表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
儂とアヤツと何処ぞの世界  作者: シマタロウ
2章:儂とアヤツと世界の仕組み
41/66

2-6:儂とアヤツと地下迷宮 それが世の常ってやつですので


「あー、気持ち悪い。視界がくらくらします」


「過度に高密度な情報を脳にぶち込んだから当然の結果じゃよ。しばらく横になってボンヤリしとくんじゃ。飯の時間になったら起こすから寝とけ」


「でもアリスちゃんに何もかも任せっきりで」


「ええんじゃ、ええんじゃ。今日のルカはよー働いてくれとるし、後始末ぐらいは儂にやらせとくれ」


 そんな事を言ってしまえば、ボスの封印も次への扉の用意もアリスちゃんがやってくれているのだから、私なんて何も働いてないに等しいような?


 そんな私の思いとは関係なく山頂の掃除は進んで行く。もちろん、アリスちゃん自らが片付けているのでは無く、実際に動いているのは神輿の土台になっていたゴーレムの皆様。

 私も知らなかったんですけど、ゴーレムってバラバラになってしまっても残骸から再生出来るんですって。まさに肉体労働に打って付け。壊れるまで働いて、壊れたら生まれ変わって復活する。うん、実にブラックかつ効率的。まぁ、効率的と言っても三体いたのが復活後は二体になってるから大事に使った方が良いのですけど。


 疲れのままに私はツラツラと意味の無い思想に耽り、いつの間にか眠りに落ちていた。

 神輿の残骸から作ってくれた寝床。最低限の壁と床しか無いけれど、疲れ切った私にとっては最高の寝床。


 そんなわけで


「ほれ、ポトフ風の謎スープじゃ」


「ありがとうございます。何から何まで」


「ええんじゃよ。困った時はお互い様じゃ。で、どうじゃ?頭はスッキリしたかの?」


 うん。そう言えば


「もう全然気持ち悪く無いですね」


「流石じゃの。やはり強化魔術に才能のある人間ってのは脳の作りが普通とは違うんじゃろうな。

 主殿も自称『普通の人間』じゃったが徹頭徹尾ずっと超人っぽい振る舞いじゃったからの。反動とか疲労とか考慮に入れておるのをマジで見た事なかったし」


「・・・私はそこまでじゃないですよ?」


「それはそうじゃが、お主も大概なもんじゃと思うぞ?普通は分かっておっても脳みそに負担のかかる魔術なんて使い難いはずなんじゃが、なんかサクサク使いよるからの。

 正直に言えば、教えた儂でもビックリなぐらいの思い切りの良さじゃ」


「えぇ?!それ私の理解が浅いからやらかしてるだけなんじゃ?」


 私の的を射過ぎた質問に対して師匠は何も応えず、ただ黙々と椀についだスープを飲め飲めと差し出してくる。

 そりゃ冷めたら申し訳ないから頂きますけど。


「あっ、美味しい」


「じゃろ!疲れておる時は具材がトロトロになるまで煮込んだ汁物が一番なんじゃ!」


 ニコニコと笑う小さな師匠を見ていると・・・細かい事を気にしても仕方ない気分になってきます。


「私が使えるのは強化魔術しか無いですし、変な事を気にしても仕方ないですよね。もっと他にも色々と出来たらアリスちゃんの役に立てたかも知れないけど」


「どうじゃろな。そうとは限らんと思うぞ。儂の劣化コピーみたいなんがおっても新しく出来る事なんぞ無いし。

 それじゃったら一つの方向に特化した方がコンビとして活動の幅は広がるんと違うか?」


 なるほど。それは一理ありますね。


「それにの。儂が今みたいに魔術を扱えるようになるのには、普通の人間が何度か生まれ変わっても確保出来んぐらいの時間を必要としたんじゃ。

 じゃから、儂のスタイルを目標にしてはいかん。死ぬまで頑張っても中途半端な者にしかなれん。それなら最初から特化すべしってのが儂の意見じゃ」


 立ち上る湯気を眺めながら考える。今の方向で良かったのかなと。


「・・・私、もっと役に立てるようになりますかね?」


「儂は今でも十分じゃとは思うが、これからの努力次第じゃろな。とは言え、今はしっかり食って、しっかり休んで、身体を十分に回復させる事じゃ。

 ほれ、お代わりもあるからの」


「はい、ありがとうございます。ところで、今って何時ぐらいなんですかね?寝すぎてて分からないんですけど、これって夜ご飯ですか?」


 アリスちゃんが明るいままの空を見上げ


「たぶん夜じゃな。ダンジョンの中は天候変化も時間の遷移も表現されてないから全然分からんが」


「探査側からすると楽ではありますけど、長期間過ごすとなると意外と不便ですよね。

 あぁ、でも雨の心配をしなくて良いのは助かるかも」


「そじゃのぅ。飯がダメになる心配をせんでええのは強いのぅ」


 この空も空っぽいだけであって、きっと本当は別の何かなのでしょうね。王都のダンジョンも地下にあるわけなのだから。


 

 後から考えれば、この時の会話が後の展開のフラグのようなモノだったのかも知れません。いえ、より正しく表現すれば『お約束』というやつでしょうか?


 期待は裏切られるし、予想は引っ繰り返されるものなんです。それが世の常ってやつですので。

今日も読んでくれてありがとう!今週はなんとか二話書けました!やったね!ちなみに時間が無くてFF16の体験版は出来てません!体験する前に本編が出てしまうのは最早確実と言えるでしょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