表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黄色いタクシー  作者: だいー
3/5

第三章 悪魔のようなアイツ

次はおれがI県警を辞めた理由を話そう。おれは退職する2ヶ月前からT署に勤めてたんだが、そこの上司がヤバかったんだ。そいつはM子っていう県警では珍しいエリートって奴だった。そいつはな人格的に問題のある奴だった。よく、天才はおかしい奴が多いって言うけど、M子はその典型だったんだろうな。M子はかなり俺たちノンキャリに対して厳しかった。おれは当時25で巡査長、東大卒の親友の麻田も同じだったがな、だがな、M子の中では自分みたいに25歳で、すでに警部補じゃないと駄目だったらしいんだ。だからおれが書類を提出すると、「巡査長の癖して...」と嫌味たらしく云ってきた。おれと麻田もM子にはウンザリしていたよ、同じ年の12月だったか、忘年会の帰りおれはベロンベロンに酔ったM子を送ってったんだが、そこで無理矢理ホテルに連れて行かれたんだ。いわゆる逆セクハラってやつだな。おれはM子を振り払って、家に急いで帰った。それから3日後だったか、M子が奇声を発しながら突然拳銃を乱射し始めた。おれは麻田と一緒に急いでM子を取り押さえようとしたよ、そしたらM子は、「チクショー」「みんな滅べ」と云いながら、顎にピストルを押し付けた。こいつァヤバい、急いでM子の銃を掴み取って逮捕術で取り押さえた。それからM子は檻のある病院にブチこまれたらしい。当時は「エリート女警官の暴走!」ってブンヤが取り上げてたよ、ネットでは、「同僚のセクハラが遠因だ」って推測されていたけど、「セクハラされたのはこっちの方だ!」って思わず言いたくなったな。これが原因でおれは警察を辞めることにした。麻田は、今もよく会うけどM子の一件がトラウマで女上司ってのが苦手になっちまった。オット、つい熱く語り過ぎちまった。この話はここまでにして、今度はおれの会ったヤバい恋人について話そうか。といっても大学の頃になるがな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