前へ目次 次へ 39/43 第四十話 憩息 繋合(はんごう)の木。 爆発(ばくはつ)の火。 豊熟(ほうじゅく)の土。 変化(へんか)の金。 流清(りゅうせい)の水。 そして。 憩息(けいそく)の竹。 すべての動力を一時的に、しなやかに受け止めて、囲い、休ませる。 本来の竹の力は。 翻って。 すべての動力の源である木、火、土、金、水の力を一時的に内包し、破壊する。 必破竹刃は。 あらゆるものを。 「さて。そなたは取り込まれずにここから出られようか?」 水面の上を軽やかに飛び跳ねる鳥のような声を最後に、いついつまでも落下し続ける竹葉の意識は途切れた。 (2023.3.20)