【降臨43日目】 所持金188億9000万0000円 「王手、と言っておこう。」
晴れの国・岡山。
平成年間から岡山人が自称し始めたキャッチフレーズではあるが、確かに空は青い。
多雨で有名な越前からやって来た寺之庄も、その点は高く評価している。
この牛窓が(岡山人自身によって)エーゲ海に例えられる所以である。
「はい、賢いボクは知ってます。
現代人はどうせスマホ画面しか見ないのだ。
晴でも雨でも無問題♪」
『よし光戦士君。
テラスに出てメシを喰おう。』
「耳が無いんすかねコイツ。
ボクはベッドの上から1ミリも動く気はないのだ。」
『あの景色はバズるぞー?』
「くっ、コイツ。
スマホ持ってない癖に確実にデジタル文明に適応してきやがるのだ!」
流石にきちんとした食育をしなければ金本家に申し訳がないからな。
せめてベッドの上でスナック菓子を食べてオシマイ、という食習慣は改めさせなければ。
という訳で、海に面したガーデンソファーに寝そべってフルーツを朝食にすることに決める。
『光戦士君。
ここに岡山名物の桃とメロンと葡萄がある。
ちなみに、岡山はフルーツが充実し過ぎていて
贈答商戦で常に菓子業界が苦しんでいるそうだ。』
「一生使わない知識ありがとなのだ。」
『マメ知識は配信で使ったら好感度上がるぞー。
知らんけど。』
「くっ、コイツ。
関西人の万能台詞《知らんけど》までマスターしやがったのだ。」
『どれが食べたい?』
「…全部食べたいけど皮を剥くのが面倒くさいのだ。
お兄ちゃん剥いて~♪」
『うむ、私も面倒臭い。
葡萄は?』
「リン兄ちゃんが種を取ってくれれば食べてあげるのだ♪」
『うーむ。
誰か親切な人が剝いてくれるのを待とう。』
「はー、コイツつっかえ。
早朝10時に起こされてボクは腹が減ったのだ。
責任取れなのだ。」
『よし!
種も皮もないフルーツを食べよう!』
「さんせーなのだ❤」
『じゃあーん。
谷口一晃翁が贈って下さった
越前今庄名物、干し柿だ!
しかも種抜きVersion!』
「はあ?
干し柿ぃ?
そんなジジ臭いのはノーセンキューなのだ。
ボクは実家から送られてきたチョコフォンデュでパンを食べることにするのだ。
んっんー♪
このチョコの芳しい香りよ。
洋菓子屋の息子に生まれた特権っすよね。
それじゃあ、いっただっきまーっ…
ってオメー何してんのだーーーー!!!!!」
『ん?
光戦士君に異世界料理を振舞ってあげようと思ってね。
じゃーーーん!!
ソドムタウン名物っ!
チョコ干し柿だーーー!!!』
「余計なことすなーーーー!!!!」
『まあまあ。
異世界で一番経済発展していたソドムタウンという街があるのだがね?
そこで駄菓子評論家をしていたオッサンがさあ。
《天下一の菓子》と絶賛していたのがこのチョコ干し柿なのだよ。
さあ、遠慮はいらない。
食べてみなさい。』
「…いや、これだけ多様なチョコ菓子が存在する地球でですよ?
洋菓子屋の息子のボクが《チョコ干し柿》なんて今まで一度も聞いた事がないということは!
ひょっとして地球人の口に合わないんじゃないっすかね?」
『はい、あーん。』
「ぶもっ!!
もしゃもしゃ。
ぺっぺっ!!
…マズっ!!
悪い意味で甘さと甘さが負の相乗効果を醸し出してるのだ!
チョコレートと干し柿は相性が悪いのだ!」
『ふむ。
やはりな。
ソドムタウンでも、アレは幼童の駄菓子だった。
あの人はいい歳こいて旨そうに食ってたけど。』
「賭けてもいいけど、そのオッサンの頭おかしいのだ。
大体、駄菓子評論家なんて仕事でも何でもないのだ。
絶対そいつ社会不適合者。」
『否定はしない。
うーん、俺は旨いと思うんだがな。
モシャモシャ。』
「うわあ。」
『食べるかい?』
「おとなしくメロンを剥き剥きして食べるのだ。
ちょっと背伸びしてブランデー注いじゃ駄目?」
『だめー。
お酒は20歳になってからね。』
「ちぇっ。
コイツ、自分がハタチになったからってマウント取りやがって。」
『いやあ、実は私はねぇ。
時差の関係で生物学的には17歳のままなのだよ。
はっはっは。』
「ちょ!
待てなのだ!
それ、地味に物語の核心に迫りうる重要情報!」
『はっはっは。
現実と物語は峻別しなくてはいけないよ。』
「コイツにだけは言われたくないのだ。
あー、つまらないのだ。
アレもしちゃだめコレもしちゃだめ。
時代が昭和なら夜の校舎窓ガラス壊して回るレベルの不自由っすよ。
仕方ないから半分に切ったマスクメロンにドクターペッパーを注いでぇ。
むさぼるのだあああ!!!!
ハムハムハム!!!
ガツガツガツ!!!
ベチャベチャ!!!」
『あ、美味しそう。
一口ちょーだい。』
「チョコ干し柿食ってろ、味障野郎♥」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、食育の義務も果たした所で仕事だ。
本陣と定めた一番大きなコテージでは寺之庄が既に通信のセッティングを終えている。
俺が通信している間、来客の応対は後藤に一任する。
相手によっては門前払いしなければならないケースもあるので、胆力が問われるポジションではある。
運動家・活動家・新興宗教・MLA系。
百害あって一利ない。
粛正対象であるこれらと話すのは時間の無駄だ。
なので、それらに類する気質を持った者も彼の独断で排除させている。
無駄なリソースは割けない。
ただでさえ俺には時間がないのだから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【平原猛人】
「リン。
オマエも忙しいだろうから、手短に話すぞ。」
『猛人さんとなら何時間でも話したいですよ。』
「俺以外にもアポはある筈だ。
優先順位を履き違えるな。
報告するぞ。
クジラの話はついた。
以後、外房にクジラが漂着した場合、こちらも安楽死作業に噛めるようになった。
逆に言えば、茨城県と東京都は関与が難しい。
なので、現在東京湾に迷い込んでいる個体については諦めてくれ。
神奈川は様子見中。
名目はあくまで《視察》、この建前は絶対に守ってくれ。」
『すみません。
何から何までお任せしてしまって。』
「いや、好きでやっている事だ。
ところでオマエ。
橋本憂作と仲は良かったのか?」
不意に出た名前に驚かされる。
共に転移したクラスメイトの名だ。
『あ、いえ。
どちらかと言えば嫌いでした。
典型的なサッカー部野郎というか。
猛人さんに向かって言うようなことではないですけど。』
「いや、わかるよ。
俺に対してはそこまで気を遣わんでいい。
息子同士がチームメイトだった関係でな。
橋本さんとは連絡を取り合う仲なんだ。
先日クレームが来た。
俺や金本さんに対しては供養を申し出たオマエが、橋本家には何の挨拶も無い。
その点に強い不公平感を感じてるようだった。
まあ、人の親としては自然な反応だな。」
『…。』
「わかるよ。
隼人や光宙君とは比較的仲が良かったけど、橋本さんの息子さんとは逆だったんだろ。」
『あ、いえ。
供養は平等であるべきだとは考えております。』
「行かなくていいぞ。
宗教家としてのオマエに義務はあっても、学生としてのオマエにはない。
そこまでする義理もない。
こちらで宥めておくから。」
『…伺います。
俺のクラスの問題ですので。』
「オマエの異世界は終わった。
もう責任を負う必要はない。」
『ご遺族にとっては、終わりのない事です。』
「…そうか。
そう言えば、ようやくオマエのスマホを契約出来た。
遅れてしまってスマンな。
岡山に届けに行こうか?」
『…ありがとございます。
ですが、俺が関東に戻ります。』
「橋本家の事なら本当に気にするなよ。
これはあくまで報告であって、請願でも依頼でもないんだからな。」
『顔を出すだけですよ。
何発か殴られて、それで一区切りです。』
「俺も同行する。
1人では行くな。 いいな?」
『…はい。』
遺族が居る、スキルが有る、ヒルダも来た。
異世界に終わりなんてねーよ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【安宅一冬】
「すっかり有名人ですね。」
『鷹見の奴が俺の個人情報を全世界に垂れ流してますから。』
「おかげで私まで有名人ですよ。
さっきなんて付近の中学生に写真ねだられました。
《ガルパンさんの取り巻きの人ですよね?》
とか言われて(笑)」
『うわあ、ゴメンナサイ。
迷惑ばかりをお掛けします。』
「いえいえ、楽しんでやってることですよ。
ただ機密管理の観点からも、もう私もガードを固める段階と思います。」
『ですね。
残念ながら、安宅さんにはこれからいっそうの不自由を強いるかもです。』
「ご心配なく!
