、うっかりリンを壊さないように神経を遣ってますよ♥」」



『何それ怖い。


ってか、神経遣ってこれかー。

俺、いつ発狂してもおかしくないぞ?

全然、外の景色見れないしさ。』



「??

東京タワーを見せてあげたではありませんか。」



『看守理論やめーや。』



しばらく2人で見つめ合う。

ヒルダが意味ありげに微笑みながら服を脱ぎ始めたので、慌てて止める。



『いや、違うって!』



「はい?」



『今日はオマエに要望がある!

ちゃんと聞け!』



「はあ。」



ヒルダは不思議そうな顔をしながら全裸になり、布団に入って来た。



『いや! 

俺の話をだな!』



「ええ、聞きますのでどうぞ。」



いや、確かにセックスしながらでも話は出来るけどさ。

もっと、真面目な話をする時はだな!

真剣味と言うか、作法と言うか!

いや、気持ちいいんだけどさ。



『ヒルダ!』



「はい。」



『俺を外に出せ!』



「あら?

奇遇ですね。

今日はリンを外に連れ出す日でした。」



『…ほ、本当か?

俺は生きて太陽を見れるのか?』



「太陽くらい幾らでも見せて差し上げますよ。

1日3分あれば十分でしょうか?」



『2行矛盾やめーや!』



「兎に角、今日は外出日です。」



『なあ。

オマエ、思い付きで話してないか?』



「あらあら。

ちゃんとリンの衣装も用意しておりますのに。」



ヒルダは俺を歩かせようとして、途中で面倒になったのか小脇に抱えてリビングまで持ち運んだ。

例によって郎党団がせわしなく作業をしているが、特に俺に対しては何の言及もない。

漏れ聞こえる声から察するに、次の埼玉知事選挙にアレコレ干渉しているらしい。

コイツら常に悪謀を張り巡らせているよな。



この女が俺に見せたのは、リビングの向こうにあった部屋のウォークインクローゼット。

男の俺が見ても感心させられるような数のバッグやアクセサリーが山積みにされている。


その一番奥に…



『タキシード?』



「いえモーニングコートです。

リンの為に仕立てました。」



『俺の為ではないだろう。』



「はい。

リンを着飾って楽しむ為に私が仕立てました。」



『9割がた正直なのはオマエの美徳だ。』



「ありがとうございます。」



『何?

俺はこれを着させられるの?』



「そう嫌そうな顔をなさらないで下さい。

もっと着衣にも気を遣って頂けませんと。」



『これ、妙にサイズが合ってるんだけど。』



「夫の体格を把握するのは妻としての当然の義務で御座います。」



『あ、うん。

程々にね。』



クローゼットをキョロキョロしていると、ヒルダが小まめに補足説明をしてくれる。

どうやら俺の視線移動を観察しながら喋っているらしく、目に映ったものが次々に解説される。



「それは《サックビジュー バーキン》ですね。

右側のは《エルメス シェーヌダンクルバッグ》です。

それは《モワード 1001 ナイト・ダイヤモンド・パース》です。」



『ふーん。』



「そちらは時計ですね。

《オーデマピゲ ロイヤルオーク》です。

今見たのは《フランクミュラー トノーカーベックス》。」



『ふーん。』



「リンは手首が細いのでレディースの時計を付けてみては?」



『…コンプ抉るなや。』



「あ、リン。

我々の婚姻を祝してNATOが指輪を贈って参りました。

うふふふ、綺麗でしょう❤」



『…この邪悪な軍事同盟よ。』




そんな下らない話をしているうちに【複利】が発動する。




《1万円の配当が支払われました。》




『ヒルダ。

家計に入れようか?』



「え?

お気持ちはありがたいのですが…

光栄極まりないのですが…」



露骨に迷惑そうな表情。

聞けば小銭を渡されると部隊内の帳簿処理が面倒になるらしい。

まあ、胡桃倶楽部は見るからに几帳面な組織っぽいからな。



『わかった。

じゃあ、纏まった額に達してから家計に入れるわ。

今のオマエに必要なのかは知らんけど。』



「恐れ入ります。」



『異世界ではオマエに1兆ウェン以上渡してしまったからな。

活躍はしてくれたが、俺にとって不本意な運用もあった。』



「猛省しております。」



『なので。

厳しいようだが、地球ではあまり大金を託す気はない。

良いな!?』



「はっ!

