第2話 次の週もうちの班
次の週もうちの班、6班がゲームで負けた。
この日はドンキのセーラー服に加え、さらに安物のウィッグが付いていた。
クラスの反応は前回と似たようなものだったけど、いくらか見慣れたのかそれほど誹謗中傷の言葉はなかった。
次の週もうちの班は最下位だった。
なぜかオレだけ本物の高校の制服を着ることになった。
同じ班の山田のお姉さんが着ていたブレザーらしい。オレが着ることになったのは、ブレザーのサイズが合うのがオレしかいなかったからだ。
そして、クラスの反応が今までで一番薄かった。
みんなオレのことをキモいヤツだと引いているのかもしれない。
ただ山田に懇願されて着ただけなのに……。
その次の週もうちの班は最下位だった。
今回は山田のお姉さんのブレザーに加えて、リアルなウィッグまでかぶることになった。
さらさらの黒髪ストレートロングだ。
もうやばい。
これは完全に女装だ。
すっかり初日に浴びたクラスメイトたちのせせら笑う声はない。
みんな妙に険しい顔をしている。
オレと目が合うと目をそらすヤツまでいた。
そんなに見苦しいのか……、さすがにキツい。