私も鳩野君も覚悟は決めております!」
「えー、僕もですかぁー」
皆で大笑する。
「倉庫、弊社名義で購入しました。
資料一式を先程送ったメールに添付しております。」
『ありがとうございます!』
流石にデカいな。
いや、問題はそこじゃない。
荒木のアジトと目と鼻の先なのだ。
あの男と敵対しないのなら別に構わないのだが、決裂した場合に迎撃や逃走が困難である。
インフレを警戒する荒木と、カネを無制限に増刷する俺。
到底折り合いが付くとは思えない。
『試験も必要だと思いますので、近く関東に戻ります。』
「ええ、お待ちしております!」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【金本聖衣】
「時給3千円作戦がエラい反響なんや。」
『でしょうね。』
「店の前にチラシ貼っただけやで?
後、松井一郎のポスターの上に貼っただけ。
せやのにな?
問い合わせ殺到や。
メールでしか受付ないって明記しとるのに、アホが店に押し掛けて来よる。
当然、即お断りや!」
『七感さん、怒っておられたでしょ。』
「うん、激怒のあまりHUNTER×HUNTERを休載してしまった。」
『すみません、脳がバグります。』
「ただな。
時給3000円効果はそれだけやないねん。
とてつもない逸材からの応募があった。
フランスの5つ星ホテル、ル・グーリスで有色人種として初めてチーフ・パティシエを務めた室野徹也シェフや。
クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリーでグランプリも受賞しとる。」
『え!?
そんな凄い人がどうして?』
「彼の実家が関目でな。
お父様の介護の為に帰国してたらしいねん。
それで、お母様がよくこの辺に遊びに来られてたみたいで、直接店頭に売り込んで来たんや。
勿論、脳死で即採用した。」
『はええ、そんな事ってあるんですね。』
「流石に他の連中と一緒って訳にはいかんからな。
時給5000円で契約した。
募集は一旦打ち切り。
有象無象を同時に雇ったら室野シェフの面子を潰しかねんから。」
『見事なご判断です。
でも、そんな凄い人に任せる仕事なんてあるんですか?』
「そこやねん。
相手は製菓業界のトップやからな。
つまらん仕事をやらせてはウチが世間の笑いものになる。」
『なるほど。』
「そこで見てくれ!
天才・室野シェフが作り上げたッ!
このッ! 力作をーーー!!」
『え?』
「今、SPY×FAMILYが流行ってるからな!
逃してはならない、このッ!
地の利人の和天の時ィー!!
これがッ!!
天才・室野徹也の最高傑作ッ!!
等身大アーニャ・フォージャーケーキッやぁ!!」
『うわぁ(ドン引き)』
「限りなく人肌の質感に近づけた特殊加工スポンジケーキは現代の錬金術ゥッ!!
この時点で人・体・完・全・再・現!!
無論ッ! 女性器とて例外ではないぃぃぃぃッ!!!
更には関東支店長・金本宇宙の発案でウエディングドレス状ホワイトチョコの装着に成功ぅぅぅッ!!!
もはやッ、エンキドゥ、フランケンシュタイン、學天則、ヱヴァンゲリヲン、リプリーQ2などは過去の遺物ぅぅぅ!!!
既にインスタでのいいねが170万を突破ァ!
全世界のロリコン富豪からの問合せ殺到ゥ!
等身大ベッキー・ブラックベルとセットなら20万ドル出すと言うキチガイからのオファーすらあった!
弊社、洋菓子のカネモトはッ!
もはや、菓子屋を超越した何かと言っても過言ではないイイイッッ!!」
『はええ、凄いっすね。
でもスパイファミリーって確か集英社さんの版権ですよね?
許可とか取らなくていいんですか?』
「勝ったもん勝ちやぁッ!!
ええかトイチ君!
資本主義社会っちゅーもんは!
先にキャッシュ確保した者が勝つように出来てるッ!
せやから、犬畜生と蔑まれようが!
男は先にカネを獲りにいかなアカンねん!
理屈は後から全て付いてくる!
カネにはカネを正当化するチカラがあるんやッ!!」
『はええ、やっぱ資本主義って糞ですね。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【猟師Discord通話会議】
懇意の猟師を集めたグループチャットでは定期的に通話会議を運営しているのだが、今回俺が岡山にまで進軍したことにより、殆どの者と直接面識を持つに至った。
まだ面会を果たしていないのが、青森の毛内翁と大分の浦上である。
浦上は極めて上機嫌だ、何せ俺の本営が西へ西へと移動しているのだから。
逆に毛内翁の表情は昏い。
当初は同じ東日本同士と言う事で、俺の早期来訪を期待していたらしい。
だが、予想に反して俺は反対方向に進路を取ってしまった。
そもそも俺は『拠点は東京大阪間のみに絞る』と宣言していたのだ。
なのに、岡山に布陣してしまった。
これに毛内翁が大いに傷付いている。
「青森は地の果てですから。」
弱々しい声で必死に作り笑いをする翁に、チャット全体がとてつもなく暗くなっている。
「寒いし暗いし何もねぇし。
どこよりも低い賃金と、どこよりも高い自殺率。
そして勿論、幸福度ワースト1位!!
笑って下さい、はははは。」
このまま放置すると老人虐待に成りかねないので、泣く泣く青森行きを約束してしまう。
参ったなー。
行きたくねーんだけどな。
「遠市さんは優しい人だから、温っけー言葉を掛けて下さるけど…
本当は東北なんて来たくないんですよね?