深く反省し、今後の活動に反映致します!」



『上限は1000億だけだ。

オマエにはそれ以上の予算は割かない。』



「え!?」



驚いたようにヒルダが顔を上げる。

いや、当然だろう。

今までがコイツを甘やかし過ぎたのだ。



『何だその反応は!

少な過ぎるとでも言いたいのか!?』



「あ、いやむしろ逆に…」



『うむ。

木更津から1000億抜いていいから。

今年はそれっきりだぞ!

念を押しておくがここは地球だ!

異世界に居た頃の様に甘やかして貰えるとは思わんことだ。』



「…今年は?


あ、いえ。

はい、承知致しました。」



異世界での俺の最大のミスはコリンズ母娘にカネを持たせ過ぎた事だ。

俺も馬鹿じゃないし、同じ轍を踏むつもりはない。

ヒルダへのカネの流れは今後も厳しく絞って行く所存である。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



【所持金】


30000円

 ↓

40000円


※配当1万円を取得。

※ヒルダ・コリンズに今年度予算として1000億円のみを支給



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



その後もクローゼットを見物した。

女から見れば垂涎物の名品揃いであるらしいが、男の俺が見ても面白さは何一つ理解出来なかった。

これらのブランド品をヒルダは惜し気もなく郎党に分け与えているとのこと。


俺は単にカネを配っていただけだったが、ヒルダはカネ+物を配る。

その方がインパクトや感謝が長く残るらしい。

鞄や時計は普段使いするので、恩が可視化され続けるとのこと。


なるほど、理に適っている。

この女から学ぶべき点はあまりに多い。



『で?

俺は本当に外出出来るの?』



「当然で御座います!

夫の望みを叶えるのは妻の使命なのですから!」



『オマエを見てると猿の手を思い出すわ。』



ヒルダは皮肉なオチを付ける天才だからな。

何か願うのが本当に怖いんだよな。



「では早速始めましょう♪」



『え? え?』



ヒルダが指を鳴らすと無表情なお姉さん達が乱入して来て俺の両脇を押えた。

はい、早速本日の皮肉なオチ来ましたよ、と。



『痛! いたた!』



「腕を折ってはなりませんよ。」



  「「はい! ヒルダ様!」」



『ぐ、ぐっわああ!!!』



「御安心下さい。

出発前の支度をするだけです。」



『いたたたたたた!!!!

腕! 腕があああ!!!』



俺は両側から腕を捻り上げられて、別室に引き摺られていく。

オマエら、人の心が無いのか!?



◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇



1時間後。



『おいヒルダ。』



「何でしょう❤」



『このメイクはなんだ!』



「強制笑顔メイクで御座います❤」



『きょ! 強制笑顔だと!?』



「はい♪

リンはいつも気難しい表情をしているので、機嫌良さげな満面の笑みで固定する為のメイクを施しました。」



『勝手な事をするな!』



俺は怒鳴るのだが、ヒルダに鏡を見せられて愕然とする。

表情筋をメイクでずらされており、俺が怒れば怒るほど大笑しているように見えてしまうのだ。



「リン、素敵ですよ❤

やはり殿方の魅力は笑顔!

いやあ、メイク班が頑張ってくれました❤


トモエ、セーナ、これは特別ボーナスです。

取っておきなさい。」



  「「はっ! ありがとうございます、ヒルダ様!」」



愕然とした心境で鏡を再度覗き込むと、穏やかに微笑んでいる俺が映っている。

特殊メイク凄いな。

どうやら、怒り→大笑 悲しみ→微笑 絶望→人懐っこい笑い、と強制変換されるシステムらしい。



『ヒルダ!!!  

キサマーーー!!!』



「あらあ、リンはこんな素敵な笑顔が出来るのですね。

こんな重層的な笑顔は初めて見ました❤」



『怒りと悲しみと絶望の感情だよ、これはーー!!!』



「あらあら、うふふ。

ますます惚れ直してしまいました❤」



『うおーーー!!!!

