第四話
冒険者。響きにロマンがあるな。
俺はこれから冒険者ギルドに行こうと考えている。俺も冒険者になるんだなー、と考えると少ししみじみする。
よし、冒険者ギルドに向かおう。
冒険者ギルドに到着した。冒険者ギルドは結構大きな建物だ。外から見るとなかなかのものだ。
とりあえず、中に入ろう。
冒険者ギルドに入るのは初めてではないが、これから冒険者になるのだと思うと少しドキドキする。
冒険者ギルドの中は、広い。冒険者ギルドには酒場がある。そこで冒険者たちが交流をしている。クエストに関する情報がここで交換されることもあるらしい。そして、入ってから正面をまっすぐ行くと受付がある。受付のお姉さんが三人いて、冒険者たちの対応をしている。報酬の受け取りやクエストの受注などはこの受付を通して行うようだ。あとは、最初の冒険者登録も受付で行う。
冒険者ギルドの中で他に重要なものといえば、クエストボードだ。ここには、冒険者のランクごとにクエスト依頼が並んでいる。冒険者のランクはDランクが一番下で、Sランクが一番上だ。下のランクは採取や小型のモンスターの討伐など簡単な依頼が多いが、ランクが上がるごとに依頼の難易度は上がっていく。
ランクを上げるには自分が現在いるランクのクエストを連続で成功させる必要がある。ランクによって回数は違う。D,Cランクは上に上がるのに15回連続でクエストを成功させなければならない。Bランクは20回で、Aランクは30回だ。
上のランクに行けばクエストの難易度も上がる上に、さらに上のランクに上がるのに必要な連続成功回数も上がるのだ。Sランクになるのは容易いことではない。
まあ、とりあえず俺は受付で登録を済ませよう。早速列に並ぶ。
結構長い列であったが、次が俺の番だ。
前の人の用事は済んだらしい。ようやく登録だ。
「ようこそ冒険者ギルドへ。ご用件は何でしょうか?」
「えーと、冒険者登録をしたいのですが」
「分かりました。では、こちらの書類にご記入ください」
「分かりました」
受付の人から渡された書類を見る。書くべき項目は、冒険者として使う名前、職業、年齢、パーティー申請についてくらいのようだ。
とりあえず、名前はヤマトで、職業は魔法使い、年齢は17歳、パーティー申請は無しでいいかな。
書けたので受付の人に書類を渡した。
「では、冒険者カードを発行します」
「はい」
冒険者カードは冒険者の身分証明のようなものだ。冒険者登録をする際に発行してもらう。
「発行しました。こちらがカードです。どうぞ」
「ありがとうございます」
俺はカードを受け取って登録完了した。俺もこれで冒険者になった。
今のランクは最初なのでDランクだ。これからガンガンクエストをこなしてランクを上げていこう。
これから忙しくなるぞ。