いや、弁えております。
青森は東北の中でもお荷物的存在ですよ?
宮城や岩手なら観光スポット多いんですけどねぇ。
青森なんか首括る松も生えねえ所です、ははっ。」
『いやいやー、毛内さんに会いたいじゃないですかー、ははは。』
若者に自殺を仄めかすのは禁止カードにしませんか?
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【聖徳太子】
「会社を清算します。」
『え、いきなり?
いや、社員の人とか雇用はどうするんですか?』
「さあ?
僕は僕、彼らは彼ら。
会社畳んだら、お互い無関係でしょう。
あ、資産管理用のプライベートカンパニーはちゃんと残しますので御安心下さい♪」
『資本主義って糞ですね。』
「ちなみに先祖が後醍醐天皇から賜った農地も投げ売りしました。」
『ご家族の方がお怒りになられたんじゃないですか?』
「嫌だなぁ。
僕の家族は猊下だけですよぉ。」
『やだ、この人怖い。』
「えっと、もう少し増資したいんですけどぉ。」
『えー、まだ増えるんですかぁ。
こっちは出先なんで、増え過ぎるカネに困ってるんですよ。』
「その頼もしいお言葉!
猊下こそが僕の神様ですよー!
ランディ・バース様に替わる、僕の崇拝対象ですぅ!」
『いやー、神聖教は個人崇拝禁止なので。
バース氏?
その人を引き続き崇拝してて下さい。』
「えー、個人崇拝駄目なんですか?
参ったなぁ。
遠市祭壇を発注したばかりなのに。」
『あの、本人の許可なく祀らないで下さいね?
パワハラ、アルハラ、モラハラときて祀ハラですよ?』
「祀るのもハラスメントですか。
いやあ、最近はどこもコンプライアンス厳しいですねぇ。」
テメーらの世代が好き勝手するから、定めたくもない基準を定めてるだけなんだけどな。
「あ、それと僕の友達紹介していいですか?
ルナルナさんとも面識がある男なんですけど。」
『え?
鷹見の知り合い?
承知しました。
ご挨拶させて下さい。』
「あ、どもども㈱不老不死フーズの西岡と申します。」
ん?
何だ?
てっきりヤクザが出てくるのかと思ったが…
食品会社?
「弊社、シジミを中心に取り扱っておりまして…」
シジミ?
それが俺と何の関係…
あっ!
鷹見が放送事故を起こした時のスポンサーの!
『西岡社長。
その節は、当家の鷹見が大変ご迷惑をお掛けしました。』
「いえいえ。
結果として弊社のコマーシャルが流れ続ける事になりましたし。
売上も大幅にアップしました。
寧ろ感謝しておりますよ。」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【西岡鎮信】
『御社の提供番組中に暴力事件を発生させてしまった事を深くお詫び致します。
この度は誠に申し訳御座いませんでした。』
「いえいえ!
丁寧なお言葉痛み入ります。
本来なら、私の方から猊下の下に馳せ参じるべきですのに。」
『いえいえ!』
「いえいえ!」
『しじみ、良かったです。
最初は健康食品特有の誇大広告かと思ったのですが、本当に関節が楽になりました。
ほら、食品棚にも御社の商品。
濃縮シジミ♪』
「おお!
猊下のお役に立てているなんて感激です!」
『私の友人で腰を痛めた元高校球児も居るのですが、その者も愛飲しております。』
「恐縮で御座います。
他にも猊下のお役に立てそうな事がありましたら、是非ともお申し付け下さいませ。」
『…ああ、それでは。
初対面で図々しいお願いになってしまって恐縮なのですが、食事振舞イベントに提供可能な商材を取り扱っておられましたら、購入させて頂けませんか?
無論、代金は前払いで支払います。』
「それは名古屋で開催されたBBQイベントのような趣旨でしょうか?」
『はい、BBQのフォーマットにこだわりはありませんが、肉が1番喜ばれるかと考えてまいります。』
「手前味噌になってしまいますが、シジミには肝機能を向上させる効用があります。
特に酒と同時に摂取することで、二日酔いを軽減出来ます。
そこで! 弊社開発のシジミにゅうめん!
調理は簡単お湯を注ぐだけ!
1分で完成、もろきゅうより先に出ます!
パッケージは意外に高級、和紙模様!
ぎっしり詰まったシジミ成分で貴方の肝臓は宍道湖に!
お酒宴会晩酌コンパに忘年会!
皆の味方、シジミにゅうめん!」
『おおおー!』
「猊下のイベントには配布スタッフ込みで献上致します!!」
『お言葉に甘えます!』
西岡との出逢いに心から感謝し、聖徳太子が役に立った事に心底驚愕する。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
107億9486万3000円
↓
102億9486万3000円
※㈱不老不死フーズ代表の西岡鎮信に商品購入代+番組妨害謝罪金として5億円を支払い。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「うーーん。
こんなに貰ってしまって、というか弊社ごと献上しましょうか?」
『いえいえ。
ほんの気持ちです。』
「えっと、バランス取りますね。
まず猊下のイベントには単に商品の提供のみならず、設営・広報でも支援させて下さい。
弊社、東京五輪や24時間TVにも出資した事があるので、結構ノウハウを流せると思います。
また、経済界で猊下の理念に賛同しそうな者が居れば推挙致します。
勿論、馬鹿はブロックしますのでご安心下さい。」
西岡が異常にこちらに親身なので思わずその真意を尋ねてしまう。
「いやいや!
だって私、異世界ラノベの大ファンですし、ルナルナちゃんねるの常連ですし、暇さえあればずんだもん動画見てますし。
猊下は存在そのものが私にとってのストライクなんです!
そんな方が弊社の商品を枕元に備えて下さっているのですから、そりゃあテンション上がりますって!
余生を猊下への推し活に捧げます!」
表情を見る限りリップサービスとも思えなかったので、光戦士を呼んでモニター越しにあれこれとサービスをさせる。
余程刺さったらしく、西岡は手を叩いて大爆笑し、その場で光戦士の欲しい物リストの商品全てを購入してしまった。
正直、恐縮以外の何物でもないのだが、あそこまで喜んで貰えるならこちらとしてもこの上ない喜びである。
俺も濃縮シジミのファンなのでwin-winである。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
さて、ここから本題。
ドレスコード。
このまま勢力が増してしまうと、今までのようにjetパーカーで押し切れなくなってくる。
そこで堀内兄弟が用意した修験道装束である。
皆で装束を囲んで考え込む。
これを着た場合、宗教的ではあるが多少のフォーマル感は醸し出せる。
だが、完全に宗教団体としてのカラーが付いてしまい、以後の活動が全てその色眼鏡で見られることが予測される。
後藤が挙手。
「賛成です。
理由は、トイチさんの宗教適性が非常に高いからです。
勿論、貴方は政治家・経済人としても秀でておられると感じてます。
ですがそれ以上に、宗教家として卓絶した才幹を感じます。
確か異世界でも聖職に従事しておられたんですよね?」
『はい、色々と縁ありまして
異世界では神聖教団の代表である大主教職を奉職しておりました。』
「やはり人間は慣れたポジションで戦うべきやと思います。
勿論、異世界と地球では事情は大いに異なることでしょう。
それでもね?
