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ショップリフター  作者: 須佐タチバナ
1/1

ショプリフティングから始まる世界平和




 この世には都市伝説や怪談、その他数多くの説が混在している。

ネッシーは実在すると思うか?

幽霊の存在を信じるか?

超能力は本当にあるのか?

 普段生活をしていると、その類の問はよく耳にすることだろう。これらをテーマにするTV番組の司会者や評論家の中には全てを根っから否定する人もいる。

 しかし私は、それらは全て存在すると思っている。

 あ、勿論本当にネッシーを見たことがあるとか、いわゆる''霊的感覚''が鋭くて幽霊が見えてしまうのだとか、そういう訳では断じてない。

 ただ、可能性として全てを否定するのはちょっと違うんじゃないかな、と、そう思うのだ。


 少なくとも私は、この世に''起きるはずがないこと

''が起こる事もある、ということを知っている。


 何故そんな事を言えるのかって?

 私の目の前で、その''ありえない事''が起きているからだ。

 私は、普通の人には出来ない、しかし私には出来るある力を持っている。

 手で触れているものを、私の意思に沿って小さく出来るというものだ。勿論物理的に。

 今私の目の前には、叔父に小学校の入学祝いに買って貰った勉強机の上に、やりかけの英語の課題が広がっている。右の手のひらには気に入って使っている製図用のシャープペンシル。

 私はただ、頭の中で考える。


【縮め!】


 …と、ほらね。考えるだけで、私のお気に入りは大豆くらいのサイズしかない、ただのミニフィギュアになってしまう。

 でもこれじゃあ私は勉強の続きが出来ないから、元のサイズに戻って欲しいな、と考える。するとあら不思議!また使い心地のいい大きさに戻ってくれるのだ。


 そういう訳で、ガリレイも驚きの物理法則を完全に無視した現象が私の目の前で起こるのだから、ネス湖にネッシーがいても、私の後ろで体中真っ黒な幽霊が壁の海外俳優のポスターを睨んでいても、私は何ら不思議ではないと考える。

 勿論見たことは無いし、その存在を証明することも出来ないけれど、己の身に有り得ない力が備わっている以上信じない訳にはいかない。

 何もない所に火は付かないし、刺した人がいなければ人は刺し傷による出血多量で死んだりしない。

 つまり、出来事には何かしらの原因があるのだ。


 私のこの能力は、日常生活の中にさり気なく溶け込んでいるが、とある状況下となると特にその力の効力を発揮する。とても有意義に事を進める為の重要な手助けをしてくれるのだ。

 私の周囲では頻繁にものが無くなる。

 目の前に並んでいたクリームパンが、陳列されていたはずのレモンティーのペットボトルが、レジ横に積まれたチョコレートの山が。

 ただ、誰も無くなったことには気付かないし、どうやって無くなったのかも分からない。ただ知らないうちに、そこにあったものが消えているのだ。


 何度も言うように、物事には何かしらの原因がある。誰もそれに気付いていないだけで、何かしらの形で原因というものは間違いなく存在しているのだ。


 私は今日も原因であり続ける。

 無論、誰に知られることも無く…



   

主人公特別物が書きたい衝動に身を任せて、作者が書きたいものを書きたいだけ書けるように構成を練りました。

これから書きたいことが書ける喜びでいっぱいです…!!

ところで作者は小説は初の投稿となるので推奨されるタグがちっとも分かりません。

今作を読んで下さった方で、つけた方がいいタグなどありましたらコメント等で教えていただけると嬉しいです。


次回もよろしくお願いします!

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