二千二百三十七 SANA編 「自分から行動して」
八月十二日。金曜日。晴れ。
子宮頸がんワクチンの件もそうだけど、ワクチンをむやみに怖がっている人は、いったい、何をそんなに怖がっているんだろう?。
そう考えた時、
『自分でわざわざワクチンを接種することを決断して受けたのにそれで重篤な副反応や後遺症が出たら後悔する』
ことを恐れているのかなって感じた。そう、
『自分から行動して良くない事態を招くことを恐れてる』
のかな?って。
確かに、元々はやらなくてよかったはずのことをやって良くない結果になったらすごく後悔しそうだとは思う。でも同時に、
『ワクチンを打たないことを決断する』
というのも、消極的ではあっても、
『自分自身の選択』
のはずだよ?。自分自身がワクチンを打たないという選択を行った結果、予防できたかもしれない病気に罹って、しかもそれが命にも係わるものだったとしても、それでも、
『ワクチンを打たない決断をしたのは正しかった』
と自信を持って言えるの?。言える人はそうすればいいとしても、ワクチンを打たないことを強要しようとする人は、誰もが同じ考えを持つわけじゃないことをどうして無視するの?。
『副反応が出るかもしれないリスクを承知の上でワクチンを打つという決断をする』
のと、
『病気に罹るかもしれないリスクを承知の上でワクチンを打たないという決断をする』
のは、基本的にどちらも同じものだと思うんだけどな。大事なのは自分がどちらの決断を行うか?というだけのことで。
『ワクチンを打つという積極的な行動の結果として副反応が出た』
のと、
『ワクチンを打たないという消極的な行動の結果として病気に罹る』
のとでは、『後者の方がマシだと感じてる』というだけだよね?。そっちの方が後悔が少ないと感じてるだけだよね?。だけどそれも、『どっちの方が後悔が少ない』のかは、人によって違うはずだけど?。
僕たちの場合は、『後者の方がより後悔が大きいと感じる』から、ワクチンを打つ決断をした。
それだけの話なんだよ。
『ワクチンを打たせたい政府や製薬会社に踊らされる』のが嫌なのかもしれないにしても、日本が『狂犬病清浄国』なのは予防接種のおかげじゃないの?。まさかこれも何かオカルトのおかげでそうなってるとか言わないよね?。そんなの、政府や製薬会社以上に胡散臭さしかないんだけどな。
『自分はこの世界の真実に気付いてる』みたいなことを思いたいんだとしても、だったらそれ以外の『真実』にもちゃんと目を向けた方がいいんじゃないのかな?。
『この世は何もかもが自分の思い通りになるわけじゃない。という真実』にね。そして、『自分以外の人が自分の考えをすべて肯定してくれるとは限らない。という真実』についてもね。




