第7話 スキルは便利です
第7話です。魔王軍編・・・終了・・・?
魔王軍に捕まって1日目は、作戦失敗により、脱出出来なかった。それ以降することも無いから寝て、2日目に希望を託した。
「今日の言葉はアニフェス。それじゃあ良い一日を!」
この言葉の意味は探知、今は悪魔が来るかぐらいにしか使えないな。でも、昨日発現したスキルを使えば用途は広がるぞ。とりあえず
「探知!」
ポオォォオンと、魔王城のマップが出て、今どこに誰がいるのか分かるようになった。ここからスキルを使おう。僕が身につけたスキルは―――――
「出てこい!ペンチ!」
ポンっと、僕の手にペンチが出てきた。そう、僕のスキルは頭文字を変換するということだ。探知の「た」を「ペ」に変えた。それによりペンチが出てきたのだ。これで牢からは出れる。問題はどう、魔王城を出て、町へ戻るかだな。簡単なことだ。今2回も能力を使った。レベルは10になり、また、スキルが新しく身についた。これも使って準備を整え、今日の夜になった時、作戦を実行する!
―――――
夜になり、虫の声が響いている。今から脱出作戦を決行する!
手順①・・・ペンチで牢のドアを壊す
手順②・・・2つ目に発現したスキルを使って魔王城を出る
この2つでおしまいだ。探知でタイミングを見計らって、やるぞ。これでとうとう帰れる!
よし、悪魔が通り過ぎた。今だ!
パキンッ!と、音が鳴ってドアが開いた。ここからだ、
「スキル2発動!再使用、砂嵐!」
魔王城に砂嵐が発生し、魔王城をめちゃくちゃにした。本来、ルーレットから出た言葉はその日しか使えない。しかし、スキル2は前に使った言葉を再使用できるようにしてくれる。砂嵐をモロに食らってはすぐに僕を追いかけにはこれまい。今のうちに町に帰るぞ!町の方角を探知で見つけ、僕は走って向かった。
「逃げられてしまいました。申し訳ございません!」
「まぁよい、複製体はできた。それだけで十分戦力強化はできた。」
「はっ!ありがとうございます。魔王様。」
―――――
日がでてきたな。町まで5時間もかかるなんて思わなかった。もしかしたら魔王軍がまた来るかもしれない。そんな時に備えて造語師としてのレベルを上げておこう。誰にも僕を支配できないように、1人の強さを磨いて―――――。
第7話を読んでくださりありがとうございます。魔王軍編、長くなると言っていたのに終わってしまいましたね。まぁ終わったというのは正しい言い方ではないですけど・・・それじゃあ(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