1つの業界でトップを務めた経験は最大限活かすべきやと思うんです。」
『…では、私のドレスコードは白装束で行きます。』
「…トイチさん、俺もご一緒させて頂いて宜しいですか?」
『衣装?』
「ええ。
トイチさんも御存知の通り、制服には権威性があります。
正装の大主教の周りがジャージでは、貴方が笑いものになってしまう可能性があります。
何も言わんと、俺が衣装を合わせる許可を下さい!」
『…承知しました。
貴方のキャリアを潰してしまうのが怖いですが。』
「いえ!
これこそ男の本懐ですよ!」
『…わかりました。
お言葉に甘えさせて下さい。』
こんな遣り取りがあって、後藤・寺之庄・坊門・堀内兄弟が白装束に身を纏う。
光戦士には敢えて着せない。
如何なる理由があれ、未成年者を宗教色で染めてしまうのは現代倫理において許されることではないからである。
衣装というのは奇妙なもので、纏ってしまうとそれらしさが醸し出されてしまう。
特にこのチームには体格と表情に威厳がある後藤が居る。
この男の存在一つで、まるでこのチームが本物の山伏集団か何かであるように見えてしまうのだ。
以後、神聖教団(地球)での法衣は修験道に準ずるものと定める。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
装束を用意してくれた礼という訳ではないが、堀内兄弟に岡山でのイベントを相談する。
皆の反応を見る限り《企画立案のメンバーに加える》という事が一番の褒賞になるようだったからだ。
当初、岡山県でのイベント開催は倉敷岡山間を想定していた。
だが、堀内兄弟は山間部での開催を懇願してくる。
「何も美作だけでの開催を望んでいる訳ではないのです。
ただ、第一弾は美作地方で開かせて頂けませんか?」
とのこと。
それも津山市内で開催し、かつ俺の臨席を希望していた。
何故津山か、という理由もちゃんとあった。
「猊下の御年齢では御存知ないかも知れませんが…
戦前、津山市で大規模な殺人事件が発生し…
失礼、太平洋戦争前という意味です。
その事件名がそのまま街のイメージとなってしまいました。
事件をモデルにした小説もヒットしてしまい…
被害は事件だけではないのです。
風評被害とでも申しましょうか。
津山出身者の婚姻が破談になるケースが今なお散見されます。
私の母が津山から嫁いできたので、その苦労は聞かされ続けて来ました。
…新しい試みで、少しでも明るいイメージを生み出す事が出来れば。
いや、勿論それが楽観論だとは認識しておりますが。」
堀内堅造はそう語った。
俺はこれを快諾。
岡山県におけるイベントは美作地方から始める事とする。
《山間部は平野部に比べて生産力が著しく落ちるので貧困化し易い。
格差は差別を生み、差別は共同体に対する反撥という形でいずれ噴出する。
だからこそ為政者は、山間部を始めとした僻陬の地域にこそ配慮すべきである。
大切な事は、僻地在住者の貧窮が自己責任によるものではなく、立地に基づくものである事を周知させなければならない点である。
為政者がこれを怠ると、都市居住者の増長と僻地在住者の不平が高まる一方となる。》
俺はこの論理をポール・ポールソンから教わった。
「あくまで俺の実体験だからバイアスは掛かってると思う。
メンバーに山の子も居るくらいだしね。
でも、それを差し引いても、的外れな事は言っていない。
リン君には覚えておいて欲しい。」
忘れられる訳がない。
帝国皇帝が山民でありその出自故に彼が途方もない苦労をした、と帰還直前に聞かされ、それまで抱いていた様々な疑問が氷解したという経緯があるのだから。
あの男を撥ね退け続けたのは(俺の保身の為という意味で)政治的には正しかったのだろうが、そういう背景を知ってれば別の対応をしていただろう。
母娘はその部分だけを俺に巧妙に伏せ続けていた。
最後に問い質したコレットは、それを悪びれる素振りすら見せなかった。
責めるつもりはない。
保身は女の特権なのだから。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
午前にそんな遣り取りがあったので、昼食には堀内兄弟の用意した津山名物の干し肉が並べられた。
悪くない。
軽く炙って食べても充分美味しいし、何より保存が利く為にイベント用に合わせ易い。
『光戦士君、お願いがあるのだが…』
「案件なら有料っすね。」
『無論、謝礼は払う。
ステマ染みた真似はあまり好まないとは思うが。』
「軽く台本書いてくれたら、猿芝居してやるのだ♪」
『わかった。
堀内社長とも相談してみる。』
俺と堀内兄弟が相談してる間に、光戦士がベッドに
寝転んで干し肉を食べ始める。
「賢いボクは思います。
牛肉は普通に焼き肉かすき焼きで食べた方が美味しいのだ。
もしゃもしゃ。
まあ、干し肉と言うワードには厨二心をくすぐる響きがあるっすね。
現役の14歳が言うのだから、確定的に明らかなのだ。
てっきりそのまま齧れるかと思ったんすけど、火を通す必要があるようなのだ。
いやあ、人が焼いた肉って旨いっすね。
もしゃもしゃ。
はい、奥のテーブルでね。
リン兄ちゃんと地元のオッサンが、ボクを利用したステマ動画の相談をしてるんすけど。
《干し肉》って一般名詞を商品として売り出そうとしている時点でセンスが無いんすよ。
もうね、アホかと。
もしゃもしゃ。
いい意味で味が濃いっすね。
焼肉食べ放題でどれだけ食っても食った気がしない人が試しに食べてみるといいんじゃないっすかね。
もぎゅもぎゅごくん。
はーい、今日のステマ潰し配信ノルマ達成なのだー♪
必死で台本書いてるアホ共、乙ー♥
それじゃあ皆さん。
今夜はすき焼きにしましょう。
わはははははー♪」
光戦士が面倒くさそうにスマホの充電を再開する。
『どこからサービスなんだい?』
「現代的には全部っすよ♥
怒ってるのだ?
ねぇねぇ、怒ってるのだ❤?」
『いや、私もアップデートを試みるよ。
堀内社長もそれで宜しいですか?』
「はい!
何よりコンテンツとして優れてました!」
「ちっちっち。
これだから老害は、何もわかってないのだ。
お子様偏食家のボクが宣伝した所で何の説得力もないのだ。
こういう時にこそ、あの穀潰しジジーを活用しないと。
おい、坊門のジジーちょっと顔貸せなのだ♥」
「ん?
何や?」
「今から食レポ配信するから、坊門の爺ちゃんも協力するのだ。
ほら、津山名物の干し肉。」
「む!
ちょっと待ってんか!
光戦士はん!
贅の限りを極めキタの帝王と称された、この坊門万太郎を捕まえて食レポステマをせえ言うんか!?
それも、津山の干し肉やとぉ〜?
津山なんぞ岡山みたいなド大都会モンから更に山奥の大都会って笑いものにされとる糞僻地やんか!
ワシは牛肉に関しては最上級のものを常食しとる!
スペインはレオン県アストルガのホセ・ゴードン牧場と契約し、常に極上品を空輸させとるんや。
ちなみに豚肉もアンテナは常に張り巡らしとるで。
イタリアはトスカーナ州のシンタ・セネーゼ農場から特別便で空輸されるチンタセネーゼ。
これが坊門万太郎の最低ラインや!