うおーーーー!!!』



「やはり殿方の魅力は爽やかな笑顔ですねぇ♪」



ヒルダは嬉しそうに笑うとどこかに去ってしまう。

郎党達も付いて行き、俺はタキシードのままクローゼットに無造作に転がされる。



数十分待たされてから、不意に両脇を乱暴に掴まれて引き起こされる。

左右を見ると郎党団の中でもガタイの良い2人だった。

恐らく荒事要員。

そのまま部屋の外まで連行される。

無理矢理歩かされるのが不快で抵抗しようとするのだが、その度腕を捻じり上げられたり腹パンされたりして、結果地下駐車場まで連れて行かれた。



どうやら与党の非公式会合があったらしく、見覚えのある閣僚と何人かすれ違う。

その度、郎党団は愛想良く挨拶を交わしていた。

閣僚を守っているSP達とは既に面識があるらしく、互いにニコニコしながら会釈し合っていた。


途中、岸田総理を見かけたので駄目元で助けを求めるが、郎党団に軽く手を振ると颯爽と去って行ってしまった。

どうやら散髪の予約があるらしい。



『ぐわっ!』



地下駐車場に到着すると巨大なオープンカーに力づくで乗せられて、両手に珍妙な器具を巻かれてしまう。



『く、くそ!

キサマら、何が目的だ!』



必死に抗議するのだが、バックミラーに映った俺は愛想良く微笑んでいる。

…糞が!!



『ぐっ、身動きが取れん!』



その後も後部座席でモゾモゾしていると、背後から楽し気な話し声が聞こえて来る。



『!?

ヒルダ、オマエその恰好はなんだ!?』



「じゃーん❤

ウェディングドレスです♪」



背後で郎党団が「お綺麗ですぅ。」とか「羨ましいですぅ。」と追従している。

まんざらでもないようで、ヒルダは無邪気に笑っていた。



『え? え? え?

状況が何一つ理解出来ないのだが?』



「命じていたドレスが仕上がったので、お披露目です。

式は来週。

仲人は岸田夫妻とゼレンスキー夫妻。

NATOのストルテンベルグ事務総長が見届人となります。」



『え? え? え?』



「私もリンを人目に晒すのは不本意なのですが…

まあ所有権を確定させておきたいですからね。

他の女共にある程度見せつけるのも妻の仕事なのです。」



『あ、そう。』



初めて知った事なのだが、旦那様を他の女に見せびらかしてマウントを取るのが女の主業務らしい。

言っている意味は1ミリも理解出来なかった。

俺は女なんぞに生れなくて、まあ善かったと思った。



「さあ、リン♪

輝かしい夫婦の未来に向けて出発です!」



『あ、うん。』



車を運転しているのは、さっきのガタイ女とは別のガタイ女である。

ヒルダが陸自から引き抜いたスズという女らしい。

確かに如何にも俊敏そうな顔つきをしている。



「リン。

下々の者が見ております。」



『…こんな派手な車に乗って居ればな。』



「もう少し愛想良く振舞ってやって下さい。

愚民共と親しむのも王者の責務ですよ。」



『こんな不意打ちのような形で車に乗せられて!

そんな気分になれる訳ないだろうが!!』



バックミラーの中の俺が男らしく歯を見せて大笑しているので、今の俺は余程怒っているのだろう。



「やれやれ、リンは気難しい方ですね。

困ったものです。


まあいいでしょう。

自動御手振装置スイッチオン!!」



ヒルダが突然、リモコンの様な装置を取り出してボタンを押す。

すぐに《ウイ―――ン》という機械音が鳴り、俺がさっき装着させられた拘束具から何かが飛び出す。



『え? 義手!?』



「ずっと愚民共に手を振るのは大変だろうと思いまして、技術班に開発させました。

この《自動御手振装置》がある限り、リンは体力消耗なしに愚民共に恩寵を与える事が可能です❤」



『ぐ、ぐわあああああ!!!!

