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第二章:高校と自由の居場所
高校に入ると、私は笑わなくなった。
本当に笑いたい時だけ笑い、友達と話す時も淡々と小さい声で話す。感情がまだわからず、笑顔でニコニコしていればいいと思っていた中学時代とは違った。
授業をさぼったり、タバコを吸ったり、本を読んだりする時間を、屋上に続く階段で過ごすことが心地よかった。友達とカラオケに行く日々もあり、静かにしたい時は本を読み、騒ぎたい時は朝まで歌った。そんな自由で自己決定できる日々が、私にとっての安心だった。
しかし、彼氏ができると状況は変わった。
私は正直「好き」「愛してる」という感情がわからず、ただ暇つぶしやカラオケ仲間として付き合っていた。しかし彼氏は違った。常に一緒にいたがり、友達との関係にも制限をかけてくる。携帯も取り上げられ、少しでも気に入らないことがあると腕に根性焼きをされる日々。バイトだけが唯一の心の逃げ場だった。
やがて、私は彼氏に監禁される。家族もおらず、部屋から出ることを許されない。ご飯は彼氏が部屋に運び、トイレも監視される。恥ずかしいという感情さえ薄れ、ただ「この状況はおかしい」と思いながら耐える毎日が続いた。




