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縮まっている距離

 

夏樹がいつもの散歩からの帰宅かと思いきやトゥイティリアンやセテセンバニャーニと一緒に来た事にキキュリテアンダは驚き、頬に怪我をしているのを見ておろおろとした。

そんなキキュリテアンダを見てセテセンバニャーニも一緒におろおろし出すしトゥイティリアンは一瞬目を丸くしていた。


「ナツキの怪我してるぅ・・・私の作った腕輪は全く役に立ってないじゃない。」


キキュリテアンダが不満そうに言えば夏樹は力強く言う。


「違いますよ。腕輪のお陰でこの怪我だけで済みました。」

「そ、そーだよ!さすがししょーだよね!」


セテセンバニャーニもすかさず言う。

キキュリテアンダは少しだけ表情を和らげさせた。


「今、作ってるのには物理的攻撃も防げるようにするわ。」


そんな最強防御の腕輪は完成させない方が良いとトゥイティリアンは思ったがキキュリテアンダにしか作れないだろうから言わずにおいた。

キキュリテアンダの表情を和らげさせる夏樹は貴重な存在だとも思い、にんまりとしていた。


「トゥティ…悪人面してる…」


こっそり言ったセテセンバニャーニの頬をトゥイティリアンは引っ張った。


「善人な微笑みです。セセンは何を勘違いしてるのですか?」


小さく悲鳴を上げてセテセンバニャーニは夏樹達方へ逃げていく。



「助けてもらったし、夕飯ごちそうにするよ。リテアさん良いですか?」

「そうね、そうなさい。」


キキュリテアンダの了承も得たのでトゥイティリアンとセテセンバニャーニは夕食を食べて行く事にした。

夏樹は台所へキキュリテアンダは自室へ行き2人は広間に残される。


セテセンバニャーニは先程トゥイティリアンを怒らせてる気がしているので2人きりは避けたいらしく夏樹の手伝いに行った。


トゥイティリアンはキキュリテアンダの部屋を訪ねる。


「師匠?失礼します。」

「トゥティ…」


トゥイティリアンが部屋に入ればキキュリテアンダは落ち込みながら魔術を作っていた。


「怪我をさせた輩に報復するのですか?」

「えぇ、まぁ。」

「でしたら夢幻にしましょう。2度とナツキさんに手出しをしたがらないように。」


にっこりと微笑んでいるがセテセンバニャーニに言わせれば悪人面な顔してトゥイティリアンが言う。

それは言い考えねとキキュリテアンダも賛同し相手の残留術力を追い魔術を仕掛けた。



師匠の憂いは晴らさないとね、それにボクの苛立ちもついでにと思いながら協力するトゥイティリアンであった。


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