自立って難しい
宙ぶらりんのまま更に半年過ぎた。
夏樹は魔術省の正式な事務職員として採用された。
キキュリテアンダ始めトゥイティリアンやセテセンバニャーニの扱いが上手いからだろう。
持ち前の面倒見の良さが発揮され評判も上々だ。
仕事も就けたので、そろそろ自立しようかと考えたが夏樹は周りから全力で止められた。
「だめだめだめー!やっと、ししょーと心穏やか楽しーお仕事生活!が長続きしてるだから!」
「セセンの言い分は忘れて頂いて構いません。ただ、師匠はナツキさんとの同居を気に入っておりますしナツキさんの護衛も兼ねております。」
セテセンバニャーニは自己都合の気もするがトゥイティリアンの意見は第3者のようだがやはり尊敬しているキキュリテアンダ目線だ。
そんな相談らしき事をしたのが何故か王や幼馴染みに伝わっており夏樹は呼び出され言われててまう。
「俺は何の為にリテアに頼んだのかな?」
王には困ったように言われた。
「リテアさんのお陰で狙われてないと思うよ?まぁ頼りすぎたくない気持ちは解るけど。」
幼馴染みは夏樹の気持ちを汲み取りつつも狙われるのは心配なので止めてしまう。
そして最終的に思い止まらせたのはキキュリテアンダだ。
「私はナツキと楽しく過ごせてると思ってるのに…迷惑だったの?」
寂しそうに言うキキュリテアンダに夏樹は白旗を上げる。
夏樹としては何時までも生活を保護してもらうだけではなく自立し1人前になりたかったのだ。
それは夏樹の性格上そうしないと次へ進めないからである。
まぁ、それ自体は夏樹の都合なのでキキュリテアンダが寂しい思いをするのは嫌だなとも思う。
好きな人には笑っていて欲しいものだ。
夏樹は家賃を支払うという形で自分の中で保護される者から同居人というのに格上げする事にした。