それがなんや、この貧相な干し肉は。
何もかも季節外れや!
《牛冷す》は夏の季語やで!
何でこの時期に干し肉やん!
も、もう結構や!
ワシは香りも何もない養殖の牛なんて死んでも食わんで!」
「はーい、それではカメラ回るのだー♪
5・4・3・2・1・0♥」
「どうもー、坊門万太郎でーす。(にっこり)
本日紹介するのは、美作津山の干し肉。
ワシの大好物なんですよー。
律令制による官牧の設置は文武天皇の御代まで遡るんですけど
津山にも設置されたんですね、はい。
その頃から牛馬の市が開かれてたんですねー。 (にっこり)
江戸時代の後半には大阪の牛供給は美作の牛市がかなりの比重で担ってたと伝わってますね。
そんな美作地方ですから、津山藩では養生食いと言って普通に肉食が行われてました。
だからねー、津山の人達は牛肉の食べ方をよく知ってはるんですよ。
もうねー、美味しい肉を食べたい時は騙されたと思って津山に遊びに行って来なはれ。
美作の語源がウマサケ(甘酒)である、との説もあるくらい、酒も旨い!
またねー、美作の酒は肉と合うんですよ。
加茂五葉、作州武蔵、純米大吟醸 馨。(にっこり)
さあ、出ました!
言わずと知れた「つやま和牛」で作られた干し肉!
滴り落ちる肉汁はピノ・ノワールをも超越した深紅の輝き。
さあ、皆さん。
一足お先に頂きますよー、失敬失敬♪
はっはっは、そない羨ましがらんとって。
まあ、言うてただの牛肉ですから。
(坊門、干し肉を咥えたまま制止。
カメラ坊門のアップで7秒固定。)
なんちゅうもんを食わせてくれたんや…
こんな旨い牛は食べたことない…
いや、そやない、
何十年か前に食べた記憶がある。
旨い、ほんま旨い…
これに比べると天空院はんの牛はカスや。」
「坊門の爺ちゃん、その牛は四万十川で採れたつやま和牛なのだ。」
「ワシの生まれ故郷の牛やったんか。
ワシは土佐中村から四万十川沿いに七里ほど遡った村の出身や。
ワシの牛の原体験は四万十川のもの。
その故郷にワシは何十年も帰っとらへん。」
ん?
それは単なる坊門個人のノスタルジーであって、つやま和牛は関係ないのでは?
と思ったが、コメント欄は感動を訴える台詞で溢れている。
うーん、もう少しロジカルに物事を考える癖をつけた方がいいと思うぞ?
「懐かしい味や…
旨い牛や…」
「ふう、手間の掛かるジジーなのだ♥」
そりゃあね。
現代人はカメラが回るとついつい無難に愛想使っちゃうからね。
ましてや坊門会長みたいに社会的地位のある人間なら尚更にそうだ。
まあ、宣伝にもなったらしいし義理は果たせただろう。
俺は光戦士に上手く動画を撮った駄賃を渡そうとするも、「偽札以外で寄越せなのだ♪」と一蹴される。
『すまない。
今、手持ちを確認したが全て偽札だった。』
「はぁ。
コイツ、つっかえ。
堀内社長〜♥(トテトテトテ)。」
だって俺が真札を集めだしたら、それこそ不正じゃん。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
102億9486万3000円
↓
100億0000万3000円
↓
100億0000万0000円
※津山地方の肉製品購入・各地配送費用として2億9486万円を支払い。
※金本光戦士に偽札3枚を贈呈。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
買い込んだ干し肉は東京・名古屋・大阪の大消費地に配送。
逆に生産地には今回同様の大量購入を約束した。
宮田の住む滋賀には近江牛、松永の住む岐阜には飛騨牛、鈴木の住む静岡には三ヶ日牛、宇田川の住む兵庫には但馬牛。
各地にブランドが存在する。
そう、害獣地帯と畜産地帯はどうしても重複するのだ。
レベル上げの為に始めた地方回りだが、結果として各地方の実務者と個人的紐帯を育むに至った。
(当初の構想では、都内で引き籠ってステルス戦術を取る予定だった。)
想定外ではあるが、ここを端緒に社会にコミットしていくか…
それにしても、である。
地方格差、職業差別、需給バランス。
何故、社会は全員を潤さないのだろう。
狩人など、もっと報われても良い立場だと思うが…
見ていると、汗水たらして働いている者ほど生活が苦しく、逆に本来社会に不要な虚業に励んでいる者ほど栄華を誇っている。
どうすれば、この現状を改善出来るというのか。
俺に何が出来るのか?
そんな事をずっと考えていた。
ふと、誰かに呼び掛けられた気がして目を開けると…
部屋中に溢れたカネがマガジンラックとチェストを破壊していた。
『え? 何が起こった?』
慌てて周囲を見渡す俺に寺之庄が入口から声を掛ける。
「トイチ君、もう大丈夫かい!?」
『ヒロノリさん!
今、どういう状況かわかってなくて!』
「17時が過ぎた!
君に指示を仰ぎたかったが、坐禅を組んでいたから声を掛けれなかった!」
『そ、それはご迷惑を…
申し訳ありません。
私は単にアグラをかいていたつもりだったのですが。』
「君がアグラを組んだら、それは坐禅なんだよ。
少なくとも社会的には。
そして大主教の君が瞑想している以上、僕達にはそれを妨害する事は出来ない。」
な、なるほど。
言われてみれば、魔王時代もそんな扱いされてたな。
「リン君、今から救出活動に移るけどOK?」
『お願いします。
足の踏み場もありませんね。』
「君の隣に居た光戦士君が逃げ遅れて頭を打った。
先程、昏倒状態から回復。
念の為、岡山市内で精密検査を受けさせている。」
『いやあ、それは申し訳ない事をしました。
後で親御さんに詫び状を送らせて下さい。』
「おカネは凶器だからね。
これからはみんなで気をつけて行こう。」
『はい!』
それにしても、カネ多すぎだろ。
どうせ聖徳太子が加減もわからず嬉々としてキャッシュを運び入れてるんだろうな。
誰か10億円札刷ってくれないかな。
『ヒロノリさーん。』
「んー?」
『この質量、マジで危険なので財産放棄させて貰えませんか?』
「放棄ってどこに?」
『うーん、財務省?』
「受け付けてくれるのかなあ?」
『どうでしょう。
あ!
納税の形態を取れば話くらいは聞いてくれるのでは?』
「流石はトイチ君だね。
思わぬ盲点だったよ。
じゃあ来年の2月に確定申告をして減らせるね。」
『えー、今引き取りに来てくれないんですかね?』
「あのねえ、最近はチリ紙交換でも全部スマホ予約必須だよ。
アプリをインストールして、クレジットカードやメールアドレスと紐付けて、そこから予約。
思い付きでは来てくれない時代になってるの。」
『令和、不便過ぎでしょ。』
「アップデート、アップデート。」
『いや、絶対に退化してますよ、それ。』
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【感謝配信】 2週連続FANZAアダルト動画ランキング1位、応援ありです! [雑談]
※この配信では「たぬきの葉っぱ」で匿名コメントができます
「どうもー。
夜猫@の夜更かし担当!
