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【転移101日目】 所持金13京2547兆0250億9274万ウェン 「…えっと、被害者ぶるのやめて貰えませんかね?」

「魔王様、お喜び下さい!

3種の神器を献上出来る運びになりました!」



朝っぱらから魔族達はテンションが高い。

皆が興奮状態にある。

昨日、俺達2人で広大な農地を使用可能状態にした事が余程彼らを感動させたらしい。

これまで俺のオマケ扱いだったポールへの待遇も露骨に良くなる。

現金な連中だが、特にそれを責める気は沸かない。

仕方ない、彼らには余裕が無いのだ。



「さささ、御覧下さい!

魔王職に就任した者だけが着用を許される伝説の武具で御座います!

これらを着用して就任パレードを行うのが通例となっておりまして…」



『俺は魔王になんてなった覚えはないんだけど?』



「…。


それでは第一の神器!

《魔王の鞍》で御座います!」



クッソ、押し切る気かよ。



「この鞍は、初代魔王であるゲーゲー様が愛用されていた鞍で御座います!」



『…俺、この足だから馬とか乗れませんよ?』



「く、車椅子に鞍を装着するという案は如何でしょう?」



『…鐙が車輪に挟まるからやめて下さい。』




オマエらデリカシーとかないのか?

俺がこの下半身不随状態をどれだけ苦痛に感じているか、見ててわからないのか?




「そしてこちらが第二の神器!

《魔王の甲冑》で御座います!

ゲーゲー様から後事を託された2代目魔王ル・ヴァーヴァン様の愛用の甲冑で御座います!」



『この身体でそんなゴツゴツしたモン着れる訳ないでしょう。』




「ヴァーヴァン様はリザード族でしたから…」




…そもそも基本的な骨格が違うじゃないか。



「そして!

第三の神器!

《魔王の聖槍》で御座います!


ゲーゲー様、ヴァーヴァン様と共に魔界建国に奔走した3代目魔王のギルガーズ様が。

命と引き換えに王国軍の将・ワイドボーン伯爵を討ち取った際の武具で御座います。」




『流石に気付いていると思いますけど。

俺、事故で左腕がおかしくなって。

殆ど握力が無いんですよ。

だから槍も持てません。』




「…うーーーーん。

でも就任パレードをして貰わないと…

皆が困るというか…


魔王様、何か良いお知恵はないでしょうか?」




…そうか奇遇だな、俺も困ってるよ。




==========================




何がなんでも俺を魔王にしたい魔族達と、そんな義理が無い俺の間での不毛な攻防が続いている。

いや、君達の置かれている状況はわかるんだよ?


このタイミングで俺が本国に帰ったら…

まあ、とりあえず連邦と首長国と共和国は普通に攻めてくるよな。

それを防ぐ国力は…

どう考えても残ってないよな。


仮に攻め込まれなかったとしても…

もう人材も払底しているようだし、この先魔界の国債を買う者も現れないだろうし。

そもそも人間種は国債市場を魔族に開放しないだろう。



「リン君。

昨日、俺が言った意見。

概ね正解でしょう。」



『ですよね。

《二度と余計なことしませんから、見逃して下さい》

と言って引き籠ってるのが、彼らにとってベストだと思います。

というより他の選択肢が思い浮かばない…』



「今、もう連邦軍とか自由都市軍とかピット会長の私兵団が上陸してるでしょ。

多分、首長国も派兵してる筈だよ。」



『あー、戦争慣れした連中のオールスターですね。』



「王国とか公国とか共和国もこのタイミングで便乗してくると思う。」



『流石に王国は崩壊寸前でしょう?』



「いや、逆だよ。

体制が破綻しているということは、各封建領主が独断で侵攻した時に止める存在が居ない。

王様が逃げ回ってるみたいだから。」



『あー、魔界終わったかも知れませんね。』



「うん、これはもう…

打つ手が無いと思う。」




その後、魔王城近辺の農地を整備しながら報告を聞く。



・魔界港(俺が連れて来られた港)は占拠されたらしい。

・怒り狂った人間連合軍がこちらに侵攻中。

・エドワード王はほぼ単騎に近い状態で逃亡中

 各諸侯が受け入れ要請を拒絶しているので数名の傭兵に警護を委ねているらしい。


エドワード王は傭兵(地元のヤクザ)に勇者称号を与えて、何とか繋ぎ止めているらしい。

恐らく西部の領地には辿り着けないだろうとの見方。

(ニュースソースは人間側の密貿易商人とのこと)




