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第四十話 憩息




 繋合はんごうの木。

 爆発ばくはつの火。

 豊熟ほうじゅくの土。

 変化へんかの金。

 流清りゅうせいの水。

 そして。

 憩息けいそくの竹。




 すべての動力を一時的に、しなやかに受け止めて、囲い、休ませる。

 本来の竹の力は。

 翻って。

 すべての動力の源である木、火、土、金、水の力を一時的に内包し、破壊する。

 必破竹刃は。

 あらゆるものを。











「さて。そなたは取り込まれずにここから出られようか?」


 水面の上を軽やかに飛び跳ねる鳥のような声を最後に、いついつまでも落下し続ける竹葉の意識は途切れた。











(2023.3.20)



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