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06話 空を飛んでみよう

翌日の朝、リーシャが目覚めるとタルトの姿は見当たらなかった。


タタタッ


不安になったリーシャはタルトを探して外に出た。

そこには空をフラフラ飛んでいるタルトの姿があった。


「タルトさまー、おはようございます!」


タルトは気付いて目の前に降り立った。


「リーシャちゃん、おはよー!

よく寝れたかな?」

「はい、ぐっすりねむれました。

タルトさまはそらもとべるんですか?」

「あはは、まだ上手には飛べないけどね…。

風を利用して飛ぶ練習と新技の開発をちょっとね。

一緒に少し飛んでみようか」


タルトはリーシャを抱えるとフワッと空に浮かび上がった。


「ふあぁー、そらをとんでます。

タルトさま、リーシャそらをとんでます!」

「景色が綺麗でしょ?

ここに至るまで大変だった…」



1時間ほど前の事…‥


「良い天気だねー、今日も散策して食料をもっと確保しておかないと」

『マスター、風を利用して空を飛んでみましょう。

行動範囲も広がりますし周囲の確認が容易です』

「魔法少女っぽい!

空飛んでみたかったんだよねー」

『では念のため変身して練習しましょう。

落ちたとき安全ですので』

「えっ!、今落ちるって言った?

高いところから落ちたら死んじゃうじゃんっ!」

『大丈夫です、マスター。

変身中は身体強化と魔力防御が働いていますので、安心してください。』

「身体強化と魔力防御?

アニメで見る大きな敵の攻撃を受け止めたり壁に衝突しても平気なやつ?」

『その認識で概ね合っております。

それがなければ全身骨折や圧死しています』

「リアルに考えると魔法少女ってかなり危ないことしてるね…‥。

とりあえず練習してみようかな」


変身してステッキを両手に持ち集中した。


「舞空術!」


ヒュンッ


すごい高速でタルトの体が飛んでいった。


「きゃあぁーーー!!

速い、速すぎーーーーっ」

『マスター、魔力を込めすぎです!

魔力を絞ってください!』

(絞る、絞る、絞るーーーー!)


ピタッ、ヒューーーーー


「落ちる~ーーーーーーーーーーーーッ」

『絞りすぎです、マスター!』


…‥


ふわりふわり… ふわりふわり…


「だいぶ上手になったかな…?

最初は死ぬかと思った…‥」

『落ちても防御しますので安心してください』

「大丈夫でもそんな経験したくないから…‥。

何も支えのない状態で浮くのも何か不安だね」


タルトは下を方を見ながらあることに気付いた。


「これってもしかして下から丸見えじゃない!?

スカートがこんなに短いしっ!」

『世界を救うことに比べたら下着が見えるくらい小事ですね』

「いやいや、女の子にしたら世界を救うのと同じくらい重要だよ!

今まで気にする子はいなかったの?

魔法少女って痴女ばっかりなの!?」

『しょうがないですね、魔力は少し使いますが飛行中は光の屈折で見えないようにしますね』

…‥


という問答がしばらく続いて現在。


「かぜがきもちいいです、タルトさま」

「リーシャちゃんが喜んでくれて良かったよ!

ところであっちに湖が見えるかな?」

「はい、大きなみずうみがみえます」

「今日はあそこで釣りでもしようね!」


二人は下に降りて釣りにいく準備を始めた。



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