獣魔登録
もう何ヵ月ぶりに投稿します。久しぶり過ぎてこの作品のこと忘れちゃってる人多いのでは?
もし、待っている人はごめんなさい。次はできる限り早めに投稿しますね
「ご、ごめんね・・・」
「大丈夫だけど、何があったの?」
「・・・・・・」
「・・・・・・?」
「・・えっと、」
「言いたくなかったら、言わなくてもいいよ」
「!! ありがとう・・・」
彼女に何があったのか、今は聞かないでおこう。
そっとしておくナノラだった。
二人と一匹は、部屋から出て、ディロイトに挨拶を交わし、宿から出ようとしたとき。何かを思い出したようにディロイトに声をかけられた。
「そうじゃ忘れとったわい!ナノラよ、ガンドから連絡が来てのう。そこのスライムのことでようがあるということじゃから、冒険者ギルドに来いとのことじゃ」
「へぇー、何のことだろう?」
「まぁ、おそらくそのスライム、あやつはクロムと言っておったか、そやつとの獣魔登録のことを言っておるのじゃろう」
「獣魔登録?」
「うむ、基本的に"人の町"はの、仲間の魔物を連れ添う場合は冒険者ギルドに行き、獣魔登録をしなくてはならんようなのじゃ」
「へぇ、そうなんですね」
「うむ、そうなのじゃ。じゃが、他の町では若干違うこともあるが基本的には同じじゃな」
「・・・ディさん、"人の町は"って何のことですか?」
「む?そんなこと言っておったか?気のせいじゃないかの?」
「・・そうですか?」
「「?」」
とにかく改めてお礼を言い、宿から出て再び町に戻った一行。そして冒険者ギルドに入り、ガンドに呼ばれた旨を伝え、こちらまで来るということなのでしばらく待っていると・・・
「おう、待たせたな。じゃあ獣魔登録を初めて貰おうと思う。・・・といっても形式上やるだけだから、すぐ終わるからな」
「あ、そうなの?」
「あぁ、それをするための場所があるからそこに向かうから着いてこい」
「うん、了解」
ガンドに着いていくと、目の前の壁でガンドが止まった。不思議に思っているとガンドが手をかざした。すると、壁が無くなり地下への階段が現れた。
そして、しばらく進んでいくと雰囲気が変わり、空間が上とは違った部屋に来た。中は少し暗く広い部屋だった。部屋の中央にはランダムに10色ほどの色が点滅する水晶玉が置かれている台がある。
「?暗い・・・」
「あぁ悪いな。今から明かりを付けよう」
それを言うとガンドは数歩前に歩き、「ライト!」と呪文を唱えた。すると、部屋に明かりが灯されていく。同時に風が吹いている。
「・・風?」
「・・・さすがね」
明かりの灯った部屋は窓のない真っ白な空間だった。そこには他に物などは置かれていなかった。
ただ一つ、壁にうっすらと残っている謎の傷跡を除いては。
「さぁ、始めるがナノラよ。まずはクロムを水晶台の前へ」
「うん、クロム。」
「キュキュッ」
クロムはナノラの肩から、水晶台の前に降りた。
「よし、では獣魔登録を始めたいと思う」
すると、ガンドの右手から透明な鎖が現れた。
「俺がやることは少ないがこれは人と獣魔の関係を表す鎖だ。関係が濃密になればなるほど、色が濃くなる仕組みになっている。
例えば・・・」
ガンドが指をパチンと鳴らすと、彼の胸ポケットからモクモクと小さな雲が現れた。
「これは俺の獣魔のクラウドだ」
「モキュッ!」
「まずは俺とクラウドの関係を計ってみよう」
すると、彼は再び右手のひらから鎖を出現させると、その鎖はまるで意思を持っているように動き、ガンドとクラウドの間に入ると鎖の色が5色に点滅し5色それぞれの色の濃くなっていった。
彼が言うには鎖の色の種類が多ければ多いほど関係が濃密で、自分のは良好なのだそうだ。
「それじゃナノラとクロムの関係を計ろうか」
そういうと鎖をナノラとクロムに向けた。すると、白と灰色と変化したかと思ったが突然虹色に変化した。
「ん!? これは・・」
すると、急に鎖にヒビが走り割れてしまった。
「・・何!?」
「どういうこと!?」
「・・わからん、何故こんなことが起こるのか・・・いや、待てよ」
「どうしたの?」
「たしかこういうことが書かれていたものがあったような・・・」
「うーん、まあ今は置いておこうか。とりあえず獣魔認証を渡しておこう、ほれ」
ガンドから渡されたそれは押し花の形をしたものだった。
「それが"この町"での獣魔認証だ。無くさぬようにな」
「うん、ありがとう!」
「では、獣魔登録はこれで終了だ。このあとは依頼でも受けるのか?それとも、タグでも付けるのか?」
「タグって何?」
「タグってのはだなあ、主人のいる獣魔だと分かりやすく判別できる代物だ。また、モンスターによってはタグの種類が色々あるんだ。例えば、スライムだったら王冠とかな」
「へぇー!そんなのがあるんだ!じゃあ、次はそれを買いに行こっか!クロム!」
「キュー!!」
「じゃあ、私たちはタグを買いに行くことにするね」
「そうか、ユエルはどうするんだ?このまま一緒に付いていくのか?」
「ううん、私はごめん、このあと仕事があるから付いていけそうにないわ」
「そっか、残念だな・・・」
「キュー・・・」
「ごめんね、でも獣魔のタグを売ってるところ、特にスライムのタグを売ってる店をの場所を教えておくわ。」
「そこはね、ここから北にある繁華街の西側にあるわ。そこは獣魔たちに必要なものを売ってる店が建ち並んでいるの。もちろんその中にタグを売ってる店があるわ、それもスライム専用のがね。目印は王冠を身に付けたスライムの看板よ。すぐに分かると思うけどね。」
「うん、わかった!色々教えてくれてありがとね、ユエル!」
「キュー!」
「ううん、どういたしまして///」
「全く、照れ屋だなユエル嬢はw」
「う、うるさいわね〃〃〃」
「じゃあ、行ってくるね~!」
「キュー!」