表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

吟遊詩人の流離い歌

白狼と血焔花

作者: 綾織 吟

冷たい真冬の風が吹き抜けた。刺さるような冷たさの北風が吹き抜けた。

大陸全土は戦争に陥り、もう何年間も戦いの日々が続いていた。

そんな中、紅く染まる丘があったという。長い闘いの中で忘れ去られた丘だった。人々はその丘を血染めの丘と呼んでいた。

血染めの丘には「血焔花」と呼ばれる血のように紅い美しい花が咲くという。血焔花を煎じて飲めばどんな不治の病も治るという。しかし、血焔花を摘みに向かった人々が帰ってくることはなかった。どんな屈強な戦士が向かっても帰ってくることはなく、魔物が守護していると噂し始めた。

そんな中、ある国の騎士団が敗戦し、国へ撤退する途中に偶然にも血染めの丘通ったという。

そこには血まみれになった白髪の若い剣士が血染めの丘にある紅い切り株に腰かけてほほ笑んだ姿で永眠していたという。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