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縁無の学校  作者: PEN
起ノ章
23/78

???


 教育研究高等学校の校長である、秋川(あきかわ) (たかし)は、校舎内にある隠し会議室で、他の数人の前で話をしていた。


「先日、相手側から、このような手紙が送られた」


 そう言って、懐から手紙を取り出すと。それをカメラを通じてスクリーンに映し出した。

 そこには、


 教育研究高等学校校長様


 戦いの準備は整う事ができました。

 こちら側からの刺客も無事に貴校に入学する事ができ、3人揃う事ができました。

 期限は3年間となっていますが、そちらに『全知全能(ぜんちぜんのう)』の者がいる、この1年が実質の期限でしょう。

 貴方(あなた)が、"生命(いのち)(もてあそ)んでいる" として認めぬこの研究。その対象者が、貴方が指導する研究の対象者に勝った時こそ、私達の研究が貴方達の研究よりも(すぐ)れていると認められる時でしょう。

 私は、その時を心待ちにしております。


 と、書かれた手紙が現れた。


「遂に、……3人揃ったんですね」


 短髪の女が、喉を鳴らしながら言葉を紡いだ。


「そうだ。既に昨年に1人は入っている事を告げられていたが、誰がその刺客なのか分からずじまいだった……。そこに加えて、今年新たに入ってきた刺客は2人。相当厳しい戦いになりそうだ」


「だからって、策無しな訳じゃないですよね?」


 3年間成績1位を取り続けた男が問いかけた。

 それに対し、校長は、"もちろん、策はある"、と言って、会議室の外に控えさせていた女に室内に入るように伝えた。


 その者を見て、その場にいる誰もが戸惑いの反応をした。


「君は?」


 生徒指導係の男の困惑した声を聞きながら、校長は微笑みながら皆に紹介した。


「こちらは、1年F組の那谷(なたに) 明里(あかり)だ。研究テーマは『燃犀乃明(ねんさいのめい)』。歴代最速で、この学校の仕組みに気付いた者だ」







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