FANZAランキング2連続1位ありがとうございます!
相模の獅子ッ!!
ルナルナ@貫通済でーーす♥」
「どもニャー♪
夜猫@の枕営業担当!
大麻合法化法案いよいよ提出ゥッ!!
仰げば尊と恩師ッ!
奈々ちゃんでーーす♪
「はーい、本日は新たに入手したロケ用サロンバスで配信しております。
この車両はですね!
《ピンクコンパニオン遊びと言えばココ!
オトコの聖地! 山梨は石和温泉・ホテル風林火山様》
からの提供となりまーす!」
「エロコンパニオン遊びをしたいなら断然石和温泉ニャ♪
都内からなんとたったの100分で到着❤
20代のコンパニオンと一緒にお風呂に入れちゃうニャ♪」
「「温泉遊びは山梨・石和温泉!
石和いいとこ、一度はおいでよ❤」」
「はーい、スポンサーがね、徐々に増えて来て
感謝感激っスよ。」
「やっぱりFANZAニャ?」
「うん、ランキングにずっと入ってるのが大きい。
後ねぇ、パチンコ・デジュンさんは
《歌を歌えるのが地味に広告価値ある》
って言ってくれた。」
「名古屋でパチンコ遊ぶなら、デジュンにおいでよ~♪
ジャンジャンバリバリ~♪ ジャンジャンバリバリ~♪
釘は甘々、景品ドカドカ、近所は華やかソープ街~♪
デジュンの出玉は天井知らずでデジュンデジュン~♪」
「うおっ、すげえ。
CMソング完コピしとる!」
「へっへっへー♪
伊達に夜の音楽教師してないニャ❤」
「奈々が歌うのか歌わされるのか興味深い所だな。」
「「ギャハハハハハハハハハ!!!」」
「それにしてもお姉様。
車内ロケは結構いいかもしんないニャ。
機材積みっ放しに出来るし、移動中に配信出来るし…
最悪、ここで仮眠もとれるニャ。」
「それな。
ダーリン様がキャンピングカーに拘る理由もわかったわ。」
「丁度、スタッフにゲンさんが加入したタイミングなのが良かったニャ。」
「うん、それある。
今回は間が良かったよな。
ああ、ゲンさんっていうのはウチらの地元神奈川でバスの運転手やってた人な。
フル免許持ってる凄い人。
原付からセミトレーラー、重機まで全部動かせるんだぜ。」
「コラ、コメント欄w
竿役とか書くニャww」
「えっと、ゲンさんって何でバス辞めたの?」
「ワシらの給料高すぎるってクレーム来たらしいんすよ。
それで突然引き下げが決定して。
アホらしいんで辞めました。」
「まあゲンさんはツブシ効くから困らないでしょ。」
「孫が小学校に入るまでは、横浜市内で働きたかったんすけどねー。
一律2割減って言われて…
なーんか、気力がプツっと切れちゃって。
同僚も全員辞めちまいました。」
「こんな仕事させちゃってスミマセン。」
「ゴメンニャ―♪」
「ああ、いえいえ!
鷹見ちゃんはね。
スタッフ皆に真面目に給料払おうとしてる所がエライと思うんすよ。
色を付けようとしてくれるでしょ?
女の人でそれが出来る人、結構少なくて。」
「たはは、話がマジな方向に行ってしまったw」
「配信的にはマイナスだニャ♪
バランスを取るために下の話題に戻りますニャ♪」
「しゃあッ!」
「慎みを持てニャww」
「今、来てる企画の話する?」
「うーーん、まあレーベル名出さなきゃいいニャ。」
「ちょっとねえ、今レズ物の打診が2件入ってるんスよ。
うん、ウ↑チ↓と奈々主演で。」
「ぶっちゃけ、わー国のビアンカップルで一番知名度あるのが夜猫@ニャ。」
「正直戸惑ってるのね。
ウ↑チ↓、たまたま奈々とは馬が合ったから一緒に居るだけで…
実は自分の性癖にレズが含まれていない。」
「一番合うのは身体の相性ニャ!」
「まだ昼だぞw
それでウ↑チ↓、レズ文化とか正直わからない人なんスよ。
本音を言えばね?
同性と仲良くするのが不得意。」
「各レーベルの新人さんをエスコートする企画が来てるニャ。
お姉様は長身で中性的だから、嬢人気高いニャ。」
「うーーん。
ウ↑チ↓が夜職女と話合わない人だからねえ。
共演って出来るのかなあ?
ちょっと自信ない。
ギャラはいいんだけど。
貰ったカネの分のパフォーマンス出せるかなあ…」
「ルナお姉様は仕事には真面目ニャ。」
「プライベートにも真面目だよおw
こうして岡山まで遠征してるよおw」
「ストーキングやめーニャw」
「いや!
ウ↑チ↓はダーリン様の正式な側室だからストーカーじゃない。」
「正式な側室って凄いパワーワードだニャ。」
「くっそ、ダーリン様の話題になるとコメントが異常に増えるな。」
「遠市信者が供給を求めてルナルナ配信を見てるニャ。」
「あ、わかる。
明らかにダーリン様の話題が出るまで聞き流してる連中いるよな。」
「…これは奈々ちゃんの勘だけど。
捜査関係者の比率が多いニャ。」
「マジかー。
え? 狙われてるのウ↑チ↓?
それともダーリン様?」
「トイチを挙げたい時は、一旦お姉様の身柄を確保して証言を取ってから本丸トイチの事情聴取に行くはずだニャ。」
「ま、そんな所だろうね。
後、ガイジンも増えたなー。
それも明らかに日本語分かってない奴。」
「神聖レズビアン血盟団?」
「ああ、それ。
たまに虹色のアイコンが飛んで来…
うおっ! 虹色!」
「アイツら絶対日本語わかってるニャ。」
「ダーリン様への殺害予告も流暢だったしなあ。」
「どうするニャ?」
「何が?」
「ビアン血盟とトイチ、どっちの味方するニャ?」
「いや、ダーリン様はウ↑チ↓の獲物だから。
誰かに始末されるくらいなら、ウ↑チ↓が先手を打って嬲り殺しにするわ。
いや、それくらい当然の権利だよね?
だって正式な側室だし。」
「配偶者って殺害権あったかニャあ?」
「名誉殺人、合法!」
「まあ名誉なら仕方ないニャ♪
トイチ、バイバイニャーー♪
遺産相続人に奈々ちゃんを指名してから速やかに死ねニャ❤」
「「ギャハハハハハハハハハ!!!」」
「お、コメ欄が一斉に反応?
ん? え?
ああ、丁度光戦士君も配信してるんだ。」
「どうするニャ?」
「まあ一言くらい挨拶しとかなきゃ角が立つだろ。
スポンサーの息子さんだし。」
「キャラ菓子も作ってくれてるしニャ。
おい三橋、コラボ打診行けるニャー?」
「少し待って下さいね。
…OKです!
