1.4 最強の能力?
「結局どうしたんですか?やっぱり強い能力ほしいじゃないですか?」
俺を勝手に連れてきたのにこうもあおられるとイライラする。
「上等だ。なら能力もらってやろうじゃねーか」
「ふーん。なんでも言っていいですよ。ま、どうせありきたりのやつでしょうけど」
ほんの少し笑みを顔に浮かべる。こんなこと予想もできないだろう。ただある意味最強の能力だ。
「言えば叶うんだな」
「そうですけど」
「対象とした相手に強烈な尿意をもたらす能力。だけど、実際には出ないという制約付きで」
これぞまさしく外道にふさわしい能力だった。
ものすごく、トイレに行きたくなるけど、実際トイレに行ってみると全くでない。だけどすごく出そうな気がする。
多分最も現実的で、相手の戦意をそぐことができる。
ただ、女神はさえない表情でぽかんとしていた。
「あなた阿保なんじゃないの?モンスターに排泄器官があるとは限らないじゃない」
やっぱり、こいつだめだ。よく理解していらっしゃらないので説明しなおそう。
「逆だよ。今まで、尿意を経験したことのない奴がそれを経験したらどうする?出そうとすることもできないから、よけい苦しいぞ」
ゆえに、機械が出てきたとしても、対象が人間、モンスター、AIであろうとこの能力によって無力化することができる。
「試しにまず、あなたが経験しますか?」
女神の顔が蒼白になる。
「やめなさい」
「じゃあ、早く俺を元の世「転送!」
ということで俺のこのガバガバ異世界探検が幕を開けた。
この尿意能力を用いて、元の世界に戻るすべを探す。
あともう一つだけ、転送されるときに三秒くらいラグがあったので能力を行使してたんだよな。
今頃苦しんでいるんだろうな。
あとはご想像にお任せします。
次回から冒険スタート!
(次回はなるべく早くできるようにしますorz←フラグ)