『俺も勇者候補として呼ばれたらしいんです。』



「昔の王国さんはちょっとやそっとじゃ勇者称号を与えなかったというけどね。

100年に1人くらい、国家にとてつもなく貢献して初めてノミネートされてたみたい。

騎士階級以上しか貰えなかったみたいだし。」



『俺みたいな他所から連れて来られた子供が候補になる時点で末期だったようですね。』



「だね。

ソドムタウンではさ。

俺の子供の頃から王国オワコン論があったから…

逆に長持ちした方かな、と。


ヤクザにまで勇者称号あげ始めたとか…

何か他国のことながら、物悲しい気分になるよね。」



『王国ってどうなるんですか?』



「普通に分裂するんじゃない?

幾つかの小国に分かれて、周辺の列強に外周を蚕食されて…

遥かに弱体化した《自称王国》になるんじゃないかな。」



『暮らしてる人の生活って…』



「間違いなく悪化するよ。

分裂した諸侯同士が必ず戦争をするから。


…巨大王国って普通に運営していれば住民にとってそこまで悪いものじゃないんだ。

国境から遠い場所で暮らせる訳だからね。」



『…。』



「これは何度も言われると思うけど。

今は資本と産業の時代。

これが無いと本当に国家運営が出来ないんだよ。

だから、王国・帝国はどのみち消滅すると思う。

首長国は元首ガチャを当て続けなくてはならないから、まあ結構大変だよね。


…魔界は。

こういう原始的な社会は、王政以外じゃ運用出来ないでしょ。

いや多種族社会だから本来王政にも向いてないな…

ごくごく原始的な神権政治でしか治めようのない土地だよね。」




結局、資本かぁ。

俺がずっと打倒したかった相手。

無事に帰還出来たら…

スキルを持って帰れたら…

資本との対決を考えているのだが…

巨大過ぎて想像つかないよな。

中世人が神と戦うくらい途方もない話だ。



==========================



「魔王様!

この近辺の農地で、上手く行ってない箇所がもう一つあるのですが…

そのぉ…」



『…ポールさんどうします?』



「俺はいいんだけど。

もう人間連合軍が上陸してきてるんでしょ?

そんな余裕があるの?」



どうも魔族達は、あまり先の事を考えてないらしい。

いや一人一人は魔界の未来を考えていて、それなりの展望もあるのだが、寄り合い所帯の通弊なのか組織としてのビジョンを誰も持ってない。


だから、俺に対しても微妙に言っていることが異なる。

誘拐した俺に対して指示を仰ぐ、というチグハグな対応をしている。



「そ、そのぉ

農地があれば飢え死にせずに済むかと…」



『…いや、飢え死にの心配以前に。

もう人間種の軍隊が接近してきてるんでしょう?

そっちはどうするんですか?』



「あ、いえ。

魔王様の御力で撃退して頂けないか、と。」



うーーーーん。

流石の俺も自分を救出しに来てくれた相手を撃退は出来ないわ。

道義的にも物理的にも不可能である。




「ま、魔王様。

我々、殺されてしまうのでしょうか?」



うーーーーん。

逆にさあ。

これだけ列強の面子を潰しておいて、無事に済むとか思ってたのか?

俺、一応連邦の財政顧問だぞ?

あの血の気の多い連中が、自国の閣僚を誘拐した相手を許すものなのか?

