4章『誰がための力』:6
「いくらなんでも強すぎっすよ……」
「当然です、やりこんでますし」
むん、と胸を張った一葉はちょっとどころじゃなく自慢げだ。
飛鳥の予想通り、全力でやったところで歯が立たなかった。
結局2戦目3戦目と連続で一葉がポイントをとり、飛鳥の前のプレイヤーと同じくストレート勝ちを決めた。とはいえあの時ほど一方的に勝負が決まったわけではなく、2戦目3戦目ともに飛鳥は3~5割程度のダメージを与えてはいたのだ。
「けれど、アスカくんも強いですね。特に反射神経が凄いです」
「それはキャラ相性的なもんでしょうけど……。いやまぁ、それぐらいしか取り柄ないから確かに反射神経はいい方ですけど」
飛鳥にとっては、圧倒的な実力差を見せられた上でのほめ言葉は慰めにしか聞こえなかった。
一葉は飛鳥の対戦の後3人ほど他のプレイヤーが乱入してきたものの、全て圧倒的な実力差で返り討ちにしていた。正直勝負になっていないと思えるのがほとんどで、それ以降は誰も一葉に勝負を挑む者はいなかった。
後ろから画面を覗き込んでいる人はそれなりにいたものの、傍目にも一葉の実力は伺えたからか、誰も負け試合に挑むことが無かったのだ。
一葉は一葉で誰も乱入しないのを見て取ると、対人戦以外はつまらないとかでCPU戦をわざと負けて台を開けてしまった。そんなこんなで今はゲームセンター内のちょっとした休憩スペースの椅子に、二人並んで腰かけていた。
観戦席として利用されないよう、意図的に人気ゲームから遠い位置に設置された休憩スペースは、飛鳥たち以外はほとんど人がいない。
飛鳥は近くの自販機で購入した炭酸飲料をテーブルに置いて、一葉が取り出したケータイを眺めていた。
投射ディスプレイの画面に表示されているのは、一葉がこれまで行った対戦のリプレイリストだ。
サイトに登録しておくと試合終了後に自動でケータイにリプレイ映像が送信されるように設定することができる。このゲームが人気の理由の一つがそれだった。
「あ、あったありました」
そう言って、一葉はケータイをテーブルの上に置く。ズラリと並んだリストの上から四番目、一葉対飛鳥の試合のところに指先を触れさせると、すぐにリプレイが再生され始めた。
「これ、さっきの対戦ですか?」
「ええ、そうです。上達の基本はまず勝負を振り返ることですから」
一葉は画面から一瞬目を逸らしてそれだけ言うと、すぐにまた映像に強烈な集中を向ける。もともとアドバイスをもらおうという立場である飛鳥も、つられるように画面を注視した。
なんとか問題点を探そうと、飛鳥も一葉も流れる映像を瞬きすら忘れて見続けていた。
「いやコレおかしくないですか? 俺アークの戦闘で強くなる方法聞きに来たのに、なんで真面目に格ゲーのリプレイ映像見てんですか」
「私がこういう方法でしか教えられないからですよ。というか、実際いろいろと問題点は見えてきましたよ?」
ゲームとアークを同列視されても、と飛鳥が若干引き気味に一葉を見ているにも関わらず、一葉は一切気にした様子もなく画面を飛鳥の方に向けた。何度かケータイを操作して、1ラウンド目の試合の映像の再生を開始する。
「これは単なるゲームかもしれませんが、自分ではないものを操って戦うという点においてアークにもそれに近い部分があります。こういうところで見えてくる癖というのは、案外他のところでも現れたりするものですよ?」
「そんなものかなぁ……」
半信半疑ながらも、とりあえずは一葉のアドバイスを耳に傾けることにした。一葉の言ったことが真実であれ嘘であれ、この後のアドバイスから自分が何か有益なものを手に入れられればそれで良いのだ。
飛鳥が聞く姿勢を見せたのを見て取って、一葉は軽く頷いた。
「まず、アスカくんは油断しすぎです」
「油断、ですか」