キサマ!! や、やめろおおお!!!!』



バックミラーの中の俺は静かな微笑を湛えながら沿道の見物人たちに上品に手を振っている。



「流石はリン。

中々の人気ではありませんか。

皆が笑顔でリンを見ておりますよ。

さあ、本番はこれからです。

今夜は東京中を走りますよ~♪」



『市中引き回しやんけーーーー!!!!』



虎ノ門ヒルズレジデンスのある港区を出発して皇居前を通過、俺は遥拝が終わってからクレームを再開するがこの女は耳を貸さない。

余程顔が広いのだろう、霞が関の官僚達が皆ヒルダに小腰を屈めて祝辞を叫んで来る。

万歳三唱をするお調子者達すら居た。

ヒルダは鼻歌を歌いながら首都高に乗る様に指示を出す。



「気持ちいい風ですねー。」



『風圧! ぶぼっ!

オープンカーで! ぶぼっ!

高速やめーや!!  ぼぶっ!』



「リン、覚えてますか。

我々が再会した日のことを。

あのレインボーブリッジの上で熱い口づけを交わし合いましたねえ。」



『忘れもせんわ!

オマエに痺れ薬を流し込まれたの!

今でもトラウマなんだからな!』



「あらあら、うふふ❤」



『前から言いたかったんだけどなあ!

オマエ地球で好き勝手し過ぎだろう!!』



「そうですか?

私は王都婦人の代表として慎ましく過ごしているだけなのですが。」



『嘘つけ!!!

オマエ以外の女はみんな静かに暮らしとるわ!!』



「くすくす♪

地球の女も結構滅茶苦茶しているではありませんか。

私など可愛いものですよ。」



『どこが!

そんなに好き放題しているのはオマエだけだよ!』



「そうでしょうか、うふふ♪

ほら後ろを御覧下さい。

地球女の非常識さが露呈しております。」



『後ろ?』




そう思って振り返ると…

右斜め後ろに…


鷹見!!!???


え?

何で居るの?

ってかオマエ、何でボンネットの上で腕組み仁王立ちしてるの?

え? 

その車何キロ出てるんだよ。

いや、そうじゃなくて!


物理法則とか!

道交法とか!

あーもう!

おまわりさんコイツです!!



「あらぁ。

あらあらあらぁ。

地球の民度を疑ってしまいますぅ。

リン、私怖~い❤」



鷹見を天井に乗せた車両がゆっくりと真横に付いた。

そして予備動作なく飛び乗って来る。

あまりに軽やかな動きだったので、着地の際も殆ど衝撃は無かった。

この時点で神業である。

いつの間にか座席に立ち上がっていたヒルダと着地した鷹見が真っすぐ睨み合っている。

スズは注意深く周囲を見回しながら、少しずつスピードを落とす。



「よう、大BBA!!」



「あ~ら小BBAさん。

式はまだ先ですよ♪」



「遠市厘はウ↑チ↓のオトコだ。

さあ、ラウンド2と行こうぜ!!」



「あらあらあら♪

身の程知らずにもリベンジマッチですか♪

折角ブーケを投げてあげようと思ってましたのに❤」



「ポイポイ投げたいのならよぉ…

テメーの運命に匙でも投げてろ。」



「あらあら、うふふ❤

どうやら参列ではないみたいですねぇ♪」



「葬式なら顔を出してやってもいいんだがな。」



リムジンの上で、2人がジリジリと距離を詰める。

俺に出来る事は笑顔で周囲に手を振るだけなのが寂しい。

上手く相討ちになってくれないかなあ。

頼むー、お願いだからオマエら両方同時に死んでくれ。



「ルナアアァ!!!」



突然、鷹見が拳を振るう。

いや振るったのだろう、その拳をヒルダが手刀で叩き落とした…

そんな応酬があったのだと推測出来る。

いずれにせよ俺の動体視力では、2人のアクションを把握するのは不可能である。



「ほう。

以前にも増して魂の込もった拳打ですね。

30点♪

劣等種にしておくのが惜しいくらいです。」



「地獄でほざいてろ。」



「あらあらゴメンナサイね❤

私、生まれてこの方一度も悪事に手を染めたことがないの♪

だから天国にしか席が用意されていないのよ❤」



「奇遇だな。

ウ↑チ↓も心身清らか純血処女だぜ。」



「うふふふふ。」



「ははははは。」



コイツら本当に仲が良いよな。

人生楽しそうで何よりだ。

2人が握手の距離まで寄った瞬間、鷹見がノーモーションで動く。



「ルナァッ!!!」



「遅いッ!!!」



気のせいか血の臭いが漂って来る。



「ルナルナルナァーーー!!!!!」



「おやおや、飽きもせずに突きの速さ比べですか。」



いつの間にか前傾姿勢になった鷹見が両手でラッシュを掛ける。

早い!

