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アークライセンス  作者: 植伊 蒼
第3部‐閃光は海を越えて‐
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登場機体解説

 今回は3部で登場した機体プラスαを解説しようと思います。

 相変わらず本編を見ていれば気にしなくてもいいような内容。だけど今回はちょっと詳しく触れる部分もあります。スルー可ではありますが。


共通システム 

・バースト・ドライブ

 その機体のライセンス所有者の適合レベルがAになった際に解放されるシステム。基本的には機体の性能や能力を大幅に引き上げるもの。耐久面の強化も大きい。

 そもそもバースト・ドライブとは機体のジェネレーターを主とする各機関の状態を、その各機関が最も高い性能を発揮できる状態にすることを言う。そうすることで短時間ながら、暴走状態にも似た高負荷で稼働させることができるようになる(理論上のスペック限界)。その結果、機体ごとに異なる効果を発生させる。

 発動時に大規模なエネルギー放出があり、周囲の地形をふっ飛ばしたりということがある。また基本的な持続時間は最大5分程度だが、機体のダメージによってある程度変化する。この手のシステムではありがちな発動後性能低下も存在しているが、やはり機体ごとにその低下具合も異なる。

 多くの機体で、バースト・ドライブに付随するシステムが存在する。



No.1 -A- アーク・アストラル (Ark-Astral)


システム

・エマージェンシーモード

 アストラルのバースト・ドライブはジェネレーターの出力を大幅に引き上げるものである。しかしアストラルは通常の状態ですらエネルギーの不足が無い上、バースト・ドライブ発動中は常に通常の倍以上の出力が発生するため、そのままでは機体が自身の出力で自壊してしまう。それを回避するため機体のリミッターを強制的に解除し、エネルギー消費を強引に引き上げることで機体を保護するのがこのシステム。

 発動中は大幅な基礎性能、思考補助機能、武装攻撃力の強化が行われる。また、この状態になると装甲がいくらか分厚くなるとともに、装甲肥大化に伴い表面の塗装がはがれ炭素繊維本来の色である黒色に機体が染まる。発光体とコアの光は「緊急事態」を意味する赤色へと変化する。

 当然リミッター解除自体が機体に大きな負荷をかける行為でもあるので、バースト・ドライブ終了と同時にセイフティが掛かり、ジェネレーター出力も相まって機体性能が大幅に低下する。

 ただし発動中に関しては、他の機体のバースト・ドライブ状態をも遥かに上回る圧倒的な性能を叩きだす。アストラルの弱点の一つである高機動と高火力を同時に実現させることの難しさも軽々と突破し、音速の数倍で駆けまわりながら、一撃でビル一棟を消し去る攻撃をばら撒く凶悪な機体と化す。



No.6 -F- アーク・フラッシュ (Ark-Flash)

・コード:F

・全長:8.6m

・重量:5.1t

・能力:『閃光』…光量子をさまざまな形で操る能力。


・概要↓

 アメリカのマックススポーツカンパニー(MSC)が所有するアーク。パイロットはMSC社長の息子であるアルフレッド・マクスウェル。

 地上における速度、加速性に重きを置いた中近距離万能型アーク。

 地上における柔軟な機動性は他の追随を許さない。加速性もかなりのものだが、何よりも慣性を活かした滑らかな動きが特徴。また、壁を垂直に登るといった芸当も可能で、高高度から落下しても耐え凌ぐ強靭な脚部を持つ。

 主推力である背部ブースターはロケットレベルの推力を誇り、その加速で浮き上がる機体を地上に押しとどめる必要があるほど。それへの対策でもある、足につけられたローラーシューズのような装備が特徴的で、地面に押し付けるような方向の運動エネルギーを発生させるとともに、機体の姿勢制御にも大きな役目を持つ。

 これにより姿勢制御のほとんどを脚部に任せることが可能であり、機体の姿勢制御用スラスターの数は極端に少ない。それはつまりその分の軽量化が可能であるということであると共に、構造的弱点を減らすことができるということでもある。そのため重量に対して耐久性はかなり高め。ただし姿勢制御はパイロットの技能に依存する部分が大きいと癖の強い仕様でもある。