「はい、油断です。確かに普段は敵の動きを警戒しているのが伺える行動をとっていますし、そういう時の相手の行動への反応は凄くいいんです。だけど、自分が優勢になった途端……そうそう、このときみたいにです」
一葉が指さした画面に映っていたのは、1ラウンド目で飛鳥の操る忍者の背後に壁際にいたはずの死神少女が突如現れたシーンだ。
「この時も状況自体は有利でしたが、途中から隙の大きな技がよく混ざるようになっていましたよね? 隙の少ない技でガード削りをされ続けていたなら、私からはジャンプで上を飛び越えるしかなかったわけで、瞬間移動を入力する余裕は流石にありませんでしたよ」
「つまり、勝てそうでも油断せず慎重に行け、と」
「端的にはそうです。確かにこのゲームは壁際に追い詰めれば出の早い技を持っている方が圧倒的に有利ですよ。だけど、それは有利なだけで絶対に勝てるというわけではありません、そこには不利な側からも逆転するための手段があります。……ゲームではない分、アークの戦闘ではそういったバランス調整はされていないでしょうけど、それでも絶対に勝てることがわかるほどの状況はそれほどないでしょう?」
はっきりとは分からないものの、なんとなく同意はできるので飛鳥は曖昧に頷いた。
「ひょっとしたらアスカくんは、『勝てそう』と『勝てる』を同じに考えていませんか? 過剰な余裕というのは実は焦りと同じで、本来その状況でするべき選択を誤る、もしくは思考を鈍らせるということに繋がります。焦りで思考が鈍るのはあれです、テストのときに公式がはっきりと思い出せないのと似たような感じです」
「あー、あれか……」
「わかります?」
「ものすごくよくわかります」
なんとも学生らしいたとえで、それ故に飛鳥もすぐに理解に至った。
飛鳥はひと月少し前に行われた試験、その数学での嫌な思い出を想起して顔を引きつらせる。当時は(というか現在もだが)全く復習などしていなかった飛鳥は、試験で中学の時にならった公式が見事に忘却の彼方にあることに気付き、焦りに焦ってしまったのだ。
試験後にちょっと復習してみれば本当に簡単な内容で、焦りさえしなければわかっていたかもとあとでかなり後悔したものだ。
過剰な余裕は焦りと同じで思考力を失わせてしまう、と。言われてみれば確かにそうで、焦りに関しては経験があった分その言葉は実感を伴って伝わってきた。
深く頷く飛鳥に向けて一葉はさらにこう続けた。
「あと、目立つのは相手を見ていないということでしょうか。確かにアスカくんの行動はそれぞれを個別に見れば正しいんですけど、全体を通して見ると例えば同じパターンのコンボを同じ方法で反撃されたり、同じフェイントに同じように引っかかったりということが多いんです」
画面に映る映像では、今まさに忍者キャラの攻撃の合間をかいくぐって死神少女がその背後を取ろうとするところだった。そしてそれを見た飛鳥は、同じ方法での反撃を何度も受けていたことに気付いた。
「行動がワンパターンなのも読み合いが重要なゲームでは厳しいですよ。実際後半にはもうどういう状況でどういう行動をするのかが完全に予想できていましたから。リスクやリターンを考えればアスカくんの選択はどれも間違いではないのですけど、相手が既にそれに対策をしてきている場合は方法を変える必要もあります」
「ああ、それで後の方になるにつれてすぐ反撃食らうようになってるのか……」
飛鳥の呟きを首肯すると、一葉は大体言い終えたとばかりにリプレイを終了してケータイを手元に引き寄せた。ケータイを目で追っていた飛鳥の視線は自然と一葉の元へと向かう。
一葉はケータイをポケットに放り込むと、パンと両手を打った。