面子と言えば首長国もである。

彼らは国賓の俺を見送っている最中だった。

それが途中で誘拐されてしまったのである。

何が何でも奪還戦を試みるだろうし、どう考えても容赦はしてくれないだろう。


それ以前に、俺は自由都市市民である。

全ての経済団体に加盟しているし、洒落にならない金額を投下し、かつこれからも大小多くの公債を購入する約束をしていた。

俺の出資を織り込んでいる省庁も多い。

奪還せねば、各部署が甚大な被害を被るのだ。

いや、もう実害が出始めているだろう。


そして、ピット会長である。

この世界の陸地面積の8割を支配されておられる現職の神様の面子を潰して、無事に済むとは到底思えない。

会長自身は温厚な方だが、周囲が許してくれないだろう。

俺は自由都市に帰還後、ピット家主催のチャリティーイベントに登壇する約束をしていたし、会長の口ぶりからするとその事実は公表したっぽい。

内々には済まされないのだ。



「あ、あのお。

魔王様、我々まだ死にたくなくて…

私も来月には孫が生まれるんですぅ。」



『あ、それはおめでとうございます。』



「ありがとうございます。

…そのぉ、孫をリンと命名して宜しいでしょうか?」




図々しいわ!!




『…まあ、今は生き延びる事だけ考えた方が宜しいでしょう。』




その俺の発言に広間に居た魔族達が涙を流しながら騒ぎ始める。




「魔王様、どうしましょう。」

「魔王様、策を。」

「魔王様、何とかして下さい。」

「魔王様、まだ死にたくないんです。」

「魔王様! おカネはまだですか!」

「魔王様、これからどうすれば?」

「魔王様、ちゃんと指示を下さいよ!」

「魔王様、今日の奇跡も頂いて宜しいんでしょうか?」

「魔王様、ワシの孫娘は美人で有名なのですが。」



…えっと、被害者ぶるのやめて貰えませんかね?




『まあ、戦うにしても降参するにしても

とりあえず意思表明の使者を立てなければならないのではないですか?』



「…いやあ、もう学のある者があまり残っておらず。

人間種の作法もよくわからないものですから。」



いや、作法知らなくても

普通は他国の閣僚を誘拐しないと思うぞ?




「魔王様に使者になって頂くというのは?」



『いや、そのまま保護されて終わりなんじゃないですかね?』



「あ、じゃあ。

そちらの、ポ、ポ、ポ。」



「ポールソンです。」



「ああ、そうでしたそうでした!

ポールション様に使者になって頂くのは?」




な、なんて図々しい奴らだ。

しかも全然悪気がない。

やはり民度は経済力に比例するのか。

いや、勿論思い当たるフシはあり過ぎるのだが…




『ポールションさん、どうします?』



「行ってもいいけど。

普通にリン君の幽閉状態を軍隊に伝えて

救出作戦に参加するだけだと思うよ?」



『まあそうなりますよね。』



「他に選択肢ないし。」




「あ! 

凄いことを思いついた!

魔王様! ポールション様!

画期的なアイデアを思いつきました!」



…どうせロクでもないアイデアだろうな。




「魔王様とポールション様に神様になって貰いましょう!

お2人が我々の信仰の対象となるのはどうでしょうか!?」




…ゴメン。

それ、俺達に何のメリットがあるんだ?



『いや、俺は各所で役職に就いておりますので

神への就任は、ちょっと困難ですね。

関連省庁との協議も必要ですし。』



これは割とマジ。

特に祭祀に関連した案件は、結構マメに政治局と調整しているのだ。

多民族国家の自由都市で、宗教関係の扱いを間違えると住民間に軋轢を生みかねないからね。




「じゃあ勝手に信仰するというのはどうでしょうか!?

もう既に皆が勝手に信仰してますけどぉ!!」




うーーん。

そこは仕方ないかな。

俺だって、毎日数京ウェンを噴水の様に噴き出す奴が居たら間違いなく信者になるし。




『問題は俺の信者になった所で

あまりこの問題の解決に繋がらないという点なんですけどね。』



「魔王様の銅像を作って、皆で拝むというアイデアは如何でしょうか?

銅備蓄はもう残ってませんけど。」



銅も無いのに、どうやって国家運営するんだよ…




「あ! じゃあミスリルで魔王様の像を作るアイディアはどうでしょうか!?」




…いや、そのミスリルって俺のじゃん?




「あ! いいこと思いつきました!

魔界全体が魔王様の奴隷になるというアイデアはどうでしょうか!?

我々は魔王様の所有物なんだから、ご友人の軍隊に殺されることはありませんよね?

