黄金への憧憬
黄金の生命力への到達は
対価や捧げものとして
試練である、暗夜の生を
通過しなければならない
暗夜の生の時代が終わるには
燦々と輝ける無垢な光を
受け入れられるだけの
器を調えきらなければならないし
求道者の心の内奥に宿る
永久の炎が灯されるまで
暗夜は明けないのである
たとえば暗夜は
大変なことや苦しいこと、絶望でさえも
全てが神の恵みであると、悟り
全てにおいて、心の底から
よろこべるように
なったときに完了する
熱心な者達は
暗夜に命懸けで挑み
時に、肉体の命を失うこともあるが
魂やその心には刻まれて
魂やその心の命では生き続けて
輪廻転生を経て
来世や次世代で開花することもある
暗夜を受け入れる覚悟がある者
また、大きな理想を抱く者や
愛や慈悲の覚醒者には
このような
大きな神の試練が待ち受けている
また、自覚の有無問わず
人間は、黄金の生命力を
目指している生き物である
人によっては
無自覚のまま、試練である
浄化や暗夜の生を通過する人も
いることだろう
ドイツロマン派のある詩人は
子供達(魂の力)によって
再び、黄金時代が到来することを
預言している
私達は予感し、想起するだろう
黄金の日々
調和と美の日々を
再び、生きていくだろう
黄金のきらめきは
私達のこの唇にある
清らかで、偽りのない
素直な歌を歌おう
黄金のスープは
私達のこの心のスプーンで
すくいとり、頂くことができる
その感動は、まさに天なる味わい
黄金の架け橋は
私達の一人一人の胸に宿る
至高の活力によって創造されていく
その橋は地獄のブラックホールでさえ
破壊することはできない
嗚呼、私達は正直であろう!
そうすれば、恐れるものは
なにひとつない
いつでも告白して、生きていよう!
黄金はいかなる時も、私達のそばで
首をながくして待っている
黄金は、今か今かと、
手を差し伸べながら待っている
黄金は、じっとしては、おられない!
じっとしては、おられない!