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第二十五話 闇空




 どうしてこんなことになってしまったのだろうか。


 竹葉は疑問を抱いた。

 パンダと別れて独りで駆け走りながら。




 秘密の竹林に一緒に行く仲間、相棒として迎え入れたパンダにこれまでの事情を伝えると、パンダが言ったのだ。

 おめさまに頼ってばかりではいられないおいらも一緒に頑張る、と。

 パンダが持っているはずの竹を探し出す能力を何とかかんとか引きずり出すから、おめさまも頑張って何かの能力を引きずり出せよ。

 パンダは竹葉に笑顔を、そして背を向けて走り出したのだ。

 おめさまの匂いは覚えて位置は把握できるから安心しろよ、とも付け加えて。




 竹葉は疑問を抱いた。

 おかしいなこれからパンダと嬉し楽しい旅が始まるはずだったのにどうしてもう一人と一匹別々の行動を取っているのだろう俺たちには力が足りないそれぞれで力をつけようって別れるのはそれって中盤じゃないよくて初盤の終盤じゃない初盤の初盤じゃないんじゃないでもまあ。


 期待の眼差しを向けられ続けるのも、ちょっと、しんどい、だろうし。

 って、こーゆーとこだよなだめなの。


 竹葉は落としそうになる肩を何とか留めて、駆け走っていた足を止めて空を見上げた。


 周囲に木々がない拓けた場所だった。

 月も星も雲も風もない空だった。

 竹葉は明かり苔と飛び提灯で灯された両の手を見た。

 無論、竹の痣などない、傷がちょこちょこある両の手を厳しい眼差しで。

 暫く見続けて、やおら拳を作り、そっと目を閉じて、天勝の竹笛を細部まで思い出そうとしていた。











(2022.10.10)



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