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第三話

 俺は相変わらず魔法修行の毎日を送っている。もちろんバイトもしながら。

 身体能力強化というのは、魔法の中では地味なほうではあるが効果は凄い。力が漲ってくる感じだ。いつもの数倍の力が出てくる気がする。

 この魔法のおかげでバイトのほうもより効率が上がった。魔法をバイトの役に立てるのはどうかと思うが。

 身体能力強化の魔法は、元々の力が強ければ強いほど効果が上がるようだ。つまり、筋トレを欠かさずおこなってきた俺との相性はかなりいい様だ。

 だが、まだまだ足りない。ここは異世界だ。どんなことがあるかわからない、もっと強くならなければならないだろう。

 魔法を使いながら、トレーニングも今まで以上にやっている。成果もそのうち出てくるだろう。


 修行を続けてもう少し強くなることができたら、冒険者になりたいと考えている。

 異世界と言ったら冒険だろう。せっかく魔法も覚えたのだ、モンスター相手に使ってみたい。そのために強くなろうとしているのもあるのだ。

 今から冒険のことを考えるだけで楽しみだ。


 しかし、この世界には魔法を悪用しているような輩もいるようだ。魔法を使えないものを脅し無理に従えたり、魔法を使って物を盗んだりするようだ。

 特に危険な魔法使いは魔王と呼ばれている奴だ。そいつは強力な魔法をいくつも操り、その強大な力を持って世界を支配しようと目論んでいるらしい。本当にとてつもなく危険な奴だ。その素性はなぞに包まれていて、その正体を知るものはいない。

 魔王は魔王軍と呼ばれる配下を従えている。魔王軍に所属しているのは、ほとんどが魔法使いであるようだ。魔王軍の中でも危険視されているのは魔王軍幹部と呼ばれている、強力な魔法を使いこなす6人の魔法使いのようだ。実際にそこら中で暴れているのは魔王ではなく魔王軍幹部らしい。

 素晴らしい魔法を使って、悪事を働くなど許せない奴らだ。俺は強くなって魔王を倒すことを決めた!




 そして、三か月が経過した。俺は三か月の間ひたすら魔法のトレーニングと筋トレに励んだ。

 その成果もあり、俺はかなり強くなった。肉体は転移してきた当初よりもかなり強靭になった。

 魔法も最初の頃よりもかなり上達して、効果がかなり高くなった。この間、魔法を教えてくれた親切な魔法使いさんに身体能力強化の魔法を見せたら、とても驚かれた。どうやら俺の魔法は本当に強くなったらしい。親切な魔法使いさんによると上級くらいまで効果が上がっているらしい。

 この世界の魔法の強さは初級、中級、上級、超級、神級の順に強くなっていくようだ。中級の魔法を使えれば実力者で。上級の魔法を使えれば一流の魔法使いらしい。

 つまり、俺は一流の魔法使いといってもいいらしい。嬉しいのだが、一種類しか使えない魔法使いが一流でいいのだろうか? そこについては甚だ疑問だ。

 とにかく俺は結構強くなった。次は冒険者ギルドに行って冒険者になろう。


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