「なまじ反射神経がいい分、完全に読み負けていないと誤魔化しで勝ってしまったりすることもあって気付きづらいのかもしれませんが、行動の単調さというのはやはり弱点です。自分が何をしてきたのか、どれに相手が対策をしているのか、そういうことまで考えながら戦えるようになると勝ちはぐっと近づくと思います。それはこのゲームに限った話ではなくて、例えばアーク同士の戦闘でも同じことは言えるでしょうね」
わかりやすい一葉の説明に、飛鳥は大きく頷く。ついでにあごに手を当てて、バーニングやエンペラーとの戦闘の時に自分がどんな風に戦っていたのかに思考を巡らせる。
バーニングとの戦いでは、何度も隼斗に行動が単調だと指摘を受けていた。エンペラーとの戦いでは漠然とした自信であったにもかかわらず勝利を確信し、油断した隙を突かれていた。
どれもこれも、思い当たることばかりだ。
一葉の指摘が的を射ていることに驚くと共に、自分がいかに成長していないかを実感した飛鳥。飛鳥がアストラルと関わっていた1ヶ月という期間は、あまりにもいたずらに消費されていた。
これには流石に飛鳥も頭をかきむしった。
「あー、ダメだなぁ、俺……」
「ダメではありません、自分のダメなところを認められているのですから。自分に言い訳しないのはいいところだと思いますよ?」
「そんなもんですかね」
「そんなもんです」
と何かデジャブを感じさせるようなやり取りをして、二人は揃って小さく笑った。
どこか吹っ切れた様子の飛鳥が、大きく伸びをする。
「くぅ~、っと。よし! なんとなくだけど見えてきました!」
「はい、それはよかったです。方向性を持った努力は、いたずらな頑張りより格段に大きな成果を上げてくれますよ」
一葉の言葉に、飛鳥はもう一度なるほどとうなずいた。
確かに的外れな努力は成果に繋がらない。極端な話、英単語を覚えたいのに筋トレをしても何の意味もないのである。
さすがにそこまで適当なことをしていたわけではないが、飛鳥のこれまでの練習は特に目標や問題点を見据えずに行われたものだ。望んだ成果が出ないのはある種必然と言えるだろう。
この短いやり取りで改善の余地を見出した飛鳥の単純さもさることながら、ゲームで一戦交えただけで飛鳥が自分でも思い当たるような問題点を指摘した一葉の洞察力もかなりのものだ。
しかしながら当の一葉はそういったことには全く考えが及んでいないようで、すっきりした顔の飛鳥に首をかしげながらこう尋ねた。
「ところで、アスカくんの悩みはこれでおしまいですか? ……正直、このぐらいなら遥でも気付いていたと思うんですが」
「研究所はアークの研究がメインなんであんまり戦闘に固執してないっていうか、戦いに勝つより性能を引き出す方が優先されてたんすよ。あと、長くアークと関わって徐々に慣れていくようにっていうのが基本らしくて、勝てないとかで焦るのはよくないって言われてて。だからかどうかはわからないけど、遥さんからこういう指摘を受けたことは一度も…………。ああ、飛行の仕方には多少アドバイスは受けましたけど、そっちも全然うまくいかないんですよね」
「飛行の仕方? というと、つまりアスカくんはアストラルで飛行ができないということですか?」
一葉の驚いた表情を見て、飛鳥は恥ずかしそうに顔を俯けた。
「一応飛行だけならできるんですけど、集中してないと姿勢崩して落ちるんですよ。だから戦闘と飛行を同時に行えないっていうのと、まだ機体のジェネレーター出力が安定してなくて継続飛行をするにはそれ専用のモードに切り替えないといけないんです。飛び方に関しては遥さんにコツとか聞いてるんですけど、なんかよくわかんなくて」
「あの子、基本的に何やっても初見で成功させちゃう人ですから、コツなんてたぶんそれっぽいことを考えて言っているだけだと思いますよ? 本人としては自転車の乗り方を聞かれているようなものなんじゃないでしょうか」
