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縁無の学校  作者: PEN
起ノ章
8/78

外話1・藤垣 大地の独り言


 僕、────藤垣(ふじがき) 大地(だいち)には、最近1つ悩み事がある。

 それは、同じA組のクラスメイトである、(たば) 天鳴(てんめい)くんについてだ。

 彼は、入学式から一週間経った今でも友達を作ろうとせずに、1人で教室の隅でオモチャ (彼がいつも持ち歩いている6面6色の立方体の事だが、彼の前でソレをオモチャと言うと不機嫌になる) で遊んでいる。しかも、それは休み時間だけの話では無く授業中もそうだ。ノートは愚か、教科書すら開かずに黒板を見ながらオモチャで遊んでいる。

 それらの理由で、彼の交友面や学力面を心配しているのだ。

 おそらくこのままだと、彼は初っ端のテストから赤点を取るだろう。

 そういえば、初めての授業時に実施された小テストを返されていない事を思い出したが、今の話とは関係無いので一旦わすれる。

 とりあえず、僕は今日の昼休みに彼にもう一度声をかけてみようと思う。

 今まで声をかけても無視されてきたが、流石に一週間も友達がいないと心細くなり心境に変化があるかもしれない。

 そう思い、教室から廊下に出ようとした時、僕の目の前を(たば)くんが別の誰かと共に通り過ぎて行った。


(おぉ、まじかよ……)


 どうやら僕の手助けは不要だったようだ。





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