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「こいこい」がプチブーム来てんだけど札の種類と役に関しては未だに知識ふわっふわっな奴が書いた「こいこい」短編小説

作者: 安田安男

龍が○くの影響でこいこいがプチブーム来てるにも関わらず、札の種類とか一部の役についての知識がまだふわっふわっな作者が書いた短編小説でございます。

鯉恋(こいこい)やる()は困っていた。突然拉致られたかと思えばなんやかんや色々あって【こいこいロボ】なる者とこいこいで戦うことになったからだ。

だがやる夫はこいこいのルールなど知らぬ。唯一NA○UTOを読んでいたおかげで猪鹿蝶という役だけは知ってるがそれ以外なにも分からぬ。

「ワタシガ9月、ヤル夫様ガ7月ヲ引イタノデヤル夫様ガ親デス。オ好キナ札ヲオ取リクダサイ」

好きな札を取ればいいと言われたが、あまりこいこいを知らないやる夫はどれを取ればいいのか分からない。

『やれやれ、仕方ありませんね』

「その声は・・・・・・乱入大好き乱痴気先生(らんちきせんせい)!」

乱痴気先生はやる夫の背後霊である。

『いいですかやる夫君、とりあえずは【赤背景に月っぽいやつが書いてる札】と【なんか上の方に花がバーってあって下の方に暖簾が書いてる札】と【盃が書いてある札】の3枚をなるべく優先的に取るのです。』

「ど、どうやって取るんですか!?このまま取っちゃっていいんですか!?」

『駄目です。自分の手持ちの札と場に出てる札を見比べて、場に出てる札の方に自分の手持ちの札と似たような背景が描かれてるものがあれば、手持ちのと合わせて一緒に確保できます。やる夫君の場合はちょうど手札に山みたいな札がありますので、それを使って場に出てる月の札を取れます。』

「ほんとだ・・・よしいただき!」

『そのあと山札から一枚引いてみてください。一緒に取れそうな札は場に出ていますか?』

「いや、ないです。」

『では惜しいですがその札はそのまま場の方に置きましょう。これでやる夫君のターンは終了です。』

「デハワタシノターンデス。」

「こいこいってこんな感じなんですね」

『先程述べた3枚の他になるべく積極的にとっていきたい札であれば、やる夫君も知ってる【猪・鹿・蝶が書かれた札】に、【短冊が書かれた札(色問わず)】、【鶴が書かれた札】、【色々書き込まれてる札】と言ったところですかね・・・・・・』

「【タネ】デス。」

「先生!なんか相手が役作ったっぽいです!これどんな組み合わせで出来たんですか!?」

『え、なにその役・・・・・・知らん・・・・・・』

「先生!?」

乱痴気先生はこいこいにおいて優先的に取った方がいい札をなんとなく知ってるだけで、別にこいこいそのもの全てに詳しいわけではない。

「ワタシハ【こいこい】ヲ選択シマス」

「こいこ・・・・・・?」

『【こいこい】は一度役を作っても、そのあとさらなる点数稼ぎを狙ってあえてゲームを続行する選択です。これはチャンスですよ、相手よりも先に役を作って【勝負】をすれば、そのままあなたの勝ちとしてアガれます。』

「先生、俺の手持ち今こんな感じなんだけど・・・・・・」

やる夫の方には【最初にとった月の札】・【蝶が書かれた札】・【鶴が書かれた札】・【短冊が書かれた札、赤が1枚青が1枚】・【地味目の柄の札数枚】があった。

「これで役が作れるでしょうか・・・・・・?」

『・・・・・・』

乱痴気先生はやる夫の札を見ながら自分が知ってる役の中で作れそうな札を考えた。

『・・・・・・最初に言った優先的に取った方がいい札の中で、まだ出てない奴があるはずです。———盃の札は取られましたが、花の札さえ取れれば一発逆転のチャンスがあります。』

「・・・・・・!」

やる夫はチラリと自分の手札と場の札を見た。

手札には紫の花が描かれた札が一枚、場には黄色い花とピンクの花が書かれた札がそれぞれ一枚ある。

「・・・・・・先生、件の花の札に書かれてる花の色は何色ですか?」

『ピンクです』

「・・・・・・暖簾とピンクの花が描かれた札を取れれば、いいんですね」

『そういうことですね。』

「だったら・・・・・・俺はこの紫の花の札をそのまま置いて、山札から新たな札をドローする!」

「ピピピ・・・・・・都合良ク一発逆転ノ札ガ取レマスカネェ?」

「うるせぇ!やってみなきゃ結果はわかんねぇだろうが!———発動してくれ、俺の豪運ッ!!!」

やる夫が引いた札、そこには・・・・・・ピンクの花と暖簾が描かれていた!

「ナ、ナニィ!?」

「ウォォォォ!俺は迷わずこの札を取るぜ!!!!———そして発動、【なんか】!!!からの勝負!!!」

「グ、グァァァァァ!【三光】ォォォォ!」


チュドーン!!!!!


こいこいロボは敗北をもってして爆発し、やる夫はその爆発の勢いに乗って部屋の窓を割って脱出した。


「・・・・・・ごめんなさい先生。僕はずっと貴方に頼りきるばかりで自分ではほとんどなにもできませんでした。」

『そうでしょうか?少なくとも、最後の花の札を引けたことに関しては、貴方自身の運の力だと思いますが』

「・・・・・・」

『・・・・・・それでもまだ、頼りきりだったと自分を恥じているのなら、決してその気持ちを失くさないようにしなさい。その気持ちは貴方自身が自立していくために必要なパーツの一つとなってくれるでしょう」

「・・・・・・はい!」

『さぁやる夫君、あの夕日に向かって走りますよ!』

「はい、先生!!!!!」


こうして、やる夫(と乱痴気先生)は、地平線の彼方へと走り去って行った。

この短編小説、出来上がって数時間ぐらいは「もしかしたらこいこいプロの人達からしたら大分アレなお話かな?」と結構考え混んでいたんですが、今はもう「まぁいいか・・・・・・別に・・・・・・」となってます。

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