 機体は白と青を基調として、黄色のラインで彩られている。また発光体とコアの色は黄緑色。全体的に流線型のフォルムで、F-1カーのように洗練されたデザインをしている。


武装

 武装は基本的に素直な性能のものが多い。元々搭載されていた重光子兵器の他にも、アルケインフォース社製の武装も搭載されている。

・HPグラインドダガー

 厚みのある重光子ブレードを発生させる装置。ナイフのハンドルのような形をしており、短めの白い刃を生みだすことができる。刃の部分の重光子が高速で循環しており、切りつけると対象を削り取るように刃がえぐりこんでいくため、勢いをつけなくてもダメージを与えることができる。

 手首のホルダー内部に収納されているエネルギーケーブルを接続することで、高出力モード『グラインドダガー・フルロード』を発動することが可能。刀身が長大化するものの、威力面に強化は無い。また、長時間の連続発動もできない。

・ハイブリッドアサルトライフル

 アルケインフォース社製のアサルトライフル。通常のライフルと同じように初速を火薬で与え、銃身では多段式コイルガンの方式で加速させるとハイブリッドなライフル。反動に対して初速が大きく、フルオート射撃もできると非常に実戦的かつ優秀。

・HPブロウアップカノン

 砲の根元で発生させた、砲弾状の圧縮重光子弾の手前側一部を崩壊させ、発生する力学エネルギーで残りの砲弾部分を射出する武器。威力はそこそこながら弾速と精度が尋常ではなく、その特性から対空性能もかなり高い。

・ファルコン・リッパー

 半月状の重光子ブレードを発生させる装置で、それ自体に推進装置が付いており自在に飛行することもできる。機体に繋がったワイヤーで敵を捕縛したり、単純に手数を増やしたりと芸達者。ただし耐久性は低く、展開中は後述のフラッシュダイブを発動できない。

・2連装地対地ジャミングロケット

 発射から一定距離を進むと勝手に爆発するロケット。腰の両側に1つずつ、つまり4発のロケットを放つことができる。爆発すると周囲に金属片と炎、煙をまき散らすチャフやフレアに近い武器。短時間だが敵のセンサーを無効化することができる。


システム

・フラッシュダイブ

 機体を光量子に変換し、亜光速で射出する能力。最大移動距離は200mほどで、直線状に液体以上の硬度を持つ、まとまった大きさの物体が存在してはならない。足場として認識できるものが必要なことや、連続発動ができないこと、移動前の慣性は失われるなど制約も多いが、かなり強力なシステムである。

・フォトンドライバー

 要は能力の広域展開。重光子を発生させ、自在に操ることができるようになる。武器無しで重光子弾を発射したり、重光子の鎧を纏ったりと結構えげつないこともできる。

 エネルギー消費が大きいため常時発動できるというわけでもないと、ある程度は良心的な性能。アルフレッドの適合レベルがAになり、後述のフォトニックフルドライブが発動、制限時間でバースト・ドライブが終了した後にアルフレッドの気合に答えるように偶発的に発動した。

・フォトニックフルドライブ

 フラッシュのバースト・ドライブ状態で起動するシステム。

 常に機体が半端に光量子変換された状態になり、見た目はそのまま緑の光の粒子の集合体となる。フラッシュダイブの発動条件が大幅に緩和され、連続発動が可能になると共に目的地が見えてさえいれば途中に物体があっても発動が可能になる。

 また認識領域の拡大により、エネルギー兵器等の攻撃を受けた際に自動でフラッシュダイブが発動されるようになる。このため、ことエネルギー兵器に対しては無敵を誇る。

 ただし攻撃力を中心とする攻める力の上昇はほとんどない。アストラル同様バースト・ドライブ終了後に性能の低下があるが、アストラルよりはかなりましな方である。



No.12 -L- アーク・リンガー (Ark-Linger)

