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序章
序章
ひとりでも多くの人を笑顔にしたい。
もっと有名になって、たくさん稼いで、誰もが認める存在になりたい。
誰よりも力のある存在になりたい。そして、そうなれたら彼女に伝えよう。
生涯、僕のそばで笑っていてくださいと。
そのためなら、僕はなんだってする。
夢を叶えた僕のそばで、君に笑っていて欲しい。
貴方の頑張る姿が大好き。その笑顔がなにより愛おしい。
だけど、ひとりは嫌。寂しいのは嫌。
なぜ今を一緒に生きてくれないの。どうして私をひとりにするの。
楽しそうに私の知らない話をしないで。私を見て。
お願い、そばにいて私を見て笑って。私を抱きしめて。