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第1話 オレの名前は七海

 オレの名前は七海、中高一貫の中等部に通う中学二年生だ。


 オレが所属する2年2組はみんな仲が良くて、毎週水曜日の六時限目、週に一度のロングホームルームの時間に班対抗クイズ大会が行われる。


 このLHRは生徒たちの自主性を重んじるカリキュラムのため、教師は介入せずクラスには生徒しかいない。

 

 最下位になった班が罰ゲームを受けることになっていて、罰ゲームの内容は週によって異なるのだが、連続して最下位になった場合は、前週の罰ゲームを連続でやるというルールがある。


 けっこう内容がマンネリ化してきたこの日の罰ゲームは女装だった。


 衣装として用意されたのは、一つ上の先輩たちが文化祭で使ったドンキで買ってきたコスプレ用のセーラー服だ。

 いかにも安っぽい。


 正直、女装することには抵抗があったけど班員全員が着るのだから仕方ないとあきらめて着替えた。

 スカートの下がスースーする。


 そして、女装したオレたちが廊下から出てきたときのクラスの反応は想像していたとおりだった。


「うわ、キメー!」

「まじヤベー!」

「ゲロ吐きそー!」


 そんな言葉を浴びた。

 そこまでキモくないだろうと思っていたけど、こうして直接言われるとなかなかキツいものがある。


 まあ、オレだけじゃないからダメージも分散できる……。



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