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スライム愛の総集編  作者: 観測者2.7号+スライム
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冬のスライム

~スライムのいる生活(冬)~


 朝。凍えるように寒いなか、オレは目覚める………


 ………ごめんなさい。調子のってカッコつけてみただけです。


 いやぁ、さっきみたいな感じに言うと、いかにも僕がどこかの怪物とか強者みたいにおもえるじゃん?

 ……まあ、とにかくとっても寒い朝に僕は起きたんだよ。うん。


 そうして僕は大きくのびをして、上着をはおって自分の部屋をでた。


 ちなみにいま僕のいる家には僕の家族達がすんでいる。構成は、両親と妹一人と自分の四人だ。ちなみにこの家にはスライムを利用した断熱がしてある。やり方は簡単、家の壁と壁の隙間にスライムの体の一部を突っ込むだけだ。

 まあ、つまり家の壁は二重になっている訳でそんな金は有ったのかって話だったんだけど、以外にもそんな気違いな値段ではなかったらしい。


 あと、一番早く起きるのは大抵母さんで、いつも朝御飯を作ってくれる。部屋を出たときにいいにおいがしたので、もう朝御飯はできているはずだ。


 リビングに行くとやはり朝御飯はできていた。

 それでは早速……「いただきまーす」


 朝御飯を食べていると、残りの家族達も起きてきてお母さんも加わってみんなで食べている。


「ああ、そういえばケン、ヒィの餌を今日の昼までにとってきておいてね。」

「ん、わかった。」


 ちなみにケンというのは、僕の名前であり、ヒィというのは、妹がつけたヒートスライムの名前で、ヒートスライムというのはスライムの一種で、一般に熱をや炎を造り出すスライムのことをいう。他にはフレイムスライムとか、ファイヤスライムとか言う人もいるみたいだ。

 何故熱を造り出すのかというと、このヒートスライムはもともとは寒い地域でよく見つかるスライムで、雪や氷を溶かして水を得るためとか、炎で外敵から身を守るため。という理由らしい。

 あと、餌は確か有機物なら何でも大丈夫だったはずだ。つまり、残飯でも、最悪、糞尿や地面の土でもいいわけなんだけど、それらを与えるのは、毎年冬にはヒィにお世話になっているのだからかわいそうだし、それにそれらは日持ちしないので、一般的には薪や干し草などを与えているみたいだ。僕の家も薪や干し草を与えている。


 ちなみに、夏などヒートスライムの力が必用無いときも、ヒートスライムはそのままいえで飼ったままという場合が多いらしい。


 え?更に暑くならないのかって?


 ああ、ちゃんと熱を造り出すことがないように、お願いすればちゃんと言うことを聞いてくれるから大丈夫。あ、もちろん夏の間も餌や水をあげないといけませんからね?まあ、冬のときの半分の量で十分みたいですが。



 朝御飯を食べたあと僕は家をでた。

 外には雪が大体一メートルくらい積もっていた。ここまで積もるのは恐らく人生で始めてだ。後で雪遊びでもするとしよう。

 僕は家の近くにある森に向かった。


 さて、森についたので早速木を切り倒そうと思う。さて、どれにしようか…

 ちなみに、適当に選んで切ろうすると実はそこは虫系魔物のすみかでした~なんてこともあるので十分注意しないといけない。



 さて、お手頃な大きさの木も見つけたし、切り倒そうかn…お、敵のお出ましみたいだ。


 出てきたのは、狼系の魔物のスノーウルフというやつで、名前の通り体全体が雪みたいに真っ白な狼である。数は…一匹みたいだ。どうやらハグレ個体らしい。ラッキーだ。

いや、別に同じのが五体くらい来てもふつうに相手できるんだけど、今回の目的は木を切りに来たわけだし。あまり多くに来てもらってもただ面倒なだけだ。


 スノーウルフをさくっと殺った後、僕は目的の木の周りの雪をかき分けて、木を斬り倒した。ちなみにわざわざ木を斬り倒した理由は、雪が積もっているせいで、枝を拾おうにも草をむしろうにも、必ず雪をかき分ける必用があるわけで、そんなことするくらいなら木を斬り倒した方が早いからだ。


 まあ、この後その木を持ち帰るのが大変だったとか、ヒィが食べやすいように木を切り分けるのが面倒だったとか色々あったけど、そんなことを長々と話してもつまらないだろうからこの後暫くの話は割愛する。


 昼。昼御飯を食べ終わった後、僕は外で遊ぶことにする。いや、こんな寒い日は自分の部屋に籠ってヒィと戯れるっていうのもなかなか……いや、かなり魅力的なんだけど、せっかく一メートルも積もったんだし、雪遊びをしようと思う。まあ、実は雪が積もってなくてもスゥって名前の(これもまた妹がつけた)スノースライムっていう雪を作ってくれるスライムにお願いすればすむ話なんだけど、なんかこう気分的に…ね?


 先ずは雪だるまを作ろうかな。いやぁ雪遊びで何が定番かと言えばやっぱり雪だるま作りとか、かまくら作りでしょう!特に一人で出来るっていうのが素晴らしいよね!!君もそう思うよねっ!?ねっ!?


………すいません、取り乱しました。


 ちなみに両親は家のこたつでイチャイチャしてて、妹はこんな寒い日に外に出るなんておかしいなんて言っていた。妹よ、兄は君が将来引きこもりにならないか心配だ…


 そんな感じに一人寂しく雪だるまをつくっていると、雪だるまになんかくっついていた。

 あ、そうそう雪だるまってさぁ、アニメとかみたいに綺麗に作ることなんて絶対むりだよね!まず表面には絶対に土とか草がつくし、綺麗に丸くすることなんて削ってもむりだよね!

 あと、転生者云々はもうわかってるだろうから割愛するよ!

 あ、長らく話が脱線してたんだけど、作っていた雪だるまになんかくっついていたんだよ。なんか氷っぽいのが。何なんだろコレ。


 …ただの氷にしてはなんか透明度が高過ぎる気がするし…もしかして、これって凍ったスライムか?凍ったスライムって初めて見たけど細胞が破裂したりとか、凍傷したりとかして死んだりしないのかな?まあ、後で解凍して確かめることにしよう。ってこう言うとなんか冷凍食品みたいだな(笑)


 そうして僕は雪だるまを作り終えて他にも雪うさぎを作ったりとか、雪スライムを作ったりして遊んだ。ちなみに雪うさぎはスノーラビットという魔物に似せて作った。なかなかの傑作ができたと思う。


 家に帰ると、もうすぐで夜ご飯ができるところだった。そうそう、調理に使う火の火種はヒィがだしてくれる。やっぱ便利だね。スライム。


 あ、そうだ忘れてたけど、例の冷凍スライムを解凍しないと…おっ、ポケットに入れていたら既に自然に解凍されていたみたいだ。いや、本当冷凍食品みたいだな。


 そのスライムはとってもちっちゃかった。

 大体2、3センチ位しかない。超可愛い。

 試しに少しつついてみる…プルプルしている…うん、これは間違いなくスライムだ。

 ちっちゃいけど…生まれたばかりなのかな?

 まあ、恐らくそうなんだろうけど…どうせ食費はあってないようなものだし、飼おうかな。


 そうしてちっちゃなスライムは僕のペットになった。

 後に妹にミィという名前をもらって妹にも可愛がられるという話は割愛する。

 ああ…それにしても僕が名前つけたかったなぁ…


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