ね? ね?」



…いや、そんな甘い話があるのか?

そんな口先の屁理屈で問題が解決するのなら、この世に戦争なんて起こらないと思うけどなぁ。




==========================



その後も魔族が愚案百出させる。

俺達は適当に頷きながら魔王城周辺の荒れ地を整地して農地にしてやることに決めた。

コイツらが明日殺されてない保証はないし、冥途の土産くらいはくれてやっても構わないだろう。


今もポールが物凄い速度で【清掃】している。

相変わらず奇跡と呼ぶしかない。

恐ろしい速度で岩石と砂だけの荒れ地が肥沃な農地に変っていく。


17時になったら、人間スプリンクラーするか…

アレ、晒し者にされてるみたいで、結構苦痛なんだけどな。




『あ、ポールさんお疲れ様です。』



「ふう、お疲れさまー。」



『それにしても凄いですね。

風景が一変してしまいました。

これ、かなりの収量が見込めますよ。』



「ミスリル触媒とエナドリのおかげだよ。

俺、まさかこの歳でレベルが上がるとか思わなかったし。」



『あ、おめでとうございます!』



「ははは、若い頃なら喜んだのだけど…


いや、違うな。

人間、一生研鑽。

今日上がったレベルを世の中に役立てていくよ。」



『俺、レベルが上がったら収入も増えるんですけど。

どうすればいいんですかね?』




「あー、もう。

リン君に限ってはスキルの話をしちゃ駄目って言ったでしょ。」



『す、すみません。』



「レベルと比例って事はさあ。

《成長に応じて、より広い視野を持ちなさい》って意味だよ。」



それが一番難しいんだけどな…



==========================



さて。

やる事も無いのでアレをやりますか。



「あ、リン君。

もうそんな時間?」



『はい、後10分くらいですね。』




「あ、みなさーん。

もうすぐ魔王コリンズ様が奇跡を起こして下さいまーす。

病気や怪我を負ってる人は、《祝福の聖霧》を浴びて下さいね。」




なーにが《祝福の聖霧》だよ。

いや他に呼びようがないのは理解してるんだけどさ。




体格の良いオーク青年が俺を背負いポールの整地した農地を縦横無尽に走り回る。




《4京1762兆ウェンの配当が支払われました。》



ドバー―――――――――――――――――ッ!!

ジャラジャラジャラジャラ!!!!!




ゴメン、この光景見飽きたわ。

後、酔うからあんまり乱暴な走り方しないでね。



ふと俺が振り返ると、確かにエナドリの散布範囲が土砂からフカフカの土に変わっていく。

あー、確かにこれも奇跡だわ。




さて、カネが増えればインフレが起こる。

じゃあ農地の拡大により食糧生産量が上がれば?

当然、人口爆発が伴うよな。


生産力の観点から見れば、丁度バランスが取れるのか?

いや、バランスを取らなくてはならないのか?

