1/1
プロローグ1〜4
わたしは記録者。
この物語を紡ぐもの。命の歴史を刻む代理人。
プロローグ
ひかり。
やみ。
せかいはいま、あたらしいせいきをむかえた。
プロローグ2
ひとつの時代が終焉のときを迎えていた。
新しい世界の波が起きようとしている。
この「地球」という名の惑星で。
生きゆく人類の数ほどの。
幾億ものロマンスが。
今、ココに。
生まれようとしている。
プロローグ3
天輪
光輪
心輪
この三つの輪を、体のどこかに持つものたちがいる。
天・使と呼ばれる。
地上のみならず、時間や天をも支配する“力”(りょく)を手にする種族。
あえて名付けるのならば、彼ら=神。
遙か古代に絶滅し、今や生き残りなどいないとされていたものたちは。
遺伝子の螺旋階段をゆるやかにのぼり、ひとの体に血脈を継いできた。
世界が終わりを迎えるそのときに。
血は発動するプログラミングが行われていた。
天・使と呼ばれる一族の数。
八百万とも言われるなかで。
血を受け継ぎながらも、血の証である3つの輪を持たぬ異端のものが。
今、ココに、誕生す。
プロローグ・4
真心。
(まこ)
愛理。
(あいり)
二人。
ご意見ご感想をお待ちしております。