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1ページ目 幸運を呼ぶ黒猫〜其の一

俺の名前は「霧崎 優」

春から高校1年生!!

まあ、頭はボンボンだけどスポーツ推薦で名門高校に入学できた

そして、今日は入学式なのだが・・・


「くそ~~!! 入学式に遅れるとか今日もついてないぜ!」


なぜ、「~も」をつけたのかというと、俺は他に類を見ない不幸男なのだ


俺の家には母が愛猫家のおかげで猫を6匹も飼っている

その中の一匹の黒猫、名前は「クロ(通称:漆黒のヤミー)」は、毎日家の廊下で俺を待ち伏せる

一見可愛い光景ではあるが、これは主人を待っているという愛くるしいものではない

これは、俺に対するバトルフィールドを張って構えているのだ

俺は静かに廊下を歩いていく。

そして、漆黒のヤミーをまたごうとして足をだそうとする

そのとき、とっさに漆黒が動きだし俺の目の前を横切る

最後に「どやぁ~~~」といった表情でこちらを睨んでくるのである

「くそぅ」

今のところ俺の勝率は試行錯誤の結果、三割までのびているその方法については後日述べることにしよう


しかし今日はうかつだった

漆黒は起きるのが遅いため朝にバトルは発生しない

それでいても警戒は怠らないのだが今日は朝寝坊そして入学式であったので警戒を緩めていた


戦いに負けた


その後の光景は、ある意味いつもとかわらなかった


朝ご飯を食べようと席に着こうと思ったら椅子に足の小指をぶつけ、飛び跳ねたところでカーペットをずらして転倒

起き上がると同時に頭を机に打ち付け、入れたての紅茶を頭の上からかぶる


そしてこのざまである



学校までの道のりはさほど遠くはない

徒歩30分ほどの距離なのだが

あと十分ぐらいで集合時間のため全力ダッシュで学校に向かう

そして、直線500m

バスケで鍛えたこの脚力は伊達じゃない

あと10秒

「見よ!このスピード~~!」

駆け抜ける

しゅ

何かと入れ違える

・・・

おかしい

今のはうちの学校の制服

そしてバッジから同じ一年

なのに逆方向に向かっていった


門が閉まろうとする

「やばい!!」

走りながら悩む

(この場合俺はどうすればいいんだ)

(・・・)

(・・・)

(・・・)

「ああ、もうどうにでもなれ~~!!」

Uターン

急いで彼女の方向へと走り出した

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