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歓待

アルビノ王女を迎えるに当たって私に期待されるのは同じアルビノとしての意見を王家に伝える事だ。


陽の光は厳禁なのは勿論のこと、月の光も実は一般人が考えるより遥かにアルビノにとっては有害だ。

私はフードを被る程度で夜を彷徨いていたけど、一国の姫君相手となるとそうもいかない、部屋のカーテンは二重で、陽当たりはあまり良くない方がいいし、但し相手国から何も通達されてないのなら対策はしていると思うんだけどね、専用のヴェールを作り上げるくらいだからね。


逆にアレルギーの多い食べ物とかの事前通達がないのなら、アルビノ以外の問題は殆ど無い健康な王女様なのかなと思う。




月の光が煌々と輝く夜、玉座の間では国王陛下王妃陛下に宰相や騎士団長など国の中枢に位置する方々が鎮座していた。

私は立場上、玉座に入れる程の地位は有していないので隣国の王子王女殿下一行の謁見が終わってからの出番となる。


謁見、晩餐会、アルビノ研修会の順で歓待をし、私の出番は一行たっての希望から異例の晩餐会からお傍に侍る事となっていた。


「・・・」


「・・・」


「・・・」


さて初めての顔合わせ、王子のエクス様とアルビノ王女のミスティーク様との御対面なんですが2人とも口を開けてポカンと私を眺めたまま一言も口を聞かない。

立場の下の者から話しかけるのは礼を失するのでカーテシーをしたまま私は耐える、カーテシーて結構姿勢キツいから声掛けてくれませんかね?


「殿下・・・」


「あっ、はっ! 楽にして下さい」


「いや、これはこれは驚きましたね殿下」


「うん」


お付の侍女が流石に見兼ねてそっと殿下方を促すと漸く私は顔を上げることが出来た、それにしてもじーっと顔を見られている、どうしたのだろうか?


「ん?はうわあ、綺麗なお姫様」


凄い、透き通った赤い瞳は宝石のルビーのようでキラキラ輝いているし、肌は透き通るような白さで淡く光っている様に見える妖精のようだ。


「あ、光栄です、貴方様もお綺麗ですわ」

ヒソヒソ(姫様、ルミエル様だそうです)


え、私、全部声に出てた?

うわ!大丈夫かな、失礼なこと言ってないよね、お姫様はぽっと頬を桃色に染めて照れた、そんな様子も可愛らしくて堪らないね。


「まるで国宝のレッドルビーの瞳、肌は穢れなき純白、こんな美しい仲間が居るなんてルミエル様よろしくお願いいたしますわ!」


「くっく、ミスティ、容姿は殆ど同じなんだが自画自賛か?」


「なっ!お兄様!違いますわ、月の妖精との評判も納得の美しさを褒め讃えただけです! お兄様こそ気の利いた事言えませんの?」


「いやあ、うん、ルミエル嬢?」


「は、はい、なんでございましょうか殿下」


「本当にお美しい、良ければお茶でも個人的に如何かな、勿論ミスティも同席させるけどね」


「まあ!まあまあ!()()お兄様が女性にコナをお掛けになられましたわ!」


ミスティーク王女は私を賞賛、懐かれた

エクス王子はにこりと人懐こい笑顔で私の手を取り、お茶のお誘いをされた。

えーっと気に入られた、で良いんだよね?

きゃあきゃあと侍女と共に喜び合うミスティーク王女の言葉に多々疑問が残るものの、対面は上手くいったのだった。


あの、王子殿下、手ずっと握ってるんですけど離してくれませんかね。






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