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緊急

傷害事件の至急報が鳴ってから数分も経たずにさらに至急報が鳴った。


『北星西PB管内、傷害容疑入電中!!』


『朝川PB管内、傷害事案入電中!!』


管内の至る所で傷害事案が発生しだしたのだ。


「これ、やばくね?」


恵一は今までの警察人生10年間でも体験したことのない状況が今起きている。


繁華街での交番勤務でもこんなに至急報が同時多発的に起きることはない。


恵一は、初めての状況に不謹慎にもワクワクしていた。


警察官を志した、警察学校の門をくぐった時の、今まで忘れていた使命感が沸々と沸き上がっていた。


突然恵一のポケットでスマホが鳴った。


画面を見ると浜田部長と表示されていた。


「もしもしお疲れ様です。」


「影山か!無線聴いてただろ!人が足りないから

戻ってこい!緊急走行で来い!事故んなよ!」


浜田は一方的に電話を切った。


しかし浜田の焦りようと電話の後ろから聞こえてきた混乱した署員の声からかなりの署内は混乱しているようだった。


恵一はパトカーのサイレンボタンを押し力いっぱいアクサルを踏み込んだ。

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