残念ながら、俺の目では鷹見が何発のパンチを放っているのかすら見えない。

それを半身のヒルダがブーケを持った方の手のみで軽やかに捌き続ける。

花弁が舞い散り、その悉くが夜光に照らされて吹雪く。



「ルゥーーーーーーナルナルナルナルナルナルナッ!!!!」



「あらあら♪」



「ルナァーーーーーーーーッ!!!!」



「あら❤」



岩と岩をぶつけ合うような轟音が俺の頭上で響き続ける。

正気の沙汰とは思えない。

いや、何が狂気かと言うと、ヒルダがパリングの合間に一々鷹見に婚約指輪を見せつけながら様々なポージングを決めている点だ。

前から薄々思っていたが、この女は煽るの大好きだよな。



「グッ!!!」



突然、鷹見が苦悶の表情を浮かべて、構え直す。

僅かに吐血している所を見ると、どこかに一撃食らったのだろうか。



「中々の連撃ですが、その単調さは頂けません♪

前に出る時に必ず左鉤突きを出してしまう癖…

カウンターを狙って下さいと言っているようなものですよ♪」



「グフッ! カハッ!

そ、そいつは親切にありがとうよ…」



「どういたしまして♪

地獄でゆっくり矯正なさって頂戴ね❤


…破ッ!!」



ヒルダの拳から肉眼で確認出来るレベルのソニックブームが発生した。

鷹見が大きく姿勢を崩しながら何とか踏ん張る。



「がァああああッ!!!!」



俺の足元に血飛沫が落ちる。

どうやらヒルダの拳は擦っただけで相手の肉を切り裂いてしまうらしい。

肩口を真っ赤に滲ませながら鷹見が苦し気な汗を滴らせる。



「おやおや、折角楽に殺してあげようと思いましたのに❤」



「ふーーーー、ふーーーーーー。

死ぬのはテメーだ。」



「あらあらあら♪

これだけ丁寧に教えてあげたのに力の差も理解出来ないとは。

やれやれ、この授業は劣等種には高度過ぎたようですね♪」



「ハアハア!


ルナァ!!!」



「無駄です❤」



「ルナルナルナァ!!!!!!」



「あらあらあら❤」



「どうした、ビビってんのか?

打って来いよ。」



「やれやれ。

仕方ありませんね。

冥途の土産に見せて差し上げましょう。

真の拳打というものを。」



気が付くと2人は密着状態まで間合いを詰めていた。

そうここが車上である以上、後退がそのまま死に繋がるのだ。

前進して相手を押し出した方が勝率が上がると考えたのだろう。

運転席のスズは無線のような物にボソボソと話しかけながら、鷹見だけを振り落すタイミングを探っている。

鷹見一派の増援を警戒しているのか停車の意志はないらしい。



「…。」



「…。」



「…。」



「破ッ!!!!」



一瞬で2人の立ち姿が変化する。

互いにノーモーションから攻撃を放ったのだろう。


ただ素人でも理解できる点は、ヒルダの拳を掻い潜った鷹見が強烈な一撃を入れたという事だけである。



「ウクライナ拳法破れたりーーーーッ!!!!」



叫ぶと鷹見が身体を沈めながらロングフックを撃ち込む。

拳がヒルダのコメカミに刺さり、短い呻き声がここまで聞こえた。



「ば、馬鹿な!?

この私が劣等種如きに…」



「ハアハア!

オマエの超威力の拳…

やっとその正体がわかったよ。

ウ↑チ↓の眼球運動にシンクロしたフリッカー体勢!

気の起こりに合わせてのジャストカウンター!!