「えー、なんかもうずるいよあの人……」
自転車の乗り方など、乗れる人に聞いてもおそらく答えられないだろう。大抵みんな無意識に乗りこなしているからだ。当然最初はうまく乗れないが、何度か練習すればできるようになり、その後はほぼ考えなくても乗れてしまう。
一葉の言う分には、遥はつまりその練習という段階をすっ飛ばしているようなものなのだ。
自分が一ヶ月経っても出来ないことをそんな簡単に、とあんまりな事実に飛鳥はうんざりした様子だった。
後輩の落ち込んだ様子を見かねたのか、一葉が苦笑いを浮かべてこんなことを口にした。
「でしたら、せっかくですし飛行のコツをつかむための練習もしてみましょうか?」
「それはぜひともって感じですけど、どうやるんですか? ゲームじゃどうにもならないと思いますけど」
飛鳥のもっともな疑問に対し、一葉はチッチッと得意げな顔で指を振った。
「甘いですね。今の時代、空飛ぶぐらいゲームでどうにでもなるんですよ」
眼鏡の奥の瞳をキラリと光らせた一葉に連れられ、飛鳥はゲームセンターの立ち入り禁止区画に向かって行った。
「って、え!? なんで当たり前のようにバックヤードに入ってんですか、ここって従業員しか入れない場所ですよね!?」
当たり前のように従業員用の区画のドアを財布から取り出したカードキーで通ってしまった一葉。その慣れた様子に飛鳥も一瞬受け入れかけてしまったが、よく考えればこれはおかしい。
慌てて指摘する飛鳥だったが、一葉はとぼけた顔をしていた。
「そうですよ~」
「……一葉さん、ここでバイトしてたり?」
「それはないですね」
訝しげに尋ねるも、そちらはさらりと否定されてしまった。
どういうことなんだ、と混乱が表情に表れている飛鳥を見て、一葉が悪戯っぽく微笑んだ。
「私、格ゲーで何度か大きな大会に出てたりするんです、店内とか地区とかじゃほぼ負けませんし。そうやって大会に出るのが店の宣伝になってるからって理由で、この店のオーナーさんに何かと融通聞かせてもらえるようになってるんですよ。その一つとして、従業員用のエリアを使わせてもらえることになってるんです」
今後ともごひいきに、とか言うやつだろうか、と飛鳥は適当に理解する。正直な話少しばかりスケールが大きすぎて実感が伴っていないのだ。
「凄いっすね……」
「地区ではそれなりに名前は通っている方ですよ、二つ名なんか付けられてるみたいですし。……恥ずかしいからやめてほしいんですけどね」
「ちなみにどんな名前なんですか?」
「恥ずかしいので言いません」
意地の悪い笑みを浮かべる飛鳥からプイと視線を逸らした一葉は、そのままとあるゲームの筺体に手を触れた。それは飛鳥も見たことのない、カプセルに入ったシートのような形をしていた。
「単なる一プレイヤーが従業員用のエリアを使える利点はつまり、稼働前の筺体を使えるという点です。ここはレイアウトの変更が大掛かりになるので、割と台の搬入が早いんですよね」
「…………これってまさか」
「はい、そのまさかです。来月稼働の新作VR格闘ゲームの筺体です、凄いでしょう?」
一葉は何でもないことの様に語るが、凄いなんてもんではない。
これは数日前に伊達が語っていたもので、来月中旬に稼働を開始するVR格闘ゲームだ。ゲームショウで出展されたものとは異なるが、商品として発売される初のVRゲームでもあり、かなりの注目を集めているものでもある。
唖然とする飛鳥をよそに、一葉はしゃがみこんで横に並んだ2つの筺体の電源を入れると、慣れた手つきでその横のカバーを開いてボタンやらスイッチやらを操作していく。最後に一方の筺体から伸びていた通信ケーブルをもう一方の筺体につないで立ち上がった。
「さて、やりましょうか」
カプセル型シートのドアをあけて、その中に滑り込んだ。飛鳥もそれをまねてカプセル内に身体を潜り込ませる。