即レスで歓迎メッセージ来ました!」
「関西の子はレスポンスいいよね。
光戦士君の兄貴もねえ、打てば響くタイプだった。」
「光宙ニャ。
ニャ無阿弥陀仏。」
「成仏しろよー、チーン。」
「先方がホストコラボボタンを押してくれました。
受諾します!」
[お世話になっております。
ずんだもんなのだ。]
「あー、どもども夜猫@の鷹見夜色でーす。」
「君のお兄さんの恩師の奈々ちゃんニャ♪」
[兄が生前お世話になりましたなのだ。]
「あはは、もうちょっと真面目に仕事していれば良かったニャw」
[もんもん、今思い出したのだ。
ピカ兄ちゃんが言ってたのだ。
《担任の先生が2週間連続で生理休暇をとった。》
って。]
「労働者の正当な権利ニャー♡」
「アレって何日まで生理休暇取れるものなの?」
「奈々ちゃん重い方だから365日連続で止まらないニャ。」
「コイツに掛けてる税金、バス運転手に回せよー。」
「ギャー! 教員は聖域にして欲しいニャ―!」
[…やっぱ学校行く意味ないっすね。]
「ないな。
行かなくていいぞ。」
「ないニャ。
行かなくていいニャ。」
[…うーん、やっぱり今度担任に連絡取ってみるのだ。]
「コイツ、煽りレベル高いニャ―!!!」
「兄貴もふざけた奴だった記憶あるわー。」
[まあまあ、そう怒らないで欲しいのだ。
パパ上からもルナ姉ちゃんとは
上手くやるように指示されてるんすよ。
お近づきの印にリン兄ちゃんと繋いであげるのだ。]
「え!? マジ!?
ダーリン様、そこに居るの!」
「あ、メススイッチ入ったニャ。」
[肯定なのだ。
それでは早速、カメラ反転♪]
「うおー!! ダーリ…
え? 何あの恰好。」
[リン兄ちゃんは真面目にカルト宗教する為に
怪しげな白装束で衣装統一することに決めたのだ。]
「うわ、きっしょ。」
「そのうち頭にアルミホイル巻きだしそうニャ。」
「えー、ウ↑チ↓ 新興宗教が死ぬほど嫌いなんスけど。
っていうか親とその相手を殺した原因がレイプと宗教なんスけど。」
「みんな嫌ってるから安心しろニャ。」
[リン兄ちゃーん❤
駄目っすね、反応ないのだ。]
「ん? トイチ死んだw? 死んだニャw?」
「あーん!ダーリン様が死んだ!
くすん…ブ形薄命だ… あーん」
[勝手に殺さないで欲しいのだ。
リン兄ちゃんは、瞑想状態に入ってるだけなのだ。]
「きっしょ。」
「キモニャ―。」
[そういう言い方はよせなのだ。
兄ちゃんはカルト宗教家として世界を救済する方法を考えて
必死に無い知恵を絞っているのだ。]
「うわ、きっしょ。」
「生理的に駄目ニャ。」
[ちなみに、カメラ再反転❤
兄ちゃんの取り巻きも全員白装束で兄ちゃんを見守っているのだ。]
「うっわ、キツ。」
「キツいのはマ●コだけにしとけニャ。」
「ねえ、ダーリン様はいつからそうしてる訳?」
[かれこれ4時間。
さっき地元の偉いお坊さんが来たんだけど
しきりに感心してたのだ。]
「糞無能のトイチには向いてる仕事ニャいと心配してたけど。
カルト坊主の才能があって良かった(?)ニャ。
お姉様、感想は?」
「きっしょ。」
「じゃあ、別れるニャ?」
「や!」
「トイチのどこがいいのか心底理解出来ないニャ。」
「…え、笑顔❤」
「いきなりメスに戻るニャ。」
「ねえ、光戦士クン。」
[あ、はいなのだ。]
「ウ↑チ↓ら今日中に岡山に着くから。
ウ↑チ↓とダーリン様のラブラブ新居、ちゃんと用意しといてよー。」
[ラジャーなのだ!
それじゃあ、来客対応忙しくなってきたみたいだから。
そろそろこっちの配信終わるのだ。]
「はーい、お疲れーっス。」
「またニャ―♪」
【コラボが終了しました】
「ふー、長かった。
ようやくダーリン様に逢えるわ。」
「再会したらぁ…
未払いの恩師料金をガッポリ徴収してやるニャ!」
「ねー、奈々。
宗教やめさせる方法ってある?」
「いやあ、最近はカルト脱退の法整備も進んでるけど。
トイチの場合、アイツが教祖だからニャ。
破防法を適用して強制解散してから身元引受人にお姉様がなるしかないニャ。」
「うーーん。
あの人に前科付けたくないよー。
好きな人の経歴はまっさらでいて欲しい。」
「お姉様って変な部分に乙女心が発動するニャ。」
「破防法以外に宗教をやめさせることって出来ないのかなあ?」
「法難(死)。」
「や!」
「うーーーん。
でも、アイツ、坊主以外に何の才能もなさそうだし。
もうルナお姉様、坊主の嫁でいいニャ。」
「や!」
「アレも駄目! コレも駄目!
じゃあお姉様は誰と結婚するの!!」
「じゃあ奈々。」
「…お、オチが付いてしまったニャ。」
「ダーリン様以外じゃなー。
オマエ以外に一緒に居たい人間おらんもん。」
「やっべ、ちょっと照れるニャ。
まあ、う、ウチもお姉様ならいいかニャー、なんつって♪
うおっ、急にいつものキモイ虹色アイコンが。」
「ああ、神聖レズビアン血盟団?
アイツらマジできしょいな。」
「LGBTの世界じゃ、この配信が最前線らしいニャ。」
「マジかー。
他人様の配信を勝手に侵食しないで欲しいわぁ。」
「なんか返事しとくニャ?」
「レズは死刑!
きしょいんじゃオマエら!
レズは全員死刑!」
「よっぴー、オブラートに包んでアムステルダムの総本部に返信しとけニャ。」
「包みようないですよー。」
「おい、よっぴー。
語尾に《ニャ》を付ければ大丈夫だ!」
「レズは死刑ニャ!
きしょいんニャオマエら!
レズは全員死刑ニャー!」
「うーーーん。
よっぴー、肉球イラストも追加でー。」
「それじゃあ、そろそろ時間だニャ。」
「はい、みなさーん。
明日はウ↑チ↓とダーリン様のラブラブカップル配信でーす。
夫婦の濃厚セックスを全世界に配信しまーす❤」
「奈々ちゃんと結婚するはニャしはー?」
「うん、やっぱあれはキャンセルで。」
「にゃががががーーーん!!!(泣)
絶望の淵で一匹の仔猫が…
え、巻きで?
