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どこまでも幸せな義姉と、どこまでも魔物だった義弟のお話。※R-15  作者: コウサカチヅル


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2/2

大切なことはいつだって、目には見えないエピローグ。

アリアドネは、慈愛と博愛の女である。

ディオは、偏愛と狂愛の男である。


彼は欠片も気づいていない。

彼女が無意識に、だが、いつも真っ先に触れ求めるのは、彼であることに。


アリアドネはディオを『赦すのか』?

――答えは、『否』。


そもそも彼女には、ひとを裁く概念がない。

領主の娘として生まれ、今日まで在る彼女は、民の協力や努力なしに上は成り立たないと識っている。

命は財産であり、かけがえのない宝。それ以上でもそれ以下でもないのだ。


彼女が優しく抱く光を、あまりに毒々しい魔物の男は愛した。


ただ、獰猛な魔物は知らない。

その魔物にだれよりも心を許し、なによりも『かわいい』と――。


女は心から信じ、既に、その男を択んでいるのだ。



【了】

貴重なお付き合いを賜り、誠に誠にどうもありがとうございました!

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