それがテメーの異常な攻撃力の正体だ!!!」



「ほう…

この短期間でそこまで辿り着きましたか。

見事、見事です。」



「ハアハア…

あのレインボーブリッジをテメーの墓場にしてやるよ。」



「面白い。

その台詞、そっくりそのまま返してあげましょう。」



「ルナぁああああああああ!!!!!」



「甘いッ!!!!!」



「ガハッ!!」



「あらあら❤

大変♪

死体が呻いてる♪


もしもーし❤ 大丈夫ですかー❤」



「ルナァああああああ!!!!!」



「あら♪」



「ルナルナあああああああああッ!!!!」



「あらあら♪」



「ル――――ッナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!」



「あーーらあらあらあらあらあらあらあら♪

あらあらあらあらあらあらあらあらあら♪♪♪」



う、うおおお。

何でコイツら天下の公道でバトル漫画してるんだ?

周囲の車の奴らが面白がって撮影してるぞ?

そして優しく微笑みながら手を振る俺。

あ、スマホ構えるオジサンがニコニコしながら手を振り返して来た。



「ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!」



「あらあらあらあらあらあらあら!!!!!

あらあらあらあらあらあらあら!!!!!

あらあらあらあらあらあらあら!!!!!

あらあらあらあらあらあらあら!!!!!

あらあらあらあらあらあらあら!!!!!

あらあらあらあらあらあらあら!!!!!」



「ルナああああああああああああッ!!!!!!」



「ARAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!」




空中で拳が衝突する。

2人は微塵も揺るがず戦闘を継続するが、衝突時の風圧が顔面を直撃した俺は殴られたような痛みを覚え、肩を揺すって苦しむ。

無論、バックミラーには全身を揺って爆笑している俺が映っているのだが。



「ハアハア!!!  


ゼ――――――ッ!

ゼ――――――ッ!」



「くすくす♪

死神の足音が聞こえて来たようですね♪」



「ハアハア。

ああ確かに聞こえてきたぜ。

ウ↑チ↓の勝利を称えるドラムロールがなあ!!!!」



「ほざけ、婢ぇッ!!!!!!!」



「ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!」



「アラアラアラアラアラアラアラ!!!!!

アラアラアラアラアラアラアラ!!!!!

アラアラアラアラアラアラアラ!!!!!

アラアラアラアラアラアラアラ!!!!!

アラアラアラアラアラアラアラ!!!!!

ALAALALALALALALALALAALAA!!!!!」



「ルナあああああああああッッ!!」



「アララララーーーーーイッッ!!」




あまりの気迫に堪えられなくなった俺が恐怖のあまり体勢を崩した瞬間だった。

黒子に徹していたスズがブレーキと共に急ハンドルを切る。

鷹見がフルスイングする瞬間を最初から狙っていたのだろう、まさしく車上から振り落とす為だけの動作だった。

鷹見の重心が大きく浮く。


そして振り落とされる鷹見を俺が見上げた…


瞬間!!!


鷹見の長い右手が俺に伸びた!!!!




「ウ↑チ↓の勝ちだぁッ!!!」




絶叫と共に俺の顔面が鷲掴みにされる。

常軌を逸した握力!!!!

く、砕ける!!!

鷹見は俺を車から引き抜きながら、振り返りもせずに真後ろに飛ぶ。


この女を載せて来た先程の車両がいつの間にか最接近していたのだ。

運転席には険しい表情の初老の男。

ハンドルを必死で握るこの男を見た瞬間、チームビルディングに勤しんでいたのが己だけではない事を改めて思い知らされる。

旅を続けていたのは俺だけではなかったのだ。



「помри! ! ! !」



真後ろに飛ぶ鷹見を遥かに上回る速度でヒルダが追撃を掛けてくる。

展開が神速過ぎて俺の脳が処理出来ない!!




「この瞬間を待っていたああああああああああっ!!!!!」



突如、鷹見が俺をヒルダに投げつける。



「Зникло! ! ! !」



反射的に俺を抱き止めようとして大きく体勢を崩したヒルダに鷹見が間合いを詰めている。

連撃体勢!?



「ッンル――――ッナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!」

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!

ルナルナルナルナルナルナルナルナルナ!!!!!」



数えきれない拳が放たれ、その全弾がヒルダ・コリンズに突き刺さる!!!



