入学式
洋奈「お母さ~んお弁当は~?」
母「はいはいできてるよ~‼あっ洋奈もうこんな時間‼急がないと‼」
洋奈「あぁ~入学式早々遅刻は嫌だよ~もういいや朝ご飯いらない‼行ってきま~す」
私の名前は上原洋奈
今日から高校1年生です。
ここにはまだ引越してきたばかりで、何がどこにあるかとかよく分かりません。高校にはバスで通うんだけど…
そのバス停は……。
洋奈「えっ…いっぱいありすぎて分からない…。高校の目の前まで行くバス停があるはずなのに…あっあれだ‼」
運転手「南駅行き発車しま~す」
洋奈「良かった~セーフ。南駅行きに乗って6つ目で降りるっと……。あっあの席‼あいてる‼隣の人いるけど…まっいっか…。」
洋奈は後ろから2番目の2人席に座った。隣は学生だが思いっきり爆睡中だった。
ガタン
バスが揺れたと同時に隣の人の頭が洋奈の肩にのった。もちろん隣の学生は全く起きない。
洋奈(どうしよう…次のバス停で降りるのに…。)
運転手「次は南高校前に止まります」
洋奈(降りなきゃ~ごめんなさい。頭動かします。てかこの人の制服南高校のと似てるけ
ど…大丈夫かな…)
?「ん~~」寝言
洋奈(可愛い~寝顔…あっ降りなきゃ)
校舎の入口でクラス発表の紙が貼ってあった。周りは友達どおし同じクラスを喜んでたりするけど…引越してきたばかりで友達がいない。だからクラス分けはどうでも良かった。
けど1番不安だったのが、友達ができるかどうかだ。
洋奈「はぁ~2組か…」
彩乃「私も2組~微妙なメンツだねこりゃ」
洋奈「えっ…」
彩乃「ども‼あんた見かけない顔だね~転校してきたの?」
洋奈「あっはい。」
彩乃「そうなんだ~どおりで~あっ私彩乃‼あんたは?」
洋奈「ひっ洋奈です。」
彩乃「かたいかたい‼リラックスリラックス‼今日からよろしく洋奈‼」
洋奈「よろしく‼」
彩乃は男っぽいサバサバした性格で一緒にいて凄く楽しかった。
先生「みなさんおはようございます。そして入学おめでとうございます。今日からこのクラスをうけもつ担任の…」
ガラガラ
先生「おい遅刻だぞ?ったく入学式早々~」
風磨「すいません。バスで寝ちゃったみたいで…」
先生「ったく~今日はおおめにみてやる‼えっと~楠本風磨だな?後ろから2番目の席‼」
風磨「は~い」
洋奈(あっバスの人だ。しかも隣の席…)
先生「よし‼全員揃ったな!ではこれから入学式が始まるから出席番号順に廊下に並んで~」
思っていたより入学式はあっという間に終わった。
先生「じゃぁ明日から通常通り学校に来てくれ。楠本~遅刻すんなよ~じゃぁ起立‼」
「さようなら~」
彩乃「洋奈‼家どこらへん?一緒に帰ろうよ‼あってか風磨~朝から言おうと思ってたんだけど寝癖‼やばいよ?」
風磨「寝坊したからな~髪とか全然気にしてなかった…それより今日の朝さぁ~バスで誰も起こしてくれなくてさ~南高の制服ってすぐ分かるだろ?着いたら起こしてくれたっていいじゃんな~ったく…」
彩乃「それは風磨が悪いで…………」
洋奈「ごめんなさい‼‼‼」
凄い勢いで頭をさげた。
ざわついてた教室が一瞬静かになった。
風磨「え?」
彩乃「どうした洋奈」
洋奈「わっわっ私……あの…朝…」
朝バスで隣の席だった事を
言った。
すると…
風磨「ははははははは‼笑」
風磨は思いっきり笑った。
風磨「そんな事でそこまで謝らなくても~引越してきたばかりならなおさら‼別に怒ってないって‼」
彩乃「洋奈面白い‼大丈夫‼風磨は私の幼なじみだから。怖そうにみえるけど、まぁまぁ優しいんだよ?」
風磨「まぁまぁってなんだよ‼」
彩乃「じゃぁ帰ろっか‼お腹すいた‼ねっ洋奈‼帰ろ‼風磨も一緒に帰る?」
風磨「おう」
彩乃「あっじゃぁ2人共バスだからここでバイバイか‼じゃぁまた明日ね~風磨、洋奈の事ちゃんと頼んだよ‼」
洋奈「バイバイ‼」
風磨「どこで降りんの?」
洋奈「あっえっと~東通りで…」
風磨「ふ~ん」
……………。
風磨「あっえっと~名前…」
洋奈「あっ上原洋奈です。」
風磨「おう洋奈ちゃんね」
洋奈「あの…」
風磨「なに?」
洋奈「いや…なんでもないです…」
風磨「あっバスきた‼」
2人はバスに乗り込んだ。
洋奈「あっ‼」
洋奈は朝と同じ後ろから2番目の2人席に真っ先に座った。
風磨「なにこの席なんかあるの?」
洋奈「いや…ただ好きなの」
風磨「ふ~ん」
洋奈「あっ今日の朝もここで風磨君に」
風磨は洋奈の隣に座った。
風磨「うん確かにいい席だな‼今朝も気持ち良く寝れたし」笑
洋奈「風磨の寝顔凄く……」
風磨「寝顔…?」
洋奈「いや…なんでも…あっ次で降りなきゃ‼」
風磨「じゃぁな‼気をつけて帰ろよ‼」
洋奈「バイバイ‼」
風磨(………………///////)