表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

静かな夏の日  しがない心

作者: 川野謙一郎

   静かな夏の日


穏やかに時が流れ

太陽が照りつけ

景色たちが光る


大空を鷹がゆっくりと舞い

なにもかもがゆるりと過ぎる


虫たちの鳴き声も

時空にともない

静かに思え


騒々しいはずの

いろいろな音が

穏やかに織り成される


暑さは感じるものの

心は至って穏やかになる


スローに流れる

部屋の音楽が

彩りを添える


ペンも流れる

汗も流れる


静かに流れる





    しがない心


山田詠美をひとしきり読んで

煙草を吸って 窓を開け

空を眺めると

欠けている月

自分を投影している

読んだのは待ちぶせ

しがないホステスの話

もし 自分を映し出してくれる

鏡があるのなら

どのようになるのか怖い


人の心は誰でも欠けているんだろうか

オレの悩みは贅沢か

ある画家の自画像を思い出す

いつの間にか 雲に覆われてしまった

欠けている月

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