「ッッツルゥゥナアアアアアアアアッッ!!!!!!」



「ぐはあああああああッ!!!!!」



完全に体勢を崩したヒルダが車外に吹き飛ばされる。

気が付けば車両は完全に停止しており、鷹見車とヒルダ車は軽く半周しながら路上に停まっていた。

後続車は次々に追い越しレーンを徐行しながら通過していく。


ウェディングドレスを真っ赤に染めたヒルダが呻きながら呼吸を整え、ゆっくりと立ち上がろうと試みている間。

運転席から飛び上がったスズが純黒の軍用特殊警棒で鷹見へ攻撃していた。

ヒルダが信頼するだけあってスズの動きは極めて機敏で、容赦なく鷹見の頭蓋を執拗に打ち据え続ける。



「うがあああああああ!!!!」



野獣の様に咆哮した鷹見が再度俺の首根っこを掴んでスズに投げつける。

《なるほど、これでスズがひるんだ瞬間に形成を逆転させる作戦なのか》

俺はそう思ったのだが、スズは満面の笑みで俺の頭を警棒の柄で痛撃した!

無表情な女だと思っていたが、俺を殴る瞬間の嬉しそうな顔はやたら生き生きしていた。

(多分俺はヒルダの郎党団に相当嫌われている。)

スズが俺を殴り倒した瞬間、鷹見が俺を踏み台にして翔び、その勢いでスズの顔面に膝を叩き込んだ。



本当に今更なのだが、不意打ちとは言えこんなケダモノを自分が殴った事が信じられない。

今思えば、鷹見は娯楽の一種として陰キャの俺に殴られてみたのだろう。

そうとしか思えない。



「ハアハア!!」



頭から激しく流血している鷹見がゆっくり俺に近づく。

両目がしっかりと俺を見据えている。



「ほおら捕まえた。」



言うなり鷹見は俺の首筋を掴んでそのまま片手で持ち上げる。



『ぐっ、ぐわあああああああ!!』



「手間ぁ取らせやがって。」



その台詞がヒルダやスズだけに向けられた物ならいいのだが、恨みがましい眼光を見る限り俺も含まれている事は確実だった。



鷹見は路上に一旦俺を転がすと、乗って来た車両に何か指示を出し…















刹那!!!



白い物体が突っ込んで来て鷹見を吹き飛ばす。

数秒空中に巻き上げられて頭からアスファルトに落ちた。




「リン君乗れえええええ!!!」




状況を把握出来ずに硬直している俺に叫ぶ者の声。




…アルファード!? 


…高松ナンバー!?




…大西竜志!!!!




『大西さん!!!!』



最後の力を振り絞って伸ばされた手に向かって駆けた。




「飛ばすぞッ!!!!

掴まってろぉ!!!!」




『はいッ!!!!』




薄れゆく意識を何とか保ちながら、俺は小さくなっていくレインボーブリッジをいつまでも睨み付けていた。

惰眠は死んでから幾らでも貪ればいい。

【名前】


遠市・コリンズ・厘



【職業】


神聖教団 大主教

東横キッズ

詐欺師



【称号】


女の敵



【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)


《LV》 16

《HP》 瀕死

《MP》 蜘蛛の糸

《力》  女と小動物なら殴れる

《速度》 小走り不可

《器用》 ライジング・カード!

