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儂とアヤツと何処ぞの世界  作者: シマタロウ
3章:儂とアヤツと望みの形
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1-10:アヤツとアヤツの夢 ここからはネタバレの時間じゃ

 

「ふふっふ、よくぞ、ここまで辿り着いた・・・って何でそんなボロボロなんじゃ?!

 えらいこっちゃ!!治療するから横になっておれ!」


 久方ぶりの再開ですが、アリスちゃんは相変わらずですね。


「なにを笑っとるんじゃ?!そんな死の間際の『良い人生だった』みたいなムーブは止めるんじゃ?!大丈夫じゃ!すぐに助けるから気をしっかり持つんじゃ!!」


 ホント騒がしいですね。第一、ここまでボロカスにしてくれたのはアリスちゃんが仕込んだボスじゃないですか。


「あぁ、クソ!出血が多過ぎる!!なんでじゃ、そんな強いのを配置しておいた覚えは無いぞ?!」


 強かったですよぉ、それはもう。最低限の回復だけはして来ましたけど、51層目への階段を這いずっておりるのが限界でしたし。


「くそ!やむを得ぬな。順番はちと狂うが、制限解除じゃ」


 これで楽になるからの。すまんかった。別件で手を取られておったとは言え仕事が雑過ぎたようじゃ。


 アリスちゃんの落ち込んだ声が聞こえ。そして私の意識は闇に落ちた。



 良かった。アリスちゃんに変わりが無くて。



 そして、次に目を覚ますと・・・あら、異常に快調ですね。予想に反して超快適な目覚め。


「怪我も残って無いし、気分も爽快。傷跡も無いし、これは失くした血も戻ってますね。

 ふむ、私が眠ってから、どれぐらいの時間が経ったんですか?」


「ボロボロの状態から一気に普通の精神状態に復帰する根性が凄いの」


「この真っ白な場所に戻る事だけを目指して頑張って来ましたし」


 今更、取り乱してなんかいられません。


「で、さっきの質問の事じゃけどな、ええとこ5分ぐらいじゃ。

 あまりにボロボロじゃったからオヌシの肉体を直接再構成したんじゃ。ぶっちゃけ死ぬ寸前じゃった。ビックリするわ。なんで、そんな事になっとるんじゃ」


 再構成?なんか凄い回復魔術みたいな理解で良いのでしょうか?まぁ、それはそれとして


「あの黒いの、バカみたいに強かったですよ。一緒に来てた部隊の人達とか瞬殺でしたし」


 そう言えば副長さん達はちゃんと戻れましたかね?


「そら、この世界のルール外の存在じゃしな。でも、普通の魔術は滅茶苦茶効いたじゃろ?特攻設定って感じになっとったはずじゃが」


 やっぱり。私だけが倒せるようにしてたんですね。


「・・・私、あまり魔術って使えるようになってなくて。困ったら強化魔術を使って槍で乗り切って来てたから」


「は?」 


 珍しい。アリスちゃんが呆れた顔をしている。


「オヌシ『魔術を使うのが憧れ』みたいな事を言っておったのに特訓せんかったんか?

 ちゃんと使えるようになっておったじゃろ?」


「それはそうなんですけど、修行より功績を積んで攻略部隊を掌握するのに邁進したというか」


 アリスちゃんの魔術が必要になるような『強い存在』なんていませんでしたし、別に使えなくても大丈夫かなって。


「・・・そうか。そうくるとは思っとらんかった。楽しみが目の前にあったら邁進するものとばかり。そりゃ、苦戦もするわな」


「ええ、かなりギリでした」


「そうかぁ。想定では遠距離から魔術のつるべ打ちで楽勝のはずじゃったんじゃがな。普通に戦うとアヤツは強いからのぅ」


 説明書とかガイドブックとか置いておいて欲しかったですね。あるいは天の声的なアドバイスとか。


「ま、とりあえずは無事で良かったわ。儂としては魔術の修行とかギルドでの活躍とかに飽きた頃にここに来て欲しかったんじゃがな。

 ほれ、ちょっと座っておれ。茶でも飲みながら少し休憩じゃ。儂も展開が急で疲れたでな」


 さっきまで何も無かったはずの場所に真っ白な椅子が現れていました。


「せっかくじゃし、気分を上げておくか」


 白いテーブルに大きな傘?も現れました。

 見たことも無い大きな傘はテーブルと椅子を覆い隠すようで・・・日よけでしょうか?この真っ白な空間には陽光も何も無いのですが。


「ええのぅ、ええのぅ。お茶会の準備って感じじゃ。せっかくじゃし風景も変えておくかの」


「な?!」


 真っ白な空間が塗り替わるかのように何処かの草原へ。

 山の中を切り開いて、そこだけ無理矢理に平原へ変えたような、そんな場所に私達は立っていた。


「ほれ、座れ。色々と聞きたい事があるんじゃろ?なら、まずは落ち着け」


 そう、私には気になる事がある。

 前に来た時に真っ白な空間にいた3体の人影。うち1体はさっき私が倒した。もう1対は行方不明。そして・・・


「まずは、あそこにいる死体の事が気になりますね。ずっと視界の端をチラチラしてると意識がそっちに引っ張られちゃいますし」


「ま、妥当じゃな。気にならん方がおかしいものな」


 そう言うアリスちゃんの手には何時の間にティーポットが現れていた。


「さて茶を頂きながら話を始めよう。ここからはネタバレの時間じゃ」


 そう言ってアリスちゃんは悲しそうに笑った。


今日も読んでくれてありがとう!5日連続の更新です!

台風、大変ですねぇ。と言うわけで、そろそろ終わりが見えて来ました!そろそろ気が向いたらブックマークとかポイント評価とかもよろしくね!

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