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僕に突然扶養家族ができた訳  作者: 太凡洋人
2407/2601

二千四百七 沙奈子編 「育休産休中に」

一月二十九日。日曜日。晴れのち曇り。




なんだか、


『育休産休中の学び直しのサポートを』


みたいな検討がされるみたいな話になってるらしいね。そしてそれについて、


『育休産休中にそんな余裕があるとでも思ってるのか!?』


的な反発が出てるとか。


確かに僕自身、玲緒奈れおなが生まれてから数ヶ月の間、おっぱい以外家事以外のことをしてたりもしたけど、はっきり言って『学び直し』なんて現実的じゃないと実感したけどな。一時間くらいの睡眠を何度にも分けてでしか取れないような状況の中で『何かを学ぶ』なんて、到底、効率的な学習の仕方じゃないと思うんだ。


頭に入ってこない人の方がずっと多いんじゃないかな。むしろ『時間の無駄』『費用の無駄』になる気しかしない。


もちろん、できる人はできるんだろう。そういう人もいると思う。だけどそんなのは、


『それができる人もいる』


というだけの話だよね?。誰もがそうできて当然だと言うのなら、僕がやってるのと同じことが誰にでもできるの?。おっぱいをあげるとか家事とか以外のことだけでも全部やって、一時間程度の睡眠を一日に何度も取るようにして、酷い時には自分が起きてるのか寝てるのかも分からない状態で何週間も何ヶ月も赤ん坊を見てるとか、みんなが当たり前にできるって言うの?。


それができるのにやらないのなら、やりたくないって言うのなら、そんなのただの『甘え』だよね?。


『そうじゃない』『甘えとか言われたくない』『人それぞれ違う』って言うんだったら、他の人に対しても『人それぞれ』というのを認めるべきなんじゃないのかな?。


僕はそう思うから、自分がやってるのと同じことを他の人もするべきだとは言わないように心掛けてるんだけどな。


いずれにせよ、できる人はすればいいとしても、できない人に『やれ』と言ったり、できないことを『甘え』だと言ったりするのは筋違いだとしか思わない。


もちろん、『育休産休中の学び直しのサポートする』みたいなのも、


『できる人、それを望んでる人にはその機会を用意する』


という話なら、ぜんぜんありだとは思うけどね。逆に、『できない人の方に一方的に合わせるべきだ』というのもおかしな話だと感じるし。『できない人の方に一方的に合わせるべきだ』という話になれば、僕が沙奈子や玲緒奈に対してやってることについても、『できない人の方に合わせろ』ってことになりかねないしね。


それは何か違うと思う。


沙奈子が高校生の時点で正社員になって僕の扶養から外れることについても同じだよ。



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