《魔力》 悪の王器

《知性》 悪魔/ド低能

《精神》 吐き気を催す邪悪

《幸運》 的盧


《経験》 653892


本日取得 0

本日利息 90192


次のレベルまでの必要経験値1458


※レベル17到達まで合計655350ポイント必要

※キョンの経験値を1と断定

※イノシシの経験値を40と断定

※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定

※クジラの経験値を13000と断定

※経験値計算は全て仮説




【スキル】


「複利」 


※日利16%

下4桁切り上げ 




【所持金】


4万円



【所持品】


全没収




【約束】


 古屋正興     「異世界に飛ばして欲しい。」

 飯田清麿     「結婚式へ出席して欲しい。」

〇         「同年代の友達を作って欲しい。」

          『100倍デーの開催!』

×         「一般回線で異世界の話をするな。」

          『世襲政権の誕生阻止。』

〇後藤響      「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」

          「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」

          「空飛ぶ車を運転します!」

 江本昴流     「後藤響を護って下さい。」

          『遠市王朝の建国阻止。』

×弓長真姫     「二度と女性を殴らないこと!」

×         「女性を大切にして!」   

〇寺之庄煕規    「今度都内でメシでも行きましょう。」

×森芙美香     「我ら三人、生まれ(拒否)」

×中矢遼介     「ホストになったら遼介派に加入してよ。」

          「今度、焼肉でも行こうぜ!」

〇藤田勇作     『日当3万円。』

〇堀田源      「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」

〇山田典弘     「一緒にイケてる動画を撮ろう。」

〇         「お土産を郵送してくれ。」

          「月刊東京の編集長に就任する。」

 楢崎龍虎     「いつかまた、上で会おう!」

×警視庁有志一同  「オマエだけは絶対に逃さん!」

          「オマエだけは絶対に守る!」

×国連人権委員会  「全ての女性が安全で健(以下略)」

〇安宅一冬     「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」

 水岡一郎     「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」

×平原猛人     「殺す。」

          「鹿児島旅行に一緒に行く。」

          「一緒にかすうどんを食べる」

 車坂聖夜Mk-II   「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」

 今井透      「原油価格の引き下げたのんます。」

〇荒木鉄男     「伊藤教諭の墓参りに行く。」

 鈴木翔      「配信に出演して。」 

×遠藤恭平     「ハーレム製造装置を下さい。」

〇         『子ども食堂を起ち上げます。』

          「紙幣焼却によりインフレを阻止する。」

〇田名部淳     「全財産を預けさせて下さい!」

          「共に地獄に堕ちましょう。」

 三橋真也     「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」 

〇DJ斬馬      『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』

 金本宇宙     「異世界に飛ばして欲しい。」

 金本聖衣     「同上。」

 金本七感     「17歳メインヒロインなので旦那との復縁を手伝って。」

〇天空院翔真    「ポンジ勝負で再戦しろ!」

〇小牧某      「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」

 阿閉圭祐     「日本国の赤化防止を希望します。」

〇坊門万太郎    「天空院写真集を献納します!」

 宋鳳国      「全人類救済計画に協力します!」

 堀内信彦     『和牛盗難事件を解決します。』

〇内閣国際連絡局  『予算1000億円の確保します』

 毛内敏文     『青森に行きます!』

 神聖LB血盟団   「我々の意志を尊重する者が必ずや遠市厘を抹殺するだろう。」

〇大西竜志     「知り得る限り全ての犯罪者情報の提供。」

 坂東信弘     「四国内でのイベント協力」

 国重辰馬     「四国内でのイベント協力」

 涌嶋武彦     「畜産業界の総力を挙げて遠市派議員を衆議院に最低10名押し込みます!」

 斑鳩太郎     『処刑免除を保証します。』

 志倉しぃ     「カッコいいホモの人を紹介して下さい。」

〇孝文・j・G   「英国大使館パーティーにて利息支払い」

〇グランツ(英)  「perape-ra!!!!!!!!」





 金本光戦士    「どんな危機からも必ず救い絶対に守る。」



〇木下樹理奈    「一緒に住ませて」



×松村奈々     「二度と靴は舐めないにゃ♥」

〇         「仲間を売るから私は許して♥」



◎鷹見夜色     「ウ↑チ↓を護って。」

〇         「カノジョさんに挨拶させて。」

〇         「責任をもって養ってくれるんスよね?」



×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」

          「王国の酒…。」

          「表参道のスイーツ…。」 

×         「ポン酢で寿司を喰いに行く。」



 土佐の局     「生まれた子が男子であればリイチ。

          女子であればリコと命名する。」

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― 新着の感想 ―
おー 漁夫 でも軍事力相手にできる事ないからなぁ どんな風になるんかな
[一言] ヒルダなんて危険人物に一千億も渡すとか、 完全に金銭感覚狂ってますわ 1000円渡すのも憚られる むしろ1000円のために躊躇いなく人を殺せそう
[良い点] とーとつなあくしょん [気になる点] あわわわ(どこからどうつっこんだらよいのやら [一言] リンくん、きらわれてるね… 感想返しでの解説ありがとうございます。 また読み返して楽しんでき…
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