それじゃあみんニャ♪」
「いつもありがとね~♥」
「この配信は!」
「ルナルナ@貫通済こと、鷹見夜色と!」
「夜の恩師こと、松村奈々が!」
「「お送りしましたーーー♪」」
「「風呂入れよ!」」
「「歯あ磨けよ!」」
「「風邪ひくなよ!!」」
「まったねー♪」
「まったニャー♥」
【この配信は終了しました】
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
薄暗くなって来て大変だったのだが、集計が終わった。
急遽、岡山市内のオフィス器具店で購入した全自動紙幣札束機は旧式の廉価品だったが意外に役に立つ。
この分なら大型の新品を入手出来れば、円滑に集計出来そうだ。
俺の体感だが、1000億までならこのメンバーで何とか集計は出来そうである。
問題は割とすぐに1000億突破しそうなんだよな。
レベルも昨日13に上がってたし。
(クジラ経験値は13000ポイントで概ね合っている。)
いや、ここまで来るとレベルじゃないな。
俺への預け入れが急速に増えすぎた。
多分、この先も増えるだろうなー。
だって日本は低金利だもの。
経済が成熟しているように見えた自由都市でも、銀行金利は元本保証で3%とかあったからな。
(自由都市民にとっては絶望的な超低金利だったらしい。)
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
【所持金】
100億0000万0000円
↓
790億0000万0000円
↓
892億7000万0000円
↓
202億7000万0000円
↓
188億9000万0000円
※合計690億円を預託との報告
※配当102億7000万円を取得
※元本690億の確認。
※配当用の13億8000万円を別途保管
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
先程上がった報告だが。
聖徳太子の友人に聖徳太子札保管仲間が何人かいて、ソイツラが一斉に泣き付いてきているらしい。
政治家の息子とか、ヤクザの孫とか、そんな連中ばかりで正直うんざりする。
通話の際、顔つきを見たが、如何にも七光りで生きてきたボンボン特有の甘ったれオーラを出していた。
彼らは判で押したように親のカネで美大を卒業して、国際イベントのロゴやマスコットを描く仕事を電通から割り振って貰っていた。
『税務署に出頭しませんか?』
と呼び掛けた途端に全員が示し合わせたかのようにチャットから退出し、1時間後に長文の謝罪メールが届いた。
その謝罪文は互いにコピペし合っており、そのチームワークの良さだけは唯一感心した。
聖徳太子一派との通話が終わる頃、精密検査を済ませた光戦士も無事に帰還したので、一気に場の雰囲気が明るくなる。
金本家ともDiscordで通話させて、親を安心させる。
江本からの連絡はそんな最中であった。
「トイチさん!
四国が熱いですよ!!」
一瞬考え込む。
橋本憂作への供養の為に関東に帰る算段だったからだ。
何より平原猛人が用意してくれたスマホも早く受け取りたい。
その前に手早く美作にも立ち寄るつもりではいたのだ。
だが…
今を逃せば四国に渡る機会は2度と無い事は、資産の増加ペースが教えてくれていた。
『海を渡ります!』
そう宣言した俺に仲間達は錫杖で大地を叩き鳴らしながら賛意を示した。
キャラバンは深夜の瀬戸大橋を静かに渡った。
これが俺にとっての最短ルートであり必勝パターンである事は本能が理解してくれている。
王手、と言っておこう。
【名前】
遠市・コリンズ・厘
【職業】
神聖教団 大主教
東横キッズ
詐欺師
【称号】
女の敵
【ステータス】 (地球上にステータス閲覧手段無し)
《LV》 13
《HP》 慢性的満身創痍 (爪の間を負傷)
《MP》 万全
《力》 女と小動物なら殴れる
《速度》 小走り不可
《器用》 使えない先輩
《魔力》 ?
《知性》 悪魔
《精神》 吐き気を催す邪悪
《幸運》 的盧
《経験》 46610
本日取得 0
本日利息 5362
次のレベルまでの必要経験値35300
※レベル14到達まで合計81910ポイント必要
※キョンの経験値を1と断定
※イノシシの経験値を40と断定
※うり坊(イノシシの幼獣)の経験値を成獣並みと断定
※クジラの経験値を13000と断定
※経験値計算は全て仮説
【スキル】
「複利」
※日利13%
下3桁切り上げ
【所持金】
188億9000万0000円
【所持品】
jet病みパーカー
エモやんシャツ
エモやんデニム
エモやんシューズ
エモやんリュック
エモやんアンダーシャツ
寺之庄コインケース
奇跡箱
コンサル看板
荒木のカバン
天空院翔真写真集vol.4
白装束
【約束】
古屋正興 「異世界に飛ばして欲しい。」
飯田清麿 「結婚式へ出席して欲しい。」
〇 「同年代の友達を作って欲しい。」
「100倍デーの開催!」
× 「一般回線で異世界の話をするな。」
「世襲政権の誕生阻止。」
〇後藤響 「今度居酒屋に付き合って下さい(但しワリカン)」
「大阪を滅ぼさないで下さい!!!」
「空飛ぶ車を運転します!」
江本昴流 「後藤響を護って下さい。」
「遠市王朝の建国阻止。」
×弓長真姫 「二度と女性を殴らないこと!」
× 「女性を大切にして!」
〇寺之庄煕規 「今度都内でメシでも行きましょう。」
×森芙美香 「我ら三人、生まれ(拒否)」
×中矢遼介 「ホストになったら遼介派に加入してよ。」
「今度、焼肉でも行こうぜ!」
〇藤田勇作 「日当3万円。」
〇堀田源 「トイレコインの使い方を皆に教えておいて。」
〇山田典弘 「一緒にイケてる動画を撮ろう。」
〇 「お土産を郵送してくれ。」
「月刊東京の編集長に就任する。」
楢崎龍虎 「いつかまた、上で会おう!」
警視庁有志一同 「オマエだけは絶対に逃さん!」
×国連人権委員会 「全ての女性が安全で健(以下略)」
〇安宅一冬 「浅草寺周辺を一緒に散策しましょう。」
水岡一郎 「タックスヘイブンの利用・移住をしないこと。」
×平原猛人 「殺す。」
「鹿児島旅行に一緒に行く。」
「一緒にかすうどんを食べる」
車坂聖夜Mk-II 「世界中の皆が笑顔で暮らせる、優しい世界を築く」
今井透 「原油価格の引き下げたのんます。」
〇荒木鉄男 「伊藤教諭の墓参りに行く。」
鈴木翔 「配信に出演して。」
×遠藤恭平 「ハーレム製造装置を下さい。」
〇 『子ども食堂を起ち上げます。』
〇田名部淳 「全財産を預けさせて下さい!」
三橋真也 「実は配信者になりたいので相談に乗って下さい。」
DJ斬馬 『音楽を絡めたイベントを開催する際、日当10万で雇用します。』
金本宇宙 「異世界に飛ばして欲しい。」
金本聖衣 「同上。」
天空院翔真 「ポンジ勝負で再戦しろ!」
〇小牧某 「我が国の防諜機関への予算配分をお願いします。」
阿閉圭祐 「日本国の赤化防止を希望します。」
坊門万太郎 「天空院写真集を献納します!」
宋鳳国 「全人類救済計画に協力します!」
堀内信彦 『和牛盗難事件を解決します。』
内閣国際連絡局 『予算1000億円の確保します』
毛内敏文 『青森に行きます!』
〇木下樹理奈 「一緒に住ませて」
×松村奈々 「二度と靴は舐めないにゃ♥」
〇 「仲間を売るから私は許して♥」
〇鷹見夜色 「ウ↑チ↓を護って。」
〇 「カノジョさんに挨拶させて。」
〇 「責任をもって養ってくれるんスよね?」
×ヒルダ・コリンズ 「芋羊羹…。」
「王国の酒…。」
「表参道のスイーツ…。」
× 「ポン酢で寿司を喰いに行く。」