・コード:L

・全長:9.1m

・重量:6.2t

・能力:『停滞』…特定空間内の自身を除くあらゆる物体の速度を低速化させる。


・概要↓

 アメリカのアルケインフォース社が所有するアーク。パイロットはアルケインフォース社兵器開発部門に身内がいる少年バーナード・フィリップス。

 目立った特徴の無い機体だが全体的に性能が高く、それ故に非常に扱いやすい。中量級の機体で少し機動力が控えめだが、その分積載量が多め。エネルギー周りはそれほど強いわけではないが、重光子兵器などのエネルギー兵器もある程度は搭載可能なほど。

 スタンダードであるが故に、搭載する武装次第で機体の得手不得手が大きく変化する。つまり明確な得意距離が存在するわけではないが、基本的には中距離射撃戦で安定した性能を出せる。明確な得意不得意が無い分あらゆる状況に対応ができるものの、これといって有利な状況も無いのが短所と言えば短所か。

 ただし現在は叢雲ユニット搭載により近距離最強レベルのゲテモノへと変化してしまっている。近寄るものすべてを一刀両断するロマン最優先の設計思想が反映された結果、本機独特の対応力は息をひそめ、剣が届く距離でしか戦えないが近寄れば確定で一撃必殺という超近距離特化機体となった。

 丸みを帯びていながら、脚部が若干大きいことから安定感を感じさせるフォルムをしており、それ故にどこか無骨な印象もある。カラーリングはダークグリーンを基調として、オキサイドレッドのライン、サンドストーンのワンポイントと要するに一種の迷彩色で構成されているが、発光体とコアの色は黄色。


武装


 本来は様々な武器を目的に合わせて搭載するものだが、現在は叢雲ユニットとデュランダルのみが装備された近接戦闘仕様である。

・叢雲ユニットType-L

 元はアストラルに実体剣を使わせるための強化ユニットを流用した物。Type-Lはリンガー用のものだが、これの開発により、『叢雲ユニット』がアークに実体剣を使わせるための強化ユニットの総称となった。

 リンガーの叢雲ユニットはデュランダルを使用する前提のため、基本は右腕のみの強化となる。それにより右腕はひざ下まで届くほどに巨大化しているが、デュランダルの仕様から強化アクチュエータ以上にショックアブソーバーの配分が大きい。装甲の強化も行われているため右腕自体が盾になるレベルで強靭。

 オプションユニットとして左肩のバインダーも存在する。バインダーの機能は能力の範囲を縮小すると同時にその時間低速化効果を増幅させるもの。範囲内では通常の4分の1もの速度に低速化する。また、片側だけの強化腕部による極端な重心バランスの偏りを防ぐ目的もある。

・デュランダル(電磁加速式多種切断機能複合直刀)

 それ自体が鉄をも切り裂く切断力を持った実体剣を、高周波振動発生装置、高熱源発生機などでカスタマイズ。その実体剣の刃を覆うように重光子循環ブレード(フラッシュのグラインドダガーと同じもの)でコーティングし、さらに棟から刃に向けて大量の大出力短射程プラズマジェットを噴射するというもの。さらにこれを左腰の鞘につけられた大出力のリニアモーターによって超加速させることで、抜刀切りにおいてアークのフレームすらやすやすと切断しうる究極の剣と化している。

 刀剣系最強クラスの破壊力を持つが、エネルギー消費が絶大で叢雲ユニットと合わせてリンガーの余剰エネルギーの全てを使い果たしてしまうほど。

システム

・停滞能力

 特定範囲内に存在する自分以外のあらゆる物体の速度を遅くする能力。かなりぶっ飛んだ能力ではあるが、範囲は半径50m程度と狭い。基本的には敵を範囲に巻き込んでどうこうするのではなく、敵の攻撃の速度を遅らせて回避性能を上げるものだと考えればよい。ミサイルだろうが銃弾だろうが全部ほぼ半分ほどの速度になるためその点では強力。

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