【プロットタイプ】あの家には、私以外の人が居たんだよ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
人生初めてパスタを茹でました。
※圧倒的な米派の為、茹でる手間を考えて、茹でた事がなかった。
なんか……家族を感じました。泣きました。
最近の日曜日は我が家にいる事が多くなってきた。だから瑠衣と一緒にお昼を囲む事も多いのだが、今日はたまたまスパゲティが食べたくなり、ゴソゴソと準備を始めた。フライパンに水を張り、ザルとソースを用意する。
ふとその時に、一人暮らしをした時のこと、其れから初めてパスタを茹でた事を思い出した。
私は一時期、ほんのわずかにひとり暮らしをしていた事があるが、そこでパスタを茹でた事はなかった。日頃の生活から麺類を好むと思われそうだが、米、パン、パスタの中ではダントツで米派だった。だからそもそも家にパスタを置いてなかった。置き場もそんなになかったし。
しかしある時、両親がスーパーに出掛けている時に、何となくスパゲティが食べたくなった。冷凍庫を漁っても、冷凍庫パスタはなかったので、『スパゲティを茹でてみようかな?』など言う非常に珍しい心の動きをしたのである。
あの時もそうだった。いそいそとパスタ缶からパスタを取り出し、フライパンに水を張った。そしてザルを用意したのだ。
そうザル。私の一人暮らしではまずお目に掛かることの無いサイズの二回りも大きなザル。絶対に一人暮らしでは使わない様なザル。其れを見た時に、何とも感慨深い気持ちになった。
あぁ、あの家には間違いなく私以外の人が住んでいて、そして母は何時も周りの事を考えて料理をしていたのだな。
――アンタ、不味そうな料理作るから〜……。
そりゃ貴方に比べればズブの素人ですよ。だから貴方の神域には立ち行きませんよ。
そんな事を思って臍を曲げて、自分が食べる物しか作りたがらなかったものだが、その責任はしっかりと担っていた事を感じたのだ。
変な気持ちだった。あの時、物凄く傷付いたはずなのに、今は何も言えなくなる。
「どうした急に固まって」
「あー……ごめん」
「今火にかけた」
「うーん……ごめん」
「パスタソースは?」
「ミートソース」
そんな私を瑠衣は訝しげに見詰めていた。
出来上がった分のスパゲティを二人で囲みながら、私は家族の話をした。『不味そう』と言われた事、臍を曲げた事、でもその責任はしっかりと担って貰った事。瑠衣は其れを黙って聞いていた。
「あの時さ、スパゲティ、水で〆ちゃったんだよね。だからめっちゃヌルくて不味かった。『あーレトルトでも母が作った方が美味いわ〜……』なんて思ってた」
あのやたら水気が多くて、生ぬるいスパゲティ。あの味は今でもしっかりと覚えている。
パスタってさぁ、他の主食と比べても、手間が掛かるじゃないすかぁ。あ、料理するのです。
お米は纏め炊き出来るし、ぱんは買う派だし、パスタは茹でなきゃいけない。
『面倒だな( 'ω')』
そう思って茹でたことなかったんです。
だから百均で茹でる道具を買います( '-' )
ただ我が家にはそんなものはないので、鍋から茹でることにしたんですよ。
一人用だからフライパンで。皿も一人用。ただザルとか他の物は我が家の。
そしたらザルが大きいんですよ。
一人暮らしでは使わない、2回りくらい大きいもの。
絶対、自分以外の人のを想定してないと、使わないもの。
そう考えると感慨深くなってしまって。
『アンタ不味そうな料理作るから〜(;´・ω・)ウーン・・・』
『失敬だなぁ!! じゃあ作らんよ!! ( ・᷄д・᷅ )』
こんな会話が割と起きてたんで、絶対人の分を自分では作らない。
自分で食べる時にしか入りたくない。
こだわりと、自分の料理の基準が馬鹿高い人だから、相手に求めるものも相応に厳しいんですよ。
『私の料理は不味い。だから外で食いなさい』
『スパゲティで良いの? 楽できるじゃん』
これ母の口癖です。
楽じゃねーーーーーよヽ(`Д´)ノ
※全国の料理作る人を代表し、私が叫んどきました。
でも改めて自分で作ってみたら、レトルトでも母のが美味しいんですよね。
パスタ水で〆ちゃうし、湯切りちゃんと出来てないし、だからベチャベチャで生ぬるいの。
だから文句は言っていたけど、その言葉の責任は何よりも行動で示していたんだな。
と思ったんですよ。
器具置く場、馬鹿にならないからさぁ。




