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閑話 ある調査員の報告


セテセンバニャーニ・ハッフェンブルグ


彼女は恐ろしい女性だ。

馬鹿なのに術力が桁外れで並みの魔術じゃ当たらない。

でも馬鹿故に魔術の使用系統範囲がとても狭い。

炎系の防御が出来れば大丈夫だが術力の量があるから高等防御魔術の使用が好ましい。



トゥイティリアン・キャルルーク


逆に少年の方が少々厄介だ。

まだ成人していないのに安定した魔術の使用方法…精神が出来ているか、或いは魔術馬鹿だろう。

術力は通常だが、あの女と師弟関係であるだけに油断ならない。

と言うか油断しては駄目だ。

なんせ防御から攻撃への魔術特殊展開をするからだ。

オリジナルの魔術になるだろうから他人は見ただけでは修得出来ないだろう。



キキュリテアンダ・アロバート


最も危険な女だ。

魔術以外に興味がない。

彼女が知る限りの魔術でえげつないので攻撃してきて容赦ない。

もし攻撃をするなら遺書を書いてからするのを薦める。

同じ事しか言えないのが残念だが危険過ぎる。



ナツキ


この青年にも注意をしてもらいたい。

何故なら、あの女に守られているからだ。

迂闊に攻撃をするな。

全て無効にされる。

今回は物理攻撃は防がれなかったが、それも偶然かもしれない。




結論。

キキュリテアンダ・アロバートには関わらない方が良い。

この報告書を書きながら調査員は溜め息をついた。

こんな報告書を出したら上司にどやされないかと…。

たが、それ以上に上手い説明方法が思い浮かばないので

断念する。



ゾワッ。

調査員の背筋に悪寒が走る。

あり得もしない光景が次々に浮かんでは消え浮かんでは消えた。


調査員は一晩夢幻に襲われた。


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