『まず、シートの上にあるヘルメットのようなものを下ろしてその中に頭を収めてください。あとは肘かけに腕を置いて、その先にあるボール型パネルに両手をそれぞれ軽く触れさせてくれれば準備オーケーです』
カプセルのドアを閉じたところで、内部についているらしい高音質なスピーカーから一葉の声が聞こえた。
「これを下ろして被って、んでパネルに両手を付けて、と。これでいいですか?」
『はい、それでいいですよ。起動はこちらで行いますね』
一葉の言葉に従って、しばし待ってみる。
すると30秒と経たないうちに、飛鳥の視界が暗転した。
直後に現れたのは、ゲームのタイトルロゴ。それも瞬きをするような感覚で消えると、すぐさまキャラクター選択画面が現れる。
どうやら音声はVRを使わず肉体での感覚に依存するらしく、高音質ながら軽く反響した声が聞こえた。
『キャラクターは、右端の羽の生えたキャラクターを選んでくださいね』
「あの、どうやって選ぶんですかコレ?」
「手で触れるようにです。やってみればわかりますよ」
よくわからないので、飛鳥は適当にキャラのアイコンに手を伸ばしてみる。すると、どういうわけか自分の腕が視界に映り込んだ。
いや、よく見ると自分の腕ではなく、腕の形の3Dオブジェクトのようだ。身体の動きを綺麗にトレースするVRだが、普段からアークに触れているせいかいまいち感動の薄い飛鳥。
ちょっともったいないなと思いながら、飛鳥は右端のキャラに指を触れた。
そのキャラは小柄な少女の姿で、緑を基調とした服装と白く半透明の羽から妖精のようにも見えるキャラだ。そのほかには細く長い剣を持った端正な顔立ちの青年キャラや、両手に拳銃を持った女性キャラなんかもいて少し浮いているように感じた。
「俺がこれやんのか……?」
『どうしました?』
「いや大丈夫、何でもないです」
一葉はもうキャラを選択している、あまり待たせるわけにはいかないだろう。
よく考えれば自分のアバターとしてそのキャラを選択するということに思い至り、いたたまれない気持ちになった飛鳥は、深くため息をついてキャラ選択を完了させた。
即座に再度視界が黒く染まる。そしてそれが明るくなった時には、飛鳥が操るキャラはだだっ広い草原に立っていた。
画面中央には一葉が操るキャラの姿、どうやら飛鳥と同じキャラを選んだようだ。
【Battle】などという表記と共に、視界の上の方に、二つの体力ゲージが現れる。下には恐らく必殺技のものだろうゲージもだ。
【Start!!】という合図と共に、身体が自由に動くようになる。
『さて、制限時間は無限に設定しています。コツがつかめるまで練習してみましょう』
「あの、これ結構恥ずかしいんですけど。スカートとか割とマジに…………」
『触覚や温度はトレースしてませんから大丈夫でしょう? 自分の身体は見えないですから気にしたら負けです』
キャラと同じ女性である一葉には、どうやら飛鳥の恥ずかしさは伝わらないようだ。諦めろと言わんばかりの一方的な口調でまくしたてられ、飛鳥は口をつぐんでしまった。
一方、対面の一葉にそれを気にした様子はない。
『さぁ始めますよ、準備は良いですか?』
「ああもうどうにでもなれっての! いいっすよオーケーです!!」
半ばやけくそ気味に叫んだ飛鳥。その前で、一葉の操るキャラがふわりと宙に浮かんだ。
『アークとは感覚が違うので直接は役に立たないでしょうが、活かせる部分はあるはずです。とりあえずこのゲームである程度思い通りに飛べるようになるまで練習あるのみです』
「はい、望むところです!!」
気合を入れて、練習開始だ。
何か男として大事なものを失ったような気がするのをテンションでごまかして、飛鳥は飛行練習に全力で臨むのだった。




