二人を繋ぐもの
アナ雪見てたらパッと思いつきました。ポッと出のストーリーなので、下手なところもありますが、暖かい目で見てください
雪が白い絨毯のように降っている冬どき、周りがカッ
プルで溢れる中、とあるケーキやでバイトをしている
俺、音夢奏。クリスマスはケーキ目当てのお客さんが
多いのでそれなりに儲かるから有難い。
「いらっしゃいませー」
ご来店したお客さんに作り笑顔で接して、仕事をこな
していく。カップルの客が来るたびに笑顔の裏では爆
発すればいいのにと憎悪が湧き上がるが、爆発しない
ようになんとか我慢していた。
あっという間に時間が過ぎていき、帰路へ着く俺。
余り物のケーキをもらい、今日の夜ご飯として頂く。
米が食いたいけど、いざという時のために余裕を残し
ておきたいため、こういうので我慢。
歩いていると、口からは白い息が出てくる。寒がり
なこともあってか、今着てるものだけじゃ少し物足り
なさを感じるので急いで歩いた。しばらくいくと、住
宅街の場所に出る。ここにあるマンションに高校生2
年生ながら一人で住んでいるのだ。いつもの見慣れた
帰り道、と思っていた。しかし、一つだけ違うところ
があった。電柱のそばのライトに一人、女の子が座っ
ていた。見た目では中学生ぐらい、髪の毛は肩ほどま
で長く、顔立ちも整っている。不覚にも彼女がほしい
俺からしたら、とてもいいと思った。だが、相手がjc
なので、ロリコンとみられてしまう可能性がある。だ
が、そう思ったのも束の間、その考えが吹き飛んだ。
なぜなら、こんな雪が降って寒いのに、彼女はジャケ
ットやパーカーを着ておらず、薄い長袖という明らか
おかしい格好だった。絶対に訳ありだ。関わらない方
がいい。そう思いつつも、やはり気になって仕方がな
い。もしあのまま凍え死んでしまったら?事故に遭っ
てしまったら?そう思うと、ほっとくことができなか
った。はあ、と息を吐きつつ、俺は、その子に声をか
けてみた。
「ねえ君、ここで何をしているの?」
中腰になり、バイト中の時の作り笑顔に作った声で話
す。すると、彼女は怯えた表情で、こちらをみた。体
は震えているが、寒さだけではないだろう。知らない
人に声をかけられるのは怖いことだ。ただ、その子の
怯え方は、人というものが怖いというような、そんな
感じだった。
「まいったな...」
これでは話を聞くのも難しい。さらに、相手の方にも
ダメージが入り続ける。なんとか警戒を解いてあげた
い。
「あっ、そういえば...」
そして、俺は目線を合わせるために膝を折ってしゃが
みこむと、もらったケーキの箱から、チーズケーキを
一つとスプーンを彼女に渡す。
「これ、どうぞ。多分だけど、何も食べてな
いでしょう?」
差し出されたチーズケーキに驚いた彼女は、何度か交
互に俺とケーキを見た。そして恐る恐るそれを手に取
ると、じっとチーズケーキを見つめた。俺は自分の来
ていたジャケットを脱いで、彼女にかぶせてあげる。
これで少しは暖かいだろうか。
彼女はここまでした俺に驚いたような顔をしていた。
だが、先ほどのような怯えきった顔ではなくなってい
る。俺はケーキを食べるように促すと、彼女はそっと
ケーキの先端を切り分け、口に運ぶ。すると、驚きで
目が開き、まるで、初めて食べたもののような反応だ
った。そこからはパクパクと食べ進めて、気づけばケ
ーキは無くなっていた。彼女からゴミとスプーンを受
け取って俺は言った。
「ここだと寒いからさ、よければだけど、俺の部屋に来ない?暖かいから、そこで聞かせてくれないかな?」
すると、彼女は俺を無害と判断してくれたのか、こく
ん、と頷いてくれた。彼女を立ち上がらせると、彼女
の歩幅に合わせながら一緒に歩く。
一応最後の見通しは立てていますが、まだ曖昧な感じなので、上手く持っていけるかわかりませんが、頑張りますのでよろしくお願いします。