わからん。

こういうマクロな話って、俺じゃ手に負えんな。




ああ、もう魔族達が拝み始めている。

いや、俺が彼らだって拝むわ。



==========================



「おつかれー。」



『あ、どもです。

流石に疲れました。』



「リン君だけエナドリが効かないって地味に辛いよね。」



『実は魚の目が治りました。』



「ははは。

いつか商品化する日があれば

《魔王の魚の目を治した魔法の霊薬》

ってコピー使おうよ。」



『それ恥ずかしいですよ。

恥ずかしいついでにヘソの臭いが治まりました。』



「あ、それ美容関連で喜ばれそう!」



2人でしばらく笑い合う。




「でね。

さっきリン君がスプリンクラーしてる間に解決案捻ってみた。」



『あ、はい!』





==========================




【魔界救済ストーリー (ポール・ポールソン作)】


以前から神聖教団の信者総代であるコリンズが熱心に魔族に対して布教していた。

感銘を受けた魔族は神聖教への改宗斡旋をコリンズに依頼していた。


連邦港湾において、偶然コリンズと出逢った魔族有志が宗教セミナーの開催を依頼したところ

コリンズが後日のセミナー開催を快諾。

これを即日開催と誤認した魔界側がそのまま出航。


人間種の軍隊が突然侵攻してきたため。魔族一同大いに驚いている。




==========================





『…か、かなり苦しくないですか?』



「そりゃあ、言い訳なんて苦しくて当然でしょ?」



『確かに、無理筋ながらも筋は通って無くもないかも…』



「この内容でなら、使者の役目果たせるかもだけど。」



『いや、行けるんですかね?』



「リン君は別に魔界を火の海にしたい訳じゃないんでしょ?」



『まあ、穏便に済むなら、それに越した事ないですよ。

後、フェルナン殿下がこの件で不利益を受けない様に持って行って下さい。

俺の親友のフェルナン殿下が如何なる不利益を受ける事も我慢出来ませんので。』



「殿下、かなり首長国に居辛い状況だと思うけど?」



『じゃあ、こっちでエッセイでも書いて貰います?』



「それは、もはや流罪だし…」




==========================



ポールが行ってしまったので、余った時間を布教で潰す。

一応、口裏を合わせてくれないと困るからな。



「魔王様… 隣人に優しくとか…

みんな仲良くとか…

当たり前のことばっかりじゃないですか。」



『そういう当たり前が大切ってことです。』



「はぇえ、深い。」




…深いか?

オマエら、ちゃんと理解して感銘を受けてくれてるのか?



『で、神聖教は…

やや一神教っぽい教義な気もしますが…

俺は多神教的に運用することにします。』



「???」



『ああ、要するに信仰とか先祖供養とか、今まで通り続けて下さい。

後、お布施要りません。

この先、あなた達にお布施やらなんやらをタカってくるお坊さんがいると思いますが。

《コリンズに永代布施を支払い済》と言って拒絶して下さい。


聖職者は絶対に専業化しないように。

必ず兼業で。

まかり間違っても祈りで生計を立てるような不信心者を産み出さない様に。


これは戒律ということで。』



「よくわかりません。」



『人間種の信仰史を学べば、俺の言いたいことは伝わると思います。』



「魔王様、それで結局何をすればいいんですか?」




…そうだな。

まあ、ひとまず事態の鎮静化を祈るとしますか。

【名前】


リン・コリンズ




【職業】


(株)エナドリ 創業オーナー

駐自由都市同盟 連邦大使 

連邦政府財政顧問

世界冒険者ギルド 永世名誉理事




【称号】


魔王




【ステータス】 


《LV》  46


《HP》  (6/6)

《MP》  (6/6)


《腕力》 3

《速度》 3

《器用》 3

《魔力》 2

《知性》 5

《精神》 10

《幸運》 1


《経験》276兆9430億5654万9903ポイント


次のレベルまで残り151兆2564億3379万2552ポイント 




【スキル】 


「複利」


※日利46%  

 下12桁切上



【所持金】


13京2547兆0250億9274万ウェン



※バベル銀行の8兆8167億8740万ウェン預入証書保有

※国際産業道路98号線交通債100億ウェン分を保有

※第11次魔族領戦時国債200億ウェン分を保有

※第4次帝国インフラ債550億ウェン分を保有

※帝国総合プランテーション債230億ウェン分を保有

※自由都市海洋開拓債1000億ウェン分を保有

※第2次自由都市未来テック債1000億ウェン分を保有

※首長国臨時戦時国債1100億ウェン分を保有

※自由都市国庫短期証券4000億ウェン分を保有。




【試供品在庫】 


エナドリ 188605ℓ


※今回発生分の132758ℓ全てを魔界に寄贈

※自由都市内の備蓄100000ℓを前日に引き続き何者かが無断持ち出し。


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― 新着の感想 ―
[一言] ポールゥゥー お前の伝記はチートだよおおお 清掃スキル、区画整理ってすごくね?地味にすごくね? それもこれもミスリル貨とエナドリのおかげなんだけど かっこよすぎだよポール 俺はお前のものだよ…
[気になる点] 魔王に就任して魔界の領土はリンの持ち物になったのに、複利で鉱石や食料などは増えないの? 魔王は独裁者なら魔界の物は魔王に権利があるし複利の対象にならないのかな? リンが奴隷を持てばその…
[気になる点] マジでエナドリ持ち出しが不穏で怖いわ
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